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ホーム勝負の明暗フェブラリーステークス 2019【回顧】予想通りの「先行有利」勝ち馬は確かに強いが、、、

フェブラリーステークス 2019【回顧】予想通りの「先行有利」勝ち馬は確かに強いが、、、

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】フェブラリーステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
4 6 インティ 牡5 57 武豊 1.35.6      01-01 35.4 1
3 3 ゴールドドリーム 牡6 57 ルメール 1.35.6 クビ    06-06 34.8 2
2 2 ユラノト 牡5 57 福永祐一 1.36.3 4    06-06 35.5 8
B5 8 モーニン 牡7 57 和田竜二 1.36.5 1 1/4    05-03 35.9 9
7 11 コパノキッキング セ4 57 藤田菜七 1.36.6  1/2    13-14 35.2 4
6 10 サンライズソア 牡5 57 田辺裕信 1.36.7 クビ    02-02 36.3 5
5 7 サンライズノヴァ 牡5 57 戸崎圭太 1.36.9 1 1/4    10-10 35.7 6
4 5 サクセスエナジー 牡5 57 松山弘平 1.37.1 1    03-03 36.5 11
6 9 ワンダーリーデル 牡6 57 柴田大知 1.37.2  1/2    03-03 36.6 14
10 8 14 オメガパフューム 牡4 57 M.デム 1.37.3  3/4    06-08 36.4 3
11 B1 1 クインズサターン 牡6 57 四位洋文 1.37.4  3/4    13-10 36.2 10
12 7 12 ノボバカラ 牡7 57 ミナリク 1.37.8 2    10-10 36.6 12
13 8 13 ノンコノユメ セ7 57 内田博幸 1.37.9  1/2    06-08 36.9 7
14 3 4 メイショウウタゲ 牡8 57 北村宏司 1.37.9 クビ    10-10 36.7 13

 

予想通りの先行有利!

2019年のG1第一弾【フェブラリーステークス】はインティの7連勝達成&G1初制覇で幕を閉じた。武豊騎手&インティ、おめでとう!

結論から言えば、上位にきた面々の大半は、中団より前でレースを運んでいた馬たち。

つまり、私たちがレース前に公開したコラム

フェブラリーステークス 2019【過去】断言!ヒントは先行馬にあり!馬番も確定!

でご紹介していた通りの展開になった。

 

手前味噌になることを承知で

「キングスポーツがレース前に公開しているコラムは読む価値がある!」

ということを皆さまに知って頂きたいから、長くはなるが該当箇所を転載しようと思う。

人気の一角『6番インティ』に騎乗する武豊が、2月13日、自身の公式サイト内で、以下のような内容の日記を書いていた。

転載させて頂きたい。

今週は今年初のG1、フェブラリーSです。藤田菜七子騎手の参戦で大いに盛り上がりそうですが、ボクもインティという心強い相棒がいるので彼女の脇役を演じる気持ちはありません。

東京コースのマイルという条件についてよく聞かれますが、それは大丈夫。左回りがいい馬ですし、1800mで連勝してきた馬とはいえ1600mが不向きとは思えません。

速い時計に決着も歓迎します。ただし、フェブラリーSといえば、激流必至の差し馬天国。逃げにこだわる気持ちはないので展開は不問のつもりですが、そのあたりが競馬の難しさでしょうね。武豊・公式サイトより

 

「激流必至の差し馬天国」

影響力の大きい天才のコメントだけに「そうだよな」と納得されているファン、関係者は多いかもしれない。

だが、本当にそうだろうか?

以下、直近10年の連対馬を記してみたので、ぜひご覧頂きたい。特にご注目頂きたいのは、各馬の「通過順」だ。

 

