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ホーム勝負の明暗京阪杯 2021【回顧】上位馬を甘く見てはいけない!レイハリアについても一言

京阪杯 2021【回顧】上位馬を甘く見てはいけない!レイハリアについても一言

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京阪杯 2021 における勝負の明暗

2021年11月28日(日) 5回阪神8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【12R】 第66回京阪杯
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・内 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 2 エイティーンガール 牝5 55 秋山真一 1.08.8      16-13 33.5 10 22.5 454 +2 (栗)飯田祐史
3 5 タイセイビジョン 牡4 57 幸英明 1.08.9 1    14-09 33.8 3 10.4 474 0 *(栗)西村真幸
B4 7 ファストフォース 牡5 56 小崎綾也 1.09.0 クビ    01-01 34.7 6 14.4 528 +2 *(栗)西村真幸
6 12 アイラブテーラー 牝5 54 浜中俊 1.09.0    15-16 33.6 9 21.1 456 -4 (栗)河内洋
7 13 シゲルピンクルビー 牝3 53 高倉稜 1.09.1 クビ    03-03 34.6 7 20.3 470 +4 (栗)渡辺薫彦
B3 6 シヴァージ 牡6 57 吉田隼人 1.09.2  3/4    06-05 34.5 1 2.5 500 0 (栗)野中賢二
8 16 ライトオンキュー 牡6 58 古川吉洋 1.09.3 クビ    09-12 34.2 12 24.0 512 +2 (栗)昆貢
2 4 オールアットワンス 牝3 53 石川裕紀 1.09.5 1 1/4    04-04 34.9 5 13.3 446 -2 (美)中舘英二
B7 14 ソーグリッタリング 牡7 57 藤井勘一 1.09.5 ハナ    07-07 34.7 16 129.5 490 +4 (栗)池江泰寿
10 B2 3 ラヴィングアンサー 牡7 57 岩田望来 1.09.6  1/2    12-13 34.4 11 22.9 512 +8 (栗)石坂公一
11 5 9 ミッキーブリランテ 牡5 56 坂井瑠星 1.09.6    09-09 34.7 4 10.6 478 +10 (栗)矢作芳人
12 B5 10 レッドアンシェル 牡7 57 団野大成 1.09.7  3/4    07-09 34.8 14 120.8 472 0 (栗)庄野靖志
13 4 8 サヴォワールエメ 牝5 54 松若風馬 1.09.7 クビ    02-02 35.3 8 20.8 466 +4 (栗)辻野泰之
14 6 11 アストラエンブレム セ8 57 西村淳也 1.09.9  3/4    12-13 34.7 15 121.0 476 -4 (美)小島茂之
15 1 1 アウィルアウェイ 牝5 55 荻野極 1.09.9 クビ    09-07 35.1 13 57.0 492 -2 (栗)高野友和
16 8 15 レイハリア 牝3 53 亀田温心 1.10.2 1 3/4    04-05 35.5 2 4.6 446 -6 (美)田島俊明

 

まずはコントレイルに敬意を表して

【京阪杯】の話の前に一言だけ。

コントレイルのラストランとなった【ジャパンカップ】は、感動的なレースだった。

レース後の福永騎手の涙が、これまでのコントレイルの苦しい道のりを表していたかのように思うが、その苦しさを乗り越えてラストランを飾ったコントレイルは、さすがは無敗の3冠馬。

誰もが苦しんだコロナ禍に光を差してくれた3冠馬の存在を、私たちは決して忘れない。

種牡馬として新たな道に歩みだす彼を、引き続き応援したい。

これまで本当にありがとう!そしてお疲れ様。

参考⇒ジャパンカップ 2021 回顧

 

ジャパンカップとは真逆の結果に

そんな【ジャパンカップ】だが、3着までを上位人気3頭が締めた。

コントレイルの影に隠れてしまったが、2着オーソリティなども、これまでの殻を破るかのような力強いレースぶりだった。

ありがとう!そしてお疲れ様!コントレイル

3冠馬のラストランに相応しい締まったレースだったが、、、

その直後に行われた【京阪杯】はそうはいかなかった。

感動の余韻に浸っていた私たちの目を冷ましてくれるかのように(笑)

【ジャパンカップ】とはまさに真逆で、強烈な波乱のレースとなった。

 

10番人気エイティーンガールが優勝

何と優勝したのは10番人気の伏兵エイティーンガール!

一方、上位人気の2頭は、掲示板にさえ絡めなかった。
(それどころか2番人気のレイハリアは最下位での入線。そのレイハリアについての見解は後ほど)

エイティーンガールは4角13番手から堂々の差し切り勝ち。

おめでとう!エイティーンガール

昨年8月の重賞【キーンランドカップ】以来の重賞勝ちということで、まずは関係者に、何よりエイティーンガール自身に、心からの祝福を申し上げたい。

単に勝利したという結果だけではなく、内容も伴ったものであることは、上がり3ハロンで最速のタイムをマークした点からも明らかだ。

ただ、恐らく今回の結果に関して、次のような声が出てくるのではないだろうか。

「重賞勝ちは素晴らしいけど、、、条件が向いたのでは?」

 

確かに馬場は向いたとは思うが

条件というのは、要するに今の阪神の芝の状態のことだ。

ご存知の通り、連続開催2ヶ月目の最終週(引き続き12月も阪神開催は行われる)ということで、かなりタフな馬場状態になっている。

ただでさえ、京都などと比べると「重い」と言われる阪神の芝だが、それに輪をかけるような状況。

その点、エイティーンガールは、洋芝の札幌で重賞を勝っている馬。

今の馬場が向いたことは間違いないだろう。

ちなみに、それは2着馬のタイセイビジョンにも共通する部分だ。

2着のタイセイビジョン

タイセイビジョンは、今回と同じ阪神コースにおいて、重賞【アーリントンカップ】(距離はマイル)を勝っているが、その時が稍重だった。

もちろんタイセイはパンパンの馬場でも強いが、他馬の比較の中では、今の馬場は向いている部類だろう。

ただし!!!

