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共同通信杯 2021【回顧】エフフォーリアをどう見る?次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】共同通信杯 2021 における勝負の明暗

2021年 2月14日(日) 1回東京6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第55回共同通信杯
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1800m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 7 エフフォーリア 牡3 56 横山武史 1.47.6    02-04-03 33.4 4 6.8 514 +4 (美)鹿戸雄一
7 9 ヴィクティファルス 牡3 56 松山弘平 1.48.0 2 1/2  07-05-05 33.6 7 41.9 478 -6 (栗)池添学
8 11 シャフリヤール 牡3 56 福永祐一 1.48.0  07-08-08 33.4 2 4.9 448 -2 (栗)藤原英昭
2 2 キングストンボーイ 牡3 56 ルメール 1.48.0 クビ  11-08-10 33.3 6 10.4 496 +8 (美)藤沢和雄
3 3 ステラヴェローチェ 牡3 57 横山典弘 1.48.1 クビ  06-05-06 33.6 1 2.3 500 -2 (栗)須貝尚介
8 12 カイザーノヴァ 牡3 56 坂井瑠星 1.48.3 1 1/2  11-12-12 33.4 8 42.7 462 +2 (栗)矢作芳人
4 4 プラチナトレジャー 牡3 56 田辺裕信 1.48.3 ハナ  09-08-10 33.6 9 46.1 470 -4 (美)国枝栄
5 5 ディープリッチ 牡3 56 北村宏司 1.48.4  1/2  01-03-03 34.2 12 327.7 498 -8 (美)小島茂之
6 8 レフトゥバーズ 牝3 54 戸崎圭太 1.48.5 クビ  09-08-08 33.9 3 5.6 422 +4 (美)萩原清
10 7 10 ハートオブアシティ 牡3 56 大野拓弥 1.48.5 クビ  04-01-01 34.7 11 303.9 432 -4 (栗)森田直行
11 1 1 ディオスバリエンテ 牡3 56 石橋脩 1.48.6 クビ  04-05-06 34.1 5 8.9 462 -4 (美)堀宣行
12 5 6 タイソウ 牡3 56 丸山元気 1.48.8 1 1/2  02-02-02 34.9 10 79.3 500 +2 (栗)西園正都

 

前日(土)には同じく3歳世代の牝馬限定重賞【クイーンC】が行われた。

優勝したアカイトリノムスメのレース内容は抜群!

世代トップクラスの実力馬の誕生を断言してよいだろう。

詳しくはレース回顧に記した。ぜひ、ご覧いただきたい。

 

そんな中で迎えた(日)【共同通信杯】。

4番人気エフフォーリアが優勝したが、何と2着馬に2馬身半差の圧勝!

重賞初勝利おめでとう!

前に行きながら、上がり3ハロンもメンバー中2番目となる33秒4をマーク。

つまり内容においても文句のつけようがない。

【クイーンC】に続いて、世代トップクラスのスター候補が誕生だ!

ひょっとしたらこの(土日)は、2021年のクラシック路線の「キー」となるのかも

 

強みと課題は?

さて、レースぶりについては皆様もご存知の通り。

楽な手応えで好位につけると、落ち着いた道中の追走&直線でもよく伸びた。

決して速い流れではない中(差がつきにくい流れの中)での2馬身半差は決定的と言ってよい。

完成度の高いレースぶりで、まるで古馬の一流馬を見るかのようだった。

恐らく、近い将来、どこかしらでG1を獲ると思う。

 

しかし、ただ強い強いと褒めるばかりでは仕方がない。

馬券を買う側の人間の心理としては

本当に気になる材料はないのか?

ということになるだろう。

仮にこういった馬を馬券から外して勝負することができれば、高配当馬券の夢が広がるのだから。強いことは十分に認めつつ、可能性を探ってみたい。

 

やはり多頭数は気になる

強いて言えばということになるかもしれないが

これまでに多頭数を経験していない点は気になる

今回がこれまでで最多の頭数。それでも12頭立て。

 

皐月賞ではダノンザキッドらと対戦!

恐らく次走は【皐月賞】間違いなくフルゲートだ。

G1ともなれば、他にも速い馬が多いから周りを囲まれる可能性も十分。

そうなった時に力を出し切れるだろうか?戸惑わないか?

