こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
安田記念 2024 の回顧&未来の主役
2024年 6月 2日(日) 3回東京2日 天候 : 小雨 馬場状態 : 稍重
【11R】 第74回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1600m 18頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 7 | ロマンチックウォリアー | セ6 | 58 | マクドナ | 1.32.3 | 06-05 | 33.4 | 1 | [外]シャム | |
2 | 3 | 5 | ナミュール | 牝5 | 56 | 武豊 | 1.32.4 | 1/2 | 13-13 | 32.9 | 4 | (栗)高野友和 |
3 | 5 | 10 | ソウルラッシュ | 牡6 | 58 | モレイラ | 1.32.4 | ハナ | 10-11 | 33.1 | 2 | (栗)池江泰寿 |
4 | 1 | 2 | ガイアフォース | 牡5 | 58 | 長岡禎仁 | 1.32.6 | 1 | 08-07 | 33.5 | 5 | *(栗)杉山晴紀 |
5 | 8 | 17 | セリフォス | 牡5 | 58 | 川田将雅 | 1.32.7 | 1/2 | 15-15 | 33.0 | 3 | (栗)中内田充 |
6 | 2 | 4 | ジオグリフ | 牡5 | 58 | 北村宏司 | 1.32.8 | 1 1/4 | 04-04 | 34.0 | 12 | (美)木村哲也 |
7 | 6 | 12 | フィアスプライド | 牝6 | 56 | 坂井瑠星 | 1.32.8 | ハナ | 03-03 | 34.2 | 13 | *(美)国枝栄 |
8 | B8 | 16 | エルトンバローズ | 牡4 | 58 | 西村淳也 | 1.32.9 | 1/2 | 12-11 | 33.6 | 14 | *(栗)杉山晴紀 |
9 | 7 | 13 | ステラヴェローチェ | 牡6 | 58 | 横山典弘 | 1.33.0 | クビ | 04-05 | 34.1 | 7 | (栗)須貝尚介 |
10 | 4 | 8 | エアロロノア | セ7 | 58 | 幸英明 | 1.33.2 | 1 1/4 | 15-15 | 33.5 | 16 | (栗)笹田和秀 |
11 | 2 | 3 | レッドモンレーヴ | 牡5 | 58 | 横山和生 | 1.33.2 | ハナ | 18-17 | 33.2 | 10 | (美)蛯名正義 |
12 | 7 | 14 | コレペティトール | 牡4 | 58 | 岩田康誠 | 1.33.2 | クビ | 17-17 | 33.3 | 17 | (栗)中竹和也 |
13 | 5 | 9 | パラレルヴィジョン | 牡5 | 58 | ルメール | 1.33.3 | クビ | 08-09 | 34.1 | 6 | *(美)国枝栄 |
14 | B6 | 11 | ウインカーネリアン | 牡7 | 58 | 三浦皇成 | 1.33.3 | ハナ | 02-02 | 34.8 | 9 | (美)鹿戸雄一 |
15 | 8 | 18 | ダノンスコーピオン | 牡5 | 58 | 戸崎圭太 | 1.33.6 | 1 3/4 | 10-09 | 34.4 | 11 | (栗)福永祐一 |
16 | 1 | 1 | カテドラル | 牡8 | 58 | 斎藤新 | 1.33.6 | クビ | 14-14 | 34.0 | 18 | (栗)池添学 |
17 | 7 | 15 | ヴォイッジバブル | セ6 | 58 | パートン | 1.33.6 | 頭 | 06-07 | 34.5 | 8 | [外]イウ |
18 | 3 | 6 | ドーブネ | 牡5 | 58 | 菱田裕二 | 1.33.8 | 1 | 01-01 | 35.4 | 15 | (栗)武幸四郎 |
まずは皆様への感謝から
回顧のコラムにもかかわらず、いきなり成績の話をしてしまい恐縮だが、おかげさまで【安田記念】において、3連単万馬券を射止めることができた。
そんな【安田記念】を含め、勝負レースで4戦3勝!
