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ホーム勝負の明暗アルゼンチン共和国杯 2021【回顧】連覇達成のオーソリティ。昨年と比べてどうだ?

アルゼンチン共和国杯 2021【回顧】連覇達成のオーソリティ。昨年と比べてどうだ?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】アルゼンチン共和国杯 2021 における勝負の明暗

2021年11月 7日(日) 5回東京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第59回アルゼンチン共和国杯
3歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2500m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
6 10 オーソリティ 牡4 57.5 ルメール 2.32.4   03-03-03-03 33.9 1 3.0 518 +12 (美)木村哲也
7 12 マイネルウィルトス 牡5 56 M.デム 2.32.8 2 1/2 10-07-06-06 34.1 4 7.6 470 0 (栗)宮徹
3 5 フライライクバード 牡4 55 岩田望来 2.32.9  3/4 05-06-06-06 34.2 3 5.2 458 0 (栗)友道康夫
1 1 レクセランス 牡4 54 戸崎圭太 2.32.9 ハナ 08-09-09-09 33.8 9 26.4 478 -8 (栗)池添学
5 9 ディアマンミノル 牡4 54 荻野極 2.33.0 クビ 14-14-14-14 33.6 7 14.4 462 +4 (栗)本田優
4 6 アイアンバローズ 牡4 54 石橋脩 2.33.1 1 05-03-03-05 34.5 6 12.6 498 -6 (栗)上村洋行
8 14 トーセンカンビーナ 牡5 55 石川裕紀 2.33.1 ハナ 13-13-13-11 33.9 15 133.7 472 -2 (美)加藤征弘
B8 15 アンティシペイト 牡4 55 横山武史 2.33.2 クビ 02-02-02-01 34.9 2 5.2 502 0 *(美)国枝栄
B4 7 アドマイヤアルバ セ6 53 吉田豊 2.33.2 クビ 10-11-11-11 34.0 14 80.7 470 -4 (美)柄崎孝
10 5 8 アイスバブル 牡6 55 三浦皇成 2.33.3  1/2 08-09-09-09 34.3 12 58.7 452 -12 (栗)池江泰寿
11 2 2 オウケンムーン 牡6 56 団野大成 2.33.4  3/4 07-07-06-08 34.6 13 62.7 446 +6 *(美)国枝栄
12 B2 3 サトノソルタス 牡6 55 大野拓弥 2.33.5 クビ 10-11-11-11 34.2 5 12.5 498 -2 (美)堀宣行
13 3 4 ロードマイウェイ 牡5 56 岩田康誠 2.33.7 1 1/4 14-14-15-15 34.2 10 31.8 470 -6 (栗)杉山晴紀
14 6 11 ゴースト セ5 54 鮫島克駿 2.33.8  3/4 03-03-03-03 35.3 11 49.8 496 -2 (栗)橋口慎介
15 7 13 ボスジラ 牡5 56 田辺裕信 2.33.9 クビ 01-01-01-02 35.6 8 26.4 514 +4 *(美)国枝栄

 

イメージとは異なる重賞

突然だが、皆様は【アルゼンチン共和国杯】に対してどういったイメージをお持ちだろう?

「ハンデ重賞」という条件だけに、恐らく多くの方が

「一筋縄ではいかない重賞」「高配当が出やすい」

などと考えているのではないだろうか。

しかし、実際には真逆なのだ。

なんと、直近5年間の3連単平均配当は、2万円台にとどまっている。l

一筋縄ではいかないどころか、むしろ比較的堅い重賞!

さあ、今年はどうなるかとみていたら、、、結果は傾向通りだった。

上位3頭は1、3,4番人気の上位サイド!3連単の配当は、近年の平均をさらに下回る、1万0,930円だった。

 

どうして堅く収まる?

では、どうして【アルゼンチン共和国杯】は堅いのだろう?

理由は様々考えられるとは思うが、ひとつ挙げるとすれば、

開催が進んでタフになりつつある東京の馬場状態

ということになるのではないだろうか。

2連覇に成功しあオーソリティ

東京の芝は非常に質が良いと言われているが、それでも10月の開催スタートから約1ヶ月が経過したことで、この時期は少しずつタフな馬場に変化する。

タフな馬場、ましてや舞台が広く直線の長い東京芝2500Mともなれば、人気薄(実績不足の伏兵)が台頭するのは容易ではないのかもしれない。

雨でも降れば、重巧者の台頭もあるかもしれないが、、、

穴のキングスポーツとしては、もちろんどういったレースでも穴馬券を諦めることはない。

ただ、基本的な考え方として

アルゼンチン共和国杯での無理な穴狙いは禁物

来年以降のために、これを皆様を共有しておきたい。

 

上位同士の決着ではあるが

さて、上でも記したように、今回は上位人気サイドでの決着。

だが、その中でも細かく見ていけば、やはりオ2連覇を達成したオーソリティのレベルは一枚上だったということになる。

トップハンデの57.5キロを背負いながら、2着に2馬身半差は素晴らしい。

好位3番手からの競馬ながら、上がり3ハロンもメンバー中で3番目。

これでは、ライバルたちは対処のしようがないといったところだろう。

 

優勝した以上、当然、次はG1を狙っていくことになるだろう。

だが、昨年はここを勝った後に臨んだ【有馬記念】で14着に敗れている。

このあたりも含めて、今後のオーソリティをどのように考えるべきだろう?

