このコラムでは【荒れるレースで活躍する穴騎手・2022年小倉編】をご紹介します
第2回小倉競馬がスタート
今週より「第2回小倉競馬」がスタートする。
ただ、第2回とはいっても、先週までに続いての連続開催だ。
前開催のAコースからBコースへとかわるものの、大きく流れが変わることはないだろう。
ちなみに、私が今申し上げた「流れ」というのは
「高配当が出まくっている(荒れまくっている)流れ」
ということだ。
そこで、前開催の8日間における、主な券種別の平均配当をご紹介したい。
荒れ具合は一目瞭然ではないだろうか。
平均馬連配当 6289円
平均馬単配当 1万2065円
平均3複配当 2万6195円
平均3単配当 16万2929円
ちなみに、先週の小倉【かささぎ賞】ではキングスポーツも特大17万馬券をゲット!
穴のキングスポーツの破壊力の証明だと自負している。
参考⇒2/5.6 成績速報
荒れる理由は「コース形態」にあり!
もちろん、小倉が荒れまくっているのは、前開催だけの話ではない。
小倉競馬場というと「平坦小回り」といったくらいの軽い印象をお持ちの方が多いとは思うが、実はそれだけではない。
「小回りだがスタミナが求められるコース」なのだ!
ここで、小倉競馬場の芝コースの断面図をご覧いただきたい。
上の断面図からもわかるように、2コーナーあたりからゴールまで、常に下りか平坦!
つまりスピードが出やすい(出てしまう)コース形態なのだ!
当たり前だが、速いスピードで走り続ければ、それだけ心身に負担はかかり、スタミナが求められる。
競馬の場合、どうしても「スピード型」の馬が目立ち、また人気になりやすいが、そういったタイプが苦戦しやすいのが小倉競馬。
ましてや、厳寒期で馬場も荒れやすいこの時期は、尚更スピード型には厳しくなる。
したがって、高配当馬券が出やすくなるのだ!
今週のお得情報!!
荒れる小倉を制するために
私たちは、以前から「穴のキングスポーツ」として歩んできた。
当然、コラムをご覧下さる方も穴党が多いだろう。
だとすれば、今の状況に燃えてらっしゃるのではないだろうか!?
そこで!今回のコラムでは
をご紹介したい。
穴騎手コラムって何?
では、穴騎手とは何か?具体的には
東京競馬場における「3連単10万馬券以上が飛び出したレース」で好成績を残している騎手
と定義づけた。「穴党」の方に向けて、穴騎手を探したかったのだ。
▼まとめると以下の通り▼
10万馬券以上が飛び出したとなれば、例外はあるにせよ、伏兵同士の決着となっている可能性が大きいだろう。そういったレースで活躍している騎手は「人気薄で好走=穴騎手」と言って良いはず。
この記事で名前の挙がった騎手を活かして、皆様が穴馬券ゲットに成功したら最高!
参考になさってほしい。ということで、具体的なデータの話へいこう。
できるだけサンプルを多くするために、直近5年を対象とした。
2017年以降の直近5年、小倉で10万馬券以上が飛び出したレースにおける「30回以上騎乗の騎手」たちによる「勝率ランク」だ。
はじめに芝の穴騎手データ、続いてダートの穴騎手データも調べた。(芝との実施回数の違いがあるため、ダートは20回以上騎乗の騎手にした)
合わせてご覧いただきたい。
小倉芝コースにおける「穴騎手ランク」
10万馬券が飛び出したレースでの騎手勝率ランク
小倉芝コース(2017年以降・30回以上騎乗の騎手に限る)
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
丸山元気 | 5- 1- 0- 30/ 36 | 13.9% | 16.7% | 16.7% |
川田将雅 | 6- 6- 5- 27/ 44 | 13.6% | 27.3% | 38.6% |
西村淳也 | 13- 9- 9- 74/105 | 12.4% | 21.0% | 29.5% |
丸田恭介 | 7- 3- 3- 44/ 57 | 12.3% | 17.5% | 22.8% |
松山弘平 | 12- 6- 5- 77/100 | 12.0% | 18.0% | 23.0% |
武豊 | 6- 3- 3- 38/ 50 | 12.0% | 18.0% | 24.0% |
松若風馬 | 10- 4- 5- 79/ 98 | 10.2% | 14.3% | 19.4% |
田中健 | 4- 2- 1- 35/ 42 | 9.5% | 14.3% | 16.7% |
丹内祐次 | 9- 9- 10- 68/ 96 | 9.4% | 18.8% | 29.2% |
柴山雄一 | 3- 2- 2- 25/ 32 | 9.4% | 15.6% | 21.9% |
鮫島克駿 | 12- 7- 4-107/130 | 9.2% | 14.6% | 17.7% |
北村友一 | 9- 14- 4- 73/100 | 9.0% | 23.0% | 27.0% |
菱田裕二 | 6- 5- 6- 51/ 68 | 8.8% | 16.2% | 25.0% |
藤岡佑介 | 4- 5- 0- 37/ 46 | 8.7% | 19.6% | 19.6% |
川須栄彦 | 5- 1- 2- 50/ 58 | 8.6% | 10.3% | 13.8% |
浜中俊 | 7- 5- 5- 65/ 82 | 8.5% | 14.6% | 20.7% |
横山武史 | 3- 3- 1- 31/ 38 | 7.9% | 15.8% | 18.4% |
小崎綾也 | 4- 2- 1- 46/ 53 | 7.5% | 11.3% | 13.2% |
藤岡康太 | 8- 9- 3- 87/107 | 7.5% | 15.9% | 18.7% |
秋山真一 | 6- 7- 9- 62/ 84 | 7.1% | 15.5% | 26.2% |
詳しい解説は後ほど。
ひとまず、続いてはダート編!
