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ホーム勝負の明暗青葉賞 2021【回顧】青葉賞の功労者!藤沢和雄師に感謝&上位2頭の今後について

青葉賞 2021【回顧】青葉賞の功労者!藤沢和雄師に感謝&上位2頭の今後について

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】青葉賞 2021 における勝負の明暗

2021年 5月 1日(土) 2回東京3日 天候 : 小雨 馬場状態 : 良
【11R】 第28回テレビ東京杯青葉賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 2400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 2 ワンダフルタウン 牡3 56 和田竜二 2.25.2 06-06-06-05 34.4 3 5.0 466 +4 (栗)高橋義忠
5 10 キングストンボーイ 牡3 56 ルメール 2.25.2 ハナ 11-10-08-07 34.2 1 3.3 496 0 (美)藤沢和雄
4 7 レッドヴェロシティ 牡3 56 M.デム 2.25.2 クビ 09-10-06-07 34.3 6 20.9 532 0 (美)木村哲也
6 11 テーオーロイヤル 牡3 56 菱田裕二 2.25.3  1/2 16-16-12-11 33.9 15 107.2 446 -4 (栗)岡田稲男
6 12 スワーヴエルメ 牡3 56 柴田善臣 2.25.4 クビ 09-09-08-09 34.2 10 37.3 504 -10 *(美)堀宣行
8 16 レインフロムヘヴン 牡3 56 石橋脩 2.25.5  1/2 15-15-15-15 33.8 11 37.3 450 -6 *(美)堀宣行
7 14 グレアリングアイ 牡3 56 内田博幸 2.25.5 ハナ 18-18-17-16 33.6 7 21.2 536 -14 (美)古賀慎明
8 18 モンテディオ 牡3 56 池添謙一 2.25.6 1 1/4 11-10-12-11 34.2 9 24.7 474 -2 (栗)四位洋文
3 6 アオイショー 牡3 56 大野拓弥 2.25.8 1 1/4 04-04-04-03 35.2 2 3.9 468 -2 (美)中舘英二
10 7 15 リーブルミノル 牡3 56 三浦皇成 2.25.9 クビ 13-13-15-14 34.3 5 13.5 470 -2 (栗)本田優
11 3 5 ワンデイモア 牡3 56 田辺裕信 2.26.0  3/4 17-16-17-16 34.1 8 21.6 524 +2 (美)国枝栄
12 5 9 テンカハル 牡3 56 坂井瑠星 2.26.7 4 13-13-12-11 35.4 13 46.7 488 0 (栗)矢作芳人
13 2 3 ノースブリッジ 牡3 56 横山和生 2.26.9 1 1/2 01-01-01-01 36.5 4 8.4 480 0 (美)奥村武
14 1 1 アランデル 牡3 56 横山武史 2.27.0 クビ 03-03-03-03 36.3 14 87.3 526 -2 (美)大竹正博
15 4 8 マテンロウエール 牡3 56 横山典弘 2.27.3 1 3/4 07-07-08-09 36.1 12 43.3 498 +6 (栗)松永幹夫
16 8 17 タガノカイ 牡3 56 石川裕紀 2.27.3 クビ 02-02-02-02 36.8 16 196.1 500 -8 (栗)宮徹
17 7 13 アウスヴァール 牡3 56 古川吉洋 2.27.8 3 04-04-04-05 37.0 17 231.2 482 +4 (栗)昆貢
18 2 4 バーボンハイボール 牡3 56 丸山元気 2.34.2 大差 07-07-08-18 41.9 18 413.2 552 -6 (栗)森秀行

 

【青葉賞】はダービートライアルでありながら、まだ本番での勝ち馬は出せていない。

それでも、やはり3歳春の時期にタフな東京2400Mの舞台で重賞を好走するような馬は底力がある。

多くの上位入線馬が、その後も大きく羽ばたいている。

そんな【青葉賞】の歴史を作ってきた競走馬たちの中でも、象徴的な2頭と言えるのが、2002年の勝ち馬シンボリクリスエス、そして2003年の勝ち馬ゼンノロブロイではないだろうか。

2002年の優勝馬シンボリクリスエス

ダービーは惜しくも2着に敗退。だが、その後が凄かった。

シンボリは【天皇賞秋】【有馬記念】をいずれも2連覇。

ゼンノは4歳時に秋G1を3連勝!

