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ホーム勝負の明暗京都大賞典 2021【回顧】改めて思う「先入観にとらわれてはいけない」

京都大賞典 2021【回顧】改めて思う「先入観にとらわれてはいけない」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京都大賞典 2021 における勝負の明暗

2021年10月10日(日) 4回阪神2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第56回京都大賞典
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 2400m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 8 マカヒキ 牡8 57 藤岡康太 2.24.5 08-08-07-07 35.9 9 32.1 506 +2 *(栗)友道康夫
6 9 アリストテレス 牡4 57 M.デム 2.24.5 ハナ 05-04-05-04 36.1 1 3.6 472 +2 *(栗)音無秀孝
7 11 キセキ 牡7 57 和田竜二 2.24.6  1/2 02-03-03-03 36.4 4 7.4 506 -2 (栗)辻野泰之
6 10 ディアマンミノル 牡4 56 荻野極 2.24.8 1 1/4 13-13-13-12 35.6 11 40.4 458 -6 (栗)本田優
8 13 ロードマイウェイ 牡5 56 松山弘平 2.24.8 クビ 11-11-09-07 36.1 12 43.1 476 +2 *(栗)杉山晴紀
7 12 オセアグレイト 牡5 57 野中悠太 2.24.9 クビ 10-10-09-10 36.0 14 69.2 492 -4 (美)菊川正達
3 3 ステイフーリッシュ 牡6 56 川須栄彦 2.25.1  3/4 04-04-04-04 36.7 5 8.4 466 +2 (栗)矢作芳人
8 14 ヒートオンビート 牡4 56 戸崎圭太 2.25.1 クビ 07-06-05-04 36.7 2 4.0 480 +14 *(栗)友道康夫
5 7 ダンビュライト セ7 56 松若風馬 2.25.2 クビ 02-02-02-02 37.1 8 24.7 492 0 *(栗)音無秀孝
10 4 6 ヒュミドール セ5 56 幸英明 2.25.3  1/2 05-06-07-07 36.7 7 13.9 458 -10 (美)小手川準
11 4 5 ムイトオブリガード 牡7 56 藤岡佑介 2.25.5 1 1/2 11-11-12-12 36.3 13 43.8 502 +8 (栗)角田晃一
12 1 1 アイアンバローズ 牡4 56 岩田望来 2.25.7 1 08-09-11-10 36.8 3 7.1 504 +18 (栗)上村洋行
13 3 4 モズベッロ 牡5 56 池添謙一 2.26.7 6 13-13-14-14 36.8 6 12.5 480 -6 (栗)森田直行
14 2 2 ベレヌス 牡4 56 斎藤新 2.27.2 3 01-01-01-01 39.1 10 38.1 508 -4 *(栗)杉山晴紀

 

お見事!さすがはダービー馬

突然だが、皆様にひとつお聞きしたいことがある。

【京都大賞典】の前日に行われた【サウジアラビアRC】において「ある記録」が達成されたことをご存知だろうか?

実は、3連複の配当190円が、JRA重賞の最低配当のタイ記録だったのだ。

当たり前のことを言うようだが、タイ記録ということは、以前にも同じ記録が達成されている。

達成されたのは、2016年の【弥生賞】。

その【弥生賞】の勝ち馬が、実はマカヒキだった。

【サウジアラビアRC】のレース後にその情報を耳にした時「ひょっとしたら明日のレースで好走するかも、、、」とも思ったが、まさか勝利を掴むとまでは思わなかった。

8歳馬にして復活の勝利!
2016年9月の【ニエル賞】(フランス)以来、5年ぶりの勝利だということだ。

関係者の方々にとっては、本当に長い日々だったはず。
関係者の方々には、心からの祝福を申し上げたい。

参考⇒サウジアラビアRC 2021 回顧

 

内容においても価値ある勝利

言うまでもなく、恵まれた勝利ではない。

好位を走っていた2頭が2&3着を占める中、4角7番手から、上がり3ハロン2番目のタイムで豪快に追い込んでいるのだ。

位置取りの差の分、結果はハナ差だったが、余裕を感じた。

しかも、相手は今年に入ってからG1でも掲示板を経験しているアリストテレスとキセキ。

非常に価値のある勝利だし、単に復活の勝利どうこうだけではなく

今後の古馬中長距離路線でも期待が持てそうな1頭の誕生

という評価をしても差し支えないはずだ。

ここで、恐らく皆様は気になるはずだ。「最近のマカヒキはどうだったのだろう?」

 

決して内容は悪くなかった

例えば直近2走の着順は9着&8着。

一見、苦しんでいるように思えるが、両レースはいずれもハイレベルなG1である昨年【ジャパンカップ】と今年の【天皇賞春】。

特に【ジャパンカップ】の場合は、今回も戦ったキセキからクビ差負けただけなのだ。

蘇ったダービー馬

もちろん、レースへ向けては調子云々もあるから、一概には言えない部分もあるが、G1でこの程度走っている実績だけを単純に判断しても、相手が落ちるG2なら勝ち負けに絡んでも決して驚けないはず。

だが、それでも、コラム冒頭で記したように、私たちの感覚では、勝利を掴む場面までは想像できなかった。

なぜだろう?

恐らく、無意識のうちに「ある先入観」にとらわれていたのだと思う。

 

調教技術が進化している昨今

ある先入観とは?結論は単純。「年齢」だ。

やはり8歳。それも9歳が近づいている時期だ。

年齢を耳にしただけで、いくら過去の実績がそれなりであろうとも、厳しいだろうと判断していた部分があったのだろう。

だが、考えてみれば、昨今の競馬界は、調教の技術が大幅に進化している!

