こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】ファルコンS 2021 における勝負の明暗
【11R】 第35回中日スポーツ賞ファルコンS
3歳・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1400m 15頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
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1 | 1 | 1 | ルークズネスト | 牡3 | 56 | 幸英明 | 1.20.1 | 01-01 | 35.0 | 3 | 7.6 | 510 | +10 | (栗)浜田多実 | |
2 | 3 | 4 | グレナディアガーズ | 牡3 | 57 | 川田将雅 | 1.20.1 | 頭 | 02-02 | 34.9 | 1 | 1.8 | 458 | 0 | (栗)中内田充 |
3 | 7 | 13 | モントライゼ | 牡3 | 57 | ルメール | 1.20.5 | 2 1/2 | 08-07 | 34.8 | 2 | 4.4 | 494 | +2 | (栗)松永幹夫 |
4 | 3 | 5 | サルビア | 牝3 | 54 | 池添謙一 | 1.20.5 | 頭 | 04-03 | 35.0 | 6 | 20.8 | 458 | 0 | (栗)鈴木孝志 |
5 | 4 | 7 | インフィナイト | 牝3 | 54 | 藤井勘一 | 1.20.6 | 1/2 | 04-07 | 35.0 | 9 | 34.3 | 490 | -6 | (栗)音無秀孝 |
6 | 5 | 8 | ファルヴォーレ | 牡3 | 56 | 秋山真一 | 1.20.7 | クビ | 15-14 | 34.2 | 7 | 29.5 | 450 | +2 | (栗)高橋義忠 |
7 | 8 | 15 | ヴィジュネル | 牡3 | 56 | 藤岡康太 | 1.20.7 | クビ | 10-10 | 34.8 | 10 | 36.7 | 466 | -6 | (栗)渡辺薫彦 |
8 | 4 | 6 | ニシノアジャスト | 牡3 | 56 | 勝浦正樹 | 1.20.8 | 1/2 | 14-14 | 34.3 | 11 | 39.0 | 526 | +4 | (美)小手川準 |
9 | 6 | 10 | ロードマックス | 牡3 | 56 | 福永祐一 | 1.21.0 | 3/4 | 08-07 | 35.4 | 4 | 11.6 | 442 | 0 | (栗)藤原英昭 |
10 | 7 | 12 | ショックアクション | 牡3 | 57 | 戸崎圭太 | 1.21.1 | 1/2 | 10-10 | 35.2 | 5 | 17.4 | 496 | -4 | (栗)大久保龍 |
11 | 8 | 14 | アスコルターレ | 牡3 | 57 | 鮫島克駿 | 1.21.1 | クビ | 13-13 | 34.8 | 8 | 30.6 | 432 | -20 | (栗)西村真幸 |
12 | 5 | 9 | フォイアーロート | 牡3 | 56 | 中井裕二 | 1.21.2 | 1/2 | 12-10 | 35.3 | 12 | 76.9 | 466 | -4 | (栗)浅見秀一 |
13 | 6 | 11 | ラングロワ | 牝3 | 54 | 秋山稔樹 | 1.21.6 | 2 1/2 | 03-03 | 36.2 | 14 | 183.8 | 418 | -10 | (美)堀井雅広 |
14 | 2 | 3 | トーセンウォーリア | 牡3 | 56 | 菱田裕二 | 1.22.1 | 3 | 04-03 | 36.6 | 13 | 156.3 | 494 | -2 | (美)池上昌和 |
15 | 2 | 2 | ホーキーポーキー | 牝3 | 54 | 城戸義政 | 1.22.3 | 1 1/4 | 04-03 | 36.8 | 15 | 264.4 | 450 | +2 | (美)武市康男 |
改めて申し上げるまでもないだろうが、今年の3歳牡馬勢は混戦だと言われている。
例えば、今月はじめの重賞【弥生賞】では、その時点での「世代最強馬」とも言われていたG1馬ダノンザキッドが3着に敗れている。
また、先月の【共同通信杯】を快勝して世代トップクラスに名乗りを挙げたエフフォーリアも見逃せない。
素晴らしいぶりは強烈に印象に残っているものの、レース当時は4番人気。
決してズバ抜けた評価ではなかった。
参考⇒共同通信杯 2021 レース回顧
つまり、いつどこから「新しい主役候補」が出ても驚けないということ。
それは短距離~マイル路線に関しても同様だと判断。
【NHKマイルカップ】へのステップレースとして行われた今回の【ファルコンステークス】も一筋縄ではいかないだろうとみていた。
G1馬グレナディアガーズが出走
【ファルコンステークス】が一筋縄ではいかない!つまり!