間違いなく、2000年代前半を代表するスターホースと言ってよい。

そして、その2頭を管理していたのが、藤沢和雄調教師なのだ。

 

最後の青葉賞!藤沢和雄調教師

藤沢和雄調教師は、その2頭を含め【青葉賞】を4勝!

ちなみに2010年の勝ち馬ペルーサ(ゼンノロブロイ産駒)も、その後【天皇賞秋】で2着に好走している。

「【青葉賞】の歴史は、藤沢和雄調教師と共にある」

そこまで言い切っても、決して大げさではないだろう。

そんな藤沢和雄調教師も、来年2月末で定年。

つまり今回のキングストンボーイでの参戦が、最後の【青葉賞】挑戦だったのだ。

キングストンボーイ

もちろん、名調教師であろうが、最後の挑戦だろうが、馬券とは何の関係もない。

それでも、私は予想家であると同時に、一人の競馬ファンでもある。

競馬界を、そして青葉賞を盛り上げ続けてくれた功労者への感謝を込めて、藤沢師の話題に触れずにはいられなかった。

最後の【青葉賞】は2着だが【ダービー】挑戦権は手に入れた!

【ダービー】を含め、引退までの残りの期間、思う存分勝負していただきたい。

 

上位入線馬の可能性はどうだ?

前置きが長くなって失礼した。

やはり【青葉賞】は【日本ダービー】のトライアル。

先ほどキングストンボーイの名前を挙げたが、勝ち馬ワンダフルタウンと共に本番への優先出走権を獲得した2頭の可能性について記す必要がありそうだ。

【皐月賞】の結果を見る限り、【ダービー】ではエフフォーリアが圧倒的な評価を受けるだろうし、その他の【皐月賞】上位組も力がある。

そこに牝馬のサトノレイナスが参戦を決めた。

サトノレイナスの爆発的な末脚も、もちろんダービーでも面白そうだ。

そういった面々に、今回の2頭は絡んでいけるだろうか?

 

1着⇒ワンダフルタウン(和田竜二)

まずはワンダフルタウンから。

今回は約5ヶ月半ぶりの実戦。休養していた理由が爪の不安。【皐月賞】も余儀なくされた。

それだけに、調教を見ていても万全の仕上げとまでは思えなかったし、実際に管理する高橋義調教師も「今回は無事に回ってくるのが第一」と語っていた。

それでも堂々の重賞2連勝を達成!

レースぶりもスムーズだったし、直線れのキレ味も抜群だった。

やはり大器ということだろう。

 

尚、レース後、和田竜二騎手は次のように語っている。

状態的にはここを使ってもっと良くなると思います。今年はクラシックをこの馬で、と思っていたので、ダービーだけは走りたいと思っていました。トライアルを勝って胸を張って行けるので、挑戦状を叩きつけたいと思います

和田騎手というのは、非常に前向きなキャラクターではあるものの、騎乗馬に対して、実際の期待値以上に大きなことを言う人というような印象はない。

挑戦状を叩きつけたいと思う

とまで言い切った意気込みは素直に信じるべきだろう。

能力だけなら、馬券圏内に絡める可能性は高いと思う。

 

個人的には菊花賞で!

ただ、どうしても気になるのは、やはり状態面

ダービーまでは1ヶ月もない。爪の不安と戦いながら、ピークにまで仕上げられるだろうか?

生産者、関係者にとっての最大の願いが「ダービー制覇」だということは承知している。

その上で勝手な願望を申し上げるなら

ダービーはデキを維持する程度で、秋にピークを作るのはどうか!?

 

というのも【青葉賞】の道中で見せていた落ち着いた振る舞いから、走力もさることながら、精神的な長距離適性がかなり高いのではないかと思うのだ。

ちなみに、父ルーラーシップ✕ディープインパクトは、菊花賞馬キセキと同配合。

だが、精神的には対照的な雰囲気を漂わせている。笑

和田騎手の長距離戦における技量の高さは、過去の実績が十分に証明している。

菊花賞馬ワンダフルタウンが誕生

そんな秋があっても、決して驚けないはずだ。

ということで、秋以降のことも含め、未来の主役に指名しておきたい。

 

2着⇒キングストンボーイ(ルメール)

