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ホーム勝負の明暗ダービー 2021【回顧】おめでとうシャフリヤール!そして全ての出走馬に感謝!菊で期待の伏兵は?

ダービー 2021【回顧】おめでとうシャフリヤール!そして全ての出走馬に感謝!菊で期待の伏兵は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】ダービー 2021 における勝負の明暗

2021年 5月30日(日) 2回東京12日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第88回東京優駿
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2400m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 10 シャフリヤール 牡3 57 福永祐一 2.22.5 07-07-11-09 33.4 4 11.7 444 -4 (栗)藤原英昭
1 1 エフフォーリア 牡3 57 横山武史 2.22.5 ハナ 03-04-09-09 33.4 1 1.7 510 +6 (美)鹿戸雄一
6 11 ステラヴェローチェ 牡3 57 吉田隼人 2.22.7 1 1/4 13-14-13-12 33.4 9 40.2 488 -12 (栗)須貝尚介
7 13 グレートマジシャン 牡3 57 戸崎圭太 2.22.7 ハナ 13-11-09-09 33.6 3 11.1 478 +4 (美)宮田敬介
8 16 サトノレイナス 牝3 55 ルメール 2.22.7 ハナ 07-04-02-02 34.0 2 5.1 474 0 (美)国枝栄
7 14 タイトルホルダー 牡3 57 田辺裕信 2.23.1 2 02-02-06-04 34.3 8 30.4 464 +2 (美)栗田徹
4 8 ヨーホーレイク 牡3 57 川田将雅 2.23.1 09-08-11-12 33.8 6 18.4 504 0 *(栗)友道康夫
4 7 グラティアス 牡3 57 松山弘平 2.23.1 ハナ 05-02-02-02 34.4 10 43.2 496 -4 (美)加藤征弘
3 6 バジオウ 牡3 57 大野拓弥 2.23.3 1 1/4 05-08-13-12 34.0 15 122.8 466 +2 (美)田中博康
10 6 12 ワンダフルタウン 牡3 57 和田竜二 2.23.3 クビ 10-08-06-05 34.4 5 16.2 470 +4 (栗)高橋義忠
11 2 4 レッドジェネシス 牡3 57 横山典弘 2.23.6 1 3/4 17-17-17-17 33.7 13 57.0 490 +2 *(栗)友道康夫
12 5 9 ラーゴム 牡3 57 浜中俊 2.23.7 クビ 10-11-13-12 34.5 16 186.5 506 -10 (栗)斉藤崇史
13 2 3 タイムトゥヘヴン 牡3 57 石橋脩 2.23.8  3/4 10-11-16-16 34.3 17 253.8 472 -6 (美)戸田博文
14 1 2 ヴィクティファルス 牡3 57 池添謙一 2.24.3 3 03-04-06-05 35.4 14 95.6 474 -4 (栗)池添学
15 8 17 バスラットレオン 牡3 57 藤岡佑介 2.25.4 7 01-01-01-01 36.8 12 53.9 484 +2 (栗)矢作芳人
16 3 5 ディープモンスター 牡3 57 武豊 2.25.7 1 3/4 13-14-04-05 36.8 7 23.7 454 +10 (栗)池江泰寿
17 8 15 アドマイヤハダル 牡3 57 M.デム 2.26.0 1 3/4 16-14-04-05 37.1 11 45.3 482 0 (栗)大久保龍

 

レースを振り返る前に、まずは全ての出走馬に対して

「ありがとう」そして「お疲れ様」

心からの思いを贈らせてほしい。

優勝馬もいれば、残念ながら最下位の17着に沈んでしまった馬もいる。

それでも!彼らは今年の3歳馬7398頭の頂点にいる「選ばれた17頭」

【ダービー】の舞台に出走すること自体が大偉業だということを私たちは忘れてはいけない。

ダービーウィークは、どうしても人間の側がヒートアップする。それだけに、各馬は、これまで味わったことのない重圧を感じただろうし、疲労もあっただろう。

そういった中でも、彼らは死力を尽くして戦ってくれた。
そして、私たち見る側の人間を熱くさせてくれた。

だからこそ、改めて「ありがとう」そして「お疲れ様」

ゆっくり休んで、次の戦いへ備えてほしい。

 

ダービーが終われば、もう次の戦いが待っている

さて、レース回顧には色々な形があると思う。

例えば今回の【ダービー】を事細かに振り返るのもひとつの形だろう。

だが、キングスポーツとしては、振り返りと同時に「未来の話」もしたい。レース回顧は「明日の馬券的中に繋げる」という点が目的だからだ。

恐らく出走各陣営の頭の中も、既に「次」に向いていると思う。

ということで、彼らにとっての次、即ち

「菊花賞で期待が持てそうな馬」

という点を重視してお話していきたい。

 

おめでとう!シャフリヤール

そうは言っても、まずは勝ち馬シャフリヤールに対して

おめでとう!

