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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】弥生賞 2023 など⇒上位勢が魅力的な【弥生賞】など「次に買いたい未来の主役」をご紹介

【先週の重賞回顧】弥生賞 2023 など⇒上位勢が魅力的な【弥生賞】など「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

弥生賞 2023 の回顧&未来の主役

2023年 3月 5日(日) 2回中山4日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第60回報知杯弥生賞ディープインパクト記念
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2000m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 6 タスティエーラ 牡3 56 松山弘平 2.00.4 03-04-03-02 34.7 3 (美)堀宣行
4 4 トップナイフ 牡3 56 横山典弘 2.00.6 1 03-02-03-04 34.9 1 (栗)昆貢
2 2 ワンダイレクト 牡3 56 ルメール 2.00.6 クビ 05-06-05-04 34.6 2 (栗)藤岡健一
3 3 アームブランシュ 牡3 56 吉田豊 2.00.6 クビ 10-10-09-08 34.2 9 (美)竹内正洋
5 5 フォトンブルー 牡3 56 戸崎圭太 2.00.8 1 1/4 08-09-09-10 34.4 10 (栗)武幸四郎
1 1 レヴォルタード 牡3 56 横山武史 2.00.8 05-05-05-06 34.8 4 (美)手塚貴久
7 8 セッション 牡3 56 ムルザバ 2.00.9 クビ 02-02-02-02 35.3 7 (栗)斉藤崇史
8 10 グリューネグリーン 牡3 56 M.デム 2.00.9 クビ 08-08-08-06 34.7 6 (美)相沢郁
8 9 ヨリマル 牡3 56 横山和生 2.01.0  1/2 07-07-05-08 35.0 8 (栗)上村洋行
10 7 7 ゴッドファーザー 牡3 56 武豊 2.01.6 3 1/2 01-01-01-01 36.2 5 (美)萩原清

 

明日のスター候補はいたか?

改めて申し上げるまでもないが【弥生賞】は数多くの名馬を輩出してきた

「出世レースの中の出世レース」

レース名にもなっているディープインパクトはもちろんだが、近2年の勝ち馬、タイトルホルダー&アスクビクターモアは、いずれもその後【菊花賞】馬に。

また、昨年2着のドウデュースのその後の活躍は言うまでもない。

それだけに、予想家の立場としては、馬券云々もさることながら

「明日の主役候補はいるの?いないの?」

この点に注力してレースをチェックした。

結論としては、上位でゴールした3頭は、それぞれ魅力があると思う。中でも、イチオシは2着トップナイフ!

 

軽く見られがちなタイプだが

これで【京都2歳ステークス】【ホープフルステークス】に続いて3戦連続の2着。

こうした戦績の場合「強いけど勝ちきれない」として、力の割に軽く見られがちだったりする。

だが、私個人の感覚としては、トップナイフは相当強いと思う。

この馬は強い!

何が凄いか?あらゆる面でハイレベルでなければ、安定した成績は残せないが、特に「精神面」には驚かずにはいられない。

例えば【京都2歳ステークス】では、横山典弘騎手が「不利が痛かったです」と語るほどの状況を乗り越えた。

また今回も、昆調教師が「逃げ馬が邪魔になりました。4コーナーで追い出しのタイミングがひとつ遅れてしまいました」と語っているが、難しい状況を強いられていたのだ。

要するに、3歳春の段階で、何が起きようとも動じずに、確実に自分の力を発揮できるだけの精神力を身に着けているということだ。

 

つまり「大一番向き」

当たり前のことを言うようだが、例えば【皐月賞】はフルゲートが確実。

一世一代の大舞台だけに、皆が本気に勝ちにいくだろう。狭い中山だけに、ごちゃつく場面が出てくるかもしれないし、よもやのペースになるかもしれない。

恐らく、ほとんどの馬が、初めて訪れる状況に戸惑うはずだ。力を出しきれない馬も多いだろう。

中山はごちゃつき必至

しかし、トップナイフの場合はそうではない。

これまでのように、持ち前の精神力が炸裂!何が起きようとも、いつも通りの力を発揮するだろう。

そういった意味では「大一番向きの馬」と言えるのではないだろうか。

ましてや、昆調教師&横山典弘騎手のゴールデンコンビ。(先日の京都記念ではマテンロウレオにお世話になった)最高の準備を整えてくるだろう。

ということで、自信を持って未来の主役に推奨したい!

 

1&3着馬も楽しみだ!

もちろん優勝したタスティエーラも、私たちの軸馬でもあった3着ワンダイレクトも魅力十分!

お見事!タスティエーラ

まずタスティエーラだが、前走【共同通信杯】では、上がり3ハロン2番目の脚を使いながら4着。

勝負どころでズブさが出て遅れをとった分、追い詰めきれなかったように見えた。だが、今回はその点を松山騎手が意識したのか、早めに自ら動いていく積極策!それがハマった。

結果的には、ほとんど危なげがなかったようにも見える。

デビュー戦、そして前走といずれも東京を使われている点から、恐らく陣営としてはダービー思考なのだろうが、今日のような競馬ができるなら、現状では中山の方が合っているのではないだろうか。

【皐月賞】に出走なら要注意!