直近10年の連対馬 注目は「通過順」

日付 馬名S 性齢 騎手 斤量 人気 単勝オッズ 着順 走破タイム 着差タイム 通過順
180218 ノンコノユメ セ6 内田博幸 57 4 10.7 1360 -0.0    14-13
180218 ゴールドドリーム 牡5 ムーア 57 1 2.1 1360 0.0    10-08
170219 ゴールドドリーム 牡4 M.デム 57 2 5.0 1351 -0.0    09-08
170219 ベストウォーリア 牡7 戸崎圭太 57 5 7.6 1351 0.0    08-06
160221 モーニン 牡4 M.デム 57 2 5.1 1340 -0.2    04-04
160221 ノンコノユメ 牡4 ルメール 57 1 2.4 1342 0.2    13-12
150222 コパノリッキー 牡5 武豊 57 1 2.1 1363 -0.1    02-02
150222 インカンテーション 牡5 内田博幸 57 5 13.8 1364 0.1    04-03
140223 コパノリッキー 牡4 田辺裕信 57 16 272.1 1360 -0.1    02-02
140223 ホッコータルマエ 牡5 幸英明 57 2 3.6 1361 0.1    05-05
130217 グレープブランデー 牡5 浜中俊 57 3 6.7 1351 -0.1    07-07
130217 エスポワールシチー 牡8 松岡正海 57 9 26.3 1352 0.1    02-02
120219 テスタマッタ 牡6 岩田康誠 57 7 24.3 1354 -0.3    13-13
120219 シルクフォーチュン 牡6 藤岡康太 57 4 14.6 1357 0.3    15-15
110220 トランセンド 牡5 藤田伸二 57 1 3.5 1364 -0.2    01-01
110220 フリオーソ 牡7 M.デム 57 3 5.5 1366 0.2    12-11
100221 エスポワールシチー 牡5 佐藤哲三 57 1 1.7 1349 -0.4    02-02
100221 テスタマッタ 牡4 岩田康誠 57 5 13.0 1353 0.4    07-07
090222 サクセスブロッケン 牡4 内田博幸 57 6 20.6 1346 -0.0    02-03
090222 カジノドライヴ 牡4 安藤勝己 57 3 5.0 1346 0.0    02-02

 

なんと!直近10年のうち6頭、つまり「6割の勝ち馬」が4角通過が4番手以内の「逃げ・先行馬」だったのだ。

差し馬天国どころか「先行天国」だ!

 

逃げ・先行脚質の6頭を抜粋してみた

日付 馬名S 性齢 騎手 斤量 人気 単勝オッズ 着順 走破タイム 着差タイム 通過順
160221 モーニン 牡4 M.デム 57 2 5.1 1340 -0.2    04-04
150222 コパノリッキー 牡5 武豊 57 1 2.1 1363 -0.1    02-02
140223 コパノリッキー 牡4 田辺裕信 57 16 272.1 1360 -0.1    02-02
110220 トランセンド 牡5 藤田伸二 57 1 3.5 1364 -0.2    01-01
100221 エスポワールシチー 牡5 佐藤哲三 57 1 1.7 1349 -0.4    02-02
090222 サクセスブロッケン 牡4 内田博幸 57 6 20.6 1346 -0.0    02-03

 

しかも、武豊騎手はそのうちの1頭である2015年のコパノリッキーに乗っているのだから、実は「逃げ・先行馬が強い」ということはわかっていたはず。

いわゆる「口三味線(勝負事において相手の裏をかく行為)」ということではないだろうか。

要するに、他の先行馬の騎手達に

「差し馬が有利なレースだから、俺たちが先行馬たちが上位でゴールするためには、速いペースを作らずに、皆で楽なペースにしようぜ!」

と、暗に呼びかけているのだ。

「さすがは名手」というしかない。笑

 

チャンスがあるなら「先行馬」だ!

ということで、キングスポーツとしては、このレースはハイペースにはならないと判断!

「どの馬が勝つか!?」ということに関してまでは言及しないが、もしも高配当馬券を狙って積極的に攻めたいと考えている方がいるなら

「人気薄の先行馬は抜かりなく押さえるべき」

ということだけはお伝えしておきたい。

どうだろう、ドンピシャではないだろうか?

考え方の通りに、キングスポーツは8番人気の伏兵☆ユラノトをレース1週前の段階から穴馬に指名。そして堂々3着!

結果的には高配当決着とはならなかったが、さすがの走りを見せくれた。

それにしても、武豊騎手は敵にしても味方にしても怖い男だ。笑

皆様も、彼のレース前のコメントには注意してほしい。

 

いくら何でも楽に行かせすぎだ

一方で、私たちの考え方が当たっていたこと自体はよいが、ライバル達は武豊&インティを楽に行かせすぎだろう。

前半1000Mの通過は60秒2。

下記の通り、この通過タイムは直近5年の中で最も遅かった。(2016年のみ時計の出る重馬場だったが、残りの年は今回と同じ良馬場)

2015年 前半1000M 60.0 ⇒ 優勝コパノリッキー 4角2番手

2016年 前半1000M 58.4 ⇒ 優勝モーニン    4角4番手

2017年 前半1000M 59.0 ⇒ 優勝ゴールドドリーム4角8番手

2018年 前半1000M 58.3 ⇒ 優勝ノンコノユメ  4角13番手

2019年 前半1000M 60.2 ⇒ 優勝インティ    4角1番手

1番人気に推されるほどの能力を備える逃げ馬が、楽なペースで走れたのだから、ある意味では当たり前の逃げ切りと言って良い。

もちろん、大一番で自らの形を崩すのは難しいという面はあるだろうが、それでも後ろの方でレースを進めていた騎手達には「本当に勝つ気があったのかな?」と聞きたくなる。

唯一、大きく出遅れながら、スローペースを読んだのか、向こう正面で位置を上げていこうとした内田博幸騎手には気合を感じた。(結果的には13着に敗れたが)

さすが、昨年の優勝騎手だ。

 

ルヴァンスレーヴがいたらどうか?

