スプリンターズステークス 2021【回顧】衝撃のピクシーナイト！忘れてはいけない思いもある！

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！

勝負の明暗 はここだった！

【回顧】スプリンターズステークス 2021 における勝負の明暗

新スプリント王が誕生！

「飛び抜けた主役は不在」

このように言われてきた今年のスプリント路線だったが、遂に新しいスプリント王が誕生した。

いや「新しい」というフレーズだけで収めてはいけないだろう。

猛者が揃う大一番の中の大一番で２着馬に２馬身差。

それも、レース後に鞍上の福永騎手が

と語っていたが、要するに、フロックの入り込む余地のない「真っ向勝負」でライバルたちを捻じ伏せたということ。見た目の着差以上の価値を感じる。

新しさに加えて「圧倒的な実力」を備える新スプリント王・ピクシーナイトが誕生したことを、心の底から祝福したい。おめでとう！

尚、３歳馬の【スプリンターズＳ】制覇は、2007年のアストンマーチャン以来14年ぶりだという。

新しさも、強さも、また久々の３歳馬という面も含めて「歴史的なスプリント王」になるが、そんな馬を１着軸の１頭として勝負できたことも誇りに思う。

勝因はどこに？

ピクシーナイトは単勝３番人気（5.3倍）だった。

とはいえ、１番人気ダノンンスマッシュは２倍台、２番人気レシステンシアは３倍台だから、やや離れた３番人気。
やはりファンは【高松宮記念】の１＆２着を信頼したのだ。

では、そうした立場のピクシーナイトを、どうして１着軸に指名できたのか？

細かいことを言えば色々とあるが、大きな枠で考えるなら「私たちの指名理由こそが勝因」だと考えられるので、この後、実際に有料会員様にご提供した解説文を掲載してみたい。

今回の１戦、やはりレースの軸になると考えていたのはレシステンシア。春の段階での実績に加えて、前哨戦の【セントウルＳ】でも勝利していたからだ。
（ダノンンスマッシュは久々の分、仕上がりが足りないと見ていた）

