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【先週の重賞回顧】天皇賞秋 2024 など ⇒ドウデュースに残された最後の宿題とは?未来の主役もご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

天皇賞秋 2024 の回顧&未来の主役

2024年10月27日(日) 4回東京8日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第170回天皇賞(秋)
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2000m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 7 ドウデュース 牡5 58 武豊 1.57.3  14-14-13 32.5 2 (栗)友道康夫
3 4 タスティエーラ 牡4 58 松山弘平 1.57.5 1 1/4  03-03-05 33.4 9 *(美)堀宣行
5 9 ホウオウビスケッツ 牡4 58 岩田望来 1.57.6  1/2  01-01-01 34.0 8 *(美)奥村武
6 11 ジャスティンパレス 牡5 58 坂井瑠星 1.57.6 クビ  12-11-11 33.0 6 (栗)杉山晴紀
2 2 マテンロウスカイ セ5 58 横山典弘 1.57.6 クビ  05-06-05 33.4 12 (栗)松永幹夫
1 1 ベラジオオペラ 牡4 58 横山和生 1.57.7  1/2  03-03-03 33.7 4 (栗)上村洋行
4 6 ソールオリエンス 牡4 58 横山武史 1.57.7 ハナ  08-08-08 33.3 7 (美)手塚貴久
8 14 レーベンスティール 牡4 58 ルメール 1.57.8  1/2  08-11-11 33.2 3 (美)田中博康
2 3 ステラヴェローチェ 牡6 58 佐々木大 1.58.0 1 1/4  08-08-08 33.5 13 (栗)須貝尚介
10 8 15 ニシノレヴナント セ4 58 田辺裕信 1.58.0  15-15-15 33.0 15 (美)上原博之
11 3 5 ノースブリッジ 牡6 58 岩田康誠 1.58.0 クビ  12-13-13 33.3 10 *(美)奥村武
12 5 8 キングズパレス 牡5 58 シュタル 1.58.0 ハナ  08-08-08 33.6 11 (美)戸田博文
13 7 12 リバティアイランド 牝4 56 川田将雅 1.58.1  1/2  07-03-03 34.1 1 (栗)中内田充
14 B6 10 ダノンベルーガ 牡5 58 C.デム 1.58.3 1 1/4  05-06-05 34.1 5 *(美)堀宣行
15 7 13 シルトホルン 牡4 58 大野拓弥 1.58.4  1/2  02-02-02 34.6 14 (美)新開幸一

さすがドウデュース

「人馬ともに役者が違う」

今回のドウデュースの優勝をわかりやすくいえば、結局のところ、こういうことなのだろう。

馬券的には良い思いをした方も、そうではなかった方もいるかもしれない。

だが、画面に映された、レース後の東京競馬場の競馬ファンの顔を見る限り、不思議と皆「納得」しているように見えた。

何と言っても、あのイクイノックスを制してダービーを制したほどの馬なのだから。

 

そんなドウデュースの勝利、興奮したとか、感動したなどの「感情的な部分」を別に考えるすれば、私たちの感覚からすれば「当然」だったように思う。

もちろん、迷うことなく不動の軸馬に指名していたが、その理由は3つある。

 

当然だと思えた3つの理由

実際に有料会員様にご紹介した内容を、該当部分のみ転載したい。

ドウデュースに残された舞台は、今回を含め3戦。いわゆる「王道の3戦」だ。
もちろん、どれも活躍してほしいし、できる馬だとは思うが、恐らく陣営にとっての最大のターゲットはここだ!

理由は3つある。
━━━━━━━━━━
1.東京2000mは距離はベストオブベスト
2.ペースがそこまで流れない瞬発力勝負
3.レジェンド武豊、【天皇賞秋】6勝の内、G1・2勝以上のダービー馬に騎乗したときはまさに千両役者と言える3戦3勝!(ウオッカ、メイショウサムソン、スペシャルウィーク)
━━━━━━━━━━

特に1番。昨年の【天皇賞秋】の結果から、この舞台に対しての適性に不安を覚える方もいるかもしれないが、上でも少し触れた通り、あくまでも仕上がりと当日の鞍上交代が要因。

以前から、陣営が語っていることではあるが、私たちも、マイルでG1がとれるほどのスピードと、2400Mまでこなすスタミナの両面が、最も高いレベルでバランスがとれるのはこの舞台だと考えていた。

こうした理由に加えて、YouTubeでお伝えした全頭診断でもお伝えした通り、メンバー中でもズバ抜けた仕上がりを見せていた。

もちろん、競馬に絶対はないとはいえ、全馬が「普通」に回ってくることを前提にすれば、繰り返すようだが「当然」の条件だったのだ。

 

歴史に残る「スーパーホース」へ!

