こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】フェアリーステークス 2019 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 1 | 1 | フィリアプーラ | 牝3 | 54 | 丸山元気 | 1.36.0 | 13-11-10 | 34.5 | 3 | 7.6 | 436 | -2 | (美)菊沢隆徳 | |
| ２ | 4 | 8 | ホウオウカトリーヌ | 牝3 | 54 | 大野拓弥 | 1.36.0 | 頭 | 09-07-07 | 34.7 | 4 | 8.9 | 470 | -4 | (美)栗田徹 |
| ３ | 7 | 13 | グレイスアン | 牝3 | 54 | 戸崎圭太 | 1.36.1 | 1/2 | 02-02-03 | 35.3 | 5 | 9.0 | 486 | -4 | (美)斎藤誠 |
| ４ | 2 | 3 | エフティイーリス | 牝3 | 54 | 蛯名正義 | 1.36.2 | 3/4 | 11-11-10 | 34.7 | 2 | 7.4 | 446 | +2 | (美)金成貴史 |
| ５ | 6 | 11 | アクアミラビリス | 牝3 | 54 | Ｍ．デム | 1.36.2 | 頭 | 06-04-05 | 35.2 | 1 | 2.2 | 424 | -4 | (栗)吉村圭司 |
| ６ | 3 | 5 | サンタンデール | 牝3 | 54 | 木幡巧也 | 1.36.2 | 頭 | 01-01-01 | 35.5 | 15 | 211.6 | 434 | 0 | *(美)岩戸孝樹 |
| ７ | 7 | 14 | レディードリー | 牝3 | 54 | 柴田善臣 | 1.36.2 | ハナ | 16-16-16 | 34.0 | 10 | 48.4 | 442 | +6 | (美)伊藤正徳 |
| ８ | 6 | 12 | チビラーサン | 牝3 | 54 | 田辺裕信 | 1.36.2 | 頭 | 15-15-15 | 34.3 | 8 | 21.6 | 436 | -8 | (美)中舘英二 |
| ９ | 2 | 4 | スカイシアター | 牝3 | 54 | 横山武史 | 1.36.2 | ハナ | 04-04-03 | 35.2 | 12 | 72.5 | 416 | -6 | (美)高柳瑞樹 |
| 10 | 1 | 2 | アゴベイ | 牝3 | 54 | 北村宏司 | 1.36.3 | 1/2 | 13-14-10 | 34.6 | 6 | 11.5 | 440 | +2 | (美)尾関知人 |
| 11 | 5 | 9 | プリミエラムール | 牝3 | 54 | 武藤雅 | 1.36.5 | 1 1/4 | 02-02-02 | 35.7 | 13 | 81.4 | 438 | -2 | (美)田島俊明 |
| 12 | 5 | 10 | セントセシリア | 牝3 | 54 | 中谷雄太 | 1.36.6 | クビ | 06-07-07 | 35.4 | 16 | 346.7 | 382 | -8 | (栗)矢作芳人 |
| 13 | 3 | 6 | レーヴドカナロア | 牝3 | 54 | ブロンデ | 1.36.8 | 1 1/4 | 09-07-07 | 35.6 | 9 | 25.0 | 432 | -8 | (栗)斉藤崇史 |
| 14 | 4 | 7 | ウィンターリリー | 牝3 | 54 | 菱田裕二 | 1.36.8 | ハナ | 04-04-05 | 35.8 | 11 | 72.0 | 434 | -2 | *(美)岩戸孝樹 |
| 15 | 8 | 15 | メイプルガーデン | 牝3 | 54 | 丸田恭介 | 1.37.3 | 3 | 11-11-10 | 35.8 | 14 | 160.7 | 478 | 0 | (美)高市圭二 |
| 16 | 8 | 16 | アマーティ | 牝3 | 54 | 三浦皇成 | 1.43.8 | 大差 | 06-07-10 | 42.5 | 7 | 13.8 | 480 | +8 | (美)武井亮 |
まずは何より、優勝したフィリアプーラへ、心からの祝福を伝えたい。
キングスポーツは１週前から「予告した☆穴馬」とした指名していた。それだけに、当然好走するものだと考えていたが、４角10番手という厳しい位置取りから豪快に突き抜けた姿、そしてそこから感じられた強さは想像以上だった。
クラシック路線でも十分に活躍が見込めると思う。もちろん、今後も機会があれば指名していこうと考えている。
また、鞍上の丸山元気騎手も、昨年の【福島記念】（スティッフェリオ）に続いて、通算で重賞５勝目となった。
デビュー２年目に92勝を挙げたことで将来を嘱望された大器。近年は結果を残せずに苦しんできたが、ようやく目覚め始めた印象。
今年で29歳とまだまだ若いし、これからの飛躍に期待しようじゃないか。
【フェアリーＳ】関東馬１０年連続Ｖ！フィリア大熱戦制した – サンスポZBAT！競馬 https://t.co/H0ZuKBpch7
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さて、今回は「何故フィリアプーラを指名したか？」という理由をご紹介しようと思う。
その理由こそが、今後皆さまが２歳戦、あるいは３歳１～３月あたりの重賞、つまり「経験の浅い馬同士の戦い」を予想する上での大きなヒントになると考えているからだ。