彼らの好走を「馬場が向いたから」で片付けたら確実に痛い目に遭う!

 

ポイントは「各馬の4角通過順」

私がそう考える理由はどこにあるのか?

ぜひ、皆様には各馬の「上位入線馬の4角の通過順」をチェックしていただきたい。

1着エイティーンガール⇒4角13番手
2着タイセイビジョン⇒4角番手
3着ファストフォース⇒4角番手
4着アイラブテーラー⇒4角16番手
5着⇒シゲルピンクルビー⇒4角番手

これが一体何を意味するのか?

既に感が良いからならお気づきかもしれないが、、、要するに

「逃げても(4角1番手)好位でも(3番手)中団でも(4角9番手)追い込みでも(4角13番手や16番手)力を出せる流れのレースだった」

ということが言いたいのだ。

 

この先も十分に期待が持てる

エイティーンガールにせよ、タイセイビジョンにせよ、馬場には恵まれたかもしれない。

だが、少なくてもレースの流れや位置取りには恵まれてはいない!

間違いなく、力はあるのだ。

今後もG3くらいなら十分に勝ち負けが狙っていけるだろうし、特にタイセイビジョンはまだ4歳馬。

スプリント路線に本格転向してからここが4戦目と経験も浅い。

伸びしろがたっぷりと残されているのだ!

G3どころか、意外と来春【高松宮記念】でも面白い存在になりそうな気がするのだが、、、

大きな期待を込めて、未来の主役に指名しておこう。

 

最後に1頭!どうしたレイハリア

最後に、2番人気の評価を大きく裏切ってしまったレイハリアについて触れておこう。

前走【キーンランドカップ】は、エイティーンガールを退けて優勝している。

当然、ここでも勝つだけの資格を持っている馬だった。だが、全く伸びず。

レース後、鞍上の亀田騎手は次のように語っている。

「スタートが速く、3コーナーまでは良かったんですが、4コーナーの手前で完全に(手応えが)なくなりました。こんなに負ける馬ではないんですが…」

 

今回の敗戦に関して、中には「休み明けの分もあるのだろう。叩かれた次回は買いだ!」と考える人も少なくないと思う。

だが、、、あまり簡単には考えない方が良い気もする。

というのも、時折、力のある牝馬に見られる辛い現象があるのだ。

何故か突然、考えられないような大凡走、その後はなかなか浮上できず

同じスプリント路線ということで、どうしても思い出すのが、ラブカンプーだ。

2018年のG1【スプリンターズS】では3歳馬ながら2着に激走!

だが、次走【シルクロードS】でまさかの18着に終わったかと思うと、その後も二桁着順が長く続いた。

 

こうした例があるだけに、正直に言ってどうなるかはわからない。

ただ、素質そのものは、間違いなくもっと上のステージでやれるだけのレベルにあると思う!

次走で復活の激走を見せてくれることを祈っている。

 

【京阪杯 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 エイティーンガール(秋山真一郎騎手)
「スタートして一番後ろになってしまったので末脚に賭けようと思いました。最後は乗っていて気持ちが良かったです。以前乗った時より馬が落ち着いてきています。久しぶりに重賞を勝てて嬉しいです」

2着 タイセイビジョン(幸英明騎手)
「目標を前に置いていたのですが...。後ろの馬にやられるとは思いませんでした」

3着 ファストフォース(小崎綾也騎手)
「スタートは少し遅れましたが気合いをつけて先手を取りました。先手を取ってからは良いリズムでしたし、持ち味が生きる競馬は出来たと思います。Aコース最終週でこれだけ残れたのですから大したものです」

4着 アイラブテーラー(浜中俊騎手)
「やはりゲートはもたれて出ませんでした。それは想定していましたし、最後はすごく良い伸びでした。力があるところを見せてくれました」

5着 シゲルピンクルビー(高倉稜騎手)
「スタートは抜群に良かったですし、中途半端に外目で溜めるよりも斤量も軽いですし流れに乗せて行きました。返し馬からすごく状態が良いことが伝わってきましたし、スタートが決まればある程度のポジションで運ぼうと考えていました。ラスト50mくらいで苦しくなりましたが、見所のある競馬をしてくれました。1200mも今日が4回目で対応できるようになっていますし、将来が楽しみです」

6着 シヴァージ(吉田隼人騎手)
「無理せず楽なポジションを取れたのですが、結果的には馬場の悪い内を走らされました。ポジションを取ると最後甘くなるところがあるのかもしれません」

7着 ライトオンキュー(古川吉洋騎手)
「直線で一瞬オッという感じはありました。今日は休み明けで一頭だけ58キロを背負っていた分ですね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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