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ホーム勝負の明暗ダービー 2020【回顧】コントレイルはまだ強くなる!

ダービー 2020【回顧】コントレイルはまだ強くなる!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】日本ダービー 2020 における勝負の明暗

2020年 5月31日(日) 2回東京12日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 5 コントレイル 牡3 57 福永祐一 2.24.1   03-03-05-04 34.0 1 1.4 460 -2 *(栗)矢作芳人
6 12 サリオス 牡3 57 レーン 2.24.6 3 10-10-10-11 34.1 2 4.4 528 -8 (美)堀宣行
3 6 ヴェルトライゼンデ 牡3 57 池添謙一 2.24.9 1 3/4 05-05-07-07 34.7 10 66.4 486 0 *(栗)池江泰寿
1 1 サトノインプレッサ 牡3 57 坂井瑠星 2.24.9 11-11-12-12 34.3 9 63.4 482 0 *(栗)矢作芳人
7 13 ディープボンド 牡3 57 和田竜二 2.25.0  1/2 03-03-02-02 35.1 8 61.6 484 +2 (栗)大久保龍
6 11 ガロアクリーク 牡3 57 川田将雅 2.25.0 ハナ 06-05-07-10 34.6 7 51.6 498 0 (美)上原博之
4 7 ブラックホール 牡3 57 石川裕紀 2.25.0 ハナ 14-14-16-16 34.1 17 211.2 424 -8 *(美)相沢郁
2 3 ワーケア 牡3 57 ルメール 2.25.1  3/4 08-08-10-08 34.8 3 12.8 490 -4 (美)手塚貴久
7 14 マイラプソディ 牡3 57 横山典弘 2.25.2 クビ 17-14-01-01 35.4 11 87.7 500 -4 *(栗)友道康夫
10 4 8 ビターエンダー 牡3 57 津村明秀 2.25.2 11-11-12-12 34.6 13 91.2 464 0 *(美)相沢郁
11 7 15 サトノフラッグ 牡3 57 武豊 2.25.3  1/2 15-14-12-12 34.7 4 16.5 488 0 (美)国枝栄
12 5 10 コルテジア 牡3 57 松山弘平 2.25.4  3/4 02-02-02-02 35.5 14 131.5 458 -2 (栗)鈴木孝志
13 5 9 ダーリントンホール 牡3 57 M.デム 2.25.5  1/2 13-13-12-15 34.7 5 30.3 520 +4 (美)木村哲也
14 8 17 ヴァルコス 牡3 57 三浦皇成 2.25.5 06-05-05-04 35.5 6 46.4 498 0 *(栗)友道康夫
15 2 4 レクセランス 牡3 57 石橋脩 2.25.7 1 1/4 15-17-16-17 34.6 18 213.5 480 -2 (栗)池添学
16 8 16 マンオブスピリット 牡3 57 北村友一 2.26.0 1 3/4 18-18-18-17 34.9 16 179.7 492 +2 (栗)斉藤崇史
17 8 18 ウインカーネリアン 牡3 57 田辺裕信 2.26.2 1 1/4 01-01-02-04 36.1 15 141.0 490 +6 (美)鹿戸雄一
18 1 2 アルジャンナ 牡3 57 浜中俊 2.26.3  3/4 08-08-09-08 36.0 12 88.8 454 -2 *(栗)池江泰寿

 

2011年、東日本大震災の年に、オルフェーヴルが三冠を達成した。

苦しく、沈んだ日本列島に勇気を与えてくれたことを、昨日のことのように思い出す。

「こんな時だからこそ、競馬の神様が歴史的なスターホースをプレゼントしてくれたのだろうか」

そんなことを考えた日から約9年。

苦しむ私たちの前に、再びスターホースが誕生した。

無敗の2冠馬コントレイル

父ディープインパクトを思わせる圧倒的な走りに、恐らく全ての競馬ファンが画面の前で興奮、感動、衝撃を味わい、そして明日への活力を得たに違いない。

競馬の持つパワーを改めて感じた。

そして、競馬に携わる全ての人に、そして馬に、感謝したい。

 