先々週の勝負レース【目黒記念】での3万馬券的中の勢いを繋げることができた。
支えてくださるご会員様には心から感謝を申し上げたい。
先週速報⇒安田記念万馬券的中先週の勝負レース【4戦3勝】
では、どうして【安田記念】を勝つことができたか?
理由としては、非常にシンプルで
「登録馬が正式発表された段階から、ロマンチックウォリアーの強さに対する信頼が揺らがなかったから」
これに尽きる。
予想通りの次元の違い
ロマンチックウォリアーは、前走までの段階でG1・4連勝中!
前走では、日本のプログノーシスらをねじ伏せている。常に「着差以上の実力差」を感じさせるタイプ。
地元・香港競馬における立ち位置は、日本におけるイクイノックスに近い。歴史的なスーパーホースなのだ。
そんな馬だから【安田記念】でも1番人気にはなったが、そのオッズは3.6倍。G1未勝利の2番人気馬ソウルラッシュ(4.0倍)とほとんど差がなかったあたりに、競馬ファンの迷いが滲む。
「中距離馬なんじゃないの?どんなに強くても日本の高速馬場には対応できないんじゃ?」
SNS上などで、そういった声を数多く見た。
実際にレースは、稍重としてはなかなか速い1分32秒台前半での決着になったし、もう一頭の香港の刺客・ヴォイッジヴバブルはブービーに負けているから、高速馬場への不安は、決して見当はずれの考え方ではない。(もちろん、ヴォイッジヴバブルの敗因は時計だけではないだろうが)
だが、私たちは有料会員様に対して、あるいはSNSなどで「ロマンチックウォリアーはそういう次元の馬ではない」と言い切ったし、案の定、全くスキのない、着差以上の完勝だった。
穴党こそ「人気馬の見極めに注力すべし」
さて、私たちキングスポーツは、創業以来
「穴のキングスポーツ」
として多くの皆様にご支持をいただいてきたし、実際に、数多くの「言われなきゃ手が届きにくい」穴馬を発掘してきた。
例えば、この春のG1・6連戦を例にしても、G1【NHKマイルC】では、単勝10番人気のロジリオンを予告し、実際に3着に頑張ってくれた。
だが、そんな私たちにとって、穴馬発掘と同じくらい重要視してきたこと、そして得意とすることが
「人気馬の見極め」
だ。今回のロマンチックウォリアーもそうだが、例えば先日の【目黒記念】でも「3強対決」と言われる中、川田騎手のサトノグランツの評価を下げた。
案の定サトノは4着に敗れ、その他の2頭の間に、単勝10番人気のシュバリエローズが突っ込んだことで、3万馬券の的中に成功している。
「馬券」を意識するんだ!
恐らく、このコラムを読んでくださる方の大半は穴党だと思う。
そして、穴党の方というのは、本当に穴馬の発掘が上手い!
たまに、皆様とお話させていただく機会があるが、私たちから見ても「いい馬チェックされてるな~。参考にさせてもらっちゃおう(笑)」というケースが少なくないのだ。
一方で、そういった方は、穴を意識するあまり、どうしても人気馬の見極めに割く時間がとれないのか、それほど上手くないなとも感じる。
ただ、そうすると、馬券は穫れない。というのも、先週の回顧の記事(葵Sの回顧)でも記した通り「上位が伏兵サイドのみで決まるケースは、極めて少ない」からだ。
馬券で勝ちたければ、勝ち続けたければ「穴の発掘&人気の見極め」を高いレベルで両立しなくてはいけない。
参考⇒ダービー週の回顧(葵Sに注目)
キングスポーツに任せてくれ!
