こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】日経賞 2018 における勝負の明暗
2018年 3月24日(土) 3回中山1日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
第66回 日経賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2500m 15頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 12 | ガンコ | 牡5 | 56 | 藤岡佑介 | 2.33.9 | 01-02-02-02 | 35.6 | 3 | 5.4 | 502 | -2 | |
2 | 2 | 3 | チェスナットコート | 牡4 | 55 | 蛯名正義 | 2.34.0 | 3/4 | 09-09-09-09 | 34.8 | 7 | 20.6 | 458 | +2 |
3 | 6 | 11 | サクラアンプルール | 牡7 | 57 | 田辺裕信 | 2.34.1 | 3/4 | 10-10-11-10 | 34.6 | 6 | 12.3 | 486 | -4 |
4 | B3 | 4 | ロードヴァンドール | 牡5 | 56 | 横山典弘 | 2.34.1 | 頭 | 02-03-02-03 | 35.8 | 4 | 6.3 | 498 | -4 |
5 | 4 | 7 | トーセンバジル | 牡6 | 56 | M.デム | 2.34.3 | 3/4 | 08-08-08-08 | 35.3 | 2 | 3.5 | 484 | 0 |
6 | 5 | 9 | ゼーヴィント | 牡5 | 56 | 戸崎圭太 | 2.34.3 | 頭 | 03-04-04-03 | 35.6 | 5 | 9.1 | 498 | +10 |
7 | 8 | 15 | ソールインパクト | 牡6 | 56 | 福永祐一 | 2.34.5 | 1 | 06-06-04-06 | 35.9 | 8 | 36.5 | 490 | 0 |
8 | 4 | 6 | ノーブルマーズ | 牡5 | 56 | 高倉稜 | 2.34.5 | クビ | 06-06-07-06 | 35.6 | 9 | 43.9 | 492 | -2 |
9 | 8 | 14 | キセキ | 牡4 | 57 | ルメール | 2.34.6 | 1/2 | 03-01-01-01 | 36.7 | 1 | 3.3 | 496 | +5 |
10 | 1 | 1 | アルター | セ6 | 56 | 津村明秀 | 2.34.6 | 頭 | 03-04-04-03 | 36.0 | 12 | 244.2 | 520 | +18 |
11 | 6 | 10 | ピンポン | 牡8 | 56 | 武藤雅 | 2.35.3 | 4 | 13-13-13-13 | 35.5 | 13 | 465.2 | 478 | +8 |
12 | B2 | 2 | ショウナンバッハ | 牡7 | 56 | ミナリク | 2.35.4 | 3/4 | 11-11-11-10 | 35.9 | 10 | 46.9 | 452 | 0 |
13 | 3 | 5 | ナスノセイカン | 牡6 | 56 | 丸山元気 | 2.35.4 | 頭 | 11-11-09-10 | 36.1 | 11 | 173.7 | 476 | +6 |
14 | 7 | 13 | アクションスター | 牡8 | 56 | 大野拓弥 | 2.38.6 | 大差 | 15-15-14-14 | 37.2 | 14 | 521.0 | 472 | -4 |
15 | 5 | 8 | サイモントルナーレ | 牡12 | 56 | 柴田大知 | 2.39.4 | 5 | 14-14-14-15 | 38.0 | 15 | 625.9 | 452 | -6 |
天皇賞春の前哨戦として多彩なステイヤーが出揃ったこのレースは、どんな時でも頑固一徹、自分の形を貫くとばかりに、キングスポーツの予告の穴馬・ガンコが抜け出して完勝!それでは実際に編集長が解説していた部分も含めて、レースを振り返りましょう。
▼安藤編集長の解説 馬連はこの馬で高配当を! 調教班「三井タケシ」の好調穴馬 ━━━━━━━━━━ 2走前をもう一度 12番☆ガンコ ━━━━━━━━━━ 前走で準オープン【松籟ステークス】を勝利しての昇級戦だから、形の上ではもう一頭の穴馬☆ノーブルマーズと全く同じ。だが、実は2走前に格上挑戦した重賞の【日経新春杯】で3着に激走!それも、ハンデ差があったにせよ、G1でも好走歴のあるミッキーロケットに先着しているのだから、重賞でも通用する能力を備えていることは間違いないだろう。 最大の持ち味は、前半から積極的に攻めていける先行力と、ラストまで大崩れしないスタミナを兼備している点だろう。このスタイルは、昨年末で引退した王者・キタサンブラックと共通するものであり、いかにも中山芝2500M向きの印象だ。 力をつけている馬が、コース向きの資質を備えているとなれば、注目しない方がおかしい。 調教班がイチオシするだけのデキの良さもあるし、先週の【阪神大賞典】ではクリンチャーに乗れず、悔しい思いをした鞍上・藤岡佑介の逆襲に期待!
