このコラムでは【亀田温心騎手】の「傾向&特徴/2022年」をご紹介します
止まらない黄金世代
改めて申し上げるまでもないだろうが、4年目の騎手たちは「黄金世代」と呼ばれる。
もちろん、昨年までの段階でも非常に活躍が目立っていた。
だが、今年に入って、勢いはさらに加速している印象。
今年開幕日の重賞【中山金杯】を斎藤新騎手が制し(レッドガラン)、また先日の【京都牝馬ステークス】では、世代のエース格でもある岩田望来騎手が念願の重賞初制覇を果たした。
肩の荷が降りたことで、今後さらに大きく飛躍するに違いない。
参考⇒京都牝馬ステークス 2022 回顧
だが、その一方で、今年に入ってから苦しんでいる騎手もいる。
それが、今回ご紹介する亀田温心騎手だ。
驚かされた交流G1
腕は間違いない。
例えば、昨年秋の交流G1【南部杯】の結果に驚かれた方は多いのではないだろうか。
中央勢7頭の中で「最低人気」だったヒロシゲゴールドがまさかの2着でゴール!
堅いと言われる交流G1において、馬連61倍の高配当が飛び出した!
そんな波乱を演出したのが、亀田温心騎手だったのだ。
積極果敢に前半から先頭を争ったレースぶりは、実に堂々としていて頼もしく見えた。
キーンランドカップも素晴らしかった
振り返ってみれば、他にも素晴らしい騎乗がある。
例えば昨夏のスプリント重賞【キーンランドカップ】も見事だった。
ご存知の通り、古馬初対戦だった3歳牝馬・レイハリアが堂々の優勝!
私たちキングスポーツにとっては、1週前から予告していた☆軸馬。
ありがたいことに、馬連4,550円の高配当を射止めることができた。
もちろん、レイハリア自身の能力が素晴らしいことは言うまでもない。
だが、途中から同い年のメイケイエールが強引にいく難しい場面もありながら、冷静にレイハリアを導いた亀田騎手の存在も見逃せないだろう。
▼参考⇒21/8/29 成績▼
2022年は苦しんでいるが、、、必ず流れはくる!
一見やんちゃそうな風貌ではあるが(笑)
だが、彼の馬に対する思いは、極めて真摯であることはインタビューを聞くとすぐに伝わってくる。
相手どうこうよりも、まずは
「パートナーの能力をしっかり引き出してあげること」
この点に注力しているようだ。だからこそ、これまで結果が出てきたのだ。
そんな彼が、2022年の開幕以来、3月13日時点でまだ1勝。焦りは大きいだろう。だが、ここが飛躍への正念場ではないだろうか。
競馬の世界に限った話ではないだろうが、誰にでも流れが向かない時期はある。
そこで我慢しながら、粛々と自分のすべきことができるか。
来週に待つ、レイハリアとのG1【高松宮記念】への出走も、結果もさることながら、参戦すること自体が大きな財産になるだろう。
ということで、ここを乗り越えて、近い将来、トップジョッキーへと成長するはずの彼を、しっかり学んでおこう。
若手騎手にも「傾向」がある
亀田騎手だけではなく
「若手の○○騎手が活躍した」
というニュースを皆様が目にされることは少なくないだろう。だが、彼らが
良馬場と道悪ならどちらが得意?
などなど「デビューから残してきた細かい数字」については、意外と知らない。
これから、長い期間お世話になるはずの若手騎手(今回は亀田騎手)の傾向を今の段階でキッチリと掴むことで!
一本でも多くの馬券的中に繋げようじゃないか!
尚、このコラムは【2022年 春版】とさせていただく。
時折、数字は更新していくので、お時間のある方はチェックしてほしい。
それでは、いってみよう。
亀田温心騎手の傾向・特徴は?
