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ホーム勝負の明暗新潟大賞典 2022【回顧】昨年の上位2頭に続いて「今年の上位2頭」はどうだ?

新潟大賞典 2022【回顧】昨年の上位2頭に続いて「今年の上位2頭」はどうだ?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】新潟大賞典 2022 における勝負の明暗

2022年 5月 8日(日) 1回新潟2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第44回新潟大賞典
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・外 2000m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 14 レッドガラン 牡7 57.5 岩田康誠 1.57.7      04-05 34.9 7 14.2 518 0 (栗)安田隆行
5 8 カイザーバローズ 牡4 55 津村明秀 1.57.8 クビ    10-10 34.4 3 6.8 452 +8 (栗)中内田充
7 13 ヤシャマル 牡5 54 松田大作 1.57.8 ハナ    08-08 34.6 5 8.9 512 -4 (美)尾形和幸
8 15 モズナガレボシ 牡5 55 菱田裕二 1.58.0 1    02-02 35.4 14 56.8 504 +8 (栗)荒川義之
5 9 ステラリア 牝4 54 川須栄彦 1.58.0 クビ    11-10 34.6 2 6.5 496 -2 *(栗)斉藤崇史
7 12 シュヴァリエローズ 牡4 55 松山弘平 1.58.1  3/4    08-08 34.9 4 7.1 450 -4 (栗)清水久詞
4 6 ラストドラフト 牡6 56 三浦皇成 1.58.3 1    14-14 34.5 8 15.8 470 0 (美)戸田博文
3 5 ダノンマジェスティ 牡7 55 武藤雅 1.58.4  3/4    11-10 35.0 13 43.5 492 +6 (栗)音無秀孝
2 2 アイコンテーラー 牝4 52 亀田温心 1.58.4 ハナ    04-04 35.6 1 4.9 466 -6 (栗)河内洋
10 B2 3 スマイル 牡6 54 石橋脩 1.58.5  1/2    13-13 34.9 10 18.4 544 +4 (美)堀宣行
11 6 11 トーセングラン 牡6 54 丸山元気 1.58.9 2 1/2    06-06 35.9 9 15.8 448 +12 (美)田村康仁
12 4 7 プレシャスブルー 牡8 55 勝浦正樹 1.59.2 1 3/4    15-14 35.4 12 25.9 444 +6 (美)相沢郁
13 1 1 マウントゴールド 牡9 57 荻野極 2.00.1 5    06-06 36.9 15 61.1 450 -2 (栗)池江泰寿
14 6 10 ラインベック 牡5 54 西村淳也 2.01.4 8    02-02 38.7 11 22.2 500 0 (栗)友道康夫
15 3 4 アルサトワ 牡5 56 丹内祐次 2.02.3 5    01-01 39.7 6 9.5 516 +2 *(栗)斉藤崇史

 

ただの「裏」じゃない

G1【NHKマイルカップ】の直前に行われたハンデ重賞【新潟大賞典】。

レース発走は15時20分。恐らく、ほとんどの競馬ファンは、その頃はG1のことで頭が一杯だと思う(笑)

だから、注目度が薄くなりがちなレースではあるが、、、

決して、単なる「裏」の重賞などと思ってはいけない。

例えば昨年などは(例年とは開催日に違いがあったとはいえ)上位2頭だったサンレイポケットとポタジェがその後大活躍!

特にポタジェは、今年に入ってからG1の【大阪杯】を制覇。

今や、古馬中長距離路線における主役の一頭なのだ。

参考→大阪杯 2022 回顧

 

だからこそ、今年も冷静にレースを振り返り、今後の馬券のヒントになりそうなことを探っていく必要があるだろう。

その上で、期待したい「上位2頭」をご紹介したい。

さすがに、昨年の上位2頭のように、G1レベルでバリバリ走るのは容易ではないだろうが、それでも楽しみな面々だ!

 

お見事!1着レッドガラン

まずは、やはり勝ち馬から。

【新潟大賞典】を制したのは、7番人気の伏兵・レッドガランだった。

1月の【中山金杯】において「2022年のJRA重賞初勝利」と「自身の重賞初勝利」を達成したが、早くも重賞2勝目だ。

関係者の方々、何よりレッドガラン自身に祝福を申し上げたい。

それにしても、1月に重賞を勝っている馬が7番人気というのも不思議なものだ。

恐らく、意外にも嫌われた大きな理由は次の3つだと思う。

1→ハンデの57.5キロ
2→開幕週ゆえにロスが大きそうな8枠
3→7歳という高齢

確かに、客観的に考えれば、決して楽ではない条件と言えるだろう。

だが、レッドガランはそれをあっさりと乗り越えた。どうしてなのか?

