京都芝3200Mなど【コース】「長距離戦」注目のデータ
春競馬を代表するG1のひとつである【天皇賞春】や、秋の【菊花賞】【ステイヤーズステークス】など、長距離戦には魅力的なレースが多いが、一方でレースの数が少ないだけに、あまり触れることがない。つまり「学ぶ機会もあまりない」ということ。
そんな状況を打破すべく、このコラムを使って、共にレベルアップしようじゃないか!
キングスポーツが長距離戦において重要だと考えるポイントは「騎手」&「種牡馬」だ!
長距離戦に強い騎手は誰だ?
競馬界においては昔から言われてきたことではあるが「長距離戦=騎手」!馬の勢いだけで押し切れる距離ではない。当然、騎手の手綱捌きが重要になるのだ。
ということで、調べてみた。ご紹介するのは、2500M以上のレース(会場問わず・直近5年)における騎手の勝利数ランクだ!結果は以下の通り。
勝利数1位の吉田隼人騎手は「見事」の一言に尽きる。
初めてG2以上を勝ったのも2009年の【アルゼンチン共和国杯】だったし、また有馬記念ウイナーでもある。彼の中での「長い距離に対するノウハウ」があるのだろう。
その他、丸山元気騎手あたりも、実績からすればよく頑張っている印象。頭に入れておいてほしい。
芝2500M以上における騎手ランク(直近5年)
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
吉田隼人 | 17- 9- 10- 67/103 | 16.5% | 25.2% | 35.0% |
戸崎圭太 | 14- 15- 4- 44/ 77 | 18.2% | 37.7% | 42.9% |
岩田康誠 | 12- 11- 8- 40/ 71 | 16.9% | 32.4% | 43.7% |
ルメール | 12- 6- 7- 21/ 46 | 26.1% | 39.1% | 54.3% |
蛯名正義 | 10- 12- 8- 52/ 82 | 12.2% | 26.8% | 36.6% |
丸山元気 | 9- 4- 7- 75/ 95 | 9.5% | 13.7% | 21.1% |
内田博幸 | 9- 4- 6- 44/ 63 | 14.3% | 20.6% | 30.2% |
福永祐一 | 8- 9- 5- 39/ 61 | 13.1% | 27.9% | 36.1% |
武豊 | 8- 6- 3- 29/ 46 | 17.4% | 30.4% | 37.0% |
北村宏司 | 8- 5- 8- 42/ 63 | 12.7% | 20.6% | 33.3% |
集計期間:2013. 1. 6 ~ 2018. 4.15
次は種牡馬だ
勝ち星、勝率共にステイゴールド、ハーツクライが頑張っている。彼らの産駒は、素直に高く評価してよいだろう。一方で、
ディープインパクトの数字はかなり厳しいものになっている
勝率は僅か5.6%・・・
「底力」がズバ抜けていたからこそ、現役時代には【天皇賞春】や【菊花賞】を制してはいたが、やはり本質的にはマイル~2400Mあたりがベストの馬(恐らく種牡馬としても、自分自身も)だったのだろう。
長距離戦のディープインパクトは「割引」で良さそうだ。
芝2500M以上における種牡馬ランク(直近5年)
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
ステイゴールド | 37- 32- 26-219/314 | 11.8% | 22.0% | 30.3% |
ハーツクライ | 28- 27- 20-201/276 | 10.1% | 19.9% | 27.2% |
キングカメハメハ | 16- 15- 21-162/214 | 7.5% | 14.5% | 24.3% |
ディープインパクト | 15- 23- 23-205/266 | 5.6% | 14.3% | 22.9% |
ハービンジャー | 11- 8- 10- 84/113 | 9.7% | 16.8% | 25.7% |
シンボリクリスエス | 8- 8- 4-101/121 | 6.6% | 13.2% | 16.5% |
リンカーン | 8- 4- 3- 54/ 69 | 11.6% | 17.4% | 21.7% |
ネオユニヴァース | 7- 12- 5- 64/ 88 | 8.0% | 21.6% | 27.3% |
タニノギムレット | 7- 10- 5- 51/ 73 | 9.6% | 23.3% | 30.1% |
マンハッタンカフェ | 7- 9- 5- 85/106 | 6.6% | 15.1% | 19.8% |
集計期間:2013. 1. 6 ~ 2018. 4.15