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ホーム勝負の明暗東京スポーツ杯2歳ステークス 2020【回顧】ダノンザキッドなど上位2頭の魅力を語る!

東京スポーツ杯2歳ステークス 2020【回顧】ダノンザキッドなど上位2頭の魅力を語る!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】東京スポーツ杯2歳ステークス 2020 における勝負の明暗

2020年11月23日(祝) 5回東京7日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) 芝 1800m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 3 ダノンザキッド 牡2 55 川田将雅 1.47.5    03-03-03 33.5 1 1.7 520 +24 (栗)安田隆行
2 2 タイトルホルダー 牡2 55 戸崎圭太 1.47.7 1 1/4  01-02-02 33.9 5 16.6 470 -2 (美)栗田徹
8 10 ジュンブルースカイ 牡2 55 武豊 1.47.8  3/4  06-07-06 33.6 3 8.8 428 -10 (栗)友道康夫
6 6 プラチナトレジャー 牡2 55 田辺裕信 1.47.9  1/2  07-09-08 33.6 6 26.9 472 +4 (美)国枝栄
7 7 ヴェローチェオロ 牡2 55 横山典弘 1.48.1 1 1/4  09-04-06 34.0 7 30.8 460 0 (栗)須貝尚介
1 1 ドゥラヴェルデ 牡2 55 ルメール 1.48.3 1 1/4  04-04-03 34.3 2 3.7 514 +8 (美)木村哲也
8 9 モリノカンナチャン 牝2 54 横山和生 1.48.6 2  07-07-08 34.2 8 45.7 438 -4 (美)大江原哲
B4 4 レインフロムヘヴン 牡2 55 M.デム 1.48.7  1/2  02-01-01 35.5 4 13.4 460 0 (美)堀宣行
7 8 モメントグスタール 牡2 55 大野拓弥 1.49.5 5  04-04-03 35.5 9 164.2 460 +8 (美)高木登
10 5 5 トーセンジャック 牡2 55 山田敬士 1.50.6 7  10-10-10 35.9 10 501.6 502 -6 (美)小桧山悟

 

改めて申し上げるまでもないが【東京スポーツ杯2歳ステークス】といえば!

昨年の優勝馬コントレイルだろう。

今や、親子2代での無敗の3冠馬!

そして今週のG1【ジャパンカップ】では「3冠馬3頭の激突」という歴史的な大一番に挑もうとしている。

健闘を祈りたい。

 

要するに【東スポ杯】は出世レースなのだ。

だからこそ!

「現状の能力もさることながら、将来性も含めた大物候補に期待する」

そんな思いで予想に臨んだ。

 

結論としては、大物候補として私達が軸馬に指名した5番人気の2番タイトルホルダーが2着に激走!

馬券を射止めることができたことに感謝。それと同時に!

勝ち馬&2着馬は将来性も抜群

だと感じている。

 

そして、2着馬と3着馬以降には着順以上の素質の開きがあるなとも感じた。

そこで今回は「次走への一言メモ」をやめて、2頭についてじっくり語ってみたい。

 

まさかの状況だったが

勝ち馬の前に、まずは感謝の意味も込めて、私達の軸馬だった5番人気の2着馬☆タイトルホルダーから振り返ってみたい。

そもそも、どんな理由で彼を指名したか?

実際に有料会員様にご提供した解説文を一部抜粋の形でご紹介したい。

前走の新馬戦は中山芝1800Mの舞台で2着に1馬身1/4差の逃げ切り。

「着差はそれほど大きくない。また中山では逃げ切れたけど直線の長い東京ではどうなの?」
という見方も出てくるだろう。
だが、結論としては全く心配はいらない。
レース内容を見てほしい、1000mの通過が63秒台と超スローの流れの中、我慢が利いて折り合いを欠くことなく、明らかに余力残しだった。
差をつける気ならいくらでもつけられたところを無理させなかったということだ。このあたり、さすがは名手・戸崎。好素材だからこそ、無駄なことをさせなかったのだろう。

また、この時期の2歳馬とは思えないほどの精神的な落ち着きには大物感が漂っている。
前走では逃げたが、今回はその精神力を活かして脚をためる戦法に挑むようだ。
昨今の調教では古馬顔負けの迫力を見せている(特に12日の美浦ウッドでは66.9⇒12.2の速い時計で走破)だけに、じっくり溜めた時、どこまで弾けるのかレースが楽しみで仕方がない!

 

走力もさることながら、2歳馬離れした落ち着きに大物感が漂っていると感じた。

だが今回、まさかの状況になった。

レースをご覧の方ならおわかりだとは思うが、念のため戸崎騎手のコメントをご紹介したい。

「追い切りは良かったのですが、返し馬から気が入って、レースでもムキになって走っていました。その中でもこれだけ走っていますし、能力のある馬だと思います。これから楽しみです」

 

そう、私達の期待はあっさり裏切られた訳だ。笑

いや、裏切られたという言い方は語弊があるかもしれない。失礼した。

確かに大人びた精神面は備えているが、とはいえ経験の浅い、そして年齢的にも幼い2歳馬。

突然スイッチが入ってしまうことだってある。

 

結果的に「強さ」を示すことになった

つまり、最も大事なことは!

