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アルゼンチン共和国杯 2020【回顧】底知れない勝ち馬!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】アルゼンチン共和国杯 2020 における勝負の明暗

2020年11月 8日(日) 5回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2500m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 18 オーソリティ 牡3 54 ルメール 2.31.6   03-03-03-03 34.4 3 5.3 512 +12 (美)木村哲也
1 2 ラストドラフト 牡4 56 戸崎圭太 2.31.8 1 1/2 07-08-07-09 34.2 6 22.9 462 -4 (美)戸田博文
5 10 サンアップルトン 牡4 55 柴田善臣 2.31.9 クビ 12-12-12-12 34.1 9 26.3 474 -8 (美)中野栄治
3 5 ユーキャンスマイル 牡5 58 岩田康誠 2.32.0  3/4 11-11-09-04 34.6 1 2.3 496 -4 (栗)友道康夫
7 13 タイセイトレイル 牡5 55 坂井瑠星 2.32.0 クビ 06-06-06-04 34.7 13 57.2 490 -4 (栗)矢作芳人
4 8 サンレイポケット 牡5 55 荻野極 2.32.0 クビ 09-09-09-09 34.4 2 4.9 468 -4 (栗)高橋義忠
2 3 ベストアプローチ セ6 56 江田照男 2.32.1  3/4 12-13-14-12 34.3 15 94.1 490 -6 (美)小島茂之
8 16 アールスター 牡5 56 長岡禎仁 2.32.2  1/2 04-04-04-04 34.9 16 94.7 504 -8 (栗)杉山晴紀
8 17 ゴールドギア 牡5 53 田辺裕信 2.32.4 1 1/4 17-17-16-16 34.4 11 31.2 482 +2 (美)伊藤圭三
10 5 9 ミュゼエイリアン セ8 53 横山和生 2.32.6  3/4 01-01-01-01 35.9 17 227.2 496 +10 (美)黒岩陽一
11 7 14 オセアグレイト 牡4 55 三浦皇成 2.32.8 1 1/2 02-02-02-02 35.9 8 26.3 494 +6 (美)菊川正達
12 4 7 アイスバブル 牡5 55 横山武史 2.33.0 1 1/4 14-14-13-09 35.4 10 30.2 446 -10 *(栗)池江泰寿
13 7 15 サトノルークス 牡4 56 大野拓弥 2.33.4 2 1/2 07-07-07-04 36.0 5 19.8 480 +2 *(栗)池江泰寿
14 3 6 トーセンカンビーナ 牡4 55 M.デム 2.33.5  3/4 18-18-18-18 35.3 12 32.4 460 -2 (美)加藤征弘
15 1 1 バレリオ 牡5 55 津村明秀 2.33.7 1 04-04-04-04 36.3 7 23.4 504 +2 (美)相沢郁
16 B6 11 プリンスオブペスカ 牡6 54 丸山元気 2.35.1 8 15-15-16-16 37.1 18 232.3 474 -10 (栗)松永昌博
17 6 12 メイショウテンゲン 牡4 56 池添謙一 2.35.4 1 3/4 09-09-09-12 37.6 4 14.1 454 -12 (栗)池添兼雄
18 2 4 エアウィンザー セ6 57 横山典弘 2.37.4 大差 15-15-15-15 39.5 14 93.9 498 -14 (栗)角居勝彦

 

フルゲートのハンデ戦。

波乱必至だと思われた【アルゼンチン共和国杯】を制したのは3歳馬のオーソリティだった。

・骨折休養明けの半年ぶりの実戦
・初めての古馬との対戦
・馬体重12キロ増

決して楽ではない条件だったはずだが、終わってみれば1馬身半差の圧勝!

また、競馬界にスター候補が現れたのかもしれない。

とにかく、優勝おめでとう!

 

上で記した厳しい条件で優勝するのだから、大器だということは間違いない。

それを前提とした上で、更に細かい部分(例えば馬場が合っていたのか?)をチェックすることで

今後、どういったレースでオーソリティは買いなのか?

という部分が見えてくると思う。

まずは「距離面」について確認しよう。

 

距離が延びて良さが出る馬

実は、前走【青葉賞】を制した際、管理する木村哲也調教師が次のような話をしていた。

フィジカル面で大きく変わった所があるわけでは無く、良い意味で平行線です。単純に距離が延びて良さが出たのかも知れません。(2000M⇒2400Mの延長)

距離が延びたことで良さが出たことを示唆していた。

とはいえ【青葉賞】は3歳限定戦。

失礼ながら相手関係のレベルがさほど高くなかっただけに、単純に底力の違いで勝った可能性もゼロとは言い切れない。

そこで今回は、オーソリティの道中での動きに注目したのだが・・・

結論としては長い距離向き(もっと距離は延びても良い)と見て間違いない

 

道中での動きに注目

その理由は2点ある。

まずは精神的な部分だ

レースを見返すとすぐにわかるが、殆ど、鞍上ルメール騎手の意図した通りの進路取りができている。

鞍上とケンカしない精神面での安定は、余計なスタミナロスを生まない。

まさに長距離向きと言えるだろう。

 

もう1点はフットワーク

こちらも、いかにも長距離向きといった印象の、ロスの少ないゆったりとした動き。

精神的な部分も絡んでいるのかもしれないが、道中、どこを切り取ってもリラックスしたフットワークで走っている。

当然スタミナは消費されず、直線での爆発に繋がるのだ!