強いことはわかっていたが

それにしてもコントレイルは強かった。

レースを見ればその強さは一目瞭然だから、解説することがないのだ。

だから今回のコラムは短いよ。回顧者泣かせの馬だね。笑

 

コントレイルが他馬よりも数段上の力の持ち主であることはわかっていた。

事実、キングスポーツのご会員様には、以下のような解説をさせていただいた。

▼自信の不動の軸で勝負!
━━━━━━━━━━
2020年のダービーは
コントレイルのために!
5番コントレイル
━━━━━━━━━━
改めて申し上げるまでもなく、競走馬にとっての3歳春は、多くの馬にとっての「最大の成長期」だ。

それこそ【皐月賞】では「まだまだだな」と思っていたような馬が【ダービー】では激走!といったようなケースを何回も見てきた。わずか一ヶ月もあれば、3歳馬は変わるのだ。

だが!そういったことを全て承知の上で、私たちは【皐月賞】が終了した時点で、コントレイルを「ダービーの軸馬」にすることを決めていた。
「例えライバルが大きく成長しようともコントレイルには届かない!それだけ大きな力の差がある」
そう確信できるほど【皐月賞】の内容が抜群だったからだ。

【皐月賞】のレース内容について、今更振り返るつもりはない。
元々定評のあったスピードや瞬発力、更にマクリ気味に好位に進出するというタフな競馬をものともせずにラストまで脚を伸ばし続けたスタミナ!
「超一流馬に必要な要素」を極めて高いレベルで披露してくれたことは、競馬に精通されているキングスポーツのご会員様ならご理解されているだろう。

そういえば、今回ゲットした3枠5番は、かつての三冠馬で自身の父でもあるディープインパクト、そしてオルフェーヴルが【ダービー】を制した際と全く同じ!
競馬の神様も、背中を押しているのかもしれない。

「2020年のダービーはコントレイルのためにあった!」

近い将来、全ての競馬ファンがこのように口にすることを確信している。

だから、素晴らしい走りに魅せられた一方「やはりな」というどこか冷静な気持ちがあったことも確か。

そんな冷静な気持ちをふっとばしたのが、レース後の福永騎手のインタビューだ。

 

これがダービージョッキーのインタビューか!?

コントレイルの父ディープインパクトがダービーを制した際、鞍上の武豊騎手はこんなことを語っていた。

感動しています。この馬の強さに

ダービー史上に残る、名言と言って良いだろう。

多くの競馬ファンの脳裏に、レースの感動と共に刻まれていると思う。

 

そんなコメントが福永騎手からも出てくるのかと思ったが、、、

冷静、そして淡々。

「底が見えない」と、ポテンシャルを称える一方

・この馬のデビュー5戦目を良い形で終えたいということだけを考えていた

・まだ集中しきれない部分もある

これがダービージョッキーのインタビューか?

まったく、浮かれた様子が見られないのだ。いや~驚いた。

 

競馬界の頂点へ!

要するに、福永騎手は

コントレイルにとって【ダービー】は勝って当たり前のレース

だと考えていたのだろう。

もっともっと上を見ているからこそ、最後まで冷静だったに違いない。

 

百戦錬磨の鞍上に、こう思わせるとは、、、

わずかな課題を克服した先に福永騎手が狙うのは、日本競馬界の頂点か!?

いや、父であるディープインパクトのような絶対的存在

かもしれない。

 

夢は大きく広がる

長年、予想家として競馬を見続けてきた私にとっても、ディープインパクトは特別な馬。

「ディープに並ぶような馬は2度と出てこないのではないか?」

と思っているような部分も少なからずあった。

だが、コントレイルを見ていると

いよいよ歴史が動く時が来たのかな?

と感じずにはいられない。

それもディープインパクトの産駒からそういった馬が出てくるなんて、、、

「飛んだ馬」から「ひこうき雲(コントレイル)」へ!

