【枠順確定】桜花賞 2024【予想/穴馬】百花繚乱の大一番だからこそ！勝負の分かれ目は「人気馬を何頭消せるのか？」さあ、腹を括っていざ大勝負！

桜花賞 2024
アスコリピチェーノなど上位人気候補の５頭を解説

【短評】アスコリピチェーノ（北村宏・黒岩）

▼最近の主な戦績
阪神ジュベナイルＦ １着
⇒昨夏には重賞【新潟２歳Ｓ】を制覇、その流れでＧ１【阪神ジュベナイルＦ】を制して無敗の３連勝！前走は中団追走から最後の直線は馬場の真ん中を力強く伸び、無敗で2歳牝馬チャンピオンの座を射止め、良馬場の勝ちタイム１分32秒６は、2019年にレシステンシアが記録した従来の時計を0秒1上回るレースレコード。

この日の阪神競馬場は時計が出づらく、末脚を武器にする馬には厳しい馬場コンディション。そうした面を考えるとアスコリピチェーノの末脚がいかに素晴らしくとも届かないのでは思われるのは無理もなかったが、良い意味で期待を裏切った。混戦を切り裂き、凛とした表情を見せて2歳女王となったアスコリピチェーノ。無敗のヒロインの曇りなき眼にはいったい、どんな未来が映っているのだろうか。

【Check Point】⇒過去10年間において３連勝以上の無敗で【阪神ジュベナイルＦ】を勝利した馬は５頭。レッドリヴェール、ソウルスターリング、ラッキーライラック、レシステンシア、ソダシ。この５頭の【桜花賞】の成績は【１.３.１.０】と馬券圏内率は100％と軽視は簡単にできない。

▼参考レース　阪神ジュベナイルＦ

【短評】クイーンズウォーク（川田・中内田）

▼最近の主な戦績
クイーンカップ １着
⇒昨年の牝馬３冠リバティアイランドと同じ中内田厩舎＆川田騎手のコンビから、今年もクラシックの有力候補が誕生。最初の１ハロン以降１１秒２→１１秒６→１１秒７→１１秒６とよどみないラップが絶え間なく刻まれるタイトな展開だった。

この流れ、もともと中距離での出走を望んだ馬にとっては厳しかったといえるかもしれない。本来ならば脚がたまり切らず、前残りの展開となってもおかしくなかった。しかし、フタを開けてみれば直線では上がり最速となる３３秒４の末脚をマークしての勝利。

川田も「千六を走りたいわけではなく、タイミング的にここがいいのかなというところで１６００メートルを使うことになっていますので、先々のためにも先につながる競馬をという思いでこの競馬です」。この馬の素質を評価するうえで指揮官と鞍上のこれらの言葉はますます重みを増してくる。史上初となる２年連続同一厩舎から牝馬３冠馬が誕生？思わずそんな大それた期待を寄せたくなってしまう。

【Check Point】⇒半兄は20年朝日杯フューチュリティSを勝利したG1馬グレナディアガーズ。昨年で現役を引退した偉大な兄、その跡を継ぐかのように早くも重賞タイトルを手にした。自らの名に“クイーン”の称号を冠する才女が歩む道筋に、これからも注目したい。

▼参考レース　クイーンカップ

【短評】チェルヴィニア（未定・木村）

▼最近の主な戦績
アルテミスＳ　１着
⇒木村哲也厩舎のスタッフの間で期待馬として名前が挙がっていた一頭。６月東京の新馬こそまさかの２着に敗れたが、続く新潟の未勝利は６馬身差の圧勝。前走のアルテミスＳでも危なげなく重賞初制覇を飾り、期待にたがわぬ活躍を見せた。

１度は年末の阪神ＪＦへの参戦を表明したものの、左トモに違和感が出たため回避。ＧⅠ制覇はお預けとなったが、桜花賞はもちろん母チェッキーノ（２０１６年オークス２着）という血統背景から、牝馬２冠制覇の可能性も十分にある。イクイノックス引退後の木村厩舎のエース候補として大いに注目したい。

【Check Point】⇒２週前のCWの追い切りは単走でサッとしまいを伸ばす内容で、力感のあるフットワークを披露。ゴールまで集中力をキープし、追えばズバッとはじけそうな雰囲気があった。異例の直行ローテでどんなパフォーマンスを見せるのか、大いに楽しみだ。

▼参考レース　アルテミスＳ

【短評】スウィープフィート（武豊・庄野）

▼最近の主な戦績
チューリップ賞　１着
⇒前走の【チューリップ賞】は鮮やかに差し切ってクラシックへの扉を開いた。絶好の手応えで４角１４番手から直線へ。大外から猛然と脚を伸ばし、残り１００メートルの地点で先頭に立って勝負はあった。レジェンドの武豊は「こちらが思っている以上の切れ味でした」と初コンビの相棒を褒めちぎった。

庄野調教師は自らが管理し、１９年のジャパンＣなどＧ１を２勝したスワーヴリチャードの初年度産駒で重賞初Ｖ。念願の桜切符をつかみ「ただただ、うれしい」と破顔した。この日は５４歳のバースデーで武豊から「お誕生日おめでとうございます」とゼッケンを手渡されるなど、特別な一日となった。本番でも心奪われるような走りに期待したい。

【Check Point】⇒鞍上の武豊騎手は【桜花賞】歴代最多の５勝をマーク！１週前は坂路で3歳１勝クラスの馬に首ほど遅れたが、切れのある動きでラスト1F12秒1で駆け抜けた。疲れを残さないソフトな仕上げで能力は発揮できる状態！

▼参考レース　チューリップ賞

【短評】コラソンビート（横山武・加藤士）

▼最近の主な戦績
京王杯２歳Ｓ　１着
⇒デビュー戦は３着に敗れた馬だが、勝ち馬がボンドガール、２着がチェルヴィニアという強力なメンバーが揃ったレース。着差のつきづらいスローからの末脚勝負の展開において４着馬に１馬身半差をつけており、この馬も弱くなかったということ。

その強さを象徴するかのように【京王杯２歳Ｓ】まで立て続けに３連勝！直線を向いてからのフットワークは見事で、先行する競馬から抜け出して粘り込みを図った２着馬を上手く捕まえる競馬ができており、経験を積む毎に力をつけている。２歳コースレコードで制した点から、スピード勝負となりやすい桜花賞はピタリと嵌りそうだ！

【Check Point】⇒【フィリーズレビュー】では1.8倍と断然人気に支持されるも逃げ馬を捕えきれず２着と惜敗。マイル戦は未勝利で決めているようにこなせる距離！

▼参考レース　京王杯２歳Ｓ