 

進化の一例を挙げるなら「一部の有力3歳馬のローテーション」だろう。

以前は、いくら力があろうとも、年明けに一度ステップを使い、状態を上げてから本番に向かうというのが主流だった。

だが、それは完全に過去の常識になりつつある。

今年の桜花賞馬で今週の【秋華賞】にも出走するソダシのように、年明け初戦でも激走する馬がどんどん増えている。

それが可能になったのも、調教技術が進化しているからに他ならない。

参考⇒秋華賞 2021 狙い

 

年齢も関係ない時代に

そして、調教技術の進化は

「高齢の馬たちの能力を簡単には落とさない」

という部分にも繋がっているように思う。

実際に、最近の重賞ではマカヒキ以上の高齢馬が好走している。

先日のダート重賞【シリウスステークス】2着のウェスタールンドは9歳だ(10歳目前)

とにかく、今後は、予想をする際には、馬柱の年齢の項目を隠した方がいいね。笑

年齢ではなく最近の実績であり調教。

先入観にとらわれずに「今目の前にいる馬をフラットな目で見る」

これこそが、馬券の勝利者になるための最善策のような気がする。ぜひ、皆様も意識してほしい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は、レースぶりが目立った馬を1頭お伝えしたい。

 

4着ディアマンミノル

タフな阪神コース、息の長い末脚が活かせる外回り、上がりのかかる競馬(結果的に、この馬が上がり最速となる35秒6をマークした)

今回の条件は、この馬にとってベスト条件だったはずだ。

だからこそ、11番人気という低評価にもかかわらず、私たちキングスポーツは1週前の段階から「☆穴馬」として、ご会員様はもちろん、YouTubeでもこの馬を公開できた。

結果は4着だから悔しいが、人気を思えば頑張ってくれたし、感謝したい。

ただ、感謝しているからとはいっても、今後、毎回買おうとは思わない。

やはり、条件が限られてくる部分は冷静に判断する必要がある。

ならば、次、この馬を狙うとすればどこなのか?

重賞に限っていうなら、12月1週の阪神【チャレンジC】(阪神内回り2000M)に出てきてくれたら面白いかも。

舞台は同じく阪神。内回りコースにはなるが、例年、レース途中から急流になることが多いため、意外にタフさが求められる。

もし、本当にここに出てくることがあったら!期待したい。もちろん、未来の主役に指名!

 

レースを見逃した方はコチラから

【京都大賞典 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 マカヒキ(藤岡康太騎手)
「力強い走りをしてくれたことが何より嬉しいです。直線何とか間に合ってくれという気持ちで追っていたので、素直に嬉しかったです。返し馬から具合が良いのは伝わってきていましたし、開幕週で馬場も良いので、ある程度ポジションを取りたいと思って、スタートからこの馬にしては主張して行く形をとりました。良いポジションを取りましたし、その中で促しながらの追走になりましたが、何とか気持ちを切らさずに走ってくれるようにと思って乗りました。手応えにすごく余裕があったわけではないですが、一歩一歩力強い走りが伝わってきていたので、何とか間に合ってくれと思いながら追っていました。ダービー馬ですし、海外にも挑戦したことのある馬で、ファンの多い馬なので、厩舎のスタッフと話をしながら、何とか復活をと思っていたので良かったです。ポテンシャルの高い馬で、いつも一生懸命走ってくれる馬ですけれども、これからも頑張ってくれると思います」

2着 アリストテレス(M.デムーロ騎手)
「ジリジリとした脚の馬で、スパッと切れるタイプではなかったので、早めに(キセキに)併せに行きたかったですね。でも内が開かず、外に出す時に脚を使って、久々の分と合わせて最後に甘くなりました。でもよく頑張りました。折り合いもついて流れも良く、全体的には良かったと思います」

3着 キセキ(和田竜二騎手)
「ゲートは出てくれましたし、思い通りの位置につけられました。折り合いもつきましたし、スタミナ勝負に持ち込むことが課題で、やりたい競馬は出来ました。速い馬場で、よく頑張ってくれました」

3着 キセキ(辻野泰之調教師)
「イメージ通りの競馬でした。和田騎手と話し合っていた通りの競馬が出来ました。トップスピードに衰えが出始めているので、今日のような競馬が合っていると思います。能力は出し切れたと思います。体力勝負の競馬で力は出してくれました」

5着 ロードマイウェイ(松山弘平騎手)
「距離が延びましたが、しっかりこなしてくれました。最後も長く脚を使って、良い競馬をしてくれました。改めて力のある馬だと思いました」

6着 オセアグレイト(野中悠太郎騎手)
「ジッとして、終い脚を使いました。休み明けでしたが、まずまずだったと思います」

8着 ヒートオンビート(戸崎圭太騎手)
「前に乗った時よりも、馬の感じは良く感じました。良い所でスムーズに走れましたが、勝負どころから手応えが怪しくなりました。はっきりした原因は分かりません」

10着 ヒュミドール(幸英明騎手)
「道中流れに乗って競馬は出来ましたが、直線伸びそうで伸び切れませんでした」

12着 アイアンバローズ(岩田望来騎手)
「馬の状態は悪くなく、初めてこのクラスで走りました。能力はありますし、もっと経験を積めばやれると思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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