亡きディープインパクトの軌跡が、コントレイルに受け継がれどこまでも遠くへ飛んでいくのだろう。
これこそが競馬のロマン!

コントレイルのこれからを、心から楽しみにしている。

 

それでも!ライバルたちにも楽しみな馬がいる!

それほど力のあるコントレイルとはいえ

やはり競馬に絶対はない。

あのディープインパクトでさえ、無敗で現役生活を終えられた訳ではない。

最近で言えば、仕上がりがベストではなかったにせよ、アーモンドアイも【有馬記念】で惨敗している。

 

何より!ライバルたちがまさかの急成長を遂げるケースだってあるはず!

コントレイルに関しては、今後のローテーションがまだわからない部分もあるが、仮に三冠を目指すことになったとして

菊花賞でコントレイルに前に立ちはだかる可能性のある馬は?

という視点で一頭ピックアップ!

「未来の主役」

として皆様にご紹介することにした。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

5着・ディープボンド

実は、この馬の前走【京都新聞杯】のレース回顧において、優勝馬であるにもかかわらず、敢えて「未来の主役」として指名した。

ディープボンドへの高い評価に関しては、ぜひ上の記事をお読みいただきたいが、それほど期待しているにもかかわらず「やはりダービーでの激走は難しいかな」という思いもあった。

理由はシンプルでローテーション。ここが春4戦目、しかも中2週。

間違いなくメンバー中最もきついローテーションで【ダービー】に臨んだのだ。

それでも5着でまとめられたのは

ここにきての能力強化が私の想像を超えていた
(厳しいローテーションでのマイナス分をおぎなえるだけの底力がついた)

ということに違いない。

元々、早い段階から「長いところ向き」と言われていた馬。

秋は順調なローテーションを組めそうだし【菊花賞】はかなり楽しみだろう。

鞍上・和田騎手も、同期の福永騎手にばかり良いところを持っていかれては面白くないはず。

奮起してほしい!

 

【日本ダービー 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 コントレイル(福永祐一騎手)
「素直に嬉しいです。コントレイルが非常に良い走りを見せてくれたのが何よりです。思ったよりペースが流れませんでしたし、横山典弘騎手(マイラプソディ)があのように動くと思っていたので、やはり来たかという形で冷静に受け止められましたし、2番手の後ろまで進路をスムーズに取れました。ここが大きかったです。直線ではやはり遊ぶところがあり、追い出しを待ったのですが、それでも抜け出してから、緩められなかったのはまだまだ集中し切れていないからです。そこはこれから改善していってほしい面ではありますが、遊びながらこうして日本ダービーを勝つのですから、相当優秀な馬だと思います。無敗馬で挑むダービーは自分自身初めての経験でしたが、スタンドにお客さんはいなくても、たくさんの方が画面越しにレースを見てくださっていると思って騎乗しました。今日勝てたことでスターホースの仲間入りを果たしたと思いますが、こういった馬がファンが競馬を楽しむ大きな存在になればと思いますし、その馬に騎乗していたことを今日は誇りに思います」

(矢作芳人調教師)
「とにかく疲れました。ダービーで、1倍台の1番人気になる経験は初めてでしたし、プレッシャーは相当なものでした。ですが、今日パドックを周回する姿を見て、究極に仕上がっていると思いましたし、精神面も落ち着きがあって良かったです。レースについては、騎手に任せていました。道中良い感じだと見ていましたが、それにしても強かったですね。直線抜け出した後、外からサリオスも来て、接戦になるかと思いましたが、突き放して、本当に強かったと思います。現状、課題は見つかりません。注文をつけるところがありません。レース後、前田代表から、秋は国内専念、三冠を狙うと言われました。距離については、一戦毎に、自信を深めていますし、今日の勝ち方を見ていても、同世代同士、大丈夫だと思います。(今度は無敗の三冠に期待が懸かるので)また疲れますね。秋、この馬を皆様にお見せできればと思います」

