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セントライト記念 2020【回顧】菊でも面白そうな勝ち馬&次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】セントライト記念 2020 における勝負の明暗

2020年 9月21日(祝) 4回中山5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2200m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 6 バビット 牡3 56 内田博幸 2.15.0   01-01-01-01 37.0 4 5.9 462 +8 (栗)浜田多実
7 9 サトノフラッグ 牡3 56 戸崎圭太 2.15.3 1 1/2 07-07-06-02 36.5 1 3.7 486 -2 (美)国枝栄
6 7 ガロアクリーク 牡3 56 川田将雅 2.15.4  1/2 03-03-03-02 37.0 2 4.4 502 +4 (美)上原博之
2 2 ラインハイト 牡3 56 北村友一 2.15.6 1 1/4 06-06-06-05 36.9 9 21.4 472 +10 (栗)石坂正
7 10 ヴァルコス 牡3 56 三浦皇成 2.15.6 09-08-08-07 36.5 5 7.8 496 -2 (栗)友道康夫
8 11 ココロノトウダイ 牡3 56 丸山元気 2.16.7 7 02-02-02-02 38.5 8 19.8 518 0 (美)手塚貴久
4 4 フィリオアレグロ 牡3 56 M.デム 2.16.8 クビ 09-10-10-09 37.5 3 5.6 474 -8 (美)堀宣行
8 12 サペラヴィ 牡3 56 石橋脩 2.16.8 クビ 03-03-05-07 38.3 12 143.3 480 +18 (美)相沢郁
6 8 リスペクト 牡3 56 ルメール 2.17.0 1 1/4 03-05-03-06 38.6 7 16.5 466 +8 (美)奥村武
10 3 3 マイネルソラス 牡3 56 丹内祐次 2.17.1 クビ 12-11-10-11 37.8 11 84.8 462 -4 (美)和田正一
11 1 1 ピースディオン 牡3 56 田辺裕信 2.17.6 3 11-11-12-12 38.0 10 81.0 500 -2 (美)大竹正博
12 5 5 ダノンファスト 牡3 56 横山典弘 2.18.4 5 07-08-09-09 39.2 6 10.3 464 +6 (美)菊沢隆徳

 

3日間開催の最終日に行われた注目の菊花賞トライアル。

1番人気に推されたサトノフラッグなど「ダービー出走組」に注目が集まったが・・・

優勝したのは「別路線組」の4番人気バビットだった。

前走【ラジオNIKKEI賞】に続く重賞連勝、おめでとう!

 

ちなみに、前走のレース回顧において、私は以下のような旨を記した。

・勝ち馬(バビット)は文句なし!
・スタミナも豊富なようだし、秋の【菊花賞】でも上位争いへ!

▼詳しくは以下のリンク先で▼

 

今思うことは

当時感じた大物ぶりは本物だった

ということ。

それは、単に今回の【セントライト記念】を制したという結果だけではなく「内容」においても見どころがあったと考えているからだ。

 

バビットに関して、最も高く評価すべき点は

鞍上の指示通りに動ける(スピードの変化など)抜群の競馬センス

にあるのではないだろうか。

そのあたりは、今回のラップタイムにハッキリと表れている。

前半5ハロン通過は62秒6のスロー。もちろん各ハロンは全て12秒台。

続く6ハロン目も12秒台で通過した後、続く3ハロンは

11.8-11.6-11.9

いきなりペースを挙げた。こういったペース変化は簡単なようでそうではない。重賞という舞台であっさりやってのけるあたり、モノが違う。

 

追いかける=自分のリズムで走れない

こういったいきなりの変化に対応できる馬は

センスのある馬が、底力が上位の馬か

に限られる。

とはいえ

ペースの変化に対応する=自分のリズムでは走れていない

のだから、力があろうとも楽ではない。

案の定、サトノフラッグやガロアクリークは追いかけてきたが、直線で弾けきれなかった。

ペースに変化を入れたにせよ、終始先頭で自分のリズムで走った勝ち馬との余力の差が最後でハッキリと出た格好だ。

 

菊花賞ではどうだ?

