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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】安田記念 2025 ⇒必見!勝ち馬の強さを確信した最大のポイント&今後に期待する「未来の主役」は?

【先週の重賞回顧】安田記念 2025 ⇒必見!勝ち馬の強さを確信した最大のポイント&今後に期待する「未来の主役」は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

安田記念 2025 の回顧&未来の主役

2025年 6月 8日(日) 3回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第75回安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 10 ジャンタルマンタル 牡4 58 川田将雅 1.32.7      03-03 34.2 2 (栗)高野友和
B4 7 ガイアフォース 牡6 58 吉村誠之 1.32.9 1 1/2    08-08 33.9 9 (栗)杉山晴紀
7 13 ソウルラッシュ 牡7 58 浜中俊 1.33.0 クビ    12-12 33.9 1 (栗)池江泰寿
8 18 ブレイディヴェーグ 牝5 56 戸崎圭太 1.33.0 クビ    08-08 34.1 4 (美)宮田敬介
B2 4 ウインマーベル 牡6 58 松山弘平 1.33.1 クビ    01-02 34.7 11 (美)深山雅史
5 9 シャンパンカラー 牡5 58 内田博幸 1.33.2  1/2    17-17 33.6 14 (美)田中剛
4 8 エコロヴァルツ 牡4 58 M.デム 1.33.2 クビ    08-08 34.2 7 (栗)牧浦充徳
6 11 サクラトゥジュール セ8 58 レーン 1.33.2 ハナ    12-12 34.0 13 (美)堀宣行
7 14 ウォーターリヒト 牡4 58 菅原明良 1.33.3 クビ    14-15 33.9 5 (栗)石橋守
10 2 3 マッドクール 牡6 58 坂井瑠星 1.33.3 ハナ    02-01 34.9 10 (栗)池添学
11 8 17 ジュンブロッサム 牡6 58 武豊 1.33.4 クビ    14-15 34.0 6 (栗)友道康夫
12 1 1 シックスペンス 牡4 58 ルメール 1.33.4 クビ    04-04 34.7 3 (美)国枝栄
13 6 12 ロングラン セ7 58 岩田康誠 1.33.7 2    04-04 35.1 15 (美)和田勇介
14 1 2 ダディーズビビッド 牡7 58 池添謙一 1.33.8  1/2    08-08 34.8 16 (栗)千田輝彦
15 3 5 レッドモンレーヴ 牡6 58 ディー 1.33.9 クビ    06-04 35.2 12 (美)蛯名正義
16 3 6 グラティアス 牡7 58 横山和生 1.34.1 1    14-14 34.8 17 (栗)安田翔伍
17 8 16 トロヴァトーレ 牡4 58 横山武史 1.34.1 ハナ    06-07 35.3 8 (美)鹿戸雄一
18 7 15 ホウオウリアリティ 牡7 58 丹内祐次 1.34.1 クビ    17-17 34.6 18 (栗)井上智史

特に大事にしたいポイント

「G1らしいレース」

今回の【安田記念】を振り返る上で、一番最初に浮かんだフレーズがこれだ。

もちろん、レースは、様々な角度、視点から振り返ることができる。

例えば「時計」を重視して振り返る人もいるだろうし「馬場状態」に目を向ける人もいるだろう。競馬の見方は十人十色だから、それが自然だとは思う。

そんな中、私たちは、一番最初にどの部分に着目するか?それは

「多くの馬が平等に力を出せる流れ、あるいは条件のレースだったのか否か」

という部分だ。

 

4角通過位置をチェック

競馬の世界には、明らかに前にいった有利な流れだったレースもあるし、その逆もある。

要するに「力関係が、必ずしも着順通りではない」というケースも少なくないのだ。

だから私は、必ず、上位入線馬の「4角通過位置」をチェックするようにしている。・

そして、今回の数字をご覧いただければ一目瞭然だろう。

好位でレースをした馬も、中団で運んだ馬も、後方から差してきた馬も、平等に上位に絡んでいる。

さらにいえば、枠に関しても、内側も真ん中も外側も、平等に絡んでいる。

 

素直に評価すべし!

もちろん、細かい部分を精査すればキリがないが、経験上、そのあたりは「誤差」の見方でOK!

