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ホーム勝負の明暗【回顧】有馬記念 2017 勝負の明暗「叫び倒した直線勝負!!」

【回顧】有馬記念 2017 勝負の明暗「叫び倒した直線勝負!!」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

【回顧】有馬記念 2017 における勝負の明暗( キングS 予想含む )

 

まずは、会員様へお伝えしたコメント抜粋は下記の通りです。

?キングスポーツ編集長の軸馬解説(一部抜粋)

文句なしの「★」 14番★スワーヴリチャード

キングスポーツの信頼の証である「★」をつけての指名!それだけ自信がある事を強調しておきたい。

キタサンを倒し、今年の有馬記念を勝つのは、このスワーヴリチャードとデムーロコンビしかない!!同距離で行われた、前走の【G2・アルゼンチン共和国杯】では、休み明け初戦にも関わらず歴戦の古馬達を子供扱い!!最後は流す余裕すらみせ、2馬身差の圧勝だった。中山は不向きと思われ勝ちだが、しかし!!今はそうではない。ひと夏を越して、背中と腰の状態がしっかりしてきた分、手前の変え方がスムーズになった。

冷静に考えて欲しいのは、陣営側も「勝てる!」と思わなければ、わざわざ有馬記念には出して来ないだろう。それこそ、ジャパンカップに強行しても良かったのだから。「今年の日本競馬は、デムーロで始まり、デムーロで終わる!!」そんな実況放送が、目をつぶれば聞こえてくる様だ。

 

叫び倒した、最後の直線勝負。

なぜならそこには、14番★スワーヴリチャード(帽子の色)の他に、2頭の超大穴で、1週間前の月曜から予告していた☆穴馬の3番☆クイーンズリング11番☆ルージュバックがいたから!!(写真参照)

via:毎日新聞
予告の☆穴馬 3番☆クイーンズリング(2着)

女を舐めると、痛い目に合うぞ!!まだまだその豪脚は死んではいない!!重賞舞台で2戦連続、33秒台の末脚が夢を乗せて飛んでくる!!それが、3番☆クイーンズリングだ!!G1レースの【エリザベス女王杯】を含め、2戦共に、0.3秒しか負けてはいないのだ。

直近の調教においても、牝馬ながら長目から目一杯追うなど、意欲的な調教。大トビで豪快なフットワークで、ラストも11秒6を記録するなど、その豪脚はまだまだ死んではない!!

あとはテクニカルな中山2500mなので、レースの立ち回り一つで攻略の糸口は見えてくる。そこは名手たる名手、Cルメール騎手に乗り替わるのだから、心配ご無用だ!!(一部省略)

 

 

予告の☆穴馬 11番☆ルージュバック(5着)

あの走りを見せてくれれば、勝機はある!!そんな期待を寄せずにはいられないのが、この無冠の女王こと11番☆ルージュバックだ!!今までの牡馬相手での、勝ちっぷりは最早コメントも不要だろう。

評価すべきはそのエリ女の1つ前!!【G2・オールカマー】にある!!初騎乗で任された北村宏司ジョッキーが、彼女の新味を引き出した!それが、「好位の内々を回る」競馬スタイルだ。追い込み一辺倒になり勝ちなルージュバックを、オールカマーでは見事に脚質転換させ、最内3番手から直線で突き抜けた!!ある意味あれこそが、ルージュバック本来の競馬なのだと私は確信した!!(一部省略)

 

 

その激闘に悔いはなし。

今年の有馬記念は「キタサンブラック VS 外人ジョッキー」という構図だと読んだことも、怖いのは牝馬であるということも、14番★スワーヴリチャードを、自信の不動の軸馬に、そして3番☆クイーンズリング11番☆ルージュバックを予告の穴馬に指名したことも。

有馬記念 2017 結果(via:JRA)

▶馬連⇒3,170円

1着②キタサンブラック 2着③☆クイーンズリング

▶3単⇒2万5,040円

14番スワーヴリチャード クビ差4着で逃す。

 

