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ニュージーランドトロフィー 2019【回顧】競馬界の二刀流へ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ニュージーランドトロフィー 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
1 1 ワイドファラオ 牡3 56 内田博幸 1.34.2    01-01-01 33.9 4
2 3 メイショウショウブ 牝3 54 横山典弘 1.34.2 クビ  02-03-04 33.6 3
3 4 ヴィッテルスバッハ 牡3 56 戸崎圭太 1.34.4 1 1/4  14-11-11 33.3 2
6 11 アガラス 牡3 56 ルメール 1.34.6 1 1/4  09-08-09 33.7 1
4 6 ショーヒデキラ 牡3 56 野中悠太 1.34.8 1 1/4  07-08-07 33.9 11
8 15 コスモカレンドゥラ 牡3 56 丹内祐次 1.34.8 クビ  05-03-07 34.1 10
4 7 ココフィーユ 牝3 54 大野拓弥 1.34.9 クビ  02-02-02 34.5 8
2 2 アフランシール 牝3 54 田辺裕信 1.34.9  10-14-13 33.6 5
7 12 ミッキーブラック 牡3 56 松岡正海 1.34.9 クビ  13-03-02 34.3 9
10 B7 13 カルリーノ 牡3 56 石川裕紀 1.34.9  05-03-04 34.3 6
11 8 14 グラナタス 牡3 56 三浦皇成 1.35.0 クビ  02-03-04 34.4 7
12 3 5 ホープフルサイン 牡3 56 江田照男 1.35.0 クビ  10-11-11 33.9 12
13 6 10 ダイシンインディー 牡3 56 武藤雅 1.35.1  3/4  07-08-09 34.2 13
14 5 8 エリーバラード 牝3 54 武士沢友 1.37.3 大差  10-11-13 36.2 14
5 9 アンクルテイオウ 牡3 56 四位洋文          

 

実績の抜けた馬が不在ということもあり、レース前から「混戦」と言われた今年の【ニュージーランドトロフィー】を制したのは、内田博幸騎手が騎乗したワイドファラオだった。

最内の1番枠を活かして前半から先頭に立つと、最後までその位置を譲ることなく、堂々と押し切ったのだ。本当におめでとう!

 

一方で、レースをご覧になった方の中には、次のような感想を抱かれた方もいただろう。

「スローの流れだったようだし、展開に恵まれて押し切れたんじゃないか?」

それに対して、私はハッキリとこう答えたい。

「流れが向いたことは確かでも、この馬自身の能力もかなり高い」

 

なぜ、そう言い切れるのか?

ポイントはラスト1ハロンの走りにある。

 

中山のラスト1ハロンは驚くほどタフ

ここでご覧いただきたいのが、中山芝コースの断面図だ。

前半からほぼ下っている点に注目(via JRA)

 

実は、中山芝1600Mというのは、前半から「ほぼ下っているコース」なのだ。しかも、高低差は最大で約5メートルもある。

ずーっと下ってきながら、ラスト1ハロンで一転、一気に急坂を駆け上がることになる。

私は箱根駅伝が好きで、正月はテレビにかじりついているのが、こんな話を毎年聞く。

「山下りの6区はラスト3キロが地獄」

過酷な山下り

どういうことかというと、箱根駅伝の6区は山下りと言われるが、実際はラスト3キロは平地なのだ。

そこまでスピードに乗って走ってきただけに、ただの平地が上り坂のように感じられるという。だから「地獄」!

一方で中山芝コースだ。

距離こそ違えど、過酷さは「ラストで上り坂が待っている」という点において、箱根6区以上かもしれないね。

 

ワイドファラオはどうだった?