(ノースヒルズ代表・前田幸治氏)
「コメントの冒頭に申し上げたいことは、コントレイルが新型コロナウイルスで無観客となった年のダービー馬となった事実に大変、感動しております。様々な人が苦しんだ中にあって勇気や元気を与えることができて、オーナーブリーダーとしても大変、感動しております。重ねて一日も早い収束を願っています。コントレイルの馬名の意味は『飛行機雲』です。5月29日に航空自衛隊のブルーインパルスが医療従事者への感謝で大空に飛行機雲を描いたことは身勝手ながらコントレイルへのエールのようにも受け止めていました。矢作調教師と福永ジョッキー、牧場関係者に感謝申し上げます。秋は父ディープインパクトのように菊花賞へ向かって三冠馬を目指します」

2着 サリオス(D.レーン騎手)
「良いスタートを切り、道中リラックスして、折り合いもつきスムーズに行けました。最後の直線で少し外に持っていかれたところはありましたが、良い反応をして一生懸命走ってくれました。ただ一頭だけ強い馬がいました」

3着 ヴェルトライゼンデ(池添謙一騎手)
「追い切りも良く、皐月賞の時より状態が良く、これでどれだけやれるかと思っていました。道中勝ち馬を見ながら、良いところでレースをしましたが、3コーナーで勝ち馬に入りたいポジションを取られてしまいました。それでもしぶとく直線で盛り返してくれました。まだこれから良くなってくると思いますので、秋を楽しみにしたいです」

(池江泰寿調教師)
「ジョッキーが完璧に乗ってくれて、改めてこの馬の力を示すことができました。世代No.3ですからね。秋については、オーナーサイドと相談して決めます」

5着 ディープボンド(和田竜二騎手)
「馬はさらに良くなっていました。道中はのびのびと走らせ、手応えはあまり良くなかったのですが、バテずに頑張ってくれました。この先が楽しみです」

6着 ガロアクリーク(上原博之調教師)
「1、2着の2頭は力が抜けていますが、3着とはそれほど差がありませんでした。直線で少しぶつけられたところもありましたし、距離も大丈夫でした。秋は菊花賞路線を行こうと考えています」

8着 ワーケア(C.ルメール騎手)
「3コーナーまで、良いポジションでしたが、4コーナーではコントレイルと手応えが違い過ぎました。ペースは速くなくて切れ味勝負になってしまい、スタミナを活かす競馬ができませんでした」

10着 ビターエンダー(津村明秀騎手)
「予想していたレースをすることができませんでした。スタートしてすぐつまずいてしまい、このクラスでは少しのミスが致命傷になりますね」

11着 サトノフラッグ(武豊騎手)
「道中の感じは悪くなかったのですが、ディープインパクト記念で勝った時の末脚が見られませんでした」

(国枝栄調教師)
「新馬の時もそうでしたが、勝つ時と負ける時のギャップが大きいです。良い時はグーンと上がってくるんですが、負ける時は脚を使わずに終わり、大きく負けてしまいます。精神的なところに原因があると思うので、リフレッシュして立て直します」

12着 コルテジア(松山弘平騎手)
「スタートを出てくれて、自分の形で競馬をすることができました。流れに乗れましたが、最後に甘くなってしまったのは、もしかしたら距離が原因かもしれません」

13着 ダーリントンホール(M.デムーロ騎手)
「直線に向いて一瞬頑張ってくれましたが、その後走りがバラバラになってしまいました。距離は問題ないと思うのですが...」

14着 ヴァルコス(三浦皇成騎手)
「いつもより出して前の位置に行きました。やりたい競馬はできましたが、やはり外枠で外を回らされました。前走以上の状態でしたが、これからもっと良くなると思います」

17着 ウインカーネリアン(田辺裕信騎手)
「スタートが良く、これで行かないのはもったいないと思い、ハナに行きました。テンの入りは良かったのですが、途中でまくられてしまいました。距離が長かったかもしれません」

18着 アルジャンナ(浜中俊騎手)
「コントレイルの後ろを取ることができて良かったです。この馬なりに一生懸命に走っていました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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