こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】ダービー卿チャレンジトロフィー 2018 における勝負の明暗
成績・2018年3中3/11R ダービー卿チャレンジT
2018年 3月31日(土) 3回中山3日 天候 : 晴 馬場状態 : 良
第50回 ダービー卿チャレンジT
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定] 芝 1600m 16頭立
馬 | 馬 名 | 騎手 | タイム | 着差 | 上3F | 人 |
---|---|---|---|---|---|---|
9 | ヒーズインラブ | 藤岡康太 | 1.32.2 | 34.1 | 4 | |
3 | キャンベルジュニア | 石橋脩 | 1.32.3 | 1/2 | 34.7 | 6 |
15 | ストーミーシー | 大野拓弥 | 1.32.4 | 3/4 | 34.1 | 9 |
6 | テオドール | 吉田隼人 | 1.32.6 | 1 1/4 | 34.2 | 5 |
4 | グレーターロンドン | 田辺裕信 | 1.32.7 | 1/2 | 34.3 | 1 |
7 | ゴールドサーベラス | 柴山雄一 | 1.32.7 | 頭 | 34.2 | 7 |
2 | レッドアンシェル | 戸崎圭太 | 1.32.7 | クビ | 34.7 | 2 |
5 | マイネルアウラート | 柴田大知 | 1.32.7 | ハナ | 35.0 | 14 |
13 | マルターズアポジー | 柴田善臣 | 1.33.0 | 1 3/4 | 35.6 | 3 |
1 | アデイインザライフ | 北村宏司 | 1.33.1 | 3/4 | 34.3 | 8 |
11 | ダイワリベラル | 菊沢一樹 | 1.33.3 | 1 | 35.5 | 15 |
10 | ロジチャリス | 池添謙一 | 1.33.4 | 3/4 | 35.6 | 12 |
16 | クラリティスカイ | 木幡巧也 | 1.33.6 | 1 | 36.0 | 16 |
14 | ソルヴェイグ | 三浦皇成 | 1.33.7 | 1/2 | 36.2 | 11 |
12 | サンライズメジャー | 田中勝春 | 1.34.1 | 2 1/2 | 36.1 | 13 |
8 | ミュゼエイリアン | ミナリク | 1.34.2 | クビ | 36.7 | 10 |
あのマイルの皇帝モーリスも、このダービー卿をステップに王座へと登りつめて行った。故に、春のマイルG1【安田記念 2018】や今後の重賞戦できっちり勝つためにも、ダービー卿チャレンジトロフィー 2018 の勝負の明暗を記しておきたい!!
?1着ヒーズインラブ・・・このDNAは小回りで走る!!
やはり小回りはこの血統!!そしてやはり今年のトレンドは、この勝負服なのか?!
まず、今年のシルクレーシングからは目が話せない!!このヒーズインラブを筆頭に、桜花賞 2018 ではアーモンドアイとプリモシーン。ダービー 2018 ではブラストワンピース。そして古馬ではセダブリランテスなど、どの路線でも頂点を狙える馬が揃っている!!
そして血統的に、このヒーズインラブは、今後も小回り、もしくはコーナーの多いコースへ出走してきた時は、要注意だ!!その理由は「ハービンジャー」の息子だからである。
ハービンジャー産駒の特徴として、従来は洋芝や重馬場で強いイメージが強かったが、それよりも小回りコースでの立ち回りの上手さが最近では目立っている。実際に今日のダービー卿CTでも、ヒーズインラブは、馬群の外へ出すのではなく、4角でも内々で脚を溜められたからこそ、差し届いたのだ!!
▶言い換えれば、ダービー卿チャレンジトロフィー 2018 の結果で、東京競馬場で行われる安田記念 2018 において人気を背負うようであれば、危ないかも?しれない・・・
?2着キャンベルジュニア・・・堀厩舎の石橋アッパレ!!
率直に言って、今後の活躍が最も楽しみになったのが、復活の兆しが見えたこの2着に入ったキャンベルジュニアだ。
このダービー卿チャレンジトロフィーは、2年連続で2着と、やはりマイルの重賞では安定した力を持っている。
今年のレースの明暗は、4コーナーでの渋滞を、上手く最内で我慢し被害を免れたことだろう。中山の4コーナーは遠心力が強く働くため、外へ持ち出す馬は脚を使われる。そこをジッと内で我慢できたのが良かった。
この休養中では、脚の状態が不安視されたが、今日のレースぶりを見る限りでは問題なさそうだ。元々東京コースや中山コースで実績があるように、坂路を物ともしないパワーが戻ってくれば、重賞制覇も見えてくる!!
