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ユニコーンステークス 2019【回顧】競馬には例外もある

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ユニコーンステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 1 ワイドファラオ 牡3 57 福永祐一 1.35.5      01-01 37.1 3 *(栗)角居勝彦
5 8 デュープロセス 牡3 56 M.デム 1.35.5    07-05 36.5 2 (栗)安田隆行
6 11 ダンツキャッスル 牡3 56 幸英明 1.36.0 3    03-03 37.3 6 (栗)谷潔
6 10 ヴァニラアイス 牝3 54 田辺裕信 1.36.1  3/4    02-02 37.6 8 (栗)高柳大輔
3 4 エルモンストロ 牡3 56 蛯名正義 1.36.1 ハナ    05-05 37.2 10 *(栗)角居勝彦
8 15 アシャカトブ 牡3 56 大野拓弥 1.36.3 1 1/4    13-12 36.8 9 (美)小笠倫弘
4 6 デアフルーグ 牡3 56 津村明秀 1.36.4 クビ    10-08 37.2 1 (美)鈴木伸尋
4 7 ザディファレンス 牡3 56 野中悠太 1.36.7 2    12-12 37.2 12 (美)相沢郁
8 14 ノーヴァレンダ 牡3 56 北村友一 1.36.8  1/2    05-05 37.9 5 (栗)斉藤崇史
10 7 13 ニューモニュメント 牡3 56 石橋脩 1.36.8 クビ    10-08 37.6 7 (栗)小崎憲
11 2 3 ヴァイトブリック 牡3 56 戸崎圭太 1.36.9 クビ    07-08 37.8 4 (美)和田正一
12 7 12 オンザウェイ 牡3 56 柴田善臣 1.37.7 5    07-08 38.6 13 (美)大和田成
13 2 2 イメル 牡3 56 丸山元気 1.37.8  1/2    03-03 39.1 11 (栗)音無秀孝
5 9 ロードグラディオ 牡3 56 内田博幸           (栗)西浦勝一
3 5 サトノギャロス 牡3 56 川島信二           (栗)西園正都

 

レース回顧の前に、先週の競馬界を襲った

「禁止薬物の検出により、レース当日の朝に150頭以上もの馬が競走除外」

についての思いは【函館スプリントステークス】レース回顧の冒頭で簡単に触れたので、ご興味おありの方はチェックしていただきたい。

過ぎたことをいつまでも言っても仕方ない。

とにかく、再発防止につとめていただきたいものだ。

 

おめでとう!ワイドファラオ

ここからはレース回顧にいこう。

まずは何と言っても、優勝したワイドファラオ&福永祐一に、心からの祝福を伝えたい。

強豪揃う中、初ダートという厳しい条件下だったが、キングスポーツは迷わず軸馬に指名した。

なぜ指名できたか?それは

「キングスポーツはレースを点ではなく“線”で見ているから」

 

私達は、レースが終わる度に出走馬たちの次を考える。

例えばワイドファラオに関しては、2走前【NZトロフィー】のレース回顧で、以下のように書かせていただいた。転載しよう。

将来的にはダートも

さあ、今回の勝利でファン、関係者の期待は高まるだろう。

もちろん、芝路線での活躍も十分に見込めるだろうが、血統的には、むしろダートより。

この馬のお父さんはヘニーヒューズ。G1馬モーニンやアジアエクスプレス筆頭に、ダートで活躍している馬を数多く輩出している。

一方、母父のアグネスタキオンも、母父としてダートG1馬ノンコノユメを輩出しているのだ!

芝も良し!ダートも良し!

競馬界の二刀流が誕生する日は近そうだ!

 

上のような考え方をしていたから、簡単に指名できた。

決して的中したことを自慢したい訳ではない。ただ、皆様の競馬ライフを豊かにするためにも、上に書いたように

競馬を線で見る

という考え方を覚えてほしい、そのことを伝えたかった。

また、キングスポーツのレース回顧では、できる限り皆様の馬券の役に立つような内容を心がけている。ぜひ、これからもチェックしてほしい。

 

本来、長い距離で鍛えた馬が有利なレース

それほど評価していたワイドファラオだったが、それでも今回のダートが「良馬場」だったら、多少指名を迷ったかもしれない。

というのも【ユニコーンステークス】というレースは、長い距離のダートでスタミナを鍛えてきた馬に良績が残っているから。

 