今回は2500M戦だったが、鍛え方次第で

いずれは【天皇賞春】での勝ち負けも狙えそう

そんな印象を受けた。

 

馬場状態も合っている

今の東京の芝は、極端に悪いとは言わないが、いわゆる東京らしいパンパンの馬場ではない。

少々タフな馬場状態という見方で間違いないだろう。

レースを見ていると「合っていないな」という馬も何頭か見受けられたが、この馬は違った。

こういった馬場を問題にしなかった父オルフェーヴルの血がそうさせるのか。

この馬だけ違う馬場を走っているかのように軽く見えた。

荒れ馬場といえば、年末に開催される【有馬記念】。

相手は強くなるが、舞台そのものはこの馬に最適かも!

 

但し!見逃したくないのは!

【青葉賞】では2分23秒0の好タイムで優勝している事実!

要するに、時計の出やすい馬場でも力が出せる馬なのだ。

決して単なるパワー型ではない!

 

ここまで記してきた内容からも、かなりの素材であることは間違いない。

3歳世代は「コントレイル&サリオスとそれ以外」といった見方をされることもあった。

だが!長距離路線(しかも荒れ馬場もOK)なら、この馬が大活躍するはず!

覚えておいてほしい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は、順当に2着&3着に触れてみよう。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

2着・ラストドラフト

さすがは、名手・戸崎圭太だなと思う。

ぜひ、レース後のコメントを見てほしい。

「追い切りからフットワークの良い馬だなと思っていました。今日は位置取りは考えずに、リズム良く馬の気持ち重視で走らせました。内にささりながらも、最後までよく走ってくれました」

と語っている。

確かに、ささってはいたが、それでも自分のリズムで走れた分だけ余力があったのか、全く苦しそうな場面がなかった。

元々【AJCC】3着などの実績はあるが、改めて力さえ出せばG2、G3ならやれる馬だということを確認!

できれば、引き続き戸崎騎手と共に!

 

3着・サンアップルトン

今回のレースにおける、キングスポーツの軸馬の1頭だった。

前走【オールカマー】で6着に敗れた後、鞍上の柴田善臣騎手は次のように語っている。

明らかに重かった

何と言っても、強豪相手の重賞【日経賞】4着馬。

調教の段階から明らかに絞れていただけに(馬体重マイナス8だがそれ以上にシャープに見えた)当然激走すると見ていたが、案の定だった。

 

そんな馬が9番人気にとどまるのだから不思議なもの。

恐らく、競馬ファンの多くが、ジョッキーのコメントを重視していないのだろう。

だが、私たちは申し上げたい。

ジョッキーのコメントはヒントの宝庫!

ちなみに今回のレース後、柴田善臣騎手は「成長」を示唆するコメントを残している。

ならば引き続き期待!

 

レースを見逃した方はコチラから

【アルゼンチン共和国杯 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 オーソリティ(C.ルメール騎手)
「勝ててうれしいです。今日は休み明けでコンディションが少し心配でしたが、木村先生や厩舎スタッフのみなさんがすごく良い仕事をしてくれました。直線の手応えも良かったですし、長くいい脚を使って、すこしずつ加速していきました。坂を上ってトップスピードになって、ゴールまで止まりませんでした」

2着 ラストドラフト(戸崎圭太騎手)
「追い切りからフットワークの良い馬だなと思っていました。今日は位置取りは考えずに、リズム良く馬の気持ち重視で走らせました。内にささりながらも、最後までよく走ってくれました」

3着 サンアップルトン(柴田善臣騎手)
「課題はありますが、走りのバランスが良くなっています。いい感じで成長しているのを感じます」

4着 ユーキャンスマイル(友道康夫調教師)
「今日は休み明けで58キロ。外に出せればよかったのですが、直線では脚がなかったですね。次はJCなのでこれを使って良くなるでしょう」

5着 タイセイトレイル(坂井瑠星騎手)
「最近見せ場の無いレースが続いていましたが、今日はポジションを取りに行って、最後もよく伸びてくれました」

11着 オセアグレイト(三浦皇成騎手)
「このクラスに入ると2000mくらいがこの馬の良さが出ると思います。2500mは少し長いかもしれません」

17着 メイショウテンゲン(池添謙一騎手)
「体も減って、勝負所でペースが上がってもついて行けませんでした。今日はレースに集中していませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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