ここまでわかりやすい結果が出ている以上

「多くの馬が平等に力を出せる流れ、あるいは条件のレースだった」

という評価で間違いないだろう。

つまり、着順に関しては、ほぼそのままの評価で良いということ。

勝ち馬で、私たちの不動の軸馬だったジャンタルマンタルは改めて素晴らしい馬だと実感する。

また、私たちの予告の穴馬☆ウインマーベルも、馬券には届かなかったが、11番人気という評価を覆しての5着だし、3着ソウルラッシュまでは0.1秒差。

高く評価したことに、間違いはなかったのだ。

 

ジャンタルマンタルは「着差以上」

こうした点を踏まえて!

ジャンタルマンタルの強さは(東京適性の高さもあるだろうが)実際の着差以上のものだったのではないだろうか。

そう感じさせてくれた最大の理由が、実はウインマーベルの鞍上・松山騎手の乗り方にある。

強い!ジャンタルマンタル

レースをご覧いただければお分かりの通り、枠順を活かして、序盤から先頭に近い位置の確保に成功したウインマーベル。

そこに、外から掛かり気味にあがってきたのがジャンタルマンタル。

さらにジャンタルの外からロングランがかぶせ気味にあがってきて、多少の接触もあったのか、さらにジャンタルはいきかける。

そこで、松山騎手はどう乗るかに注目した。恐らく、馬場などを鑑みても、この馬自身の持ち味が最も発揮できるのは、もう少し積極的にペースをあげて、前を引っ張り、ラストで勝負根性を見せる形だったと思う。

まさに、アスコリピチェーノを相手に2着に粘って、前走、海外の【1351ターフスプリント】のイメージ。だが、、、

 

何があっても動じない

ペースを上げれば、ジャンタルマンタルはすぐに落ち着いてしまう。

恐らく、松山騎手が本気で「勝利」を意識したからこそ、敢えてペースをあげずに、最大のライバルだと目論むジャンタルマンタルを(汚い言葉をお許しいただけるなら)「潰そう」と考えたのではないだろうか。

この春絶好調で、今、最も乗れている男の松山騎手に、そうした騎乗をさせること自体が、ジャンタルマンタルの能力の高さの証だ。(同時に、松山騎手の勝負師らしい騎乗に痺れた)

だが、ジャンタルマンタルは全く動じなかった。

自分の得意の条件で強い走りをするのは、ある意味では当たり前。

だが、そうではない時に、動じることなく強い走りをするのは「本物」にしかかなわない芸当。本当に素晴らしいと思う。

いずれにせよ、この先、間違いなく、マイル路線における、日本競馬界の不動のエースとして歩みを進めることになるだろう。

3歳時、順調に使えない時期もあっただけに、とにかく怪我なく順調に歩めることを心から願っている。

 

そして「未来の主役」なら

ジャンタルマンタルが圧倒的に強いことはわかった。

ただ、これほどの馬をわざわざ未来の主役に挙げても面白くはない。ならば2着のガイアフォース?人馬一体での素晴らしい競馬だったが、とはいえ昨年の【安田記念】好走馬でもあるように実績十分。改めて、というほどでもないだろう。

それより、一昨年【NHKマイルC】優勝以来、掲示板にさえ絡めなかったシャンパンカラー(今回も掲示板とはいかなかったが、それでも6着)の激走だ!

 

別に出遅れ&上がり最速を使ったから、ここで名前を挙げているわけではない。

実はこのレースに向けて素晴らしい仕上がりをしていた。

蘇ったシャンパンカラー

1週前の美浦ウッドでは、内田博騎手が自らまたがったこともあるが、80.3-10.9という強烈な時計をマーク。そして、その時計以上にキレと迫力が感じられた。

本当に2年前を思わせる、あるいはそれ以上の動きをしていた。

だからこそ、陣営にも手応えがあったのだろう。「好位追走から末脚勝負に持ち込みたい」と自信を見せていた。だから「出遅れながら上がり最速で追い込んだ」ではなく「出遅れなければ馬券に絡める可能性があった」ということで、高く評価しているのだ。

G1にもかかわらず、長いこと苦しんだ。その分、この先には良いことが待っているかもしれない。今回のデキをキープしていけるなら、G2、G3くらいは十分に勝ち負けになるだろう。大きな楽しみをもって注目していきたい。

 

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