G1馬グレナディアガーズが敗れるのではないかと考えていた。
確かに、今振り返ってみても【朝日杯FS】の勝ちっぷりは素晴らしい。
7番人気という伏兵評価だった分、マークされることなく好位で楽に運べたという追い風はあったにせよ、最後まで落ちないスピード、そして叩き出したレコードタイムは強烈だった。
参考⇒朝日杯FS 2020 回顧
ただ、そのG1で2着だったステラヴェローチェが、今年初戦の【共同通信杯】において1番人気を裏切り5着に敗れている。
この事実も「3歳牡馬が混戦」を示す事例のひとつだし、それならグレナディアガーズが敗れても何ら驚けないと考えた。ましてや、先に大目標の【NHKマイルカップ】がある分、仕上がり途上。
そして案の定!
優勝したのはキングスポーツが1週前から不動の軸馬として予告!Youtubeチャンネルでも公開した★ルークズネスト(3番人気)
グレナディアガーズは2着に惜敗した。
結論は予想通りで馬券も獲れた。会員の方からもお喜びの声をいただいた。
それは素直に嬉しい。ルークズネストにも心から感謝!
だが、それらの思いと同じくらい心に残ったのが
だったのだ。
想像以上の大器かもしれない
レース後、川田騎手が
と語っていたように、グレナディアガーズにとっては決して良い内容のレースではなかった。
走力があるが、暴走するケースがあるのがグレナディアガーズ。実際、デビュー2戦目の未勝利戦では気性の悪さが出て4着に終わっている。
そして今回も、その時以来の気性の悪さが出た。
しかも未勝利だった当時とは違い、今回は重賞。相手のレベルも非常に高いのだ。
惨敗もあるかなと見ていたが、終わってみれば2着。
それも一度は先頭に立つ場面もあった!
最低限のレベルが驚くほど上がっている
暴走しても重賞2着!
いや、厳密に言えば以前は暴走して未勝利戦4着だから
最低限のレベルが上がっている!
ということかもしれない。
ある程度のレベルの競走馬なら、自らにとって理想、あるいはそれに近い条件なら好走して当然。
そうではない、苦しい条件の時にこそ真価が問われるのではないかと考える。
それだけに、今回の結果からも
グレナディアガーズは本物
という評価をハッキリと申し上げておきたい。
当然、本番でも
さあ、向かうのは5月のG1【NHKマイルカップ】。
どうしても気性に不安がある分、馬券を買う側としては怖さは残るだろう。
だが、悪くても今回のレースくらいのパフォーマンスはできる馬だと考えたら、随分と印象は変わるのではないだろうか。
鞍上がデビュー以来コンビを組み続けている川田騎手だという点も頼もしい。
歴戦の名手だけに、そろそろ完全に馬のことを掴んでいるだろう。
ということで!本番を楽しみに待とうじゃないか!
キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」
ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。
今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。
せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。
今回は1頭。もちろん、優勝馬ルークズネストについてご紹介したい。
グレナディアガーズ同様、本番でもチャンスあり!
1着ルークズネスト
驚くほどの競馬センスの持ち主だ。
前走の重賞【シンザン記念】では出遅れたこともあったが、4角7番手から追い込んで2着に!
そんな馬が、今度は枠を活かしたとはいえ、逃げて優勝を収めたのだ。しかもG1馬を撃破。
脚質不問、それも極めて高いレベルで。
それも、単に強いだけの話ではなく、鞍上の幸騎手が
「前回より折り合いがつきました」
と語っているように「進化」の途中にいる馬なのだ。
ここから本番まで、さらに良くなるであろうことを楽しみにしている!
もちろん「未来の主役」に指名したい!
【ファルコンS 2021】のレース後の関係者のコメント
レース後のコメント
1着 ルークズネスト(幸英明騎手)
「極端な枠(1番枠)でしたから、どんなレースをするか色々考えていたのですが、馬が楽に出てくれたのでハナに行きました。最後はグレナディアガーズに一旦前に出られましたが、差し返してくれました。力のある馬です。今日は逃げましたが、色んな位置からレースができる馬です。前回より折り合いがつきましたし、この感じならマイルの距離でも自信を持って臨めそうです」
2着 グレナディアガーズ(川田将雅騎手)
「久々のレースでテンションが高く、力んで走っていました。それでも辛抱がきいていたと思うのですが、最後は止まる形になって勝ち馬に差し返されました。色々これから改善できれば良いと思います」
3着 モントライゼ(C.ルメール騎手)
「休み明けを考えると、今日は道中、我慢ができていましたし、良い競馬をしてくれたと思います。体はまだ太かったですし、次が楽しみになるレースでした」
(via ラジオNIKKEI )
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