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ホーム勝負の明暗桜花賞 2019【回顧】歴史を作った優勝馬に拍手&オークスで期待できそうな馬は?

桜花賞 2019【回顧】歴史を作った優勝馬に拍手&オークスで期待できそうな馬は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】桜花賞 2019 における勝負の明暗

馬 名 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 8 グランアレグリア ルメール 1.32.7      03-01 33.3 2 *(美)藤沢和雄
8 16 シゲルピンクダイヤ 和田竜二 1.33.1 2 1/2    15-12 32.7 7 (栗)渡辺薫彦
2 4 クロノジェネシス 北村友一 1.33.1 クビ    08-09 32.9 3 (栗)斉藤崇史
7 15 ダノンファンタジー 川田将雅 1.33.1 ハナ    05-04 33.4 1 (栗)中内田充
7 14 ビーチサンバ 福永祐一 1.33.2 クビ    10-06 33.3 4 (栗)友道康夫
8 18 プールヴィル 秋山真一 1.33.3  3/4    01-02 33.8 14 (栗)庄野靖志
1 2 エールヴォア 松山弘平 1.33.5 1 1/4    13-15 32.9 8 (栗)橋口慎介
7 13 ジュランビル 松若風馬 1.33.6  3/4    02-03 34.0 16 (栗)寺島良
1 1 シェーングランツ 武豊 1.33.7 クビ    16-15 33.0 6 *(美)藤沢和雄
10 4 7 アウィルアウェイ 石橋脩 1.34.0 2    13-09 33.8 11 (栗)高野友和
11 6 12 ノーワン 坂井瑠星 1.34.2 1 1/4    08-09 34.0 12 (栗)笹田和秀
12 6 11 メイショウケイメイ 古川吉洋 1.34.4 1 1/4    03-04 34.7 18 (栗)南井克巳
13 5 9 アクアミラビリス M.デム 1.34.6 1 1/4    07-06 34.7 5 (栗)吉村圭司
14 8 17 レッドアステル 戸崎圭太 1.34.7  1/2    16-15 34.0 15 (美)国枝栄
15 5 10 フィリアプーラ 丸山元気 1.35.0 1 3/4    18-18 34.0 13 (美)菊沢隆徳
16 3 6 ホウオウカトリーヌ 大野拓弥 1.35.0 クビ    05-06 35.0 17 (美)栗田徹
17 2 3 ノーブルスコア 岩田康誠 1.35.1  3/4    10-12 34.7 10 (栗)藤原英昭
18 3 5 ルガールカルム 三浦皇成 1.35.5 2 1/2    10-12 35.1 9 (美)田村康仁

 

突然だが、先日亡くなったかつての名牝ウオッカは、どうして多くの人の心に残る存在になったのだろうか?(亡くなった当日には、地上波のニュース番組にも取り上げられていた。競馬界という枠を超えたメジャーな馬だったのだ)

結局のところ

「歴史を作った」

ということに尽きるのだろう。

【日本ダービー】において、64年ぶりの牝馬優勝という事実はあまりにも大きい。64年前といえば戦前。今とは競馬の体系も違うから、殆ど「牝馬によるダービー初制覇」という感覚に近いと思う。

 

ウオッカの後には、実力的にはウオッカ以上かもしれないと思われる馬が数頭いる。ウオッカと同じく【ジャパンカップ】を勝った馬もいるし【有馬記念】を勝った馬もいた。

だが、誰も【ダービー】を勝ってはいない。

 

かつて、ウイニングチケットでダービージョッキーになった柴田政人騎手(先日、調教師を引退)は「世界中のホースマンに、第60回日本ダービーを勝った柴田政人ですと伝えたい」と語った。

それだけ「別格のレース」をウオッカは勝ったのだ。

 

競馬に限らず、他のスポーツでも一般の社会でもそうだが、他人に続くことは、さほど難しいことではない場合もある。道を切り開いたり、歴史を作ったり、誰にも真似のできないことをするから価値があるのではないだろうか。

そういった意味では、私たち競馬を愛する人間は、ウオッカ&管理する角居調教師をいつまでも語り継ぐべきだと思う。

 

新たな歴史が生まれた

前置きが長くなって申し訳なかった。

なんでこんな話をしたかといえば、今回の【桜花賞】を勝ったグランアレグリアも「年明け初戦での桜花賞優勝」という、史上初の偉業を達成したからだ!

先週のG1【大阪杯】において、実績上位の「久々組」を押さえて、年明け2戦目の伏兵アルアインが優勝した点からもわかるように、調教技術が進化したといわれる現代の競馬界においても、やはり「一度叩かれる」ことでの優位は変わらないと思う。

 

だが、グランアレグリアは勝った!