を言わない訳にはいかない。

というのも、シャフリヤールは、キングスポーツが1週前から予告した穴馬だったからだ。
もちろん、Youtubeでも公開している。

 

 

シャフリヤールのおかげで、キングスポーツ、そしてご会員様にとっての第88回【ダービー】は最高のものとなった。

素晴らしいダービー馬と巡り会えたことを心から嬉しく思う。

 

シャフリヤールは、昨年秋、コントレイルが3冠を達成した日に、福永騎手と共に新馬勝ちをしているのだ。

その時点から「来年のダービーはこの馬と共に」と意識していたという背景は、いかにも競馬ファンの琴線に触れそうだし、G1馬アルアインの弟という血統背景からも、スター性十分だ!

ただ、率直な思いとして

「1着と2着馬の能力は飛び抜けていたが、彼ら2頭の間には差がなかった」

 

1&2着馬に差はなかったが

まず、シャフリヤール、エフフォーリア共に、決して完璧なレースではなかった。

シャフリヤールは、鞍上の福永騎手が

「決してスムーズな騎乗ではなかった」

と認めている。

また、エフフォーリアに関しては、前半で明らかに力んでいる場面があった。

また、両者は同じように4コーナーを9番手通過。

また、上がり3ハロン最速となる33秒4のタイムまで全く同じ。

何から何までそっくり。まさしく運命的な2頭だね(笑)

そんな両者に最後の最後でハナ差が生まれた理由は何か?

もはや「人間の側の執念の違い」としか思えない。

 

3年前から続いていた思い

無念の2着!エフフォーリア

もちろん、エフフォーリア陣営のこの大一番に懸ける思いは半端ではなかったはずだ。

「無敗で2冠を狙う」ということもそうだが【ダービー】という大一番の中の大一番を「単勝1倍台の1番人気で臨める」ということ自体、経験できる騎手・調教師は数えるほどしかいないのだ。

そういえば、彼らの戦前のインタビューなど聞いていても、緊張というより闘志が伝わってきた。

紛れもなく、勝者の資格を十分に備えた陣営だったと思う。

それでも、エフフォーリア陣営のダービーに対する思いは、あくまでもこの1年の話。

シャフリヤール陣営、つまり福永騎手&藤原英調教師コンビのダービーに対する熱い思いは3年前から続いていたのだ!

 

忘れられない「握手」

ワグネリアンのダービーから続いていた思い

ぜひ、2018年の【ダービー】を思い出してほしい。

優勝したのは福永騎手のワグネリアン!彼にとって初めてのダービー勝ちという部分ばかりがクローズアップされた一戦だったが、実はそのレースで2着だったのが、藤原英厩舎のエポカドーロだったのだ。

本当に悔しかっただろう。だが、師はそんなそぶりを見せることもなく、真っ先に福永騎手に駆け寄って祝福、握手したそうだ。

藤原英師というのは、こういった「男気」と共に、2010年のダービー馬エイシンフラッシュの菊花賞回避(わずかな脚部不安)を、大オーナー平井師とやりあった末に認めさせるという「信念」の持ち主でもある。

いずれにせよ、他に例を見ないスケールの大きな調教師に一人だ。

 

さて、後に福永騎手は「あの握手は本当に嬉しかった」という旨を語っている。

「今度は自分の腕で藤原師にダービーをプレゼントしたい」

という思いは本当に強かったはずだし、藤原師もその思いに応えるかのように最高の素材を用意した。彼らの執念が最後で馬の背中を押した。そう確信する。

もちろん、競馬の主役は「競走馬」それは当たり前のこと。

そんな競走馬にとっての頂点を決める戦いの勝負を分けるのが「人間の側の思い」だったという点は何だか不思議な気もする。

だが、こういった意外なドラマも競馬の魅力であり、難しさであり、面白さなのかもしれない。

 

もちろん菊花賞でも

能力的に抜けている彼らは、もちろん【菊花賞】でも主役候補の筆頭。

特にシャフリヤールの場合は、兄アルアインの血統背景から誤解されがちだが、早い段階から陣営が、ダービーくらいの距離が向くという旨を語っていた。

2400Mを問題なくこなすなら、世代限定の3000Mなら十分に対応できるはず。

昨年、追い込まれながらコントレイルを優勝に導いた福永騎手の手腕も頼りになる。

一方、エフフォーリアは今回、前半で力んだ部分を見せた点だけは少々気になるが、血統背景的には十分に対応可能だろう。

ただ、あくまでも現時点での【菊花賞】での両馬の比較なら、やはり鞍上の昨年の経験の分、シャフリヤールだとみる。

皆様はどのようにお考えになるだろう?

今から、本当に秋が楽しみだ。

 

2強意外で菊に期待したい馬とは?

