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ローズステークス 2020【回顧】勝ち馬をどう評価する?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ローズステークス 2020 における勝負の明暗

2020年 9月20日(日) 2回中京4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 リアアメリア 牝3 54 川田将雅 1.59.9   02-02-02-02 34.4 3 5.1 488 +14 *(栗)中内田充
7 13 ムジカ 牝3 54 秋山真一 2.00.2 2 11-11-10-11 34.0 14 103.9 440 -4 (栗)鈴木孝志
4 8 オーマイダーリン 牝3 54 和田竜二 2.00.4 1 1/4 16-13-10-07 34.5 11 59.4 466 +6 (栗)河内洋
7 15 デゼル 牝3 54 武豊 2.00.4 クビ 13-14-16-17 33.8 4 5.7 470 +10 (栗)友道康夫
5 9 クラヴァシュドール 牝3 54 M.デム 2.00.5 クビ 08-07-07-07 34.6 2 4.8 458 +18 *(栗)中内田充
3 5 リリーピュアハート 牝3 54 福永祐一 2.00.5 10-10-10-11 34.3 5 6.2 448 +18 *(栗)藤原英昭
6 11 アカイイト 牝3 54 藤岡佑介 2.00.6  1/2 18-18-16-16 34.1 12 64.6 496 -4 (栗)中竹和也
1 2 フィオリキアリ 牝3 54 北村友一 2.00.6 08-09-09-10 34.6 7 20.3 440 -4 (栗)清水久詞
8 18 ラインオブダンス 牝3 54 坂井瑠星 2.00.6 クビ 13-14-14-13 34.2 13 70.8 482 -10 (栗)矢作芳人
10 7 14 シャレード 牝3 54 戸崎圭太 2.00.8 1 1/4 11-11-14-13 34.4 9 30.9 494 -6 *(栗)藤原英昭
11 2 3 フアナ 牝3 54 ルメール 2.01.0 1 1/2 15-16-13-13 34.6 1 4.2 440 -4 (栗)角居勝彦
12 5 10 アブレイズ 牝3 54 藤井勘一 2.01.1  1/2 02-02-02-03 35.4 6 17.6 496 +18 (栗)池江泰寿
13 2 4 ヤマニンプティパ 牝3 54 竹之下智 2.01.3 1 1/4 05-05-05-03 35.6 18 401.5 426 -20 (栗)千田輝彦
14 8 16 シャムロックヒル 牝3 54 団野大成 2.02.3 6 04-04-02-03 36.6 15 124.3 478 -10 (栗)佐々木晶
15 3 6 セウラサーリ 牝3 54 池添謙一 2.02.3 クビ 07-07-07-07 36.4 10 44.0 458 +8 (栗)西園正都
16 6 12 チャイカ 牝3 54 松山弘平 2.02.3 ハナ 17-17-18-18 35.6 16 192.5 472 +8 (栗)今野貞一
17 8 17 エレナアヴァンティ 牝3 54 幸英明 2.02.5 1 1/2 01-01-01-01 37.1 17 305.0 454 +16 (美)宗像義忠
18 4 7 ウーマンズハート 牝3 54 藤岡康太 2.04.0 9 05-05-05-06 38.2 8 23.3 464 +8 (栗)西浦勝一

 

注目の秋華賞トライアル【ローズステークス】。

直近5年の3連単平均配当は14万馬券超えという「荒れる重賞」ながら、今年は例年以上に素質馬が集結した印象。

そのため「ひょっとしたら、今年は堅く収まるかも!?」という声もあったようだが・・・

終わってみれば、例年をはるかに超える大荒れに!

3連単は驚きの113万馬券超えだ!

改めて「3歳戦は一筋縄ではいかない」と思い知らされた。

 

勝ち馬をどう評価する?

さて、そんなレースを完勝したのが1番人気のリアアメリアだ。

デビュー2戦目の段階で【アルテミスステークス】を完勝している点からもわかるように、世代屈指の素質の持ち主。

2着に2馬身差の完勝は、素質馬の本領発揮といったところだろう。

前半から中盤、ラストまで、スキらしいスキが皆無だった。

 

抜群の走力の一方、気性にムラがあり、これまではその底力を実戦で発揮しきれないことも少なくなかった。

特に【桜花賞】などは見せ場なく10着に終わっている。

だから、リアアメリアにとっての最大のポイントは

今回の激走が弱点を解消してのものなのか?
それとも、今回は気持ちが乗ったから走れた?

秋華賞へ向けては極めて重要になってくる部分だが

キングスポーツの結論は前者だ!

 

評価する理由はどこに?

そう考える理由はどこにある?

もちろん、昨今の調教を見ていて「随分大人になったな」と感じる部分は多かった。

走っている時だけではなく、その前後でも大人びた振る舞いになっているように感じたこともある。

だが、それ以上に

調教師&ジョッキーのコメントに答えがある!

 

真っ直ぐなコメントをする2人

私たちキングスポーツは、予想をする上で、レース後の調教師やジョッキーのコメントを非常に大事にしている。

コメントはヒントの宝庫だ!

レース後というのは、良くも悪くも感情が高ぶりやすい。

最も本音、あるいはそれに近いコメントが出る瞬間だと考えている。

一番身近にいる人間たちの本音を、軽んじることなどできるはずがない。

中でも!長年の経験から、中内田調教師や川田騎手は

率直な思いをコメントにのせてくれる誠実な人物

だと考えている。前向きで強気だが、決して大げさなことは言わない。

 

そんな彼らが、今回どういった話をしたか?