小倉ダートにおける「穴騎手ランク」
10万馬券が飛び出したレースでの騎手勝率ランク
小倉ダート(2017年以降・20回以上騎乗の騎手に限る)
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
福永祐一 | 5- 1- 1-13/20 | 25.0% | 30.0% | 35.0% |
鮫島良太 | 3- 1- 1-15/20 | 15.0% | 20.0% | 25.0% |
亀田温心 | 4- 2- 1-20/27 | 14.8% | 22.2% | 25.9% |
菱田裕二 | 4- 0- 4-21/29 | 13.8% | 13.8% | 27.6% |
藤岡康太 | 6- 4- 4-36/50 | 12.0% | 20.0% | 28.0% |
武豊 | 3- 4- 1-21/29 | 10.3% | 24.1% | 27.6% |
丹内祐次 | 3- 2- 3-21/29 | 10.3% | 17.2% | 27.6% |
北村友一 | 3- 2- 3-26/34 | 8.8% | 14.7% | 23.5% |
藤田菜七 | 2- 1- 1-19/23 | 8.7% | 13.0% | 17.4% |
松若風馬 | 5- 5- 5-43/58 | 8.6% | 17.2% | 25.9% |
小崎綾也 | 2- 1- 1-20/24 | 8.3% | 12.5% | 16.7% |
和田翼 | 2- 3- 1-19/25 | 8.0% | 20.0% | 24.0% |
富田暁 | 3- 2- 4-29/38 | 7.9% | 13.2% | 23.7% |
国分優作 | 2- 2- 1-23/28 | 7.1% | 14.3% | 17.9% |
藤懸貴志 | 2- 0- 0-26/28 | 7.1% | 7.1% | 7.1% |
松山弘平 | 4- 6- 3-44/57 | 7.0% | 17.5% | 22.8% |
鮫島克駿 | 4- 7- 2-46/59 | 6.8% | 18.6% | 22.0% |
吉田隼人 | 2- 2- 3-23/30 | 6.7% | 13.3% | 23.3% |
西村淳也 | 4- 7- 6-44/61 | 6.6% | 18.0% | 27.9% |
太宰啓介 | 2- 2- 2-25/31 | 6.5% | 12.9% | 19.4% |
ということで、まとめてみよう。
◆小倉開催・穴騎手まとめ◆
【芝コース】
川田騎手や松山騎手、武豊騎手といった実績上位の面々が上位に並ぶ中、特に健闘が目立つのは5年目の若手・西村淳也騎手ではないだろうか。
昨年、重賞の【金鯱賞】を制するなど、着実に実績を伸ばしているジョッキーだが、荒れる小倉では特に信頼できるジョッキーであることがわかる。
尚、西村騎手はダート部門でもまずまずの成績を残している。「小倉イコール西村」という時代も来るかもしれない。覚えておいてほしい。
【ダートコース】
・芝のリーディングとは違い、意外な名前が上位にきているダートランク。中でも魅力を感じるのは4年目の若手・亀田温心騎手だろう。「黄金世代」と言われる4年目の中でも、菅原明騎手や団野騎手と並んで、特に私たちが高く評価しているジョッキーの一人。
若手にありがちな「攻める騎乗」だけではなく「待つ騎乗」もできるから頼もしい。今回は小倉での活躍で取り上げたが、近い将来、様々な舞台で結果を残すことになるはずだ!
いかにも高配当が飛び出しそうな混戦のレースでは!
あまり深く考えすぎずに
「とりあえず彼らの騎乗馬を押さえてみようかな」
というくらいの軽い感覚で良いかもしれない。
ぜひ、参考にしてみてほしい。
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