例えば、ルヴァンスレーヴやゴールドドリームなど、直近3年の勝ち馬。

直近3年の優勝馬

日付 馬名S 性齢 騎手 人気 単勝 着順 距離 調教師
180617 ルヴァンスレーヴ 牡3 M.デム 1 2.3 ダ1600 (美)萩原清
170618 サンライズノヴァ 牡3 戸崎圭太 2 4.9 ダ1600 (栗)音無秀孝
160619 ゴールドドリーム 牡3 川田将雅 2 2.9 ダ1600 (栗)平田修

 

彼ら3頭の共通点は

前走でマイルよりも長い距離のレースを走っていた

3頭の前走距離

2018 ルヴァンスレーヴ➡伏竜ステークス 2着(ダート1800M)

2017 サンライズノヴァ➡鳳雛ステークス 4着(ダート1800M)

2016 ゴールドドリーム➡兵庫チャンピオンシップ 2着(ダート1870M)

いずれも勝利を収めることはできていない。

それでも!1800M以上という長い距離で戦い、揉まれたことによりタフさを身に着けたからこそ、【ユニコーンS】の1600Mが楽に感じられたという面はあるのだと思う。

 

一方ワイドファラオはこれまでマイルしか走ったことがない。しかもここが初ダート。条件的には楽ではない。

それでも「競馬界の2刀流を狙える」と私達が惚れ込んだ素質に加え、芝で鍛えたスピードが「時計の速い重ダート」で活きると思えた。そして案の定の結果となった。

 

例外は例外として

ちなみに、レース後に福永が

「手応えはよくなかったし、脚が上がっていたのに、頑張ってくれました」

と語っていたように、やはりタフな東京マイルはワイドファラオにとっては楽な条件ではなかった。

他会場ならマイルをこなしても、東京なら1400mくらいがベストかもしれない。スピード勝負がワイドファラオを助けてくれた。

 

つまり、ワイドファラオの勝利は素晴らしかったが、あくまでも今回の結果は「例外」

今回の結果は結果として、基本的には

【ユニコーンステークス】は「スタミナを鍛えてきた馬が有利」

この考え方だけは、決して忘れないでいただきたい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは、、、

4着のヴァニラアイス

唯一の牝馬が、8番人気ながら4着の健闘した。

上で「ユニコーンステークスは長い距離を走ってきた馬が有利」

と記したが、この馬は1400Mまでしか走ったことがなかった。

芝の重賞にも挑戦経験のあるスピードが重馬場で活きたこともあるだろうが、とはいえ、底力があればこその好走だろう。

対牡馬ならスピード活かせるダート1400Mで!

牝馬限定ならマイル以上でも!

かなりやれると思うので、注目していきたい。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【ユニコーンステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ワイドファラオ(福永祐一騎手)
「最内枠でしたから、逃げるか、控えるか考えましたが、他に強力な逃げ馬もなく、良いスタートを切れたので、それで控えるとリズムが崩れるので逃げていきました。正直、最後の直線では脚が上がりましたが、よくしのいでくれました。この馬の勝負根性、気持ちの強さが出たと思います。初めてのダートで重賞を勝つのは簡単にはできないものです。これからGIの舞台で活躍できるような馬になってほしいと思います」

2着 デュープロセス(安田隆行調教師)
「惜しかったですね。最後はクビの上げ下げの差で、力を見せてくれました。次については未定です」

3着 ダンツキャッスル(幸英明騎手)
「前回は上手くゲートを出ましたが、今日は上手くスタートを切れず、ようやくという感じで3、4番手につけました。楽に先手を取れれば違ったのでしょうが、それでも粘ってくれています。距離はもう少しあった方が良さそうです」

4着 ヴァニラアイス(田辺裕信騎手)
「短距離を使っていたことで楽にポジションが取れて、ペースも味方して最後まで頑張ってくれました。展開に恵まれたとはいえ、このメンバーで入着できたことは立派です。もう少し短い距離ならさらに良いと思います」

5着 エルモンストロ(蛯名正義騎手)
「枠を生かして、内でロスなくまわって競馬ができました。折り合いもつきましたし、少しずつ成長を感じます」

7着 デアフルーグ(津村明秀騎手)
「位置取りはいつも通りという感じでしたが、伸びませんでした。疲れがあったのか、敗因は掴みきれません」

8着 ザディファレンス(野中悠太郎騎手)
「スタートがそれほど良くないのはいつも通りという感じで、道中は馬のリズムを大切にロスなく走れました。最後もジリジリと伸びていましたし、砂を被った事も良い経験になったと思います。距離は短い方が良さそうです」

9着 ノーヴァレンダ(北村友一騎手)
「課題はコーナリングですね。コーナリングがスムーズでなく外にもたれてしまい、真っすぐ走ることに力を使ってしまいました。その分しまいは伸びを欠きました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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