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ホーム勝負の明暗鳴尾記念 2020【回顧】今回の結果から「改めて学んだこと」がある!

鳴尾記念 2020【回顧】今回の結果から「改めて学んだこと」がある!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】鳴尾記念 2020 における勝負の明暗

2020年 6月 6日(土) 3回阪神1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・内 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 パフォーマプロミス 牡8 56 福永祐一 2.00.1   08-09-07-05 35.7 10 33.5 466 +14 (栗)藤原英昭
4 7 ラヴズオンリーユー 牝4 54 M.デム 2.00.1 ハナ 05-06-05-05 35.7 1 1.8 474 +8 (栗)矢作芳人
4 8 レッドジェニアル 牡4 56 酒井学 2.00.2  1/2 15-14-13-13 35.2 4 9.9 486 0 (栗)高橋義忠
B5 10 サイモンラムセス 牡10 56 川須栄彦 2.00.6 2 1/2 14-14-16-15 35.3 16 606.8 454 -4 (栗)梅田智之
7 13 レッドガラン 牡5 56 北村友一 2.00.8 1 1/4 03-03-03-02 36.6 3 9.2 512 -2 (栗)安田隆行
2 3 アドマイヤジャスタ 牡4 56 西村淳也 2.01.1 1 1/2 09-10-09-08 36.4 13 197.5 512 -8 (栗)須貝尚介
1 2 トリコロールブルー 牡6 56 和田竜二 2.01.1 クビ 03-03-03-02 36.9 8 21.4 490 -12 (栗)友道康夫
8 16 サトノルークス 牡4 56 武豊 2.01.1 ハナ 15-14-15-14 36.0 2 8.6 480 +10 (栗)池江泰寿
B5 9 サトノフェイバー 牡5 56 古川吉洋 2.01.2  1/2 01-01-01-01 37.4 11 69.5 504 -14 (栗)南井克巳
10 8 15 エアウィンザー 牡6 56 川田将雅 2.01.2 ハナ 12-12-12-12 36.4 5 11.3 516 +8 (栗)角居勝彦
11 6 12 ドミナートゥス 牡5 56 松山弘平 2.01.6 2 1/2 05-06-09-08 37.0 7 16.9 484 -8 (栗)宮本博
12 6 11 ジェシー 牡5 56 坂井瑠星 2.01.7 クビ 12-12-09-11 37.0 14 284.5 486 +4 (栗)石坂公一
13 2 4 テリトーリアル 牡6 56 藤岡康太 2.01.8  1/2 09-06-07-08 37.2 9 32.3 482 -2 (栗)西浦勝一
14 7 14 アメリカズカップ 牡6 56 幸英明 2.02.1 1 3/4 05-03-05-05 37.7 15 390.3 452 -2 *(栗)音無秀孝
15 3 6 キメラヴェリテ 牡3 52 岩田望来 2.02.7 3 1/2 09-10-13-15 37.6 6 12.5 538 0 (栗)中竹和也
16 B3 5 ブラックスピネル セ7 56 松若風馬 2.03.2 3 02-02-02-02 39.2 12 96.5 510 -2 *(栗)音無秀孝

 

上位入線馬について振り返る前に、まずはここが引退レースとなった10歳馬サイモンラムセスの話をさせていただきたい。

高齢の活躍馬が増えてきた昨今の競馬界においても、やはり10歳は大ベテラン。

それも、ただダラダラと続けていた訳ではない。

引退レース、それも重賞で4着に入るほどハードに鍛えられてきた中で、大きな戦線離脱をすることなく、今回を含めて68戦を消化した。

馬自身はもちろん、それを支えた関係者の皆様の激闘を心から労いたい。

 

また、単勝が500倍を超える馬が、重賞で掲示板に乗ったのは22年ぶりだという。

サイモンラムセスは、近4走連続で「最下位」に沈んでいた馬。

直線まで苦しんでいた馬が、突然好走することがあるのだ。

競馬予想において先入観は禁物

改めて教えられた気がする。

 

やはり大事にしたい馬の格

ここからは、上位入線馬についての話をしよう。

今回のレースを受けて、最も印象に残った、というよりあらためて感じたのは

やはり馬の格は大事

だということ。

 

では、格のある馬とは?

もちろん、よりレベルの高いレースを戦い、強豪に揉まれてきた馬たち。

具体的には、前走でG1を走ってきた馬

に他ならない。

 

実際に、今回の【鳴尾記念】における「前走G1組」は5頭いた。

そして、その内の3頭が、キッチリと上位3着までを占めたのだ。

1着⇒パフォーマプロミス(前走・昨年の天皇賞春)

2着⇒ラヴズオンリーユー(前走・ヴィクトリアマイル)

3着⇒レッドジェニアル(前走・大阪杯)

 

下のクラス、あるいは同格のレースで好走したきた馬は素直に素晴らしいとは思うが、やはり強豪に揉まれてきた馬たちの底力は一枚上。

それを証明したのが今回の結果ではないだろうか。

 