ダービーを勝った。有馬記念も勝った。さらに天皇賞・秋も勝った。

8大競走の中でも、特に最高の3つを勝ったこともさることながら、上にもあるようにマイルG1も勝っている実績もあるように、距離の融通性もある。

種牡馬としての未来が約束されたことを考えれば、ドウデュースが現役の競走馬としてやるべきことは「ほぼ」やったと言ってよいだろう。

唯一残された宿題は、時代を超越した、歴史に残るスーパーホースになることではないだろうか。

 

頑張れ!ドウデュース

ドウデュースは、強さと脆さが同居した馬だった。それ故に、多くのファンから愛された。

苦戦すれば一緒に悔しがり、そこから這い上がった時には一緒に感動した。まるで、かつてのオグリキャップのようじゃないか。

もはや「勝ち負け」だけの馬ではない。ドウデュースの生き様自体が、伝説になりかけているのだ。

現役生活残り2戦、武豊騎手と共に、どんな日々を歩むのか?そして、その先に待っているものは?一挙手一投足、皆で目に焼き付けようじゃないか。

 

ホウオウビスケッツもお見事!

軸馬ドウデュースに対して熱が入りすぎてしまったが、、、

実は私たちの予告の穴馬ホウオウビスケッツも、8番人気ながら3着に頑張ってくれたことを忘れてはいけないね(笑)心から感謝したい。

これほどの豪華メンバーが揃った【天皇賞・秋】において、どうしてG1での掲示板実績がない馬を指名できたのか?

もちろん、昨今力をつけていたことも確かだが、それ以上に「展開」。

 

ハイペースの逃げ馬がいた直近2年とは違い(前半1000Mが57秒台)、今年はガンガンいきたいタイプが不在。間違いなく「前にいける馬が穴を開ける」と読んだのだ。

案の定、先頭を走ったホウオウビスケッツが作り出した前半1000Mは「59秒9」

このペースであれば、止まるはずがない。

正直、逃げ切るまであると思ったが、、、

あれを4角13番手から差し切るドウデュースは、もはや異次元レベル!

 

現代競馬は「展開」だ

さて、昨今、何度も申し上げていることではあるが、現代の日本競馬にはディープインパクトやイクイノックスのような、完全無欠に近いような馬はいない。

本当に能力拮抗の時代に入ったように思う。

例えばドウデュースだって今回の勝ち方は桁違いだが「強さと脆さ」の馬だし、あれほど期待されたリバティアイランドだって気性の若さが出れば惨敗するのだ。

要するに予想において大きなウエイトを占めるのは、各馬の能力比較ではなく、それぞれのレースに最も影響をおよぼすであろう「条件」を冷静に吟味すること。

 

中でも「展開」だ。実はこのあとに回顧する【スワンS】も「展開の勝利」のようなところがあった。

もちろん、展開を完璧に読み切っても、絶対に的中するなんてことはない。

だが、競馬&馬券は「確率のスポーツ」だ。

何もないところから、無闇に的中を探すのと、ある程度、絞り込まれた中から的中を探すのでは、どちらが勝利に近いのか?言わずもがな。

この先に待つビッグレースでも、できる限り展開にはこだわって予想をしていきたいし、きっと皆様のお役に立てるだろう。

皆様がこれまでに味わったことのない熱い瞬間を楽しみにしてほしい。

 