全身全霊で絶叫した有馬記念に

悔いはありません。

叫び声が届かず、14番スワーヴリチャードが、

クビ差の4着とは・・・・涙。

 

 

しかし、勝たなければならないレースを勝てなかった。

会員様にとってはただの有馬ではない、特別な「キタサンの引退レース」でお客様を勝利に導けなかった。それは全て、私の責任です。申し訳ございません。

 

木曜日(28日)のホープフルS、そして連覇を狙う金曜日(29日)東京大賞典での、逆襲にどうぞご期待頂きたい。

 

勝負の明暗 はここだった!

?1着キタサンブラック・・・物語完結。

スターから、スーパースターへ。ここまで勝てなかった有馬記念。ここまで勝てなかったグランプリレース。ここまで勝てなかった、中山のG1レース。その全てを、最後の最後で全てを払拭!!キタサンブラック自身。武豊騎手。オーナー北島三郎氏。この「チーム・キタサン」で勝ち取った、最後のスターダム。

G1レース歴代最多タイ7勝。

獲得賞金歴代1位。

本当に、最後の最後で掴み取ったパズルのピース。

改めて認めよう。あなたは、みんなの愛馬となった。

 

?2着クイーンズリング・・・女王の意地。
?3着シュヴァルグラン・・・来年の天春は?

最後に見せた、女王の意地。

こちらも圧巻の有終の美。引退レースで、最後に女王の意地を見せつけてくれた。予告の☆穴馬として、1週間前の月曜日から「彼女は来る!」と予告していただけに、この2着は嬉しい。昨年の有馬記念、そして事前に行われた中山9レースでも見せていた、Cルメール騎手の神騎乗。やはり、ペースを瞬時に読み切る。その判断力が素晴らしい。

彼のコメントでもある様に、クイーンズリングの走り。そしてCルメール騎手の騎乗。ここまで手がけて来た陣営の仕事。全てがパーフェクト。全く恥じる事のない2着だろう。

心から言いたい。「お疲れ様でした、夢をありがとう」と。

 

日本競馬界を引っ張れるのか?

上位1着ー2着が、共に現役を引退するということで、来年2018年へ向けて、最も厳しく、また冷静に評価をする必要があるのが、3着のシュヴァルグランと、4着のスワーヴリチャードろう。

特にシュヴァルグランに至っては、来年の天皇賞・春に出てくれば1番人気になる事はほぼ濃厚だ。

今日のレースを見ていても分かる通り、今が充実期。つまりキャリアのピークを迎えていることは間違いない。体の柔らかさ。道中の操縦勢。その全ては、Hボウマン騎手のコメントを読めば明白だ。「もう1度伸びてくれたところがこの馬のすごいところです。距離はまったく問題ないので、来年は天皇賞・春あたりも走ったら面白そうです

 

しかし、東京コース、そして中山コースと両極端なコースで騎乗したことで、シュヴァルグランの弱点についてもボウマン騎手は語っている。「中山は東京よりもカーブが急なためコーナーがぎこちなかったです。そのため徐々に番手を上げて行く競馬を出来なかったことが痛かったです。」

天皇賞春での予想では、展開とどの位置どりになるかを吟味することが、シュヴァルグランを狙う上で重要になってくるだろう。

 

来年、4歳での逆襲はあるか?