 

昨年の【有馬記念】は完敗だった

まず、昨年の【有馬記念】の時点では、完全に力不足だった。

7番人気ながら14着に惨敗ということで、何かあったのではと心配したファンもいたようだ。

ただし、レース後、当時の鞍上だった川田騎手は

「スムーズに良いポジションで、良い競馬ができました。これが良い経験になればと思います」

と言い切っている。

だから、ここを勝ったとはいえ、昨年と同じ能力では【有馬記念】(あるいはジャパンカップに参戦もある?)では通用しないということだ。

そこで私なりの結論を申し上げるとすれば!

G1での勝ち負けはわからないが、力をつけていることは間違いない

ということになる。

 

ポイントは「仕掛けられてからの反応」

私が昨年よりも評価するポイントは

「ジョッキーに追われてからの反応の速さ」

何と言っても、コンマ1秒を争う競馬の世界だ。

僅かな反応の速度の違いが、勝負の明暗をハッキリとわける。

元々オーソリティは反応の良い馬だと言われるが、昨年のレース比べても「変わらない」

だが、昨年よりも3.5キロも重い斤量を背負っているのだ!

それでいて、反応の速度が変わらないのは馬のレベルが上昇していることの証!

もちろん、馬が成長する過程で、一箇所だけが極端に伸びることは考えにくい。

ここでは「反応の速さ」に特化してご紹介したが、要するに馬全体のレベルが上昇しているという考えでOK!

ということで、今年のオーソリティは違うぞ!楽しみにしよう。

 

3着フライライクバード→もう少しの上昇は必要だろうが

ここまでオーソリティの解説が続いたが、最後に、その他に気になった2頭をご紹介。

まずは3着でゴールした、岩田望騎手のフライライクバードから。

古馬になってからは今回が重賞初挑戦。

それでも、ここまでの勝ちっぷりの良さから3番人気に推されたが、勝ち馬から0.5秒差の3着なら、十分に評価に応えた走りと言えるのではないだろうか。

 

ただ、G2で勝利、あるいはG1で好走となると、もう少しの上昇が必要だろう。

レース後・岩田望騎手は

「馬の雰囲気は良かったです。直線は(前の馬と)離されましたが、しっかりと食らいついていきました。昇級戦でしたが、このクラスでも十分にやっていけるところを見せてくれました」

と語っているが、このコメントからも、あくまでも「挑戦者レベル」だったことがわかる。

それでも、最近は体質も強化されたような話もあるし、これからガンガン調教を積めるようにもなるだろう。

ひょっとしたら来年春あたりにはG1挑戦の場面があるかも!未来の主役に指名する。

 

5着ディアマンミノル⇒能力は文句なしだが

今回のレースでキングスポーツが大きな期待を寄せていたのがディアマンミノルだ。

結果としては5着に終わったが、4角14番手から、上がり3ハロン最速の脚で前を追い込んでいる。

この馬なりには力を出し切ってくれたのだ。

結果は残念だが、改めて能力の高さを感じたし、感謝もしている。

ただ、欲を言えば、もう少し、馬場が荒れていて、前の馬たちの脚が鈍ってくれていたら、、、

夏の【函館記念】でも好走したように、東京向きの切れもあるが、本質的には力の要る馬場向きだからだ。

そういった点では、年末の【有馬記念】あたりは条件最適のような気がするのだが、どうだろう。

いつか、この馬がもう少し賞金を稼いで【有馬記念】に出走することがあったら!

迷うことなく、厚め勝負にチャレンジしてみたい!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【アルゼンチン共和国杯 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 オーソリティ(C.ルメール騎手)
「レース前にペースが遅くなることを心配していましたが、心身ともに充実していて、冷静に走っていました。向正面で良いポジションを取れましたし、自信を持って運びました。直線での反応も良く、良い脚で抜けてくれました。2連覇ができてとても嬉しいです」

3着 フライライクバード(岩田望来騎手)
「馬の雰囲気は良かったです。直線は(前の馬と)離されましたが、しっかりと食らいついていきました。昇級戦でしたが、このクラスでも十分にやっていけるところを見せてくれました」

4着 レクセランス(戸崎圭太騎手)
「出たなりで、最後伸ばす形をという指示でしたが、その競馬は出来ました。ペースが緩くて窮屈になりましたが、よく頑張ってくれました」

5着 ディアマンミノル(荻野極騎手)
「この馬のリズムを守ってレースが出来ました。流れが遅くなってしまいましたが、ラストはしっかりと脚を使ってくれました」

6着 アイアンバローズ(石橋脩騎手)
「今日はうまく流れに乗って、気分を損なわないようにレースをしました。直線も頑張って走ってくれましたが、もう少しスタミナの活きる形になると面白かったです」

10着 アイスバブル(三浦皇成騎手)
「もう少しペースが流れて欲しかったです。そんなに瞬発力のある馬ではないので、タフなレースになればもっと良いレースが出来たと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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