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カペラステークス 2021【回顧】勝ち馬の今後の可能性について!3着馬についても

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】カペラステークス 2021 における勝負の明暗

2021年12月12日(日) 5回中山4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第14回カペラS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 4 ダンシングプリンス 牡5 56 三浦皇成 1.09.5      02-02 36.4 3 6.4 524 +8 (美)宮田敬介
B1 1 リュウノユキナ 牡6 57 石橋脩 1.09.6  1/2    05-04 36.3 2 4.0 508 -3 (美)小野次郎
B5 9 オメガレインボー 牡5 56 岩田康誠 1.10.0 2    11-10 35.8 6 10.8 462 +2 (栗)安田翔伍
8 16 モズスーパーフレア 牝6 56 松若風馬 1.10.0 クビ    01-01 37.2 1 3.9 494 -12 (栗)音無秀孝
B3 6 スマートダンディー 牡7 56 大野拓弥 1.10.1 クビ    08-08 36.3 7 13.1 504 +6 (栗)石橋守
4 8 ロイヤルパールス 牡6 56 宮崎北斗 1.10.1    07-06 36.5 13 73.8 522 -4 (栗)池添兼雄
2 3 アポロビビ 牡5 56 吉田豊 1.10.1 クビ    15-12 35.5 8 16.9 468 +4 (美)中舘英二
7 13 トウカイエトワール 牡4 56 石川裕紀 1.10.3 1    13-12 36.0 14 91.2 514 +22 (栗)茶木太樹
1 2 ゲンパチフォルツァ 牡3 55 武藤雅 1.10.5 1 1/4    08-08 36.7 10 35.7 518 +2 (美)堀井雅広
10 3 5 デュアリスト 牡3 55 戸崎圭太 1.10.7 1    03-03 37.5 4 8.3 504 +2 *(栗)安田隆行
11 4 7 ミッキーワイルド 牡6 56 田中勝春 1.10.8  1/2    14-12 36.4 12 61.3 516 +4 *(栗)安田隆行
12 7 14 ディサーニング セ6 56 横山武史 1.10.8 ハナ    10-10 36.9 9 23.5 506 +2 (美)加藤征弘
13 5 10 ヨシオ 牡8 56 勝浦正樹 1.10.8    15-16 36.2 16 175.6 482 -2 (栗)森秀行
14 B6 12 ミスズグランドオー 牡3 55 田辺裕信 1.11.2 2 1/2    03-04 38.0 5 9.3 490 +2 (美)伊藤圭三
15 6 11 メイショウテンスイ 牡4 56 江田照男 1.11.3  3/4    06-07 37.8 15 171.7 520 -12 (栗)南井克巳
16 8 15 ミッキーブリランテ 牡5 56 菅原明良 1.11.4  1/2    11-12 37.2 11 52.0 476 -2 (栗)矢作芳人

 

荒れ続けてきた古馬ダート重賞

改めて申し上げるもないかもしれないが、2021年の古馬ダートの重賞路線は、かつて例がないほど波乱が続いた。

その象徴が「堅く決まりやすい」と言われ続けてきた交流重賞の結果だろう。

例えば6月の【帝王賞】では3連単で衝撃の238万馬券が飛び出した!

また先月の【JBCクラシック】でも、有力な中央勢を退ける形で、地方・船橋の伏兵、ミューチャリーが優勝を収めている。

だが、そんな波乱の流がストップしたのが、先日のG1【チャンピオンズC】。

1番人気テーオーケインズの圧勝ぶりが印象に残るが、2着にも上位人気のチュウワウィザードが食い込み、馬連610円という鉄板決着に。

参考⇒チャンピオンズC 2021 回顧

 

そんな中で迎えたのが、今回の【カペラステークス】だった。

 

競馬には「流れ」がある!

今回の【カペラステークス】、1番人気馬の単勝が3.9倍、2番人気馬の単勝配当が4.0倍という部分からもわかる通り、非常に混戦だった。

それだけに、大荒れの場面を想像した人も多かったとは思うが、、、

終わってみれば、3連単の配当は1万円台。

ここにきてダート重賞が堅い流に

先週の【チャンピオンズC】につづいて、堅い決着となったのだ。

今回の決着を受けて、改めて感じたのは

「競馬には流れがある」

ということ。例えば昨年の秋競馬などは、不思議と1番人気の馬が勝ちまくった。人知を超えた何かが、競馬の世界にはあるのかもしれない。

 

朝日杯は攻めてもいいかも!?

だとすれば、古馬ダート重賞は、堅い決着のレースが当面の間は続くかも!?

それでは、穴党としては困ってしまう!!

一方で、先週のG1【阪神JF】は、上位人気馬が強力と言われる中で、2着に伏兵8番人気のラブリイユアアイズが飛び込んだ。

「2歳戦には荒れる流れあるかも?」

などと前向きなことを考えつつ、今週の【朝日杯FS】に挑むつもりだ。

※尚、ラブリイユアアイズは、有料会員様に「好調教馬」としてイチオシしていた。伸び盛りの2歳戦は、やはり調教が大事になる!朝日杯で私たちが好調教にピックアップするのは?有料会員様には楽しみにしていてほしい!

参考⇒朝日杯FS 2021 狙い

 

おめでとう!ダンシングプリンス

話が横道にそれてしまい、失礼した。

では、今回のレースを優勝したダンシングプリンスから振り返っていこう!

まずは、重賞初勝利おめでとう。

1~3勝クラスを3連勝して臨んだ昨年は、2番人気に推されたが3着に敗戦。

今回は、昨年リベンジを果たすと共に、大器と呼ばれ続けてきた馬が「本物」であることを証明した一戦だったと言えるのではないだろうか。

お見事!ダンシングプリンス

それだけ、レース内容が素晴らしかった!

