京阪杯 2018【回顧】スプリント路線が非常に面白くなりそうだ！

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！

勝負の明暗 はここだった！

【回顧】京阪杯 2018 における勝負の明暗

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現在の古馬短距離路線は、一言で表すなら「大混戦」ということになるだろう。

もちろん、先日のG１【スプリンターズステークス】を制したファインニードルは文句なしの強さを誇っていると思う。

だが、問題はその他の面々。例えば【スプリンターズステークス】も２着には11番人気のラブカンプー、そして３着には超大穴の13番人気のラインスピリットが飛び込み、３連単では20万馬券が飛び出した。

それだけに、今回の【京阪杯】も一筋縄ではいかないだろうなとみていた。一方で、将来性十分の３歳馬が３頭出走していた。

アーモンドアイの出現により、中長距離路線が盛り上がっているように、やはり競馬にはスターが必須なのだ！

「ファインニードルだけじゃ物足りない！中長距離のアーモンドアイに続いて短距離路線からも３歳のスター候補が生まれてほしい！」馬券的中云々とは別に、強く願いながらレースを見ていたのだ。

未来は非常に明るい

そして優勝したのが、３歳馬の１頭で、１番人気の評価を受けていたダノンスマッシュだ。

騎乗していた北村友騎手がレース後に

枠も良かったので、それを生かすため、スタートは決めようと思いました。そこから理想通りのレースができました。

と語っていたように、枠順の恩恵があったことは事実。

それでも直線では前が壁になりかける場面もあったし、そんな中で短距離戦においては決定的と言っても良い１馬身3/4もの差をつけたのだから、

強い

の一言に尽きるのではないか。

名スプリンターといえば安田隆厩舎

さて、そんなダノンスマッシュが所属しているのが、安田隆行厩舎。

安田隆師といえば、ダノンスマッシュ、更にはアーモンドアイの父親でもある最強スプリンター・ロードカナロアを管理したことで知られるが、その他にも【スプリンターズステークス】＆【高松宮記念】の短距離G１・２連勝を達成したカレンチャンも安田隆師の管理馬だった。

安田隆師には、トップスプリンターを育て上げるノウハウがある！

それだけに、ダノンスマッシュの未来も極めて明るいのではないだろうか。約４か月後の大一番では、ファインニードルの最大のライバルはこの馬かも？ぜひ、注目してほしい。

【京阪杯】ダノンスマッシュが重賞初制覇　東西でロードカナロア産駒が重賞Ｖ https://t.co/G2SNCuIqRC

— スポーツ報知 競馬取材班 (@hochi_keiba) November 25, 2018

その他の３歳馬はどうだった？

ダノンスマッシュ以外の３歳馬だが、牝馬のアンヴァルは４着に健闘し、今後への期待を抱かせてくれたが、重賞勝ちも経験しているアサクサゲンキが何と16着に終わってしまった。惨敗だ。

だが、悲観することはない。何故なら、

上がり３ハロンでは最速タイムとなる33秒１をマークしているから！

要するに位置取りの差だけ。

かつての主戦だった武豊は、この馬について「力はあるが、1200Mは少し短いのではないか？1400Mなら」と語っていたが、まさにその通りなのだろう。力は確かなのだから、追走に苦労することさえなければ、十分上位に浮上できるチャンスはある！

このところ４戦続けて1200Mを使われているが、今回の結果を受けて、陣営も考えるだろう。結果的に「馬にとって良い敗戦」となってくれたら喜ばしい。

次走こそ狙え！この馬が未来の主役だ！

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

５着エスティタート

今年２月、ここ京都の芝1400Ｍで行われた重賞【京都牝馬ステークス】で３着に入っている実力派。

その結果からもわかるように、本来は1400Ｍが最も向いているのだろう。それにもかかわらず、1200Ｍで、それも牡馬を相手に５着にまとめているのだから、底力はかなりのものだ。

今後、1400Ｍに戻るのか、再び1200Ｍを使うのかはわからないが、いずれにせよ牝馬限定戦なら、かなりやれそうな予感がする。追いかけていく必要がありそうだ。

【京阪杯 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

※後ほど公開します

【京阪杯 2018】のレース後の関係者のコメント

１着　ダノンスマッシュ（北村友一騎手）
「調教から馬が良くなっていたのを感じていました。枠も良かったので、それを生かすため、スタートは決めようと思いました。そこから理想通りのレースができました。直線は前が壁になりかけましたが、空いた所をつけるだけの対応力がありました。手応えどおりよく伸びてくれました。春の大舞台に向け、賞金を加算できたことが大きかったです」

２着　ナインテイルズ（岩田康誠騎手）
「いつもより下げて後ろからのポジションになりました。脚が溜まっていました。内が開いてよく伸びてくれました」

３着　ダイアナヘイロー（菱田裕二騎手）
「リズム良く自分のレースができました。最後も盛り返しています。がんばってくれました」

４着　アンヴァル（酒井学騎手）
「スタートして出していった分、スムーズに勢いがつきましたし、集中して走ってくれました。力を付けています。元々力のある馬ですが、ようやく上手に力を出せるようになりました。メンタルが成長したと思います。ただ、もう少し内め（の枠）が欲しかったです」

５着同着　エスティタート（藤岡康太騎手）
「内枠だったので、スタートを決めていきました。タイトだった分、もう少しスペースが広がっていれば良かったです」

５着同着　コウエイタケル（小牧太騎手）
「惜しかったね。来るかと思いました。この馬も頑張っています」

７着　ベステンダンク（松山弘平騎手）
「外枠だったので厳しいかたちになりました。終いは伸びているのですが、もう少し内枠で、良いポジションでレースができれば良かったです」

８着　フミノムーン（国分優作騎手）
「掛かるのを気にせず、攻めたレースをしました。伸びかけたところで挟まれてしまいました。運がなかったです。それが無かったら、２着はあったかもしれません」

１２着　キングハート（浜中俊騎手）
「枠がきつかったです。外は無理ですね」

（via ラジオNIKKEI ）

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