したがって、インティの強さに文句をつけるつもりはないし、歴史的なダート王候補であることは間違いないが、先行脚質の【チャンピオンズカップ】ウイナー・怪物ルヴァンスレーヴが復帰し、直接対決があるとしたらどうだろう?

何が何でも勝ちに行きたいルヴァンスレーヴなら、インティを楽に行かせすぎることはまずない。

そうなった時、インティはどう戦うのか、、、?したがって

真のダート王が決まるのはまだ先だ!

ダート戦線が非常に楽しみになってきたぞ!

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

5着のコパノキッキング

今回、4角14番手から5着まで追い上げてこられたのは、距離が長い馬にとってもギリギリ対応可能な「スローからの瞬発力勝負」が嵌ったから。

率直に言って、G1レベルではマイルは長いと思う。

だが、前向きに考えれば、いくら展開が嵌ったにせよ、距離が長いG1という大舞台で、鋭い脚を使えるというのは、並の馬ではないということの証明だろう。

自身が最も得意とする1400M以下なら、長期政権を築くかもしれない。

最後に、鞍上・藤田騎手に関して。

技術云々の話ではなく、初G1を経験できたということが、最大の収穫だろう。継続して騎乗するかはわからないが(オーナーは前向きのようだ)、もしも乗るなら、今日の経験を活かしてほしいと思う。

 


 

【フェブラリーステークス 2019】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【フェブラリーステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 インティ(武豊騎手)
「強かったですね。いいスタートが切れましたし、周りを見て先手を主張して行きました。やる気がありすぎて返し馬でも止まらないくらいだったので、自滅だけはしないように気をつけて乗りました。道中はいいリズムで、いいペースで走れましたし、4コーナーを回ったらリードを広げようと思っていましたが、その通りに行けました。強い馬が来る前にセーフティリードを取れました。去年の夏に初めて乗ってから期待していましたし、ここまでになってくれて嬉しいです。まだまだ伸びしろもあると思います。ニュースターの誕生ですし、是非これからも応援してください」

(野中賢二調教師)
「前回、輸送の競馬が久々だったのでテンションが高くなり心配しましたが、武騎手がうまくなだめてくれて、レースには影響ありませんでした。最初の3ハロンのラップが激流にならないよう、巻き込まれないようにということを、戦前、武騎手とは話しました。芝スタートは心配していませんでしたし、先頭に立つまでも無理せず行けていましたから、急に失速するようなことはないなと序盤で思いました。直線で手前を替えていませんでしたから、最後は厳しいかと思いましたが、押し切ってくれて、改めてすごい馬だと思いましたし、勝ててホッとしました。体質が弱く、なかなか順調に使えない中、連勝で一気にGIまで勝ってしまう馬はそうそういません。まだまだ荒削りで課題が多い馬ですが、今後もしっかりやっていきたいと思います。今日は、前走の後よりもレースを走った感じが、馬の息遣いなどからも感じました。1週間くらい馬の様子をしっかり見て、ケアして、今後のことを決めたいと思います」

2着 ゴールドドリーム(ルメール騎手)
「惜しかったです。いい競馬が出来て、最後もよく伸びました。勝った馬は強かったです。でも今日は勝った馬はプレッシャーを受けることなくマイペースでしたからね。とにかく今日は勝った馬におめでとうと言いたいレースです。また2着で残念です」

3着 ユラノト(福永騎手)
「内枠でしたし、インコースをロスなく走ってよく3着まで追い上げてくれました。この馬はまだこれから力をつけていく馬です。今日のレースがいい経験になったと思います」

4着 モーニン(和田騎手)
「いつものように流れに乗って気持ち良く走らせようと思っていました。いい形でレースは出来たのですが、流れが遅すぎました。馬群には怯むことはありませんでしたが、もう少しペースが流れて欲しかったですね」

5着 コパノキッキング(藤田菜七子騎手)
「距離は大丈夫でした。レース中、ハミを噛むところがあったのでもう少しペースが流れて欲しかったです」

6着 サンライズソア(田辺騎手)
「スタートを上手に出ていい位置でレースが出来ました。ただ、ペースが上がった時に十分に反応が出来ませんでした。もう少し早く動いて行きたかったのですが…」

7着 サンライズノヴァ(戸崎騎手)
「前回よりいいレースをしてくれました。最後はよく差して来ています」

10着 オメガパフューム(M.デムーロ騎手)
「スタートは良かったですし、いい位置でレースは出来たのですが、最後に伸びませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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