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京王杯2歳ステークス 2021【回顧】混戦だからこそ様々な馬をチェックしたい!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京王杯2歳ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年11月 6日(土) 5回東京1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第57回京王杯2歳S
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 1400m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 3 キングエルメス 牡2 55 坂井瑠星 1.21.3      02-02 34.1 8 16.4 492 +18 (栗)矢作芳人
5 8 トウシンマカオ 牡2 55 戸崎圭太 1.21.5 1 1/4    04-03 34.0 4 7.9 452 +6 (美)高柳瑞樹
7 11 ラブリイユアアイズ 牝2 54 団野大成 1.21.6  3/4    05-05 33.9 3 7.6 438 -8 (美)黒岩陽一
6 10 コラリン 牝2 54 ルメール 1.21.6 クビ    08-08 33.6 1 3.4 434 +2 (美)木村哲也
6 9 レッツリブオン 牡2 55 杉原誠人 1.21.9 1 3/4    08-08 33.9 6 10.6 438 -2 (美)伊藤大士
2 2 テーオースパロー 牡2 55 岩田康誠 1.22.0  1/2    05-05 34.2 9 21.2 490 +8 (栗)清水久詞
4 6 セルバーグ 牡2 55 和田竜二 1.22.0 ハナ    03-03 34.6 11 38.6 428 -2 (栗)鈴木孝志
8 13 ヴィアドロローサ 牡2 55 横山武史 1.22.1 クビ    13-13 33.5 7 11.7 446 +6 (美)加藤征弘
4 5 ベルウッドブラボー 牡2 55 丸山元気 1.22.2  3/4    12-11 33.9 2 7.1 456 -4 (美)和田雄二
10 5 7 アポロルタ 牝2 54 吉田豊 1.22.2    08-08 34.2 12 147.6 432 +2 (美)中舘英二
11 8 14 シゲルファンノユメ 牡2 55 三浦皇成 1.22.3  1/2    13-13 33.7 5 8.0 470 +6 (美)伊藤圭三
12 7 12 ジャスパークローネ 牡2 55 M.デム 1.22.6 1 3/4    05-05 34.8 10 25.2 484 -4 (栗)森秀行
13 3 4 ファンデル 牝2 54 大野拓弥 1.22.6 クビ    11-11 34.4 13 170.3 462 -4 (栗)杉山佳明
14 1 1 スズカコテキタイ 牡2 55 岩部純二 1.23.0 2 1/2    01-01 35.8 14 176.5 476 -10 (美)柄崎孝

 

比較的堅いレースだったが

【京王杯2歳ステークス】は「堅い重賞」として知られてきた。

例えば、2017年から一昨年2019年までの3年間は、いずれも3連単が万馬券に届かなかった。

だが、実は昨年は3連単11万馬券が出ている。

勝ち馬こそ2番人気のモントライゼだったが、2着に9番人気のロードマックスが入ったのだ。

近年、日本競馬界においては、一部別格の馬を除いて

高いレベルでの能力拮抗の傾向

があると言われる。堅く収まってきたレースが昨年荒れたというのは、その象徴かもしれない。

そして、その昨年に続いて今年も荒れた!

何と優勝したのは伏兵8番人気のキングエルメス!

奇しくも、3連単は同じ11万馬券決着となったのだ。

 

キングエルメスも前走では5着に終わっている

ご覧いただけるとおわかりのように、キングエルメスは本当に強かった。

好位2番手追走からの正攻法のレースだったが、直線でも楽に伸びて、2着馬に1馬身1/4もの差をつけた。

だが、そんなキングエルメスも、前走【クローバー賞】では5着に負けている。

その敗戦について、鞍上の坂井瑠星騎手は「上手く噛み合わなかった」と語っていた。

何が言いたいかといえば

重賞を完勝するような馬であっても、噛み合わなければオープンでも完敗するほど各馬の能力が拮抗している

このことを感じずにはいられない。

 

他の馬の浮上もある!

それは同時に

今回敗れた馬の中にも、次走で台頭する可能性のある馬がいる

ということでもある。

昨年優勝のモントライゼ

特に、上位人気に推された面々の中には、本来の競馬ができずに終わった馬もいたように見えた。

だからこそ、今回は個々の馬にフォーカスを当てたい。

優勝馬を含めて3頭!

今後に期待が持てそうな馬をピックアップしてみようと思う。

各馬、数行程度の簡単な解説にはなるが、参考になることもあるだろう。

ぜひ、チェックしてみてほしい。

 

1着キングエルメス→今週は矢作ウィーク

改めて、優勝したキングエルメスについて。重賞初制覇おめでとう!