今回、先頭で逃げたモズスーパーフレアの前半3ハロン通過が32秒8。

2番手追走したダンシングプリンスは、恐らく32秒9~33秒0での通過だが、仮に32秒9だとしたら、前5年(いずれも今回と同じ良馬場)の前半3ハロンと比べると、2019年と並んで最速タイ。

つまり、モズスーパーフレアも速いが、この馬自身もかなり速いペースで前半を進んだということがおわかりいただけるはず。

 

2019年はどうだった?

では、2019年の結果はどうだったのか?

前半を32秒9で飛ばした逃げ馬のゴールドクイーンは5着に敗戦。

2番手で追走したレッドアネラも4着に沈み、優勝したのは4角を4番手で通過したコパノキッキングだった。

要するに、前にいった馬が粘るには、決して楽ではないペースで、今回のダンシングプリンスもレースを進めたのだ。

それでも、垂れることなく、堂々の優勝を果たした。

しかも、約8ヶ月ぶりの実戦ということで、仕上がり途上でもあったのだ!

この内容を見せられたら「本物」というしかないだろう。

 

1200Mベストは間違いないが

能力は本物。一方で、この馬が難しいのは距離適性の狭さ。

スピード自慢であり、これまでに、ダートに限っては1150Mと1200Mしか走ったことがない。

その点について、個人的な印象を申し上げるなら

1400Mまでは対応可能ではないだろうか

ガンガン行きたい馬だから、1200Mベストは間違いない。

一方で、生粋のスプリンターが、今回のような厳しいペースで飛ばしながら、中山のタフな急坂で粘りきれるだろうか?

やはり、それ相応のスタミナも備えているのだと私は受け止める。

来年6歳になるが、まだ11戦しか経験していないように、伸びしろも十分にあるはず。引き続き、楽しみにしたい!

 

最後に、3着馬についても一言

最後に、今回の私たちの軸馬だったオメガレインボーについて。

6番人気の伏兵評価だったが、3着に頑張ってくれた。感謝している。

戦前より、安田翔調教師は「今後の選択肢を広げるための挑戦」だと語っていた。

これまで1600M前後を中心に使われていた馬が、初めての1200M挑戦。

それでも好走するのだから、さすがはハイレベルな【武蔵野S】3着馬ということになるのだろう。狭いところをよく伸びてきたあたり、精神的なレベルの高さも感じる。

レース後、調教師は次のようなコメントを残した。

「今日はブリンカーをつけて1200mを試してみました。ブリンカーをつけていたので、ナーバスなところを出してゲートの一歩目は上に出るような感じでした。思っていたよりも一列後ろになりましたが、想定内の位置取りでした。後はハマるかどうかという所でしたが、勝ち馬が強くて止まりませんでした。それでも脚は使っていますし、次に繋がる競馬は出来たと思います」

ただ、個人的には、敢えてもう一度1200Mを使う必要はないように思う。

今回味わったスピード感により行きっぷりがよくなれば、得意のマイル戦での位置取りに繋がってくるのではないだろうか。

ぜひ、来年の【フェブラリーS】での活躍が見たいという思いも込めて、未来の主役に指名しておきたい!

 

【カペラS 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 ダンシングプリンス(三浦皇成騎手)
「ゲートの駐立もバタバタするところがあって、大外からハナを叩いて行く馬との兼ね合いもあったのでゲートは絶対に出さないと、という緊張感を持って臨みました。想定していたレースの展開でしたし、坂を上ってから時計的にも苦しいなかでよく頑張ってくれました。脚元に不安を抱えていて、ここまで全てが順調ではない中、牧場や厩舎のスタッフの方々が良い状態に持って来てくれたことが全てです。ダートの短距離で大きいところを獲りたい馬と思っていましたし、これから重賞ウィナーとしてさらに大きな舞台で戦っていけるなと思います」

(宮田敬介調教師)
「JRAの初勝利もこの馬でしたし、いつも厩舎が苦しい時に助けてくれる宝物のような馬です。ジョッキーも手応えが違って、反応も今までで一番だったと言っていました。感触通りの走りを見せてくれて嬉しいです。本格化した印象がありますし、無理せずやって行けばこの先が楽しみです。国内に目標になるレースが無いので、今後は優先出走権を得たサウジアラビアのレースも選択肢に、この馬の状態を見て考えようと思います」

2着 リュウノユキナ(石橋脩騎手)
「競馬に行ってピリッとしてくれました。良い枠でしたし、この枠を生かせる馬だと思っていました。行く馬を見ながら運んで、4コーナーでも手応え十分でした。勝ち馬も手応えが良く見えたので、その後ろから抜け出すというイメージでいましたが、勝ち馬にもうひと伸びされてしまいました。こちらも伸びてはいるのですが、今日は勝った馬が良い競馬をしていました」

3着 オメガレインボー(安田翔伍調教師)
「今日はブリンカーをつけて1200mを試してみました。ブリンカーをつけていたので、ナーバスなところを出してゲートの一歩目は上に出るような感じでした。思っていたよりも一列後ろになりましたが、想定内の位置取りでした。後はハマるかどうかという所でしたが、勝ち馬が強くて止まりませんでした。それでも脚は使っていますし、次に繋がる競馬は出来たと思います」

4着 モズスーパーフレア(松若風馬騎手)
「スピードがあるので枠は気にしていませんでした。芝スタートですし慣れていますし、スタートを決めて行きました。いつものように溜めて逃げるよりも後続に脚を使わせるレースをして、最後までよく頑張ってくれました」

5着 スマートダンディー(大野拓弥騎手)
「1200mでも上手にレースをしてくれました。終いもしっかりと脚を使ってくれています」

(via ラジオNIKKEI 

 

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