競馬場別成績
場所 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
札幌 | 14- 11- 15- 143/ 183 | 7.7% | 13.7% | 21.9% |
函館 | 11- 8- 11- 161/ 191 | 5.8% | 9.9% | 15.7% |
福島 | 8- 10- 11- 101/ 130 | 6.2% | 13.8% | 22.3% |
新潟 | 18- 22- 15- 179/ 234 | 7.7% | 17.1% | 23.5% |
東京 | 1- 1- 0- 22/ 24 | 4.2% | 8.3% | 8.3% |
中山 | 1- 0- 1- 17/ 19 | 5.3% | 5.3% | 10.5% |
中京 | 15- 12- 21- 287/ 335 | 4.5% | 8.1% | 14.3% |
京都 | 7- 7- 4- 168/ 186 | 3.8% | 7.5% | 9.7% |
阪神 | 4- 4- 5- 177/ 190 | 2.1% | 4.2% | 6.8% |
小倉 | 11- 17- 14- 257/ 299 | 3.7% | 9.4% | 14.0% |
馬場状態別成績
馬場状態 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
芝・ 良 | 26- 31- 34- 535/ 626 | 4.2% | 9.1% | 14.5% |
芝・稍重 | 6- 5- 1- 95/ 107 | 5.6% | 10.3% | 11.2% |
芝・ 重 | 4- 7- 4- 50/ 65 | 6.2% | 16.9% | 23.1% |
芝・不良 | 0- 0- 2- 13/ 15 | 0.0% | 0.0% | 13.3% |
ダ・ 良 | 34- 36- 30- 511/ 611 | 5.6% | 11.5% | 16.4% |
ダ・稍重 | 5- 5- 10- 160/ 180 | 2.8% | 5.6% | 11.1% |
ダ・ 重 | 9- 4- 8- 80/ 101 | 8.9% | 12.9% | 20.8% |
ダ・不良 | 6- 4- 8- 68/ 86 | 7.0% | 11.6% | 20.9% |
距離別成績(芝)
距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1000m | 1- 1- 2- 13/ 17 | 5.9% | 11.8% | 23.5% |
1150m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
1200m | 16- 15- 11-253/295 | 5.4% | 10.5% | 14.2% |
1300m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
1400m | 0- 3- 1- 62/ 66 | 0.0% | 4.5% | 6.1% |
1500m | 2- 0- 2- 17/ 21 | 9.5% | 9.5% | 19.0% |
1600m | 2- 3- 2- 55/ 62 | 3.2% | 8.1% | 11.3% |
1700m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
1800m | 2- 8- 7-110/127 | 1.6% | 7.9% | 13.4% |
1900m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
2000m | 12- 8- 13-123/156 | 7.7% | 12.8% | 21.2% |
2100m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
2200m | 1- 2- 2- 14/ 19 | 5.3% | 15.8% | 26.3% |
2300m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
2400m | 0- 1- 0- 13/ 14 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
2500m | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2600m | 0- 2- 1- 32/ 35 | 0.0% | 5.7% | 8.6% |
距離別成績(ダート)
距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1000m | 4- 8- 8- 70/ 90 | 4.4% | 13.3% | 22.2% |
1150m | 2- 0- 2- 18/ 22 | 9.1% | 9.1% | 18.2% |
1200m | 9- 10- 6-158/183 | 4.9% | 10.4% | 13.7% |
1300m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
1400m | 9- 6- 6-122/143 | 6.3% | 10.5% | 14.7% |
1500m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
1600m | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.5% | 12.5% | 12.5% |
1700m | 17- 12- 15-189/233 | 7.3% | 12.4% | 18.9% |
1800m | 10- 10- 15-215/250 | 4.0% | 8.0% | 14.0% |
1900m | 2- 0- 3- 23/ 28 | 7.1% | 7.1% | 17.9% |
2000m | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2100m | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2200m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
2300m | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
2400m | 0- 3- 1- 5/ 9 | 0.0% | 33.3% | 44.4% |
2500m | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
◆注目ポイント◆
競馬場➡まだメーンの4会場で目立った成績が残せていないあたり、若手騎手らしいといったところだろうか。それでも、騎乗回数が少ない中山、東京でも1勝ずつをしっかり挙げている点が頼もしいじゃないか!今後の飛躍に期待!ローカルなら札幌&新潟あたりは頼もしい。
馬場➡芝・ダートともに重馬場で活躍していることがよくわかる。悪条件でも活躍できるということは、それだけメンタルが強いということだろう。今後に期待できる大きな要素のひとつだと判断する。
距離➡芝、ダートに共通しているのは、サンプル数の違いこそあれど、短い距離でも、長い距離でも、それなりの結果を残しているという点。経験の浅い騎手ほど「短距離向き」とか「長距離向き」といった傾向が出てきやすいが、亀田騎手は比較的オールマイティー。良い意味で傾向がなく、やはり実力を感じる。
以上。
特に「距離」のデータから
「今後が楽しみだな!」
と感じていただけたのではないだろうか。
今回の数字を元に、これから彼がどういった成長を遂げるのかという点も含めて、楽しみにしたい。
という訳で、ぜひとも予想の参考に!
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