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ホーム勝負の明暗チャレンジカップ 2021【回顧】圧巻の勝ち馬&ジェラルディーナについても一言

チャレンジカップ 2021【回顧】圧巻の勝ち馬&ジェラルディーナについても一言

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】チャレンジカップ 2021 における勝負の明暗

2021年12月 4日(土) 6回阪神1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第72回チャレンジカップ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・内 2000m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 11 ソーヴァリアント 牡3 55 ルメール 2.01.0 01-02-02-02 33.9 1 1.7 508 -2 (美)大竹正博
6 6 ヒートオンビート 牡4 56 川田将雅 2.01.6 3 1/2 05-05-06-06 34.0 4 9.0 480 0 (栗)友道康夫
6 7 ペルシアンナイト 牡7 57 岩田望来 2.01.6 07-07-08-08 33.9 5 10.0 502 +12 *(栗)池江泰寿
1 1 ジェラルディーナ 牝3 53 福永祐一 2.01.8 1 1/4 06-06-08-08 34.1 2 3.9 448 +4 (栗)斉藤崇史
5 5 スカーフェイス 牡5 56 団野大成 2.01.8 クビ 08-08-10-10 33.9 8 78.7 462 0 (栗)橋田満
4 4 マイネルウィルトス 牡5 56 M.デム 2.01.9  3/4 09-09-04-05 34.4 3 7.5 474 +4 (栗)宮徹
8 10 モズナガレボシ 牡4 56 松山弘平 2.02.0 クビ 03-03-03-03 34.6 7 50.6 492 -8 (栗)荒川義之
7 8 マイネルフラップ 牡5 56 国分優作 2.02.3 2 02-01-01-01 35.3 11 367.9 492 -2 (栗)梅田智之
3 3 メイショウオーパス 牡6 56 幸英明 2.02.7 2 1/2 11-11-11-11 34.6 10 268.2 514 +4 (栗)飯田祐史
10 7 9 アルジャンナ 牡4 56 武豊 2.03.0 1 3/4 10-10-06-06 35.4 6 38.5 470 +2 *(栗)池江泰寿
11 2 2 カツジ 牡6 56 岩田康誠 2.03.3 2 03-04-04-03 35.9 9 85.7 506 +10 (栗)池添兼雄

 

昨年はどうだったか?

いきなりで恐縮だが、ここで「昨年」の【チャレンジC】を簡単に振り返らせてほしい。

優勝したのは、重賞初挑戦だった1番人気のレイパパレ。

単勝1.6倍という圧倒的な人気に応える形で、2着馬に1馬身半もの大きな差をつけた。

それも、決して完璧なレースだった訳ではない。

鞍上の川田騎手はレース後

何とか我慢させようと言い聞かせながらの道中でした

と語っていたが、まさしくその通り。

かなりスタミナをロスしての直線突入だっただけに、後続に差されるシーンも頭に浮かんだ。

それでも、凌ぎ切ったあたりに大物感が漂っていたし、近い将来の大舞台での活躍を確信。そして、実際に翌年の【大阪杯】を制した。

参考⇒大阪杯 2021 回顧

 

未だに忘れることができないレースぶりだが、、、

今年のソーヴァリアントか受けた衝撃は、ハッキリと「昨年以上」だ!

 

見事な重賞初制覇

ということで、まずはソーヴァリアントの重賞初制覇、おめでとう!

前走の【セントライト記念】が0.1秒差で2着に敗れているだけに、関係者の喜びも大きいだろう。

さて、そんなソーヴァリアントのレースぶりだが、簡単にいえば「圧巻」

単勝1.7倍の1番人気だから、勝利自体は、当たり前という見方もできるのかもしれない。

だが、競馬においては、結果と同じくらい「内容」が重要だ。

素晴らしかったのは、スピードを活かして楽に好位を確保した前半から、軽快なフットワークを見せた中盤、そしてわずか一度ステッキを使っただけにもかかわらず、上がり最速タイの末脚を繰り出した直線まで

どの部分を切り取っても全くスキらしいスキがない

という点だ。

 

鞍上も絶賛

G3のレースとはいえ、昨年のレイパパレの走りっぷりやその後の活躍が刺激になったのか、今年は例年以上に力のある馬が揃った印象。

ましてや、単勝1倍台の1番人気ということで、周囲からのマークも集中する立場。

それにもかかわらず最後まで楽に走りきれた「内容」は、ライバルたちとの間に、実際の着差以上の大きな力の差があることの証明。

レース後、鞍上のルメール騎手は次のように語っていた。

「調教にも乗り、良い追い切りをしてくれましたし、勝つ自信を持ちました。絶対能力がありますし、上のクラスにもいけると思います。一度ステッキを使いましたが、要らなかったですね。ゴールまで馬の集中が大事ですから、優しくムチを使いました。今日、大きな差で勝ちましたし、GII、GIで絶対にいけると思います。とても楽しみです」

ルメール騎手の興奮が伝わってくるようだね(笑)
そして、まさしくこの通りなのだろう。

前走の中山に続いての好走から、右回りの急坂という舞台設定も合っているのだろう。

となれば、2年連続で「チャレンジC優勝⇒大阪杯優勝」の可能性も十分にある!