スワンS 2024 の回顧&未来の主役

2024年10月26日(土) 5回京都7日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第67回MBS賞スワンS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 1400m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 17 ダノンマッキンリー 牡3 55 松山弘平 1.20.5    11-11 34.0 5 (栗)藤原英昭
3 6 オフトレイル 牡3 55 武豊 1.20.6 クビ    17-16 33.1 6 (栗)吉村圭司
3 5 トゥラヴェスーラ 牡9 57 藤岡佑介 1.20.6 クビ    14-14 33.6 13 (栗)高橋康之
7 13 ノーブルロジャー 牡3 55 田口貫太 1.20.8 1    04-05 34.8 7 (栗)吉岡辰弥
6 11 シングザットソング 牝4 55 斎藤新 1.20.8 クビ    04-04 35.0 9 (栗)高野友和
B5 9 ウインカーネリアン 牡7 57 三浦皇成 1.20.8 ハナ    01-01 35.3 4 (美)鹿戸雄一
8 15 マテンロウオリオン 牡5 57 横山典弘 1.20.9 クビ    16-16 33.6 17 (栗)昆貢
8 16 セルバーグ 牡5 57 今村聖奈 1.20.9 クビ    07-09 34.6 16 (栗)鈴木孝志
6 12 ダノンスコーピオン 牡5 58 シュタル 1.20.9    07-07 34.7 11 (栗)福永祐一
10 7 14 アグリ 牡5 57 C.デム 1.21.0 クビ    02-02 35.4 3 *(栗)杉山晴紀
11 4 7 バースクライ 牝4 55 岩田望来 1.21.0 クビ    07-07 34.9 15 (栗)千田輝彦
12 5 10 ピンハイ 牝5 55 高倉稜 1.21.1 クビ    15-15 33.9 12 (栗)田中克典
13 2 4 クランフォード 牝3 53 西村淳也 1.21.1 クビ    03-03 35.3 1 *(栗)杉山晴紀
14 2 3 キングエルメス 牡5 57 北村友一 1.21.4 1 1/2    12-11 34.8 8 (栗)矢作芳人
15 4 8 スズハローム 牡4 57 鮫島克駿 1.21.4    13-13 34.6 2 (栗)牧田和弥
16 1 1 サーマルウインド 牝5 55 団野大成 1.22.1 4    04-05 36.1 10 (美)奥村武
17 1 2 ジョウショーホープ 牡4 57 幸英明 1.22.1 ハナ    07-09 35.8 14 (栗)新谷功一

改めて「展開」

今週は、土日ともに武豊騎手の鮮やかな追い込みに痺れさせてもらった。

こちら【スワンS】のオフトレイル(私たちの☆)軸馬は惜しくも2着だったが、4コーナー16番手から、上がり3ハロン最速の脚で追い込み2着でゴール!

馬連85倍という高配当をプレゼントしてもらったことに心から感謝している。

 

そして【天皇賞・秋】の回顧でも少し触れさせてもらったが、こちらも大きなポイントになったのは「展開」だ。

上位人気のクランフォード、アグリが前にいきたい馬である以上、先行馬が揃って粘れることはないとみていた。中でも、アグリに騎乗した、久々来日のCデムーロ騎手はアグレッシブな騎乗が持ち味だけに、レースを動かしてくるなと見ていたら案の定。

結果、上位3頭は、いずれも4コーナー二桁順位での通過というわかりやすい結果になった。

改めて、展開を考えることの重要性を皆様にも感じていただけたと思う。

 

オフトレイルは大物になる!

そんなレースで目についたのは?

勝ち馬ダノンマッキンリーが素晴らしいことは当然として、やはり2着オフトレイルの大物感が目についた。

以前にも申し上げたことがあると思うが、私たちは「勝ち時計」はそれほど重視しない。正直、馬場次第のところもあるからだ。

だが、特に差し馬の場合は「上がり3ハロンのタイム差」を非常に重視している。

 

楽しみなオフトレイル

当然だが、差し馬にとっての最大の武器は「末脚」。その武器で、ライバルにどれだけの差をつけられるか?

その点、オフトレイルが今回2着馬につけた差は「驚異の0.5秒」!

例えば、近年の最強ホース・イクイノックスが、一昨年の【天皇賞・秋】を制した際(4角9番手からの差し切り)の、上がり2位との差が0.1秒!