上でも記したように、2強は一枚抜けていると思う。

それを前提として【菊花賞】で面白いと感じるのはワンダフルタウンだ。

実は、彼の前走【青葉賞】のレース回顧で、次のようい記した。

【青葉賞】の道中で見せていた落ち着いた振る舞いから、走力もさることながら、精神的な長距離適性がかなり高いのではないかと思うのだ。

ちなみに、父ルーラーシップ✕ディープインパクトは、菊花賞馬キセキと同配合。

だが、精神的には対照的な雰囲気を漂わせている。笑

和田騎手の長距離戦における技量の高さは、過去の実績が十分に証明している。

菊花賞馬ワンダフルタウンが誕生

そんな秋があっても、決して驚けないはずだ。

 

今回のレースでも本当によく頑張っていたし、チャンスはあると思っていた。

実際に、道中でも落ち着いていたし、手応えも十分だった。

だが、レース後、鞍上和田騎手が

速い時計に対応できませんでした

と語っていたように、さすがに2分22秒台の決着はこの馬向きではなかった。

だが、今年の【菊花賞】は阪神。タフさが求められる戦いになる可能性が高い!

ならば、この馬の長距離適性が爆発するのではないだろうか。

楽しみにしつつ、未来の主役に指名する!

 

【ダービー 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 シャフリヤール(福永祐一騎手)
「藤原英昭厩舎みんなで目標にしていたダービーを取れて最高に嬉しいです。タイトな厳しい展開だったのでずっと周りを見ながらの形になりました。決してスムーズな騎乗ではありませんでしたが、馬の力に助けられた勝利だと思います。(追い出しを待っていたかの問いに)そうせざるを得ない状況でしたが、最後の最後まで素晴らしい脚を使ってくれました。(差し切ったかは)分からなかったです。どのタイミングでゴール板が来ているか。というぐらいの着差だったと思いますし、引き上げてくるまで分からなかったです。ワグネリアンでのダービー制覇で大きな自信をもらいましたし、経験をその後の騎手人生に生かせています。こうしてその後のダービーに2勝できたのも、ワグネリアンでの勝利があったからこそだと思います。デビューした時からこの馬でダービーをという思いで一緒に歩んできました。最大目標であるダービーを勝つことが出来て嬉しく思います。お客さんの数を制限している中ではありますが、お客さんに見てもらえて良かったと思いました。たくさんの方に応援して頂きありがとうございます」

(藤原英昭調教師)
「枠が良かったですし、スタートを決めて良い位置を取れて、理想的だと思ったのですが、4コーナーで馬群が凝縮して出すところがない、どこから出るのかと思って見ていました。エフフォーリアは凄いと思って見ていましたが、最後にグッと良く脚を使ってくれました。エフフォーリア、サトノレイナスが強いのは承知していましたが、器用で乗りやすい馬。条件が揃えばいい勝負が出来る問い思っていました。共同通信杯で負けて毎日杯は川田将雅騎手がしっかり乗ってくれて、皐月賞も考えましたが、成長を促してダービーに直行した事がよかったです。メンタル面で強くなったと思います。今後もダービー馬として息の長い、ファンに愛される馬として、結果を残して行けたらと思います」

2着 エフフォーリア(横山武史騎手)
「人気に応えることが出来なくて、申し訳なかったです。流れが遅い中、少し力んでいましたがよく走っていました。最後は勝ち馬にキレ負けしてしまいました」

(鹿戸雄一調教師)
「上手く流れに乗れました。前も空いて最後もバテずに走っていました。最後はキレ負けです。あの差は悔しいですね。でもそれが競馬。ジョッキーも上手く乗ってくれました。またやり直しです」

3着 ステラヴェローチェ(吉田隼人騎手)
「もう少し(ペースが速く)流れてくれると思ったのですが流れてくれませんでした。それでも力のあるところは見せてくれました。展開次第でダービー馬になるチャンスのあった馬です。ゲートが上手ではありませんが今後そのあたりも良くなる余地があります」

4着 グレートマジシャン(戸崎圭太騎手)
「ゲート裏までテンションが高かったです。もう少し落ち着いてくれると良かったんですが・・・。それでも最後までしっかりと伸びてくれて、力の証明はできたと思います」

5着 サトノレイナス(C.ルメール騎手)
「1、2コーナーでは良いポジションを取ることが出来ました。ペースが遅くて向正面では我慢が利きませんでした。直線もよく頑張っていましたが、外にもたれていました。良いレースはできましたが、完璧なレースではありませんでした」

6着 タイトルホルダー(田辺裕信騎手)
「力み過ぎるところがあるので、ハナを取るつもりで出して行きましたが、外の馬が速く、あの位置になり、馬の後ろに入れて運びました。後半のスピード勝負は向かない中、最後は伸びていますし、頑張っています」

7着 ヨーホーレイク(川田将雅騎手)
「随分と力んで走っていました。うまく乗ることが出来ませんでした」

8着 グラティアス(松山弘平騎手)
「スタートも上手く出てくれて、好位でしっかり脚を溜めることが出来ました。最後までよく頑張って走ってくれたと思います」

10着 ワンダフルタウン(和田竜二騎手)
「取りたいポジションを勝ち馬に取られてしましました。スローな流れの中、リズム重視で行きました。馬は格段に良くなっていましたが、速い時計に対応できませんでした」

12着 ラーゴム(浜中俊騎手)
「1コーナーで力みが強くなってしましました。それが影響しました。まだ真面目過ぎます」

16着 ディープモンスター(武豊騎手)
「ペースが遅かったので、早めに外から位置を上げていきましたが、最後は抵抗できませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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