いよいよ、来月には大一番【菊花賞】が行われる。

レース後、鞍上はこう語った。

チャンスはあると思います

皐月賞3着のガロアクリークをあっさり退けた以上、菊ではコントレイルに続く2~3番人気の高い評価を集める可能性も。

同じようなレースは難しいのでは?という声も出るだろう。

だが、私は「コントレイル断然」と評価しつつもバビットも面白いと思う。

 

マークはコントレイルに集まるはず

というのも、ライバルたちの目は、コントレイルに集まっているはずだから。

いくらバビットが警戒すべき存在だとしても、あくまでも「コントレイルの次」という評価にとどまるはず。

積極的に追いかけてくる馬が少なければ、まさに今回のような戦法がはまりそうだが・・・

本番を楽しみにしたい!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は2頭をピックアップ!

1頭につき数行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

2着・サトノフラッグ

勝ち馬に1馬身半差をつけられているから、結果的には完敗。

だが、休み明けでの仕上がり途上は明らかだった。

しかも、レース後に鞍上も語っていた通り、この馬自身は決して止まっていなかった。

つまり、内容も決して悪くはない!

春よりも成長していることをハッキリと感じた。

さて本番。春G1では良いところがなかったが、3角すぎから下り坂になる京都の舞台は、スピードに乗りながら捲くっていけるこの馬には合いそう。

勝利とまでは言いにくいが、3着争いなら可能性は十分だ!

ということで、未来の主役に挙げておきたい。

 

5着・ヴァルコス

本当は、3角すぎにサトノフラッグが前を追い始めた時に、この馬にも着いていってほしかった。

ゴール時点でもやや脚に余裕があったように見受けられたし、もしも動いていれば2着~3着争いまではあったのではないか。

まさに今回のような流れを予想していたし、そういった時に自在性のヴァルコスにはチャンスがあると思って期待していたのだが・・・

それでも動かなかったのは馬の状態の問題か?などと思っていたが、レース後、鞍上は

良い競馬ができました。

と語っていたから、敢えてだったようだ。先を見据えてのことだったのか。

とにかく今回は残念だったが、過ぎたことを言っても始まらない。

ラストで良い脚を使っていたのは確かだし、引き続き期待したい。

 

【セントライト記念 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 バビット(内田博幸騎手)
「ラジオNIKKEI賞を勝ちましたが、メンバー的に1勝クラスの馬が多くて、フロック気味に見られていたので、ここでどのようなパフォーマンスをしてくれるかが楽しみでした。なかなか良いスタミナで、最後もしぶとく粘りを見せてくれました。今後も楽しみな馬です。ハナには何回も行っていますが、ゲートでは大人しい馬です。しかしスッと出てくれる馬なので、私はそれに合わせただけです。道中のペースはそれほど速くないと思っていましたし、今の中山のコース的には、これ以上ペースを上げてはいけないと思っていました。前回もそうでしたが、4コーナーを回ってからの走りが力強く、スピードに乗ってくれます。馬がそのような走りを覚えているのでしょうか。(次は)距離は延びますが、折り合いがつくので、良い形でこの馬のレースができれば、チャンスはあると思います」

2着 サトノフラッグ(戸崎圭太騎手)
「イメージ通りの競馬でしたが、怖いと思っていた馬に勝たれました。止まってはいないのですが、坂では休み明けの分かなという動きだったので、これを使って良くなると思います」

3着 ガロアクリーク(川田将雅騎手)
「返し馬から休み明けという感じでしたが、それでもここまで頑張ってくれました。本格的に良くなるのは、来年以降だと思います」

4着 ラインハイト(北村友一騎手)
「+10キロも太くなく、良い状態でしたし、成長を感じます。上手に競馬をしていますが、最後の伸びてほしいところでジリッぽくなりました」

5着 ヴァルコス(三浦皇成騎手)
「休み明けでしたが、体も成長していて、良い競馬ができました。荒削りですが、最後に差を詰めて来ていますし、力があります。これを使って距離延長なら楽しみです」

6着 ココロノトウダイ(丸山元気騎手)
「折り合いがつかなくてのこの結果ならまだわかるのですが、折り合いはついていました。距離は2000mくらいが良いのかもしれません」

7着 フィリオアレグロ(M.デムーロ騎手)
「出して行って前目につけたかったのですが、ごちゃごちゃして、後ろの位置になりました。調教では瞬発力を見せていたので、大丈夫かなと思っていましたが、3,4コーナーではついていけませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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