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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】 東京新聞杯&きさらぎ賞 2025 ⇒「ドラマ」にばかり目を奪われるな!絶対に見逃してはいけない馬とは?

【先週の重賞回顧】 東京新聞杯&きさらぎ賞 2025 ⇒「ドラマ」にばかり目を奪われるな!絶対に見逃してはいけない馬とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

東京新聞杯 2025 の回顧&未来の主役

2025年 2月 9日(日) 1回東京4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第75回東京新聞杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 12 ウォーターリヒト 牡4 57 菅原明良 1.32.6    12-12 33.2 3 (栗)河内洋
2 4 ボンドガール 牝4 55 武豊 1.32.7 クビ    06-06 33.7 2 (美)手塚貴久
1 2 メイショウチタン 牡8 57 吉田豊 1.32.8  1/2    01-01 35.1 16 (栗)本田優
4 7 ブレイディヴェーグ 牝5 56 ルメール 1.32.8 クビ    09-08 33.6 1 (美)宮田敬介
7 14 マテンロウスカイ セ6 59 横山典弘 1.32.9  1/2    03-03 34.4 10 (栗)松永幹夫
8 16 セオ 牡5 57 横山和生 1.33.1 1 1/4    02-02 35.0 8 (栗)上村洋行
2 3 シャンパンカラー 牡5 59 内田博幸 1.33.1  1/2    06-08 33.9 11 (美)田中剛
8 15 オフトレイル 牡4 58 田辺裕信 1.33.2  1/2    16-16 33.2 9 (栗)吉村圭司
3 6 オールナット 牡4 57 北村友一 1.33.3  3/4    04-05 34.4 5 (栗)高野友和
10 4 8 ジュンブロッサム 牡6 59 戸崎圭太 1.33.4 クビ    09-08 34.2 6 (栗)友道康夫
11 6 11 ジオグリフ 牡6 59 横山武史 1.33.4 クビ    14-14 33.7 7 (美)木村哲也
12 3 5 コラソンビート 牝4 55 津村明秀 1.33.5 クビ    12-12 34.1 13 (美)加藤士津
12 7 13 ゴートゥファースト 牡5 57 池添謙一 1.33.5 同着    04-04 34.8 12 (栗)新谷功一
14 5 10 ゾンニッヒ 牡7 57 浜中俊 1.33.8 2    06-06 34.8 14 (栗)池江泰寿
15 1 1 サクラトゥジュール セ8 58 キング 1.34.0 1 1/4    09-08 34.8 4 (美)堀宣行
16 5 9 ラーグルフ 牡6 57 三浦皇成 1.34.8 5    14-14 35.1 15 (美)宗像義忠

四半世紀の時を経て、伝説が再び

今回のレース、立ち回りという意味で、最も理想的だったのは、私たちの軸馬でもあった、武豊騎手のボンドガールだと思う。

やって、気性面や距離面を気にせずに走れるマイル戦に戻ったことで、馬が生き生きとしているように見えた。

そんな馬を、騎乗停止明けの武豊騎手の完璧な騎乗が導く。

内枠を活かし、馬の後ろで(好位で)しっかりと馬を落ち着かせ、4角を回るとスムーズに追い出しに入る。

ロスらしいロスが全くなかっただけに、本来なら勝っていたレースだと思う。

実際に、レース後、武豊騎手は

「すごくいいレースができた。レース前も落ち着いていたし、いい位置で折り合いもついたので、勝ったと思ったけど」

という趣旨のコメントを残している。

それほど完璧な武豊騎手&ボンドガールを上回れる存在がいるとしたら、定年を間近に控えた「河内調教師の執念(ウォーターリヒト)」しかなかったのだろう。

 

月並みでも「競馬はドラマ」

お見事!ウォーターリヒト

それなりにキャリアのある競馬ファンなら、2000年【日本ダービー】の「河内の夢か?豊の意地か?」を思い出したと思う。

まさか4半世紀の時を経て、その再現のような場面が見られるとは、、、

あれほどの実績を残したかつての名ジョッキーが、調教師としては、もう7年も中央の重賞を勝っていなかった。

定年を前にして、このまま終わる訳にはいかないという思いは本当に強かったはず。

その思いが、上がり3ハロン33秒2という、爆発的な末脚&差し切りに繋がったように思えてならない。

月並みな言葉にはなってしまうが、やっぱり「競馬はドラマ」

だから、私たちはいつまでも競馬から離れられないのだ。いや~痺れたね。笑

 

プラマイゼロの流れ

ただ、こうしたドラマティックな話を抜きにしても、ウォーターリヒトの走りは、素直に高く評価すべきだろう。

その理由として挙げたいのは、どの位置取りでレースをしても、十分に上位に食い込める可能性のあった「プラマイゼロの流れのレース」だったということ。

ぜひ、上位5頭の4角通過位置を見てほしい。上から順番に

「12-6-1-8-3」

逃げ馬がいて、先行馬がいて、中団の馬がいて、追い込みの馬がいて、、、

どの位置からでも力を出せる平等な流れだったとしたら、少なくともこのレースにおける序列は、ほぼ着順のままだとみてよいだろう。

中でもブレイディヴェーグは、昨秋の【マイルCS】4着馬でもある。(先に海外という目標がある彼女は、100%の仕上げではなかったが)

彼女を物差しにすれば、ブレイディヴェーグは、今のマイル路線のトップを争える位置に到達したといってよい。

河内調教師が掴めなかった中央G1トレーナーの夢は、ウォーターリヒトを引き継ぐ調教師が叶えるかもしれない。

 

一番驚いたのは?