超ハイレベルだった【共同通信杯】で4着に好走した(しかも上がり3ハロンは最速タイムをマーク)ことから高く評価されたキングストンボーイ。

とはいえ、気性的に若さがあると言われていた。

それだけに、初挑戦となる東京芝2400Mの舞台は「挑戦」だったはずだが、、、

キッチリと2着にまとめてくるのだから、さすがは名手ルメールだし、藤沢和雄厩舎だなと思う。

 

さて、レースを振り返ると、進路取りは殆ど完璧。ロスなく良いところを回ってきた。

それでも、仕上がり途上のワンダフルタウンに差された。

「ダービーでの上位争いは難しいだろう」

という声が大きくなるだろうが、私は必ずしもそうとは思わない。

 

意外に奥がありそうだ

上でも触れたが、超ハイレベルだった【共同通信杯】で上がり最速の脚を繰り出したほどの馬。

末脚を活かした瞬発力勝負がベストの形なのだろうと見ていた。

だが、今回はむしろ「競馬センス」を見せつけるようなレースぶり。

想像していたよりも「奥がある馬」だなというのが率直な印象。

今回の大一番、どうしても有力馬たちはエフフォーリアをマークする。

マークされる方も辛いが、マークする側も苦しい(マークする=自分のペースで走れない)

エフフォーリアを皆がマークすると、、、

彼らが厳しい戦いをする中、伏兵のキングストンボーイが立ち回りの上手さを見せて、いつの間にか3着争いへ!といったケースも十分に考えられるとみる。

当然【ダービー】もラストとなる藤沢和雄厩舎だが、既に勝っている大一番だけに、いつも通りのスタンスで臨むだろう。

厩舎にプレッシャーが蔓延していないことも、馬の背中を押すかも?

決して侮れないことをお伝えしておきたい。

 

【青葉賞 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ワンダフルタウン(和田竜二騎手)
「(最後は接戦になり)何とか凌いでくれと思いながら追っていました。最後まで分かりませんでしたが、期待している馬なので残してくれました。(今回5ヶ月ぶりで)爪が悪くなってしまって皐月賞も間に合いませんでしたが、調教は相変わらず良い動きでした。ダービーに出るために権利が欲しかったですし、勝ってその権利を得ることができて良かったです。
雨も何とか持ってくれましたし、枠も良かったので前目につけたいと思っていました。スタートも上手になってきましたし、ある程度流れてくれて、この馬がレースしやすいペースになりましたので、後はどこを抜けようかなという感じでした。休み明けは手応えほど伸びないというのがこの馬ですが、その中でも伸びてくれましたし成長を感じました。
状態的にはここを使ってもっと良くなると思います。今年はクラシックをこの馬で、と思っていたので、ダービーだけは走りたいと思っていました。トライアルを勝って胸を張って行けるので、挑戦状を叩きつけたいと思います」

(高橋義忠調教師)
「休み明けでしたので、無事に回ってくるというのが第一でした。(今年)1月の頃は歩様が悪くて、クラシック戦線は難しいかなと思うくらい状態が良くなかったです。そこからよくここまで調整できました。目指すのはダービーです。およそ1ヶ月なので、反動がないかしっかり見ていきます」

2着 キングストンボーイ(C.ルメール騎手)
「まだ子供ですが、距離は大丈夫そうです。ゴール前は良い脚を使って伸びてくれました」

3着 レッドヴェロシティ(M.デムーロ騎手)
「展開が向かなかったです。スムーズな競馬をしたかったのですが、向正面も3コーナーも密集していて、ちょっと内で狭くなってしまいました。良い脚を使ってくれましたが……」

4着 テーオーロイヤル(菱田裕二騎手)
「スタミナはありますし、トモに緩い所があって前半は行き脚がつかなかったのですが、道中はしっかり折り合って進められました。最後はしっかり脚を使ってくれましたし、これから先が楽しみです」

5着 スワーヴエルメ(柴田善臣騎手)
「左右のバランスがまだ良くないですね。レースでは気持ちが入っていてその分走れていましたが、パンとしたらもっと良くなると思います」

6着 レインフロムヘヴン(石橋脩騎手)
「出来も良かったですし、落ち着いていました。前回はスタートで躓いて気持ちが切れてしまったのですが、今回はスタートも出ました。終いは良い脚を使ってくれるだろうと思って、あの位置からでしたが良い脚を使ってくれました。これからもっと良くなると思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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