混戦の時ほど基本に忠実に

今回の一戦、ラヴズオンリーユーこそ抜けた人気だったが、その他の馬たちはハッキリ言って混戦。

何が起きても驚けないような状況だった。

こういった難解なレースの時こそ大事にしたいのが

基本に忠実に

という考え方なのかもしれない。

そして、その考えをキッチリと予想に反映させた人が、極めて難しい条件だったはずの優勝馬・10番人気パフォーマプロミスを押さえられたのではないだろうか。

 

パフォーマプロミスに勝因について

・鞍上・福永の乗り方が上手かった

・好位でレースを運んだ馬に流れが向いた

といった点を挙げる声をSNS等で目にした。

もちろん、これらは事実だろう。

特にダービージョッキーの落ち着いた手綱さばきに関しては「さすが」の一言に尽きる。

 

とはいえ!1年以上の休養明けの馬が、なかなか重賞を勝てるものではない。

その根底に「圧倒的な底力」があってこその勝利

そして、そのヒントが「前走G1組」という部分だったのだろう。

 

夏競馬が迫っているからこそ

目の前には夏競馬が迫っている。

抜けた強豪の出走が多いG1シーズンとは違い【鳴尾記念】のような混戦が増えてくるだろう。

だからこそ!

今回再確認させられた「馬の格は大事」という、予想の基本を忘れないでほしい。

きっと、いくつもの勝利を生んでくれるはずだ。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

3着・レッドジェニアル

奇をてらうなく、素直に指名するならこの馬になるだろう。

上位2頭を含めて、完全に前が有利な流れ。

そんな中、4コーナー13番手から、上がり3ハロン最速の末脚を繰り出して3着にまで追い上げている。

内容では上位2頭と互角以上だったと見るのが妥当。

少なくとも、G3あたりはあっさり勝てるだけの馬なのだ。

道中でのリラックスした雰囲気のフットワークから、恐らく今回の2000M~2200Mあたりがベストだろう。

そのあたりのレースに出走の際は、是非ともご注目いただきたい。

 

【鳴尾記念 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 パフォーマプロミス(福永祐一騎手)
「前走から1年以上空いていて、まずは無事にと思っていましたが、最後はラヴズオンリーユーとの追い比べになって、一生懸命鼓舞しました。それに馬が応えてくれました。レースではスタート良く、ペースもそれほど速くなく、内枠だったのでロスなく行こうと思っていました。最後の直線で良い感じで外に出せたのですが、ラヴズオンリーユーを中々交わせず、ゴールした時は分が悪いと思いましたが、(首の上げ下げの)タイミングが良く、運がありました。馬が頑張ってくれたので、運も呼び込めたのでしょう。怪我の多い馬ですが、1年ぶりに出走して勝つのですから、能力はあります。この後も無事に行ってほしいです。僕自身このレースではあまり自信がありませんでしたが、勝つことができたので、明日もこの良い波に乗っていきたいです」

2着 ラヴズオンリーユー(M.デムーロ騎手)
「残念でした。内の方が楽でした。併せてからは前に出ていたと思うのですが、(首の上げ下げの)タイミングが悪かったです。この前より良くなっています」

(矢作芳人調教師)
「スパッと抜けて来られないという事は、本調子ではないという事でしょう。デムーロ騎手はズルさを見せていたと言っていましたが、本当に良ければ54キロでしたし、スパッと抜けていたと思います」

3着 レッドジェニアル(酒井学騎手)
「ゲートは”やってしまった”という感じでしたが、今日の傾向から外々を回ってもという感じでしたし、スタートの時点で腹をくくって行きました。いつものようにエキサイトしすぎず、抜くところは抜いて、脚も溜まっていました。リラックスできている感じを受けました。最後は際どく来ていますし、あとはゲートが良くなってくれば良いですね」

5着 レッドガラン(北村友一騎手)
「初めてコーナー4つの2000m戦で、開幕週という事もあり、意識して位置を取りに行きましたが、1、2コーナーや3、4コーナーは回りにくそうにしている感じはしました。臨機応変に好位からもレースはできますし、重賞の2000m戦で開幕週でしたし、(今後は)馬が自らこういうレースをできるようになれば、幅が広がると思います」

6着 アドマイヤジャスタ(西村淳也騎手)
「ゲートも出していきました。終始手応えも良く、これが復調のきっかけになればと思います」

9着 サトノフェイバー(古川吉洋騎手)
「久々の2000mでしたが、マイペースで、道中は粘れそうな雰囲気でした。ラストは交わされてからレースをやめたがるという面が出ました。でもこういった感じでやっているうちに、戻ってくると思います」

10着 エアウィンザー(川田将雅騎手)
「現状前半から進んで行くことも苦しいです。常に追走で精一杯な感じなので……」

13着 テリトーリアル(藤岡康太騎手)
「道中から進みが悪い感じでした。普段なら自分からハミを取って進んで行ってくれるのですが……」

15着 キメラヴェリテ(岩田望来騎手)
「古馬との戦いは初めてでしたが、やはりしたいレースはさせてもらえなかったです。まだ良くなると思いますし、これからだと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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