まずは中内田調教師。

事前の打ち合わせ通りの競馬ができたと思う。1番枠を生かすように正攻法の競馬でした。近走は歯がゆい結果でしたが、ようやくリアアメリアの走りをレースで見せることができました。ひと夏越して体も精神的にも大人になったと思う

 

続いて川田騎手。

元々はポテンシャルが高すぎて、自分がそれを上手く使うことができませんでした。良い状態で競馬をできた事は何よりでした。ポテンシャルは高いものがありますし、2冠牝馬のデアリングタクトに挑戦できるだけの器があると思っています。精一杯頑張ります

彼らのコメントが全てだと思う。

 

大一番でも注目!

2冠馬は強いが・・・

特に川田騎手の「デアリングタクトに挑戦できるだけの器」という一言は見逃せない。

【秋華賞】の舞台はまぎれが起こりやすい京都芝2000Mだけに、前でレースを運べる脚質も魅力的。

私たちも、基本的にはデアリングタクトが抜けているとは考えているが・・・

必要以上の思い込みは禁物かも!?

今回のレースを見て、痛感させられた。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は3頭をピックアップ!

1頭につき数行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

3着・オーマイダーリン

今回、2着と3着馬には共に単勝二桁人気馬が食い込んだ。

秋華賞への切符を掴み取ったという意味ではどちらも価値があるが、敢えて両馬を比較すると「来年以降の将来性」という点ではオーマイダーリンかなと感じた。

具体的には「直線で追われてからの反応」が素晴らしい。

古馬一線級を思わせるレベル。大一番で戦うには、僅かな反応の差が勝負を分ける。これは重要。

まだ馬が完成期ではないのか、反応した後の末脚にはムラがある。だが!

来年以降、安定してくるならようならG1での好走の可能性も!

距離はやはりマイルあたりがベストではないだろうか。

マイル路線で期待したい。

 

4着・デゼル

正直言って、今回のレースということで言えば、勝ち負けに加われそうな雰囲気はなかった。

だが、条件を考慮すれば致し方ない面もある。

レース後、鞍上・武豊騎手が

外枠でスタートが悪く、辛いレースになりました。

それでも、上がり最速の脚を繰り出し、直線でぐいぐい伸びてくる姿は、父ディープインパクトを彷彿とさせるハイレベルなもの。

今の差し一手から、もう少し脚質に幅が出れば、G1でも面白そうだ。

距離は今回くらいがちょうどよいと思う。

 

11着・フアナ

今回のレースで非常に高く評価していた1頭。

正直言って、この着順にはがっくりきた。

但し「幸い」という言い方が適切かはわからないが、決して力の差を見せつけられた負けではない。

レース後にルメール騎手も語っていたが、前半から全く馬が進んでいかなかった。

それが、体調なのか、気性の問題なのか、現時点ではわからない。

だが、どちらが原因だとしても、改善の余地は十分にある。

だからこそ!期待値込みにはなるが「未来の主役」に指名したい。

今回以前のレースぶりは、間違いなく世代屈指!

ここで評価を下げすぎるのは明らかにもったいない!

逆襲の瞬間を楽しみにしている。

 

レースを見逃した方はこちらからどうぞ

【ローズステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 リアアメリア(川田将雅騎手)
「やっと本来の姿を見せることができて良かったです。中間は良い状態で丁寧に調教を重ねていました。馬体は増えていても成長分ですし、素晴らしい状態でちゃんと走れるのかというところでした。中間はこういう競馬をしようと考えながら調教してきて、その通りの走りができました。元々こういう競馬をやっていきたいというところです。自分のリズムで特性を生かすつもりで競馬を組み立てたのですが、本当の姿を見せられてホッとしています。元々はポテンシャルが高すぎて、自分がそれを上手く使うことができませんでした。良い状態で競馬をできた事は何よりでした。ポテンシャルは高いものがありますし、2冠牝馬のデアリングタクトに挑戦できるだけの器があると思っています。精一杯頑張ります」

2着 ムジカ(秋山真一郎騎手)
「頑張ってくれました。自分の仕事はできました。イメージ通りの競馬ができました」

3着 オーマイダーリン(和田竜二騎手)
「ゲートを出ず、後ろからになりました。連闘で少し硬い感じはしましたが、レースへ行けば問題なかったです。距離もこなしてくれて、権利が取れましたから、良かったです」

4着 デゼル(武豊騎手)
「外枠でスタートが悪く、辛いレースになりました。脚は使ってくれていますが...ただデビュー戦以来の騎乗でしたが、馬は本当に良くなっていました。能力はあります」

5着 クラヴァシュドール(M.デムーロ騎手)
「ポジションは良かったです。直線は2、3着はあるかなと思っていましたが、坂で止まったのは久々の分かなと思います。この先が楽しみです」

6着 リリーピュアハート(福永祐一騎手)
「良い感じでしたし、直線でどれだけ伸びるかという感じで上がって行けました。ただ、流れが落ち着いたこともあったのか、脚色が一緒になってしまいました。伸びてはいるけれどギアチェンジしきれなかった、次のギアが入らないという感じでした」

8着 フィオリキアリ(北村友一騎手)
「もう少し、4コーナーを上手く捌けていれば差は詰められたかなと思います。テンションは高くても、競馬は上手に走ってくれますし、追ってからもすぐに反応してくれました」

10着 シャレード(戸崎圭太騎手)
「前回よりテンションが高かったですし、道中ムキになる感じがありました。左にもたれるところがありますから、ワンターンの方が競馬はしやすい感じがします」

(via ラジオNIKKEI 

 

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