まさしく過酷なコースだから、馬の能力試しという意味では丁度良いのかもしれない。

私は、今回のワイドファラオのようにスムーズに逃げ切りを決めた場合、結果よりも、ラスト1ハロンの走りに注目する。

急坂をスムーズに駆け上がれるようなら本物

 

では、ワイドファラオはどうだったかといえば、脚を鈍らせることもなく、スムーズに走れていたように見えた。

だからこそ、冒頭にも記した通り「この馬自身の能力もかなり高い」という評価を下せたのだ。

実際、レース後に鞍上の内田博幸騎手

中山のきつい坂もいい感じで駆け上がってきて、強い勝ち方だったと思います。今後も楽しみです

と語っているが、同感だ。

 

将来的にはダートも

さあ、今回の勝利でファン、関係者の期待は高まるだろう。

もちろん、芝路線での活躍も十分に見込めるだろうが、血統的には、むしろダートより。

この馬のお父さんはヘニーヒューズ。G1馬モーニンやアジアエクスプレス筆頭に、ダートで活躍している馬を数多く輩出している。

一方、母父のアグネスタキオンも、母父としてダートG1馬ノンコノユメを輩出しているのだ!

 

芝も良し!ダートも良し!

競馬界の二刀流が誕生する日は近そうだ!

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

3着のヴィッテルスバッハ

まずはじめにお断りしておきたいのは、今回3着に入りG1【NHKマイルカップ】の優先出走権を獲得したが(体調に問題さえなければ出走する方向のようだ)個人的には、そのG1ではなく

「もう少し先の主役」

という見方。しかも東京よりも中山かなと。

 

ご存知の通り、スタートで出遅れながら、上がり最速の脚で3着まで追い込んでいる。いかにも派手な走りっぷりだが、鞍上の戸崎は「ただ、ゲートは集中しきれていなくて、安定していません」とコメント。

確かに精神的に幼い面がある。それは調教でも見られていた。このままでは、大舞台では辛い。今後、実戦や調教を積んでいけば改善できる部分だとは思うので、注目したい。

 

そして、最大の武器である末脚は「少し切れすぎるかな」という印象。恐らく、直線がさほど長くなく、尚且つ坂のあるコースで最も力を発揮しそうな印象。それは中山だろう。

中山にマイルG1がないのは惜しいが、いずれにしても好素材であることは間違いない。私の予想を裏切って、東京や京都での活躍も見られる日を祈ろうじゃないか。

 

【ニュージーランドトロフィー 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ワイドファラオ(内田博幸騎手)
「前走は2番手からの競馬でしたが、今日はスタートも決まり、他に来る馬もいなかったので、この馬のリズムを壊さないよう馬に任せてハナに行きました。バネがあってスピードもある馬で、中山のきつい坂もいい感じで駆け上がってきて、強い勝ち方だったと思います。今後も楽しみです」

3着 ヴィッテルスバッハ(戸崎圭太騎手)
「ペースが遅い中でもすごい脚を使ってくれました。ただ、ゲートは集中しきれていなくて、安定していません。コーナーでも少しもたつく所がありました」

4着 アガラス(C.ルメール騎手)
「あまりに遅いペースで残念でした。いつものペースなら違った結果になったと思います。長くいい脚を使うので、府中の方がいいかもしれません」

5着 ショーヒデキラ(野中悠太郎騎手)
「内ラチの取りたいポジションを取ることができて折り合いも付きました。直線で一瞬ロスがありましたが、それでももう一度脚を使ってくれました。ただ、左回りがベストですね」

6着 コスモカレンドゥラ(丹内祐次騎手)
「とても良い状態で返し馬の時から走る気が伝わってきました。今日は大外枠ということで少し厳しかったです」

9着 ミッキーブラック(松岡正海騎手)
「前に行きたかったのですが、スタートが今ひとつでした。ペースが遅かったので一発をかけて途中から上がっていきました。スタートひとつで結果はガラッと変わってきそうです」

11着 グラナタス(三浦皇成騎手)
「いい感じで運べましたが、途中で外から来られてしまいリズムが崩れました。坂も堪えたのか、苦しかったですね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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