 

また、ワンダイレクトは、直線半ばまでの段階では、正直に言って「差し切り勝ち」を決めると思った。それくらい、良い手応えだった。

しかし、ラスト1ハロン付近でいきなり脚が止まった。長年の経験上、この手の急失速の原因は「距離」しかない。

そんなことを思っていたら、レース後、ルメール騎手が「坂で止まりました。距離がギリギリでしたね」と語っていた。やはり、そうなのだろう。

前走は中京の芝2000Mで勝ってはいたが、相手のレベルが上がるほど、自身の「本質」が問われるもの。ワンダイレクトの場合は、1800Mまでの馬なのかもしれない。

とはいえ、脚が止まるまでの動きは、勝ち馬以上に思えた。

自分の条件のレースに出走できれば、必ず重賞を勝つ馬!ワンダイレクトは「1800M以下路線の未来の主役」として覚えておいてほしい!

 

チューリップ賞の未来の主役

2023年 3月 4日(土) 1回阪神7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第30回チューリップ賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 9 モズメイメイ 牝3 54 武豊 1.34.0    01-01 34.1 7 (栗)音無秀孝
7 13 コナコースト 牝3 54 鮫島克駿 1.34.0 ハナ    06-06 33.7 6 (栗)清水久詞
8 17 ペリファーニア 牝3 54 横山武史 1.34.0 クビ    04-03 33.9 2 (美)鹿戸雄一
2 3 ルミノメテオール 牝3 54 M.デム 1.34.1  3/4    03-03 34.0 3 (美)金成貴史
7 14 ルカン 牝3 54 横山典弘 1.34.1 ハナ    02-02 34.1 14 (栗)安田翔伍
3 5 ダルエスサラーム 牝3 54 幸英明 1.34.3  3/4    06-06 34.0 8 (栗)高野友和
1 2 キタウイング 牝3 54 杉原誠人 1.34.3 クビ    13-11 33.5 5 (美)小島茂之
5 10 アリスヴェリテ 牝3 54 坂井瑠星 1.34.3    04-05 34.1 10 (栗)中竹和也
4 7 マラキナイア 牝3 54 松山弘平 1.34.3 ハナ    16-15 33.3 12 (栗)吉岡辰弥
10 8 16 サーマルソアリング 牝3 54 岩田望来 1.34.4  1/2    14-14 33.5 15 (栗)藤原英昭
11 6 12 カフジキアッキエレ 牝3 54 国分恭介 1.34.6 1 1/4    11-11 33.8 11 (栗)森田直行
12 1 1 アンリーロード 牝3 54 池添謙一 1.34.8 1    08-08 34.3 9 (栗)茶木太樹
13 6 11 バースクライ 牝3 54 浜中俊 1.34.9  3/4    17-17 33.7 4 (栗)千田輝彦
14 2 4 エクローサ 牝3 54 藤岡康太 1.35.0  1/2    08-08 34.4 16 (栗)坂口智康
15 4 8 ドゥーラ 牝3 54 戸崎圭太 1.35.0 クビ    11-11 34.2 1 (栗)高橋康之
16 3 6 レミージュ 牝3 54 荻野極 1.35.2 1    14-15 34.1 13 (栗)松永幹夫
17 8 15 ワレハウミノコ 牝3 54 富田暁 1.36.2 6    08-08 35.7 17 (栗)武英智

 

まさに「ユタカマジック」

長い間可愛がってきた後輩ジョッキーの引退式当日だけに、燃えたのだろうか?

天才・武豊騎手の本領発揮!伏兵・モズメイメイが勝利を得られた最大の要因は、武豊の見事な手綱さばきにあると言い切って良いだろう。

前走【こぶし賞】に続いての逃げ切り勝ち。

おめでとう!モズメイメイ

武豊騎手は「行く馬がいれば行かそうと思っていましたが、速かったので切り替えました」と語っているが、武騎手に先頭を取られたら、ライバルたちはさすがに絡んでいきにくい。

そのあたりは、もちろん承知の上だろう。

後続が金縛りにあっている間に、上手くペースを落ち着かせた。「こうなったら、こっちのもの」といったところだろうか。

とはいえ、阪神の直線は決して楽ではない。ユタカマジックのサポートはあったにせよ、後続の追い込みをしのげたのだから、モズメイメイ自身の能力も決して侮ってはいけない。

だからこそジョッキーもレース後「(本番も)良いレースができるのではないでしょうか」と語ったのだと思う。

現時点での私たちのイメージは「勝ち負けは厳しくても3着争いなら」といったところか。ぜひ、頭に入れておいてほしい。

 

オークスでこそ!