精神的な部分もそうだが、加えてややフットワークが大きい点も気になる。

当たり前のことを言うようだが、フットワークの大きい馬は、周りを囲まれると自分のリズムで走りにくい。

 

また【皐月賞】でいえば、舞台となる中山は直線が短い分、皆が早め早めに動く。

3角~4角、そして直線にかけて急流が予想される。

今回とは全く違う流れになった時、どうだろうか。

 

モノが違う可能性もあるが

今記した懸念材料は「ダメ」ということではなく「まだエフフォーリアが経験していない状況だからわからない」ということだ。

モノの違いで、あっさりとクリアする可能性は十分にある。

だが、もしもエフフォーリアの強さを認めつつも馬券で攻めるチョイスをするなら!
チャンスは【皐月賞】なのかもしれない。

さあ、皆様はどのように評価されるだろう?

【皐月賞】まではまだ時間もある。

私たちもじっくりと検討した上で【皐月賞】の際には答えを出すつもりだ。

ぜひ、楽しみにしていてほしい。

 

 

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は、勝ち馬以外では最も可能性を感じた1頭をご紹介。

数行程度の解説にはなるが、どこかで役立つ場面もあると思うので、ぜひ、目を通していただきたい。

 

2着ヴィクティファルス

レース後の松山騎手のコメントをご覧いただきたい。

「勝った馬を見ながら、道中脚を溜められました。重賞で強い馬を相手によく頑張っていると思います」

一見、当たり前のことを言っていると思うかもしれない。

だが、新馬勝ち直後の昇級戦、しかも重賞挑戦という難しい状況だ。

それにもかかわらず、鞍上の支持に素直にしたがい脚をためられるあたりに、驚くべきセンスを感じずにはいられないのだ。

もちろん、まだまだ課題はあるだろうが、かなりのところまで上り詰める素材かも!

もちろん、未来の主役に指名しておきたい。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【共同通信杯 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 エフフォーリア(横山武史騎手)
「前走はテンションが高かったのですが、今回は落ち着いていて、返し馬からリラックスしていたので、この馬の能力は発揮できるなという自信がありました。後は僕がこの馬の力を遺憾なく発揮することだけを心掛けました。昨年北海道で乗せていただいて、デビューする前からすごく良い馬だという感触もあり、期待も大きかったです。
ここまで3連勝と、順調に勝てて良かったです。重賞を勝つことができたので、次はGIを勝てるように頑張りたいです」

(鹿戸雄一調教師)
「完璧なレースでしたし、思っていた以上に強かったです。流れも向きましたし、最後まで馬もジョッキーも頑張ってくれました。折り合いは心配のひとつでしたが、馬も大人になってきてしっかりしてきましたし、本当に強いの一言です。
ひと休みごとに丈夫になって(牧場から)帰ってきて、良い状態でレースに出せました。瞬発力勝負になったのは良かったですし、不利もなく流れも向きました。抜け出せば大丈夫だと思っていましたので、最後は安心して見ていられました。次走についてはオーナーと相談になりますが、一度天栄へ戻して皐月賞へ直行ということを考えております」

2着 ヴィクティファルス(松山弘平騎手)
「勝った馬を見ながら、道中脚を溜められました。重賞で強い馬を相手によく頑張っていると思います」

3着 シャフリヤール(福永祐一騎手)
「最初はスローの流れで、前に馬を置いて壁を作る形になりましたが、途中から前の馬が動いて壁がなくなり、脚を溜めづらい部分がありました。スローのヨーイドンという競馬は外枠には不利な条件でしたが、よく最後まで追い込んでくれたと思います。今後のことを考えれば、2着は欲しかったです。残念なレースでした」

4着 キングストンボーイ(C.ルメール騎手)
「出遅れて、おまけにスローペースのレースになりました。このような形では、仕方がありません。スムーズな競馬だったら、2着はあったかもしれませんが、勝った馬は強かったと思います」

5着 ステラヴェローチェ(須貝尚介調教師)
「馬は良かったと思いますが、レースでは色々な要素があります。57キロを背負いましたが、斤量だけではありません」

6着 カイザーノヴァ(坂井瑠星騎手)
「スタート次第ではハナに行くレースも考えていました。落ち着きは以前よりありました。スローの流れで上がり勝負の競馬でも、しっかりと脚を使い、内容としては悪くないと思います」

7着 プラチナトレジャー(田辺裕信騎手)
「レース前の雰囲気は良かったです。しかし前走もそうでしたが、展開が向きませんでした。速い時計勝負の競馬を考えていたのですが……」

(via ラジオNIKKEI 

 

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