ポイントは「新馬戦の出走頭数」にあり！
皆様はこんな格言を聞いたことがあるのではないか。
「10本の調教よりも１回の実戦」
それだけ、実戦でしか得られないものがあるということ。
では、実戦でしか得られないものってなんだろう？トップスピードで走ることは調教でもできる。スタミナをつけることもできるだろう。
唯一できないことは
ではないだろうか。調教では、二桁の頭数で一緒に走るなんてことはありえないのだから。
実戦で他馬に揉まれてごちゃついて、それを跳ね返すことで心身の逞しさを身につける！それが多頭数確実の重賞では活きてくる！
だからこそ、私たちキングスポーツは、２歳戦、あるいは３歳春の重賞を予想する際は、新馬戦や未勝利戦などの出走頭数を重視してきた。
出走頭数が多いレースを戦ってきた馬は、それだけで大きなアドバンテージを持っているということ。
ちなみに、フィリアプーラは、新馬戦で15頭立て（３着）、未勝利戦で16頭立て（１着）を経験している。
但しフィリアプーラはそれだけではない
フィリアプーラを指名した理由に関しては、もうひとつ、どうしてもお伝えしなければいけないことがある。
それは
ということ。
いずれも上がり３ハロンで最速タイムをマークしているが、新馬戦は速い上がり（33秒５）をマークした、つまりはゆったりとした流れのレース。逆に未勝利戦は上がりがかかる（35秒４）展開、つまり速い流れのレースだった。
要するに、フィリアプーラは、デビュー以来２戦しか経験していない段階で、早くも「展開不問の実力派」であることを証明していたのだ！
多くの競走馬には「得意な展開と不得意な展開」があると思うが、特に重賞のような能力拮抗のビッグレースでは、自らが思い描いたような展開になることは稀。
その点、フィリアプーラに関しては、不得手な展開がないことがわかっていたから、何があろうと信頼できる馬として、自信をもって指名したのだ。そして勝ってくれた！
長々書いてきたが、まとめとしては、２歳戦、あるいは３歳春の時期の重賞を予想する場合は
１．出走各馬がこれまで戦ってきたレースの出走頭数に注目（多頭数を経験しているのはアドバンテージ）
２．出走各馬がこれまで戦ってきたレースの展開に注目（展開不問を証明している馬は迷わず注目）
以上だ。
最新記事
次走こそ狙え！この馬が未来の主役だ！
今回の「未来の主役」としてご紹介するのは
５着のアクアミラビリス
【フェアリーＳ】子供っぽさ出た…アクア、不発５着 – サンスポZBAT！競馬 https://t.co/gzLtnSxj7J
— サンスポZBAT！競馬 (@sanspoyosouou) January 13, 2019
１番人気の評価を受けながら５着に敗れたのだから、がっかりされた方も多いとは思うが「馬のこれから」ということを冷静に考えれば、決して悲観する必要はない。
管理する吉村調教師が
「スタートで隣の馬に寄られてびっくりしたみたい。キャリアの浅さが出てしまいました」と語っていたが、まさしくその通りで集中力を欠いているように見えた。
新馬戦で見せた、上がり最速の爆発的な脚からは、確かに大物の片りんが感じられるだけに、ここでの経験を糧にしてほしい。
【フェアリーステークス 2019】を見逃した方は下記からご覧下さい。
【フェアリーステークス 2019】のレース後の関係者のコメント
～レース後のコメント～
１着 フィリアプーラ（丸山元気騎手）
「スタートは出ましたが、リズム良く運ぶことも心がけてあの位置になりました。前半は折り合ってくれて、終いは弾けました。若い牝馬で精神的に安定していないところはありますが、乗りやすくて終いは脚を使ってくれます。また騎乗のチャンスがあれば、この馬の良さを引き出したいと思います。今年は去年以上の勝ち星を挙げたいです。大きいところを勝てるように頑張ります」
２着 ホウオウカトリーヌ（大野拓弥騎手）
「マイルでも上手に競馬をしてくれました。メリハリのきいた競馬で、惜しかったけど先々につながりそうです」
２着 ホウオウカトリーヌ（栗田徹調教師）
「良いレースでした。勝ちたかったです。位置が後ろすぎるかと思いましたが、加速が良かったです。賞金を加算できましたし、今後は様子を見て決めます」
３着 グレイスアン（戸崎圭太騎手）
「良い感じでいけたのでしのぎたかったのですが残念です。テンションはそれほど上がらず、むしろ前向きさが出て良かったです」
４着 エフティイーリス（蛯名正義騎手）
「勝負所で前に入られたのが痛かったですが、最後まで伸びていて悪い内容ではなかったです。脚元が弱いので、そこがもう少し丈夫になってくれると良いのですが…」
５着 アクアミラビリス（Ｍ・デムーロ騎手）
「初の右回りで外へ張ったり、ハミを噛んだりしていました。キャリア２走目は難しいですね。まだ子供です」
８着 チビラーサン（田辺裕信騎手）
「前回同様にゲートで後ろにもたれてしまいました。その分力むことなく後ろから行けましたが、ペースもあるので前目につけられないと厳しいです」
１２着 セントセシリア（中谷雄太騎手）
「本当は内でロスのない競馬をしたかったのですが、枠も内ではなかったのである程度ポジションを取りに行きました。それでもそれほど負けてないので、馬体がもうひと回り成長してくれればと思います」
１５着 メイプルガーデン（丸田恭介騎手）
「初めての芝でしたが、マズマズでした。芝でもやれると思います」
（via ラジオNIKKEI ）
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