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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】ヴィクトリアM 2025 など ⇒レースの明暗を分けたポイントは?新潟大賞典からは「期待したい人」のご紹介も

【先週の重賞回顧】ヴィクトリアM 2025 など ⇒レースの明暗を分けたポイントは?新潟大賞典からは「期待したい人」のご紹介も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

ヴィクトリアM 2025 の回顧&未来の主役

2025年 5月18日(日) 2回東京8日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第20回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 17 アスコリピチェーノ 牝4 56 ルメール 1.32.1      15-15 33.3 1 (美)黒岩陽一
8 16 クイーンズウォーク 牝4 56 川田将雅 1.32.1 クビ    13-12 33.6 4 *(栗)中内田充
6 12 シランケド 牝5 56 M.デム 1.32.1 ハナ    15-17 33.2 7 (栗)牧浦充徳
2 3 アルジーヌ 牝5 56 レーン 1.32.1    07-04 34.1 5 *(栗)中内田充
8 18 アリスヴェリテ 牝5 56 池添謙一 1.32.2  3/4    01-01 35.4 15 (栗)中竹和也
4 8 シンリョクカ 牝5 56 木幡初也 1.32.3  1/2    04-04 34.2 14 (美)竹内正洋
5 9 アドマイヤマツリ 牝4 56 田辺裕信 1.32.4  1/2    02-02 34.8 6 (美)宮田敬介
1 2 ステレンボッシュ 牝4 56 戸崎圭太 1.32.4    08-08 34.2 3 (美)国枝栄
1 1 クリスマスパレード 牝4 56 石川裕紀 1.32.5  1/2    11-12 34.0 8 (美)加藤士津
10 6 11 シングザットソング 牝5 56 斎藤新 1.32.5    08-08 34.2 16 (栗)高野友和
11 4 7 ワイドラトゥール 牝4 56 北村友一 1.32.6 クビ    13-12 34.0 13 (栗)藤原英昭
12 3 5 ラヴェル 牝5 56 津村明秀 1.32.7  1/2    11-08 34.4 10 (栗)矢作芳人
13 2 4 サフィラ 牝4 56 松山弘平 1.32.8  1/2    04-04 34.8 9 (栗)池添学
14 7 14 マサノカナリア 牝4 56 横山典弘 1.32.9  1/2    08-08 34.7 17 (栗)藤野健太
15 7 13 ビヨンドザヴァレー 牝5 56 菱田裕二 1.32.9    03-03 35.0 11 (栗)橋口慎介
16 5 10 ボンドガール 牝4 56 武豊 1.33.0  1/2    15-15 34.2 2 (美)手塚貴久
17 7 15 ソーダズリング 牝5 56 坂井瑠星 1.33.3 2    04-04 35.3 12 (栗)新谷功一
3 6 ミアネーロ 牝4 56 ディー           (美)林徹

 

誕生!真のマイル女王

グランアレグリアやアーモンドアイはスーパーホースだったけど、きょうはアスコリピチェーノがすごいポテンシャルを見せてくれました

いきなりだが、これは、レース後に、ルメール騎手が残したコメントの一部分だ。

ルメール騎手は、結果が出てテンションが上がると「ちょっと褒めすぎじゃないか、、、!?」とこちらが思うほどパートナーを褒めることはある(笑)

ただし、ルメール騎手のキャリアにとって、グランアレグリアとアーモンドアイは「別格中の別格」の牝馬と言ってよいだろう。

かつてのこのレースの勝ち馬、という次元の馬ではない。思い入れも、全く違うと思う。

それだけに、ちょっとやそっとテンションが上がったくらいで、比較対象として出せる名前ではないはずだ!

 

長期政権の予感

レースを見た方なら、誰もがアスコリピチェーノの強さを改めて実感したはずだし、私も含め「ここが良い、あそこが良い」と能書きを垂れたい人間はたくさんいるはず。

だが、今回に関しては、それは不要だろう。

ルメール騎手のコメントこそが、アスコリピチェーノが「真のマイル女王」になったことの、最大の裏付けなのだから。

 

文句なし!アスコリピチェーノ

実は今回、レース直後の行きっぷりは本来のものではないように感じた。(それにより位置どりも鞍上の想定以上の後ろになったようだ)

やはり、海外帰りの休み明け初戦の影響はあったように感じる。

したがって、今回を使われたことによる上積みはかなり大きいはず。それだけに、3週間後の【安田記念】に出走しても、かなりやれるとみるが、サンデーレーシングの馬だけに、使い分けなどがあるだろうか、、、!?