?1着ガンコ・・・藤岡佑介騎手と夢を掴めるか?
率直に強かった内容だった。まずロードヴァンドールが逃げる形を覆してくる、というパターンをあまり想定しておらず、確かに横山典弘騎手は、この組み合わせならとばかりに超スローに落としそうでしたから、それを避ける意味でも、この敢然とした立ち回りは正解だったと思う。
そしてキセキが果敢に1コーナーから2コーナー付近で攻められる中、それに釣られる事なく自分のリズムを守れました点も藤岡騎手の冷静な手綱捌きは見事の一言だった。
彼はクリンチャーが武豊騎手に乗り替わりになってしまう中、すぐに台頭してくるあたり、今年は凄く波に乗っていると感じる。高速馬場の春天向きかというと微妙なラインではあるが、このコンビ継続でのGⅠ制覇も見てみたいと思わせる走りだった。
?2着チェスナットコート・・・「経験」を詰めば面白い!
1000万⇒準オープンの連勝で、重賞で2着!明け4歳になり馬がだいぶ変わってきており、ステイヤー的な部分での素材感がかなり出てきた印象。
無論キセキの暴走の恩恵で加速スペースが取りやすかったり、後半のペースバランスなどこの馬にとって追い風の部分は多く、まだまだ地力だけで、というところまでは至っていないと思うが、今後もステイヤーコースではかなり楽しみな一頭。
?9着キセキ・・・ルメール騎手の無謀な仕掛けが敗因!
タフな中山コースで、あれだけ急な仕掛けをするのは無謀だった。馬自身も香港帰りでやや急仕上げ、テンションも高めで掛かってしまったという可能性はあるが、恐らく後ろでじっと我慢していれば、展開もまた違って、外々を回して馬券圏内も?という気もする。
先日の【若葉ステークス】のタイムフライヤーといい、ルメール騎手は上位人気の重賞レースになると、ちょっと変な乗り方をする傾向がある。嵌まる時は凄い上手いが、ちょっと最近はムラが気になるところ。
【日経賞 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。
【日経賞 2018】のレース後の関係者のコメント
~レース後のコメント~
1着 ガンコ(藤岡佑介騎手)
「速い流れにならなくて、前半に余裕があった分、強気に動いて行けたかなと思います。(キセキが動いて)ペースが落ちるようならついて行こうと思いましたが、オーバーペース気味だったので、深追いせずに行きました。うまくコントロール出来ました。しっかりラストまで伸びています。余力がありましたし、もう少し溜めても良かったぐらいだと思います。(コンビを組んで3連勝になり)良いタイミングで乗せていただきました。(天皇賞でも)頑張ってくれると思います。距離も大丈夫だと思います」
(松元茂樹調教師)
「去年の秋から随分と成長してきました。馬がしっかりしてきました。何とか順調にこのまま天皇賞まで行ってもらいたいです。栗東に在厩したまま向かいます。芝に路線を切り替えたのは、3走前の江坂特別で登録頭数が少なかったことがきっかけでした。それが無ければ練習をしていた障害戦に行っていたかもしれません。来年の2月で定年を迎えますし、頑張ります」
2着 チェスナットコート(蛯名正義騎手)
「初めての重賞でこのメンバー相手によく頑張っています。とても乗りやすく、どんな競馬でも出来る馬なので、今日のようにペースが変わるレースにも対応してくれました。段々と良くなってきていて、今後が楽しみです」
(矢作芳人調教師)
「別定重量戦でしたし、良い競馬だったと思います。手前を替えにくい馬がコーナー6回のこのコースでは……と思っていましたが、結果を出してくれました。着実に力をつけてくれて偉い馬だと思います。馬の状態を見て、天皇賞も考えます」
3着 サクラアンプルール(田辺裕信騎手)
「外枠だったこともあり、今日は意識的にポジションを下げて脚を溜める競馬をしました。3コーナーから4コーナーで勝ち馬に競りかける流れになっていたら違った結果になったと思います」
5着 トーセンバジル(M.デムーロ騎手)
「道中ずっと右にもたれながら走っていました。とても残念です」
6着 ゼーヴィント(戸崎圭太騎手)
「距離は問題なさそうです。少し力んで走っていましたが、久々の分かと思います。よく頑張っています」
9着 キセキ(C.ルメール騎手)
「スローペースだったので、後ろからでは厳しいと考えてポジションを上げに行きました。道中はリラックスしていましたが、直線では疲れてしまっていました」
(角居勝彦調教師)
「スローペースなので掛かったのかなと思います。今後は様子を見て考えます」
(via ラジオNIKKEI )
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