ムキになってスタミナをロスをしても好走できるか否か

という点なのだ。

タイトルホルダーは、それでも崩れることなく2着を確保した。結果的に強さを示したのだ。

 

前走並に折り合えていたらどうだっただろう?

もちろん、競馬にタラレバは禁物。だが、それを承知の上で、もう少し際どい競馬にはなった可能性はある(勝てたとまでは言いたくない)

出世レースでこれだけの走りができたのだ。

お姉さんのメロディーレーンは牝馬ながら【菊花賞】に参戦して5着に好走したが、恐らくこちらは2400Mくらいまでがベストだろう。

【皐月賞】か【ダービー】で姉の着順を超える可能性も!

ということで、未来の主役として期待したい。

 

文句なしの大器!

そんなタイトルホルダーを退けて優勝したのが1番人気のダノンザキッド!

好位3番手から、上がり3ハロン最速となる33秒5の脚で差し切りを決めたが、その切れ味は、お父さんのジャスタウェイを彷彿とさせた。

520キロという大型な馬体からも将来性を感じるじゃないか。

 

ご注目いただきたいのは、鞍上の川田騎手のレース後コメント。

「体がだいぶ増えていて、テンションが高かったので、そのあたりを気を付けて乗りました。攻め馬以上にレースでは良い背中をしていました。前半力みながらも我慢してくれて、良い内容で直線に向かうことができました。まだ課題ばかりの馬ですが、間違いなく更に良くなっていくと思います。これからこの馬らしく成長して、その結果コントレイルのようになれることを期待しています

 

以前も何度かレース回顧で記したことがあるが、長年、騎手のインタビューを見聞きしていると、特徴が非常によく見える。

川田騎手は、良くも悪くも思ったことを率直に語ってくれる騎手。

少々怖そうに見えるが。笑

インタビューに関しては誠実の一言。

そんな彼が

まだ課題ばかりだが間違いなく良くなる!
コントレイルのようになれることを期待!

とまで語っているのは決して見逃したくはない。

 

名馬を知っている男

競馬の世界では、昔から

「名馬が騎手を育てる」

などと言われてきた。

今や川田騎手は、現役に日本人騎手の中では、武豊騎手や横山典騎手、福永騎手に次いで「名馬の背中を知っている男」と言っても過言ではないし、それだけ、技術も馬を見る目も育てられてきたに違いない。

そんな彼がダノンザキッドに寄せる期待は、額面通りに受け止めるべき。

ダノンザキッド&タイトルホルダーが来年のクラシックで躍動することを心から祈りつつ、今回のコラムを締めくくりたい。

 

【東スポ杯2歳S 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 ダノンザキッド(川田将雅騎手)
「体がだいぶ増えていて、テンションが高かったので、そのあたりを気を付けて乗りました。攻め馬以上にレースでは良い背中をしていました。前半力みながらも我慢してくれて、良い内容で直線に向かうことができました。まだ課題ばかりの馬ですが、間違いなく更に良くなっていくと思います。これからこの馬らしく成長して、その結果コントレイルのようになれることを期待しています」

(安田隆行調教師)
「初戦が幼く、休ませて成長させようと思いました。今日は久々でテンションが高く、ゼッケンの下から泡が見えたほどでした。レースでは少頭数でもあり、スムーズな思っていたような競馬ができました。この後は様子を見て、問題なければホープフルステークスを目指したいと思っています。東京コースを今日経験しましたが、次は中山の4つのコーナーを経験させたいと思います。まだ進化の途上で、まだまだこれから良くなってくると思っています。この馬の飛躍を期待しています」

2着 タイトルホルダー(戸崎圭太騎手)
「追い切りは良かったのですが、返し馬から気が入って、レースでもムキになって走っていました。その中でもこれだけ走っていますし、能力のある馬だと思います。これから楽しみです」

3着 ジュンブルースカイ(武豊騎手)
「テンションは高かったのですが、レースでは落ち着いて走っていました。レースが上手で、相手なりに走ってくれる馬です」

4着 プラチナトレジャー(田辺裕信騎手)
「リズム良く走っていました。最後も脚を使ってもう何頭か抜かす勢いがありました。良い面を見せてくれたと思います」

6着 ドゥラヴェルデ(C.ルメール騎手)
「まだ大人じゃないですね。もう少し長い距離の方が良いかもしれません」

8着 レインフロムヘヴン(M.デムーロ騎手)
「競馬に行くとテンションが上がっていました。今日はブリンカーに戻しましたが、ずっとハミを噛んで抜かずに走っていました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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