どちらにせよ「マイル女王」ということであれば、長期政権を築く可能性は高いとみる。彼女の輝かしい未来、皆で楽しませてもらおうじゃないか!

 

レースのポイントになったものとは?

さて、ここからはレース全体を振り返ってみよう。

私は、ポイントになったのは「馬場」だと私は考えている。

前半1000M、先頭のアリスヴェリテの通過タイムは56秒8。

これは先週【NHKマイルC】のそれ(56秒4)りも0秒4も遅かった。

ただ、ハッキリ言って、先週は「3歳戦としては速すぎた」

実際に、1000Mを先頭で通過したヴーレヴーは最下位の15着に沈み、その他の好位勢も軒並み潰れている。

 

一方、今週はレース前の時点での私たちの考え方として

「仮に今週、先週のような速い流れになっても、百戦錬磨の古馬たちであれば、前の馬も簡単には止まらない」

このような形で、各所でご紹介した。

 

予想以上に「重さ」が残った

先週とは違う流れをイメージしたが

だが、実際には、先週よりも遅い流れだったにもかかわらず、上位を占めたのは「後ろ」の馬。

【NHKマイルC】と同様に、前にいった馬の多くは失速した。

要するに、前日の雨の影響が想像以上に残り、東京の良馬場としては異例の「タフ馬場」だったのだろう。

逆の見方をすれば、そんな馬場を先頭で引っ張りながら(いくら、単騎で気持ち良くいけた面はあったにせよ)最終的に、勝ち馬と0,1秒差の5着にまとめたアリスヴェリテの能力は、相当に高く評価してよいだろう。

 

買うなら「次」だ

昨年6月の【マーメイドS】優勝以来、なかなか馬券には絡めずに苦戦していたが、実は、前走【福島牝馬ステークス】(4着)などは、終始良い行きっぷりを見せていたし「復活」の予感は漂わせていた。

だが、今回の走りを見ると「復活」というより「進化」という評価が相応しいかもしれない。

5歳牝馬だし、これから先の競走馬生活もそれほど長くはないだろう。

それでも、今日の走りを見る限り、牝馬限定の重賞、G2、G3なら、一つや二つ、重賞を勝つ可能性は十分にある。

もちろん、好走が続けば続くほど人気は上がってしまうだろう。だからこそ狙うなら「まだそれほどバレていない次走」

彼女に美味しい馬券をプレゼントしてもらうことを祈りつつ、未来の主役に指名させてもらおう。

 

 

新潟大賞典 2025 の回顧&未来の主役

2025年 5月17日(土) 1回新潟5日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第47回新潟大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・外 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 8 シリウスコルト 牡4 57 古川吉洋 2.00.5      01-01 34.6 8 (美)田中勝春
7 14 サブマリーナ 牡4 56 武豊 2.00.8 2    12-14 33.8 3 (栗)庄野靖志
3 5 ハピ 牡6 57 菱田裕二 2.00.8 クビ    09-11 34.0 10 (栗)大久保龍
7 13 グランドカリナン 牡5 55 大野拓弥 2.00.9 クビ    02-02 34.9 7 (美)田島俊明
B8 15 ボーンディスウェイ 牡6 57 石橋脩 2.01.1 1 1/4    06-05 34.7 6 (美)牧光二
4 7 オールナット 牡4 56 北村友一 2.01.2  1/2    03-04 34.9 4 *(栗)高野友和
1 1 カネフラ 牡5 54 藤岡佑介 2.01.3  3/4    15-15 34.1 14 (栗)高橋康之
2 3 ディマイザキッド 牡4 56 岩田望来 2.01.3 ハナ    15-15 34.2 2 (美)清水英克
3 6 マイネルメモリー 牡5 55 丹内祐次 2.01.3    12-11 34.5 11 (栗)宮徹
10 6 12 レガーロデルシエロ 牡4 56 戸崎圭太 2.01.4 クビ    12-11 34.7 1 (美)栗田徹
11 B1 2 パラレルヴィジョン 牡6 58 吉田隼人 2.01.5  1/2    09-10 34.7 15 (美)国枝栄
12 6 11 サイルーン セ6 57 佐々木大 2.01.7 1    09-08 35.1 5 (美)堀宣行
13 2 4 ショウナンアデイブ 牡6 56 丸山元気 2.01.9 1 1/2    06-07 35.3 12 *(栗)高野友和
14 B5 10 マテンロウオリオン 牡6 56 横山典弘 2.02.1 1    08-08 35.5 9 (栗)昆貢
15 5 9 エピファニー 牡6 58.5 荻野極 2.03.1 6    05-05 36.6 13 (美)宮田敬介
16 8 16 フライライクバード セ8 57 小崎綾也 2.03.2  1/2    03-03 36.9 16 (栗)福永祐一