▶そして、今後の馬券攻略のヒントとして、【堀厩舎 X 石橋脩】のコンビは要注意だ!!今年は堀先生も、石橋騎手を積極的に乗せると話しており、ここまでの石橋騎手の勝利数を打ち分けると、堀厩舎の馬で最多の3勝、2着3回と安定している。
?3着ストーミーシー・・・代謝が安定して復活!!
2年前の【ニュージーランドトロフィー】を思い出させる様な、圧巻の追い込みを見せたのがこのストーミーシーだった!!
ダービー卿チャレンジトロフィー 2018 ではグレーターロンドンやレッドアンシェルなど、末脚自慢が多く揃った印象だった。
しかし、結果的に後方からの追い込みで馬券に絡んだのは、このストーミーシーだけだった。その要因だが、実はレース前に斎藤誠調教師がコメントを残していた。
”牧場からの連携がうまくいき、代謝が良くなった。ここ2戦とは雰囲気が違ってきました。あとは直線でスムーズに外へ出せれば大丈夫。”
調教師のコメント通り、見違える末脚で復活の狼煙を挙げた3着だった!!
▶ただし、今後のポイントで気をつけたいのが「馬体重」だ。上記、斎藤師のコメントにも有るように、ストーミーシーの好走のカギは、内面から来る状態の良さに隠されている。しかし、この直近3レースでは、全てマイナス体重で出走してきているので、これ以上減るのは問題か??
その他の注目馬は?
▶予告の☆穴馬として指名していた1番☆アデイインザライフ(8人気)と6番☆テオドール(5人気)は、その4コーナーでの渋滞に巻き込まれてしまう結果と成った。それでも6番☆テオドールは、最後の直線でしぶとく伸びて4着。やはりこちらもハービンジャー産駒らしく、小回りのコースでは今後も注意したい。
また、人気馬の中で期待を寄せていたレッドアンシェルは+4キロの馬体重が響いてしまった様子。この結果で嫌われて、尚且馬体重を減らして近日中に出てくれば、美味しい狙い目と言えるだろう。まだまだ勝負づけするのは、時期尚早だ!!
【ダービー卿チャレンジトロフィー 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。
【ダービー卿チャレンジトロフィー 2018】のレース後の関係者のコメント
~レース後のコメント~
1着 ヒーズインラブ(藤岡康太騎手)
「よく頑張ってくれました。後ろすぎないようにだけ気をつけていました。4コーナーの手応えは良かったです。よく伸びてくれました。力をつけてくれていて頑張ってくれたと思います。これからもっと良くなっていく馬だと思います。武器は一瞬の脚です」
1着 ヒーズインラブ(藤岡健一調教師)
「力をつけているとは思っていました。調子を上げていた前走を勝てたのが大きかったです。得意の中山コースでした。1番は折り合いがつくようになっていたことだと思います。この後については海外挑戦のプランもあります」
2着 キャンベルジュニア(石橋脩騎手)
「返し馬の時から変わってレースでは気持ちが入っていました。ゲートも決まりレースも組み立てやすい馬で、取りたいポジションもとることができました。理想的な形で進められましたが残念でした」
3着 ストーミーシー(大野拓弥騎手)
「外枠でもうまくレースができて、ハンデが手頃だったことも良かったです。使ってきて着実に良くなってきている印象です」
5着 グレーターロンドン(田辺裕信騎手)
「内枠だったこと、リズムを重視して後方からの競馬となりました。外を回すロスは避けたかったので、内にこだわりましたが、うまく前が開きませんでした。直線で手応えはあったので、スムーズに行けたら違ったと思います」
5着 グレーターロンドン(大竹正博調教師)
「後退する馬の真後ろで全くスペースがありませんでした。以前はスイッチがひとつ入るとそれだけでしたが、今回はその後もまた伸びようとしていました」
6着 ゴールドサーベラス(柴山雄一騎手)
「最後よく伸びていますし、初重賞でよく頑張っています。欲を言えば3着に入ったストーミーシーについて行きたかったところですが、力はかなりつけてきていると成長を感じます」
7着 レッドアンシェル(戸崎圭太騎手)
「センスが良くうまく立ち回れるのではと思っていたのですが、今日は忙しく感じました。初めての中山コースが合っていなかったのかもしれません。今日はこの馬の良さが出せなかったので、広いコースの方が良さそうです」
9着 マルターズアポジー(柴田善臣騎手)
「今日は踏ん張りがききませんでした。斤量58キロがこたえたのか、明確な敗因は分かりません」
(via ラジオNIKKEI )
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