 

ポイントは「ワンターン」と「伸びしろ」

もちろん、実際に重賞を勝っているほどの能力が根底にあることは大前提として、私が「乗り越えられた要因」だと考えるのは

ワンターン&伸びしろ

この2点に、今後のレッドガランを予想する上でのポイントがある。

まずはワンターンに関してから申し上げておこう。

中山金杯も勝ったレッドガラン

実はレッドガランが出走する度に、調教師や騎手などの陣営から「ワンターン」という言葉が必ず出る。決して器用な馬ではないらしく、コーナーリングの少ないワンターンのコースが圧倒的に合うそうだ。

例えば【中山金杯】(コーナーを4回回る)を勝った時でさえ、陣営からは「今日は勝ったが、本当はワンターンの方が」という旨のコメントが出ていた。

だから、レッドガランは今後もできるだけ「ワンターン」の舞台を狙ってくるはず。とはいえ、番組の編成上、どうしても難しいケースもあるだろう。

舞台次第で、評価を変化させることは重要になりそう。意識しておいてほしい。

 

まだ伸びる!

続いて「伸びしろ」について。

実はこの馬、7歳馬ながら、まだまだ伸びしろは十分!

というのもデビューしたのが3歳で、その年は3戦しか走っていない。

その点を考慮すれば、感覚としては「実質5歳くらい」という見方でも差し支えないように思う。

実際、今年に入ってから重賞2勝をしたように「遅ればせながらの本格化」を迎えているのではないだろうか。

確かに調教を見ていると、元々500キロ超えで大型の馬体に、さらに迫力を感じるようになった。

奇しくも、直後の【NHKマイルカップ】もダノンスコーピオで勝つ、名門・安田隆厩舎のキメの細かい仕上げも、馬にハマっているのだろう。

ここまで記してきた点から

ワンターンコースのG2までなら、今後勝てる可能性あり!

言い切らせてほしいし、ぜひ参考になさってほしい。

 

2着カイザーバローズも負けてはいない

重賞初挑戦ながら、いきなり2着に激走したカイザーバローズも楽しみな存在。

実はもったいないレースでもあった。

レース後、鞍上の津村騎手が次のように語っているので、ご覧いただきたい。

「ゲートでトモを落としてしまいました。道中は良い感じで行けて、最後の最後で止まりました。あのスタートが痛かったです。久々に乗りましたが、以前より馬がすごく成長していました」

スムーズに出られていたらどうだっただろう?

最後で止まったとはいえ、上がり3ハロンでは最速タイムを出しているように、内容では勝ち馬と遜色なし。さらに際どい勝負になっていただろう。

もちろん、走力自体も素晴らしいが、それ以上に「精神力」だ。

昇級による一気の相手強化。周囲からの圧力も変わるから、戸惑ってもおかしくはない。

だが、当たり前のように、これまでと同じような堂々としたレースぶり。

こうした精神的な強さは、何が起きても驚けない大一番向きだと思う!

尚、父ディープインパクト×母父ストームキャットはキズナやラヴズオンリーユーらと同じ配合。だとすれば、東京芝2000M〜2400Mあたりが特に合うだろうか。

今年間に合うかはわからないが、来年の【天皇賞・秋】あたりでは面白い存在になっているかも?

未来の主役に指名して、追いかけてみたい!

 

【新潟大賞典 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 レッドガラン(岩田康誠騎手)
「力通りのパフォーマンスを見せてくれました。ゴール前で気持ちが切れなかったので勝てました。前半、向正面ではペースがすごく遅くなりましたが、自分のペースで行って、3コーナー手前でペースが落ちて、コース形態を利用して上がっていきました。一度気持ちが切れそうになりましたが、挟まれる形になってもう一回ファイトして駆け抜けてくれました。次のレースに向けてまた頑張って欲しいと思います」

2着 カイザーバローズ(津村明秀騎手)
「ゲートでトモを落としてしまいました。道中は良い感じで行けて、最後の最後で止まりました。あのスタートが痛かったです。久々に乗りましたが、以前より馬がすごく成長していました」

3着 ヤシャマル(松田大作騎手)
「もうちょっとでした。スタートからレースが流れそうな感じで、道中は内に入れて行きましたが……。悔しいです。馬は頑張ってくれています」

5着 ステラリア(川須栄彦騎手)
「開幕週の馬場を意識して、理想は5、6番手で行けたらと考えていましたが、全体的にタイトな流れで、途中から動く馬もいました。今日は全体的に走りが左に流れるような感じで、直線ではそれがよりきつくなりました。最後は伸びていますが、それがロスになり、もったいない感じでした」

10着 スマイル(石橋脩騎手)
「ペースが速く、割り切って馬場の良いところを走らせようと外めに行って、直線は良い感じでした。本当は前に行きたかったです」

11着 トーセングラン(丸山元気騎手)
「馬は良かったです。雰囲気が良かったです。あまりかたい馬場は合わないようです」

(via ラジオNIKKEI

 

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