率直に言って驚いた

正直に申し上げよう。今回のシリウスコルトの走りっぷり、勝ちっぷりには非常に驚かされた。

もちろん、この馬の強さに関しては、十分に理解しているつもりだ。

実際に、前走【福島民報杯】はキングスポーツにとっての「勝負レース」であり、軸馬シリウスコルトの優勝により、大金獲得に成功。今でも、感謝している。

参考→福島民報杯の的中実績

もちろん、3歳だった昨年には重賞【ラジオN IKKEI賞】での2着もある(この時も馬券を獲らせてもらった)

だから、今回も「8番人気」ではあったが、しっかりと相手上位の評価で馬券に加えた。

そんなシリウスコルトにとっての唯一の懸念材料が「ベストは小回りコースや内回りコースではないか」という部分。

上で挙げた2つのレースはいずれも福島だし、また昨年の春には中山の【弥生賞】での3着もあるからだ。

 

飛躍する馬の流れに

だが、そうした懸念材料が、いかに不要なものであったかは、今回の結果が示す通りだ。

確かに、前半1000Mの通過が61秒台という、比較的楽なペースで逃げられた部分はあったと思う。

とはいえ、全く後続を寄せ付けることなく、新潟の長い直線を、そのまま押し切れるのは、真の底力がなければ不可能だ。

ひょっとしたら、本質的には小回り向きという面はあるかもしれないが、そうした細かい次元を超越するだけの進化を遂げている、という見方が正解かもしれない。

考えてみれば、最近のシリウスコルトは、私たちの想像を大きく超える走りを見せ続けている。

急上昇!シリウスコルト

例えば、3走前の【六甲S】では、実績のないマイル戦&3ヶ月半ぶりの休み明けにもかかわらず、1分32秒台の好タイムで2着でゴールし「これほどのスピードそを備えていたのか」と驚かされた。

全くスキのない競馬で完勝した前走も印象的だったし、そして今回。わずか2ヶ月弱の間に、驚くほどの急進化!

予想家としての経験上、短期間でこれだけの進化を遂げた馬は、いずれも、その進化を止めることなく、さらに大きな飛躍を遂げている。

だから、シリウスコルトはまだ止まらない。

秋には、G1戦線でバリバリやっていても決して驚けない!そこまで言えるほどの馬だと考えている。再びのカッチースマイルも楽しみにしている。

 

未来の主役は「人」

当然、シリウスコルトを未来の主役に挙げたいところだが、あまりにも面白くないので(笑)

今回は馬ではなくて「人」に注目。ご紹介したいのは、3着のハピの鞍上・菱田裕二騎手

単勝10番人気馬の激走に驚かれた方は多いだろうし、中には「力の要る馬場が、ダート実績のあるこの馬にはハマったんだろう」くらいに軽く考えている方もいるかも。

もちろん、それはあるだろう。しかし、決してそれだけではない。

実はレース後、菱田騎手はこんなことを言っていた。

「久々の芝のレースでしたが、変に先入観は持たずに馬のリズムを重視して運びました。最後は凄く良い脚でした。渋った馬場になったのも良かったです」

コメントの通り、馬に合わせた騎乗により、本当にハピが気持ちよさそさそうに走れていた姿が印象に残る。

簡単に「リズム重視」というが、それがかなうのは、騎手の技量があればこそ。

近年の日本競馬界はかつてないほどにい能力拮抗の時代に入っている。

だからこそ「いかに、騎手が馬の能力を正しく引き出してあげられるか」という部分が非常に大事になってくるのだ。

菱田騎手のようなジョッキーがこれからますます求められてくるのではないか。彼の飛躍に注目しつつ、未来の主役に!

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