そのモズメイメイよりも私たちが高く評価したいのは、2着のコナコーストだ。

ゴール前、鋭い脚で追い込んだが、惜しくもハナ差2着。

レース後、鞍上の鮫島駿騎手はこんなことを語っている。

「枠はもう少し内枠が欲しかったです。レースが上手な馬で、続けて騎乗して、一緒にやってきたことを多頭数の競馬で生かすことができました。もう一完歩でもあればという感じです。申し訳ないです。あの差なので何とかしたかったです」

僅かな差だっただけにジョッキーも悔しいだろうし、きっと「桜花賞こそは」と燃えているだろう。

だが、あくまでも個人的な見解を申し上げるなら、この馬は「オークスでこそ」のそうな気がする。

理由は非常にシンプルだが「瞬発力よりも息の長い末脚が魅力」だから。
今回、詰まりそうで詰まらなかった差が、ゴール前で一気に縮まった。これぞ息の長さの証明。

阪神の外回りも決して短くはないが、それでも、やっぱり東京の直線の長さ(タフさも含め)別格。

キタサンブラック譲りのスタミナの追い風と共に、輝きを見せてくれるのではないだろうか。

未来の主役に指名した上で、今後も注目していきたい!

 

オーシャンSの未来の主役

2023年 3月 4日(土) 2回中山3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第18回夕刊フジ賞オーシャンS
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 9 ヴェントヴォーチェ 牡6 57 ルメール 1.07.4    08-04 33.3 2 (栗)牧浦充徳
1 1 ディヴィナシオン 牡6 57 菅原明良 1.07.7 2    08-08 33.5 15 *(栗)森秀行
7 13 エイシンスポッター 牡4 57 角田大河 1.07.8  1/2    10-10 33.4 5 (栗)吉村圭司
8 16 マリアズハート 牝7 55 吉田隼人 1.07.8 ハナ    13-13 33.2 8 (美)菊沢隆徳
B3 6 ジュビリーヘッド 牡6 57 横山和生 1.08.0 1 1/4    04-04 34.3 1 (栗)安田隆行
2 4 ロードマックス 牡5 57 団野大成 1.08.1 クビ    12-12 33.6 10 (栗)藤原英昭
4 8 カイザーメランジェ 牡8 57 黛弘人 1.08.1    06-08 34.1 16 (美)中野栄治
B7 14 スンリ 牝5 55 ムルザバ 1.08.1    10-10 33.8 9 (栗)清水久詞
1 2 ナランフレグ 牡7 59 丸田恭介 1.08.1 ハナ    14-13 33.2 3 (美)宗像義忠
10 5 10 レイハリア 牝5 55 吉田豊 1.08.1 ハナ    01-01 34.7 14 (美)田島俊明
11 6 12 タイムトゥヘヴン 牡5 57 大野拓弥 1.08.1 クビ    14-15 33.1 7 (美)戸田博文
12 6 11 キミワクイーン 牝4 55 岩田康誠 1.08.2 クビ    06-04 34.2 4 (美)奥村武
13 B8 15 ジャスパージャック 牡7 57 北村宏司 1.08.2 ハナ    02-02 34.7 6 *(栗)森秀行
14 2 3 グラスミヤラビ 牝4 55 柴田善臣 1.08.4 1 1/4    14-15 33.5 12 (美)杉浦宏昭
15 4 7 オパールシャルム 牝6 55 武藤雅 1.08.5  1/2    02-03 34.9 13 (美)武藤善則
16 3 5 ジャズエチュード 牝5 55 石川裕紀 1.08.8 1 3/4    04-04 35.1 11 (美)黒岩陽一

 

勝ち馬で仕方ない。しかし、、、

優勝したのは単勝2番人気のヴェントヴォーチェ。

2着に入ったディヴィナシオンに2馬身もの大きな差をつけているから完勝と言えるが、「中身」を見ると、それ以上の力の開きがライバルたちとの間にあったかもしれない。

昨年10月のG1【スプリンターズS】以来、約5ヶ月ぶりの実戦ということもあり、決して万全の仕上げではなかったように思う。

だが、前半から、実に軽快なフットワークで道中を追走。

そして、余裕たっぷりに位置取りをあげていくと、直線でも鋭進!ルメール騎手が「早目に抜けて、最後は結構楽でした」「今日は楽勝でした」と語っているが、まさにその通り。苦しさを感じる場面が、一切なかった。

2走前の重賞【キーンランドカップ】を勝っているような実力馬ではあるが、今日の走りは、その当時以上の力強さを感じた。

 

とにかく強かった!ヴェントヴォーチェ

考えてみれば、6歳馬ながら、今回でようやくキャリア14戦目。使い減りがない分、今、伸びてきているのかもしれない。

叩かれた上積みも含み、当然本番となる【高松宮記念】でも期待が集まるが「初めての左回りがどうか?」という部分は少々気になる。(新潟を2度走っているが、直千レース)

あまりにも右回りのコーナリングがスムーズなので、極端に右回りが合う馬でなければいいのだが、はたしてどうか。こればかりはやってみなければわからない部分もある。

さあ、皆様ならどう考えるだろうか?

私たちとしては、能力的には文句なしの未来の主役であることを踏まえて「穴党」らしく、本番では「攻めどころ」を探すことになるかも。いずれにしても、今後を楽しみにしていてほしい!

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