とはいえ、人気馬の見極めは、一朝一夕にはいかない。
もちろん、データ的な部分で考えることもできるが、最後は「感性」の部分も大きい。
(それこそ、ロマンチックウォリアーが、高速馬場どうこうを超えた次元の馬だと、早い段階から確信できたように)
その感性は「勘」ではない。私たち自身、創業以来、数え切れないほどの馬を見続けてきた中で磨いてきたものだ。
だから「穴は見えるのに馬券では勝てない」という皆様は、ぜひ、キングスポーツにまかせてほしい。
宣伝のようになってしまったが(笑)これは本気で言っている。
キングスポーツの毎週の「結論」を使って馬券を勝つだけではなく、ご自身の考えと比較しながら、少しずつ、力を磨いていってほしい。
競馬予想会社の活かし方は、何も、そのまま馬券を買うだけではない。
皆様がいつかハイレベルな予想家になって、キングスポーツを卒業される!そんな日をイメージしながら、共に予想に向き合っていこうじゃないか!
鳴尾記念 2024 の回顧&未来の主役
2024年 6月 1日(土) 4回京都1日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
【11R】 第77回鳴尾記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・内 2000m 14頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 9 | ヨーホーレイク | 牡6 | 57 | 岩田望来 | 1.57.2 | 05-05-05-05 | 33.9 | 1 | (栗)友道康夫 | |
2 | 3 | 4 | ボッケリーニ | 牡8 | 57 | モレイラ | 1.57.2 | 頭 | 08-09-08-06 | 33.7 | 2 | *(栗)池江泰寿 |
3 | 8 | 14 | エアサージュ | 牡6 | 57 | 松山弘平 | 1.57.4 | 1 1/2 | 03-04-03-03 | 34.3 | 5 | (栗)池添学 |
4 | 4 | 5 | ヤマニンサンパ | 牡6 | 57 | 団野大成 | 1.57.4 | 頭 | 10-10-10-09 | 33.8 | 6 | (栗)斉藤崇史 |
5 | 2 | 2 | ディープモンスター | 牡6 | 57 | 浜中俊 | 1.57.5 | 1/2 | 03-03-03-03 | 34.4 | 4 | *(栗)池江泰寿 |
6 | 1 | 1 | カラテ | 牡8 | 57 | 高杉吏麒 | 1.57.7 | 3/4 | 08-07-05-06 | 34.3 | 8 | (栗)音無秀孝 |
7 | 3 | 3 | バビット | 牡7 | 57 | 和田竜二 | 1.57.9 | 1 1/4 | 01-01-01-01 | 35.1 | 7 | (栗)浜田多実 |
8 | 5 | 7 | スカーフェイス | 牡8 | 57 | 松若風馬 | 1.58.2 | 1 3/4 | 13-13-13-13 | 33.9 | 12 | (栗)中竹和也 |
9 | 5 | 8 | アリストテレス | 牡7 | 57 | 横山典弘 | 1.58.3 | 1 | 11-11-11-11 | 34.4 | 9 | (栗)上村洋行 |
10 | 6 | 10 | フォワードアゲン | セ7 | 57 | 藤岡佑介 | 1.58.5 | 1 1/4 | 12-12-12-12 | 34.4 | 13 | (美)加藤和宏 |
11 | 7 | 12 | ホウオウアマゾン | 牡6 | 57 | 坂井瑠星 | 1.58.6 | クビ | 05-07-08-09 | 35.1 | 10 | (栗)矢作芳人 |
12 | 8 | 13 | ニホンピロキーフ | 牡4 | 57 | 田口貫太 | 1.59.0 | 2 1/2 | 05-05-05-06 | 35.7 | 3 | (栗)大橋勇樹 |
13 | 7 | 11 | アウスヴァール | セ6 | 57 | 古川吉洋 | 1.59.3 | 2 | 02-02-02-02 | 36.4 | 11 | (栗)昆貢 |
返 | 4 | 6 | ロードデルレイ | 牡4 | 57 | 川田将雅 | (栗)中内田充 |
密かに生まれた偉大な記録
まずはじめに、これだけは言わせてほしい。
「おめでとう!ボッケリーニ」
もちろん
「いやいや2着に負けただろ?2連覇できなくて悔しがっているだろ?」
と言われてしまうかもしれない。
だが、実は今回で、実に「8回目の重賞2着」
この数字は、グレード制導入以降の、最多タイ記録になるそうだ。
仮に今回優勝していたら、重賞4勝目。変な言い方になってしまうが、重賞を4勝している馬は、これまでに数えきれないほどいる。
だが、2着だったことで、競馬史に残る記録を達成できたのだから、ある意味では「もっている馬」と言えるのかもしれない。(さすが、馬主界における「もっている男」の代表格とも言うべき、金子真人オーナーの持ち馬だ。笑)
【有馬記念】3年連続3着という記録を残し、死亡するまで愛され続けたナイスネイチャのように、ボッケリーニも、この先ずっと、語り継がれるだろう。
「負け」にもドラマがある。それが競馬の最大の魅力のひとつではないだるろうか。
現在8歳ということで、この先の現役生活は決して長くはないだろうが、力の衰えは感じられないだけに、ここまできたら「史上最多記録」を達成する瞬間を見たいものだ。
ヨーホーレイクの魅力とは?