昨年の勝ち馬アーモンドアイの時計を上回るレコース勝ち&2着馬に2馬身半という決定的な差をつけて。

奇しくもウオッカの2007年からひと回り、再び歴史的な瞬間に立ち会えたことを感謝したい。

 

縁にも恵まれている

しかも、内容に関しても文句のつけようがなかった。

(能力の割には)速い脚が使えないタイプだけに、4角で早め先頭というリスキーな競馬に挑んだが、垂れるどころか後続を寄せ付けない。

とにかく強すぎるが、前走【朝日杯FS】で敗れた反省を活かした、鞍上ルメールの好騎乗があったことも忘れてはいけない。

頼れる鞍上に、力を出せる態勢を作った藤澤調教師。

ウオッカに角居調教師がいたように、やはり歴史を作るほどの馬は「人との縁」にも恵まれているのだろう。

 

次走も好走間違いなし

さて【桜花賞】を勝つと、すぐに周りは「オークスでの2冠」を期待するが、グランアレグリア陣営に浮かれモードはない。

血統背景はもちろん、同厩のコントラチェックが【オークス】を目標にしている事情もあるのだろうが【NHKマイルカップ】との両睨みを示唆していた。

あれだけの力を持つ馬に、冷静な人間たちがついているとなれば、もはや隙はない。

確かに【オークス】は血統から何とも言えないところもあるだろうが【NHKマイルカップ】参戦なら、好走の可能性が極めて高そうだ。

来月の大一番が非常に楽しみだ。

 

上位勢、オークスはどうだ?

グランアレグリアの参戦はともかく、やはり【桜花賞】が終われば気になるのは【オークス】

今回、2着にキングスポーツが「1週前から予告の☆穴馬に指名」したシゲルピンクダイヤが食い込んだものの、掲示板5頭のなかに「1~4番人気」が入っていたのだから、上位人気勢が力を出せたレースと言えるのではないだろうか。

 

だが、この先距離が延びてどうか。

シゲルに加え、3着クロノジェネシス、4着ダノンファンタジーに関しては、現時点で「気性面の課題」が解消できているとは言い難い。

 

シゲルに関しては、鞍上が「テンションがマシになっていた」と語るほどだし、クロノはパドックで、ダノンは道中で、気性の若さを出していたように見えた。

ハッキリ言って、今のままではオークスでは戦えないだろう。

【オークス】はとんでもない大荒れの可能性もある!

穴のキングスポーツ向きのレースを楽しみに、そして何としても射止めたい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

5着のビーチサンバ

2着~4着の気性が改善されないとしたら(もちろん伸び盛りの3歳馬だから何が起きるかわからないが)オークス好走の可能性を挙げるなら、ビーチサンバかなと思う。

 

結果は5着。

だが、レース後に福永騎手が以下のような話をしていた。

まだエンジンのかかりに時間がかかりますし、成長途上です。スッと反応できませんが、長く良い脚を使ってくれました。

確かに、鞍上の指示にすぐに反応できる感じではない。まさに成長途上。だが、この部分は調教で改善が見込める点ではないだろうか。

長く良い脚が使える点はいかにも東京向きだし、大仕事の予感だ!

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【桜花賞 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 グランアレグリア(C.ルメール騎手)
「嬉しいです。すごく良い馬です。朝日杯FSで敗れてから、いろいろ勉強しました。朝日杯は速い脚を使えませんでした。今日は4コーナーから良い脚を使ってゴールまで頑張ってくれました。今日は4番手でリラックスしてレースができました。久々だったので心配しましたが、素晴らしい加速でした。この後、距離が延びてどうでしょう。マイルがベストではないかと思っています」

2着 シゲルピンクダイヤ(和田竜二騎手)
「テンションはマシになっていました。ゲートは出ていますがその後つまずいてしまいました。前がゴチャついていたので、後ろで1頭にさせて、リラックスしていて、タメも利いていました。内もポッカリと開いていましたし、馬込みを怯まないのであの位置になりました。今後はテンションがどうなるかだと思います」

3着 クロノジェネシス(北村友一騎手)
「スタートが良くて、スタートからのリズムは良かったです。3コーナー手前で外から内に寄せられて、少しぶつかってトモを落とすような所がありました。その時、良いリズムが乱れてしまい、もったいなかったです。パドックではテンションが高かったのですが、その後は落ち着いていて、オンとオフのメリハリができていました。レースに行くまでの過程が良かったです。直線ではもう少しバラけてくれると良かったです。外に出してからは、この馬らしい脚をみせて、頑張ってくれました」

4着 ダノンファンタジー(川田将雅騎手)
「スムーズに競馬ができて、道中も我慢できていました。しかし、勝ち馬が早めに動いていく形になり、追いかけざるを得なかった分、苦しくなってしまいました」

5着 ビーチサンバ(福永祐一騎手)
「良いスタートを切れました。道中はダノンファンタジーを見ながら良いポジションにつけられました。まだエンジンのかかりに時間がかかりますし、成長途上です。スッと反応できませんが、長く良い脚を使ってくれました。2着馬とはあまり差はありませんでした。厩舎が取り組んできたことが、反映されていると思いますし、次を目指してうまく対応してくれると思います」

7着 エールヴォア(松山弘平騎手)
「スタートでトモをすべらせてしまいました。内枠の分包まれてしまったので、前につけたかったです。終いは来ていますし、馬は頑張っていました」

8着 ジュランビル(松若風馬騎手)
「マイルはもちそうな感じでしたし、走ることも分かりました。これからもっと成長してくれると思います」

13着 アクアミラビリス(M.デムーロ騎手)
「スタートは出てくれましたし、ルメール騎手の後ろで一番良い所を行っていました。折り合いもちゃんとついていました。しかし、伸びませんでした。まだ子供です」

(via ラジオNIKKEI 

 

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