つまり、考え方は実に簡単で

レシステンシアに勝てる馬がいると思えたら１着軸に据えられる

ということだ。そこで解説文（一部抜粋で）にいってみよう。

ポイントは「常識を超えた成長」にあった

上の解説文にある「セントウルＳからスプリンターズＳの間の驚異的な成長」こそが指名理由であり、勝因なのだ。

【セントウルＳ】終了の段階で、本番で逆転があると思った方は多くはないだろう。

だが、調教を見る限りは明確に力関係が逆転していた。

だからこそ「横綱相撲」で優勝できたのだし、レシステンシアに騎乗したルメール騎手から

というコメントも飛び出したのだろう。

勝利は妥当だが、、、想像以上

では、ここでひとつ「正直な思い」を申し上げておこう。

上の指名理由からも、勝つとは思っていた。

だが、率直に言って「強さのレベル」は、私の想像のさらに１ランク上を言っていた。

実はレシステンシアのルメール騎手は次のような話もしている。

２着馬も素晴らしいレースぶりだったし、改めて強さを感じた。決して崩れない安定感という意味では、歴代でも屈指の１頭だと思う。

その馬を横綱相撲で２馬身引き離し、尚且つゴール後にも余力を感じた。

私たちは、本当に恐ろしい新スプリント王の誕生を目の当たりにしたのかもしれない。

今週も出た！名手の見立て

さて、ここ数週間のレース回顧をお読み下さっている方なら

「福永騎手の見立ての精度がいかに高いか」

ということをしつこいくらいに書いてきたので、ご理解下さっていると思う。

参考⇒ロースＳ 2021 回顧

ローズステークス 2021【回顧】「名手の見立て」には恐れ入る！高評価の勝ち馬＆今後に期待の１頭は？

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。

pc.3448.jp

2021-09-20 15:00

「馬の見立ての精度が高ければ、関係者から信頼される。信頼されれば、良い馬が回ってくる。結果的に勝ち星が伸びる。そしてリーディング上位に！」

私は、騎手の世界にはこういったサイクルがあると考える。

だから、リーディング上位騎手のコメント、見立てというのは、絶対にチェックすべきだと考えるが、中でも福永騎手は圧倒的であり、信頼している。

そんな福永騎手は、今回のレース後に何と語ったか？

素晴らしい一言をいただきました。笑

夢は大きく！ワールドクラス

当然、競馬ファンの方の中には

「いくら今日強かったとは言っても、Ｇ１初勝利。いきなり海外ってどうなの？」

と思われるかもしれない。というより、それが普通の感覚なのだろう。

ただ、それを示唆しているのが福永騎手だとすれば、話は違う。

ましてや、福永騎手は昨年３冠を制したから、さらに一皮剥けた印象。

この秋も、重賞を含めて好騎乗を連発しているだけに

今年もコントレイルあたりで大仕事があるかな！？

などと勝手に思っていたが、ひょっとしたら、その大仕事はピクシーナイトとの海外制覇になるかも？

大きな期待を込めて、未来の主役に指名したい。

ピクシーナイトに尽きるレースだが、、、
ひとつだけ言いたいことがある

今日のレースはピクシーナイトの強さに尽きる。

だが、ひとつだけ悔いが残っていることがある。それは３着に入った１番シヴァージを指名しきれなかったこと。

実は昨年、私はこんなことを思っていた。

「その年の名馬に出会っているジョッキーは、その他の騎乗も冴え渡るから買い」

というのも、デアリングタクトで大活躍した松山騎手の騎乗が、その他のレースでも、あまりにも素晴らしかったからだ。

名馬との出会いで、何か突き抜けるものがあるのだろう。

だからこそ、昨年の【スプリンターズＳ】では、その松山騎手が騎乗した10番人気アウィルアウェイを３着に広い、２万馬券を射止められた。

それをわかっていたのに、、、ソダシとの出会いから、今年絶好調の吉田隼人騎手が騎乗するシヴァージを拾えず、、、情けないの一言。

だが、この思いは決して無駄にはしない。

この秋、まだまだＧ１は続く！そこで借りを返すためにも！皆様と共に

この思いを共有しておきたい！

レースを見逃した方はコチラから

【みんなのKEIBA 次回10月10日(日)午後3時】
秋のＧⅠシリーズ開幕戦
「スプリンターズＳ・ＧⅠ」
3番人気の④ピクシーナイトが
直線で力強く抜けだしＧⅠ初制覇!
3歳馬による勝利は14年ぶりの快挙

2着に2番人気の⑫レシステンシア
3着に10番人気の①シヴァージ

3連単は3万8610円の払い戻し pic.twitter.com/3Izsu9kR60

— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) October 3, 2021

【スプリンターズステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
１着　ピクシーナイト（福永祐一騎手）
「色々なシチュエーションを想定はしていたのですが、ここまで良いポジションで逃げ馬の後ろというところまではあまり選択肢に入れてなかったので、正直驚いています。最終的にはこういう形でＧＩを勝てる馬にしたいなという思いはずっとありましたが、こんなに早くこの１２００ｍＧＩの舞台でああいう横綱相撲の競馬をとれるようになるとは、こちらの想像を超えた走りをしてくれたと思います。こちらの期待以上ですね。今日、返し馬に行った感触も、やはり休み明けを一叩きされた効果を感じてはいたのですが、まだまだ前と後ろの体のバランスは取れていない状態だったので、今日のこの感じでどれくらいＧＩの舞台でやれるかなという感じではありました。前々から、この馬は凄い馬になるというのは、私は公言していたのですが、想像を超えた馬になる可能性が出てきました。あの馬自身が自ら掴み取った勝利だと思います。この先、短距離界を引っ張っていく存在になる馬ですし、国内のみならず、色んな選択肢を考えられる馬だと思います」

（音無秀孝調教師）
「賞金が足りないのでセントウルステークスを使うことになり、中２週のローテーションでしたが、間に放牧を挟みました。今日は馬が落ち着いていて、放牧を挟んだのが大きかったと思います。芝１２００ｍのＧＩで２馬身差は本当に強い内容で、まだ体が緩かったりするので、これから筋肉もついてもっと強くなると思います。この後は、オーナーと相談して香港に登録します。選ばれれば、行くことになると思います」

２着　レシステンシア（Ｃ．ルメール騎手）
「仕方ないです。相手が強かったです。それでも４番手から良い競馬が出来ました。少し忙しかったですが、勝負所でよく加速してくれました」

３着　シヴァージ（吉田隼人騎手）
「内枠から上手くスタートを出てくれて、勝ち馬の後ろでロスなくリズム良く走れました。１分７秒台の決着で、もう少し雨が残って、馬場が重くなっていれば違ったかもしれません」

４着　メイケイエール（池添謙一騎手）
「スタートして、タイセイビジョンとエイティーンガールに迷惑をかけてしまいました。やはりかかる馬です。ここ２回が途中から上がっていくレースで、それがインプットされているようで、今日も途中から行ってしまいました。その中でも我慢がきいていましたし、４着まで来ているのですから力があります。これまでにレースに乗っていれば違ったレースができたかもしれません」

６着　ダノンスマッシュ（川田将雅騎手）
「とても良い雰囲気で競馬に向かえ、レースも理想的に進められました。動かないといけないところで、動くことができませんでした。この結果を反省して次に繋げていきたいです」

１４着　アウィルアウェイ（戸崎圭太騎手）
「この馬場では．．．。今日の馬場はこの馬には向かなかったです」

（via ラジオNIKKEI ）

 

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