ここまでご紹介した内容を踏まえ、今回のレースにおいて、勝ち馬やボンドガールに匹敵する、非常に中身の濃い走りをした馬の一頭は5着(0.3秒差)マテンロウスカイではないだろうか。

繰り返すが、どの馬も平等に力を発揮できる流れのレースだった。

だから、基本的には、着順=能力なのだが、、、

とはいえ、やはり「59キロの馬(4頭いた)」というのは、条件的には厳しかったと思う。

そんな中、マテンロウスカイは、序盤から本当に軽快にレースを進めていた。せめて58キロだったら、、、ラストの粘りは、もう少し利いていたと、容易に想像できる。

前走の【マイルCS】は、立ち遅れたこと、中距離のレースの直後の参戦ということもあり、流れに乗れず惨敗に終わったが、まともに戦えば、マイルでも十分にやれる馬。

 

松永調教師も、レース後「次に繋がる競馬だったと思います」と絶賛!

6歳馬とはいえセン馬だから、まだまだ現役生活を続けるだろう。当面の間、目が離せない一頭だ!もちろん「高齢でも未来の主役」

きさらぎ賞 2025 の回顧&未来の主役

2025年 2月 9日(日) 1回京都4日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第65回きさらぎ賞
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝・外 1800m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 10 サトノシャイニング 牡3 57 西村淳也 1.47.0    06-06 35.1 1 (栗)杉山晴紀
2 2 リンクスティップ 牝3 55 M.デム 1.47.5 3    03-02 35.9 3 (栗)西村真幸
7 7 ランスオブカオス 牡3 57 吉村誠之 1.47.5 クビ    06-06 35.6 4 (栗)奥村豊
6 6 ショウヘイ 牡3 57 川田将雅 1.48.0 3    05-04 36.3 2 (栗)友道康夫
7 8 スリーキングス 牡3 57 岩田康誠 1.48.0 クビ    09-09 35.8 9 (栗)上村洋行
5 5 エリカアンディーヴ 牝3 55 松山弘平 1.48.4 2    10-10 35.9 5 (栗)吉岡辰弥
3 3 ヒルノハンブルク 牡3 57 坂井瑠星 1.48.5  3/4    03-04 36.8 10 (栗)武英智
4 4 ミニトランザット 牡3 57 鮫島克駿 1.49.0 3    06-06 37.2 6 (栗)杉山佳明
1 1 ジェットマグナム 牡3 57 丹内祐次 1.49.1  1/2    01-01 37.8 7 (栗)安達昭夫
10 8 9 ウォーターガーベラ 牝3 55 団野大成 1.49.1 クビ    02-02 37.6 8 (栗)河内洋

 

意外なデータがあったのだ

きさらぎ賞といえば「隠れた出世レース」といえるかもしれない。

決してコンスタントではない。それでも、古くはスペシャルウィーク、比較的最近だとサトノダイヤモンドら、決して少なくない数の、後のトップホースを輩出。

ちなみに、昨年の2着馬ウォーターリヒトも、丁度一年後となった今年の【東京新聞杯】で優勝。今年のマイル路線の主役候補へと大きく出世した。

 

それなら今年の優勝馬サトノシャイニングはどうなのか?

結論としては「相当な大物かもしれない。少なくとも、クラシックで上位争いをする存在になる

これだけは言い切ってよいだろう。

そう言い切るための理由は「過去をあっさりと乗り越えた」という部分にある。

実は【きさらぎ賞】には、意外ともいうべき興味深いデータが残っているのだ。

 

競馬に先入観は禁物
前走「内回り組」が結果を出してきた

ということで、ご覧いただきたいデータがある。

直近15年の【きさらぎ賞】における「前走コース別成績」だ。(勝率順/最低頭数5)

きさらぎ賞は、常に広い舞台で行われるレース。通常は京都外回りの1800M。改修工事の際も中京の2000M。

それだけに「同じような広いコースで、ライバルをねじ伏せてきたような馬が活躍しているのでは?」というイメージが湧くだろう。

だが、競馬は先入観の通りには決まらない。

意外にも、勝率の2トップは「内回りコースの2000M」を戦ったきた馬たちなのだ!

なぜか?考え方は色々あるだろうが、私たちなりの見解をお伝えしよう。

内回りコースの方が、直線が短い分、積極的に攻める馬も多く出入りが激しい競馬になりがち。また、そもそも内回りコースは外回りに比べてトリッキーな部分が走りにくい。

それを実戦で経験し、尚且つ乗り越えてきたからこそ、それが力になり、いざレベルの戦いに臨んだ時に結果がだせる。そういうことではないだろうか。

逆に広いコースは、力の馬にとっては走りやすく、新馬戦や1勝クラスはもちろん、2~3歳前半のレースの場合は、重賞でも各馬の能力差が大きいことも多い。結果とは別に、意外と苦もなく走りきっていたりする。それだけに、経験値という部分ではどうか、という面もある

そして、実は今回の人気2頭、サトノシャイニングとショウヘイは、共に「外回り組」だった。

 

4月が楽しみだ

強い!サトノシャイニング

案の定という言い方は失礼になるかもしれないが、ショウヘイは馬券に絡めなかった。

だが、サトノシャイニングは優勝。それも2着馬に3馬身差の圧勝!

レースぶりをご覧いただければおわかりの通り、全く苦しむ様子もなかった。

要するに、過去のデータどうこうを全く問題にしないだけの「大物候補」という見方で差し支えないと思う。

本来、このコラムでは、強い馬を改めて強いとご紹介することはあまりしない。そんなことは、誰もがわかっていると思うからだ。

ただ「強い」ではなく「クラシックで勝ち負けになる」とまで断言するのであれば、意味があるのではないだろうか。

これまでと比べ、馬体にも力が漲ってきたように感じられた。

【東スポ杯】で敗れたクロワデュノールへのリベンジ、決して夢物語ではないとみた!

 

 

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