一方、自信の★軸馬としてあげたスワーヴリチャード。今日の敗因は、枠順でも、コース適性でも力負けでもない。全ての明暗は、スタートで初めて煽ったことだ。本来であれば、シュヴァルグランの1つ前のポジションで競馬を進めたかった筈。しかしあの位置となっては、もう腹を括るしかなかった。

 

馬券の明暗の全ては「シュヴァルグランのポジション→外目9番手」にあったと私は思う。この椅子取り合戦を取れていれば、優勝も見えていた筈だ。実際に、Mデムーロ騎手も枠順抽選会で、「スタートが上手いから、枠は関係ない。」と語っていた様に、苦手意識はなかっただろう。ただ結果としてあのポジションでは「動くぞ!」ではなく「動かなきゃ・・・」になってしまった。

 

そのツケが、最後のゴール前でシュヴァルグランに差し返された「クビ差」であると思う。それでも上がり3ハロンは、メンバー中2位の末脚34秒5を使っていて、勝ったキタサンブラックよりも0.7秒も速かった訳だから、もう「右回りでは走らない。」という固定概念は、捨てるべきだろう。彼も間違いなく成長している。来年は、シュヴァルグランや同期のレイデオロと共に、競馬界の主役の一頭として、古馬の中長距離路線を驀進してくれる筈だ。

 


 

【有馬記念 2017】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

 

【有馬記念 2017】のレース後の関係者のコメント

 

レース後のコメント

1着 キタサンブラック(武豊騎手)
「最高にうれしいです。悔いのないようにキタサンブラックの走りをすることだけを考えて乗りました。スタートして、今日は迷いなく先手を取りに行きました。最後の直線は、”頑張ってくれ”という思いだけしかありませんでした。勝ててホッとしました。レース後に、キタサンブラックには”ありがとう。ごくろう様”と声をかけました。このような名馬に巡り合えて、騎手として僕も幸せでした。これでいい形で花道が飾れました。今年1年応援していただき、ファンの皆さんの声援が力になりました。ありがとうございました」

(清水久詞調教師)
「今回もしっかりと調整することが出来ました。今日もいつも通り馬房内で落ち着いていましたし、ゲートを出れば、今日のようなハナに行く競馬になると思っていました。ゴールの瞬間は最高に嬉しかったです。成績だけでなく、丈夫な馬で、あらゆる面で優れている馬です。デビューから、良いレース、悔しいレースと3年間いい経験をさせてもらいました。ファンにはいつもファン投票1位に選んでもらい、その期待に応えることが出来ました。今まで声援ありがとうございます」

2着 クイーンズリング(ルメール騎手)
「完璧なレースが出来ました。内枠を生かしてロスなく進められて、3、4番手で折り合いもつきました。距離は少し長かったかもしれませんが、よく頑張ってくれました。それにしてもキタサンブラックは強いです」

3着 シュヴァルグラン(ボウマン騎手)
「今日は折り合いをつけることとリラックスすることをテーマに乗り、うまく乗ることが出来ました。ただ、中山は東京よりもカーブが急なためコーナーがぎこちなかったです。そのため徐々に番手を上げて行く競馬を出来なかったことが痛かったです。また、直線でも外から来られて少し減速しました。それでももう1度伸びてくれたところがこの馬のすごいところです。距離はまったく問題ないので、来年は天皇賞・春あたりも走ったら面白そうです」

4着 スワーヴリチャード(M.デムーロ騎手)
「途中まで上手に走っていましたし、手前も替えていたのですが、直線でモタれてしまいました。今日はスタートもあまり上手には出られませんでした。まだ3歳で馬も若いですから、これから成長していってくれればと思います」

5着 ルージュバック(北村宏騎手)
「ゲートを蹴っていました。トップスタートというわけには行かなかったですね。ペースは上がらないと思いましたが、終いの一瞬の脚を生かそうと考えて行きました。坂下では勝ち馬以外には届くのではと思うくらいでしたし、よく頑張っています」

6着 シャケトラ(福永騎手)
「流れが遅い中、2番手でリズム良く運ぶことが出来ました。4コーナーでキタサンブラックに並びかけた時には、雰囲気も良く、これならと思いました。そこでグーッとハミを噛んでいたのが緩んでしまい、もう一つ伸びてくれませんでした。もっとやれると思うのですが…」

13着 サトノクラウン(ムーア騎手)
「今日はペースが遅すぎました。その点だけです。最後は苦しくなってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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