今後を楽しみにさせてもらおう。

 

大竹厩舎にも期待

ソーヴァリアントの走り同様、魅力を感じた(再確認)のが、管理する大竹厩舎だ。

完勝!ソーヴァリアント

恐らく、ソーヴァリアントが前走【セントライト記念】を好走した時点では

「父オルフェーヴルの血統背景からも、2400Mやそれ以上にも十分対応できそう」

と考えた方は多かったのではないだろうか?私自身もそう考えた。

だが、大竹調教師はいちはやく

「2000Mくらいがベスト」

だと断言。ここに目標を定め、素晴らしい結果を残した。

情報が溢れる現代の競馬界において、どの厩舎も、調教内容にはさほど大きな差はないとされる。差があるとすれば、ローテーションやレース選択(距離適性の判断)といった部分。そこに厩舎の実力が出る。

その点、大竹調教師はさすがの一言。

ブラストワンピースでの【有馬記念】勝ちなど、既に一定の実績を残してきた調教師であり厩舎だが、この先ますますの活躍が見込めるのでは?大竹厩舎の所属馬は要チェック!

 

その他の馬にも注目

ソーヴァリアントの強さは圧倒的だったが、彼を別にすれば、その他の馬たちも良いレースを見せている。

そこで、今後に注目したい2頭をピックアップ!簡単にご紹介してみたい。

まずは2着のヒートオンビート。

この馬が素晴らしかったのは「2000M」という距離にもかかわらず、実績豊富なペルシアンナイトらに先着したという点。

というのも、この馬が2000Mを走るのは、新馬戦以来、約2年ぶりのことだった。

以降は全て2200M以上で戦ってきたのだ。

つまり2000Mは不慣れな距離、それにもかかわらず、当たり前のように好走するあたり、能力の充実を認めるべきだろう。

 

川田騎手はレース後

「今日は良い走りが出来ました。勝った馬が強かったですが、この馬も精神的に成長が伴ってくれば、より良い走りができると思います」

とコメント。

レース回顧のコラムで何度も触れてきたように、川田騎手は常に正直にコメントする男。今後への期待も本物なのだと思う。

年が開ければ5歳だが、今回が重賞挑戦3度目。

ノビシロもたっぷりありそうだし、未来の主役に指名しておきたい。

 

最後に、まさかの苦戦ジェラルディーナ

最後に、2番人気ながら4着に終わったジェラルディーナについて。

昇級戦とはいえ、前3走の内容から、むしろここでも素質は上かと思われたが、全く見せ場がなく、4着に終わってしまった。

福永騎手はどんなことを語っていたのだろう?

「スタートも上手に出てくれました。本当は前目で競馬をしたいと思っていましたから。馬は体にも幅が出てきて、ここでも力を発揮してくれると思っていましたが、上手く力を発揮させることができませんでした」

どうやら、鞍上も現段階では敗因を測りかねている印象。

多少強引かもしれないが、私なりに考えるなら、今の阪神の荒れ馬場が合わなかったのかもしれない。前走までと比べると、ややフットワークにぎこちなさを感じた。

とはいえ、前走までのレースぶりから、素晴らしい素材であることは間違いない。

この負けで評価を落とすようなら、美味しい馬になる!

引き続き、注目してみたい!

 

【チャレンジカップ 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ソーヴァリアント(C.ルメール騎手)
「調教にも乗り、良い追い切りをしてくれましたし、勝つ自信を持ちました。絶対能力がありますし、上のクラスにもいけると思います。一度ステッキを使いましたが、要らなかったですね。ゴールまで馬の集中が大事ですから、優しくムチを使いました。今日、大きな差で勝ちましたし、GII、GIで絶対にいけると思います。とても楽しみです」

2着 ヒートオンビート(川田将雅騎手)
「今日は良い走りが出来ました。勝った馬が強かったですが、この馬も精神的に成長が伴ってくれば、より良い走りができると思います」

3着 ペルシアンナイト(岩田望来騎手)
「ゲートを上手く出せず、位置が一つ二つ、後ろになりました。最後、脚を使っていますし、しっかり走れています。何かきっかけをつかめば、もう一花咲かせられると思います」

4着 ジェラルディーナ(福永祐一騎手)
「スタートも上手に出てくれました。本当は前目で競馬をしたいと思っていましたから。馬は体にも幅が出てきて、ここでも力を発揮してくれると思っていましたが、上手く力を発揮させることができませんでした」

7着 モズナガレボシ(松山弘平騎手)
「スタートは良かったです。馬場を考えて、ある程度勝ちを意識できるポジションでレースをしたいと思っていました。最後は決め手の差が出てしまいましたが、もう少しスタミナ勝負の競馬がしたかったです」

9着 メイショウオーパス(幸英明騎手)
「今日は展開が向かなかったです」

10着 アルジャンナ(武豊騎手)
「3コーナー過ぎに少し脚を使っただけで終わってしまいました。本調子ではないのかもしれませんね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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