それだけ、上がりタイムで差をつけることは難しいし、だから今回のオフトレイルの走りには価値を感じる。

まだ、少々気性に若さがあるようだが、年齢を経て、それが少しずつでも解消されたら。とんでもない馬になる予感!もちろん、未来の主役に!

 

アルテミスS 2024 の回顧&未来の主役

2024年10月26日(土) 4回東京7日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第13回アルテミスS
2歳・オープン・G3(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 1600m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 2 ブラウンラチェット 牝2 55 ルメール 1.33.8    03-03 33.3 3 (美)手塚貴久
1 1 ミストレス 牝2 55 坂井瑠星 1.34.0 1 1/4    01-01 33.8 7 (栗)矢作芳人
7 8 ショウナンザナドゥ 牝2 55 池添謙一 1.34.0    06-06 33.2 2 (栗)松下武士
4 4 シホリーン 牝2 55 菅原明良 1.34.0 クビ    05-05 33.4 5 (美)武井亮
3 3 マイエレメント 牝2 55 横山武史 1.34.0 ハナ    10-10 32.8 4 (栗)福永祐一
8 10 カムニャック 牝2 55 川田将雅 1.34.0 ハナ    03-03 33.5 1 (栗)友道康夫
6 6 マピュース 牝2 55 田辺裕信 1.34.3 1 3/4    08-08 33.4 8 *(美)和田勇介
8 11 クレオズニードル 牝2 55 津村明秀 1.34.5 1 1/4    09-09 33.5 9 *(美)和田勇介
5 5 ミリオンローズ 牝2 55 戸崎圭太 1.34.6 1    06-06 33.8 6 (美)萩原清
10 7 9 ザラタン 牝2 55 北村宏司 1.34.7  1/2    11-11 33.0 11 (栗)中竹和也
11 6 7 キョウエイボニータ 牝2 55 松岡正海 1.34.7 ハナ    02-02 34.4 10 (美)伊藤伸一

今年は「まだわからない」

ここまで記してきた2つのレースとは違い、ここは経験の浅い2歳馬のレース。

素質の有り無しにかかわらず、訳もわからないままにレースを終えた馬も少なくないだろう。

だから、あまり展開がどうだったということを振り返っても意味がないと思う。

それよりも、シンプルに「勝ちっぷり」に注目すれば良いと思う。

 

特に【アルテミスS】の場合は、毎年のように、後の活躍馬を輩出する出世レース。(昨年優勝のチェルヴィニアのその後の活躍は皆様もご承知の通り)

今年の出走馬の中に、偉大な先輩たちに続けるような逸材はいるかと注目していたが、率直に言って、現時点では「まだわからない」

レース運びが巧みな馬、古馬顔負けの瞬発力を披露する馬など、それぞれ素晴らしい面はあったが、私たち自身が、競走馬を評価する上で非常に重視する

「得も言われぬ感覚」

まで味わうことはなかった。

抽象的に聞こえるかもしれないが、創業以来40年以上、様々な馬を見てきたからこそ

「ちょっとこの馬はモノが違うな」

と感じることがあるのだ。そして、その感覚はほぼ外れることがない。

 

ただし、競走馬はここからだ!

昨年はチェルヴィニアが優勝

そうは言いつつも、競走馬は「これからだ」

もちろん、早い段階でモノの違いを見せる馬もいれば、ここからぐんぐん上昇していく馬だっている。彼女たちのこれからに期待したい。

 

こうした見解を大前提として、この先の活躍に期待したい馬が一頭いる。4着(5番人気)でゴールしたシホリーンだ。

ぜひ、レースを見直していただきたい。かなり長い時間直線で行き場がなく、菅原明騎手の困っている雰囲気が画面越しにも伝わってきた(苦笑)

もちろん、経験の浅い2歳馬の戸惑いは、ジョッキー以上に大きかったと思う。

だが「折れなかった」

前が開いてからはしっかりと脚を伸ばした。その脚も当然鋭かったが、それ以上に、若駒離れした精神面の骨太さに驚いた。

こういったタイプは、何が起きても驚けない大一番ほど頼りになる。この先、順当に走力を伸ばせば、必ずビッグレースを賑わす存在になるだろう。未来の主役に指名する。覚えておいてほしい。

 

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