管理するのは、遠くアメリカの地でも歓喜の瞬間を味わった矢作厩舎。

今週の競馬界は、間違いなく矢作ウィークだったのだ。

 

さて、キングエルメスだが、上でも記したように、素晴らしいレースぶり。

好位2番手追走からの正攻法のレースだったが、行きっぷりがよく、直線でも楽に伸びて、2着馬に1馬身1/4もの差をつけた。

素質馬が揃った2歳重賞、それも1400Mという短い距離で簡単につけられる差ではない。

間違いなく大器と言ってよいだろう。

だが、それを前提に、ひとつだけ気になる点もある。

 

強すぎたがゆえに

気になる点というのは

あまりにもレースぶりが素晴らしかったこと

長年競馬を見てきた中で培ってきた、私の中での「感覚」のような部分になるが

素晴らしすぎるレースをした馬は、その距離がドンピシャのケースが多い

という気がするのだ。

おそらく、キングエルメスは1400Mベストの馬ではないだろうか。

だとすると、マイルくらいまでは十分にこなすだろうが、クラシック路線は少し大変かもしれない。

だが、もちろん、距離適性によって馬の価値が上下する訳ではない。

このあたりの距離を極められるように、この先の競走馬生活を歩んでいってほしい。

 

3着ラブリイユアアイズ→まだ少し若いが

優勝しキングエルメスから0.3秒差の3着でゴールしたラブリイユアアイズ。

4角5番手から、この馬なりにしっかりと伸びているように見えた。

だがレース後、騎乗していた団野騎手は次のように語っている。

「夏以来久しぶりに乗りました。成長していたかと言われると、返し馬でわがままなところを見せるなどしていたので、上積みはどうかなと思っていました。ゲートでの態勢が悪く、思っていたよりも1,2列後ろになってしまいましたが、そこからでも競馬が出来たのは収穫です。体が減っていたので徐々に良くなってくれればいいですね」

確かに気性面の改善はまだまだ必要だと思える。

そういった中での今回の走り、かなり潜在能力は高そうだ。

個人的な見解だが、現状の気性的には短いところが合うだろうが、気性の改善を前提に考えるなら、道中で余裕が持てたら、もう少し弾けそうな気がする。

いずれはマイル〜1800Mあたりで見てみたい!

 

4着コラリン→鞍上のコメント通り

1番人気を裏切ってしまったコラリンだが、こちらに関しては、レース後にルメール騎手が残したコメントに完全に同意だ。

「頑張ってくれましたが、1200mの方が良いと思います。よく来てくれましたがラスト100mで疲れてしまいました」

4角を回った時の手応えは明らかに素晴らしかったし、悪くても馬券圏内は堅そうだと思えた。

それにもかかわらず伸びきれないのは、距離しかない。

尚、今回は「1400M」を意識したのは後ろからのレース。

だが、スピードがあるし、1200Mならおそらくどの位置からレースを運んでも勝負になる。

自在性を備えたスプリンターとして、この先、馬券でお世話になることも多いのではないだろうか。

今回は、この馬を未来の主役に指名!今後を楽しみにしている。

 

【京王杯2歳ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 キングエルメス(坂井瑠星騎手)
「返し馬の時に前走より馬が良くなっていると感じたので、自信を持って正攻法の競馬をしました。気分良く走っていたのでペースは気にしないで馬のリズムで走らせました。直線では手応えが十分にありましたし、このまま振り切って欲しいと思いました。新馬の時から素質を感じていました。前走はうまく噛み合いませんでしたが、今回重賞を勝つことができました。良い形で次の舞台へ向かえます」

2着 トウシンマカオ(戸崎圭太騎手)
「新馬の感じからどういうレースをしてくれるかと思っていましたが、すごく競馬が上手になっていました。勝ちたかったですが、内容は良かったのでまた力をつけて欲しいです」

3着 ラブリイユアアイズ(団野大成騎手)
「夏以来久しぶりに乗りました。成長していたかと言われると、返し馬でわがままなところを見せるなどしていたので、上積みはどうかなと思っていました。ゲートでの態勢が悪く、思っていたよりも1,2列後ろになってしまいましたが、そこからでも競馬が出来たのは収穫です。体が減っていたので徐々に良くなってくれればいいですね」

4着 コラリン(C.ルメール騎手)
「頑張ってくれましたが、1200mの方が良いと思います。よく来てくれましたがラスト100mで疲れてしまいました」

5着 レッツリブオン(杉原誠人騎手)
「展開的に厳しかったです。この馬自身は脚を使っていますが、展開が向きませんでした。最後まで頑張って走っていましたし、何とかしたかったです。これからの馬です」

9着 ベルウッドブラボー(丸山元気騎手)
「新馬の前の追い切りは良かったのですが、今回は攻め馬で右に張るところがレースに出てしまいました。その分無駄に脚を使ってしまいました」

11着 シゲルファンノユメ(三浦皇成騎手)
「右にもたれるところがあって道中は修正しながらでした。一瞬の脚は良いのですが、長く使えませんでした。右回りの1200mがベストなのかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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