そんなボッケリーニを退けて優勝したのが、やはり金子真人オーナーのヨーホーレイクなのだから、改めて「さすが」と言わせてほしい。笑
そのヨーホーレイクに対して、皆様はどういったイメージをお持ちだろうか?
およそ2年半前の4歳1月、中京で行われた【日経新春杯】を完勝。
その後、2年以上の長期休養を強いられるも、ブランクをものともせずに、復帰初戦の【金鯱賞】(中京)&2戦目の【新潟大賞典】(新潟)で連続して3着に好走。
この3走の舞台を考慮すると「広いコース向きの馬」とイメージしてしまいがち。
だが、実際には必ずしもそうではない。
むしろ「器用さ」「立ち回りの上手さ」こそが、この馬の真骨頂!
何と言っても、デビュー2戦目の1勝勝ちの舞台が、今回と同じ京都芝2000M、また、デビュー3戰目で初めてのG1挑戦となった【ホープフルS】(3着)の舞台が中山芝2000M。
共に、器用さが求められる、内回りコースが舞台だったのだから。
東京よりも中山で
特に【ホープフルS】において、スムーズにコーナリングしながら、まくり気味に位置をあげ、好結果を残した姿は、今も印象に残る。
ヨーホーレイクの場合、休養期間が長かった分、どうしても、馬券を買う側からすると、2歳時の印象が薄くなっていると思う。
だが、私たちは、ヨーホーレイクが【鳴尾記念】に出走すると聞いた時
「理想的な舞台を選んできたな」
と感じていたし、だからこそ、迷うことなく、1週前の段階から不動の軸馬に指名した。
案の定、コーナリングはスムーズだった。また、京都の内回りは、外回りほどではないが、3角からの下り坂(約3メートルの高低差をくだる)のため、器用さの有無により、スピードに乗って侵入する4角の動きに大きな差がでるが、全く問題なかった。
となれば、ここでは根本的な能力が上位なのだから、勝利は必然。
近年の日本競馬界は、イクイノックスのような、別次元の馬を除けば、かつてないほど、混戦の時代に突入している。だからこそ「強い」ではなく「いかに強いか」「どういった条件で強いのか」という部分の見極めが重要になるのだ。
中でも、ヨーホーレイクのように「器用さ」「立ち回りの上手さ」を持つ馬は、馬券の組み立てにおいて、非常に威力を発揮するから、意識したい。
さあ、問題はこの先だ。やはり秋に狙うのはG1だろう。(本当は宝塚記念も面白いと思うが、さすがにローテーション的にどうか!?)
【天皇賞秋】【ジャパンC】など、東京でのガチンコ勝負となると、さすがのこの馬でも簡単ではないかもしれない。だが、器用さが活かせる中山なら話は違うだろう。
この先、怪我なく、順潮にいけばということが前提だが、もしも【有馬記念】に出走なら、必ず買いたい(それも上位で)、いや買うべき一頭だと宣言しておこう。もちろん、未来の主役だ!
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