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ホーム勝負の明暗フェブラリーS 2021【回顧】勝ち馬は魅力的だが「次走も見てみたい」

フェブラリーS 2021【回顧】勝ち馬は魅力的だが「次走も見てみたい」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】フェブラリーステークス 2021 における勝負の明暗

2021年 2月21日(日) 1回東京8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第38回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) ダート 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 3 カフェファラオ 牡4 57 ルメール 1.34.4      03-03 35.6 1 3.3 514 +10 (美)堀宣行
5 10 エアスピネル 牡8 57 鮫島克駿 1.34.5  3/4    10-09 35.2 9 28.0 488 -4 (栗)笹田和秀
B4 7 ワンダーリーデル 牡8 57 横山典弘 1.34.8 1 3/4    07-04 35.7 8 19.3 534 +2 (栗)安田翔伍
8 16 レッドルゼル 牡5 57 川田将雅 1.34.9  1/2    10-11 35.5 3 6.0 490 -4 (栗)安田隆行
1 1 エアアルマス 牡6 57 松山弘平 1.35.1 1 1/4    02-02 36.6 10 37.1 498 +4 (栗)池添学
1 2 インティ 牡7 57 武豊 1.35.1 クビ    13-13 35.5 7 17.5 518 -6 (栗)野中賢二
8 15 ミューチャリー 牡5 57 御神本訓 1.35.3 1 1/4    15-15 35.6 13 120.1 462 -7 [地]矢野義幸
7 13 ソリストサンダー 牡6 57 北村宏司 1.35.4 クビ    12-11 35.9 5 11.0 494 +8 (栗)高柳大輔
3 6 アルクトス 牡6 57 田辺裕信 1.35.6 1 1/4    05-04 36.6 2 4.7 540 -4 (美)栗田徹
10 6 12 ヤマニンアンプリメ 牝7 55 横山武史 1.35.6 クビ    07-08 36.4 14 187.7 494 -2 (栗)長谷川浩
11 5 9 サンライズノヴァ 牡7 57 松若風馬 1.35.7  3/4    15-15 35.9 4 6.0 542 +8 (栗)音無秀孝
12 6 11 スマートダンディー 牡7 57 秋山真一 1.36.0 2    09-09 36.7 16 313.3 498 -4 (栗)石橋守
13 7 14 オーヴェルニュ 牡5 57 丸山元気 1.36.5 3    05-04 37.5 6 11.8 460 -16 (栗)西村真幸
14 4 8 ワイドファラオ 牡5 57 福永祐一 1.36.7 1    01-01 38.2 11 41.0 514 +8 (栗)角居勝彦
15 3 5 サクセスエナジー 牡7 57 酒井学 1.37.1 2 1/2    13-13 37.5 15 228.6 550 0 (栗)北出成人
16 B2 4 ヘリオス セ5 57 M.デム 1.37.7 4    03-04 38.7 12 48.6 462 -4 (栗)寺島良

 

レースについて振り返る前に!

まずは2021年のG1初戦という注目の大一番を盛り上げてくれた精鋭16頭に対して、心からの感謝を申し上げたい。

私たちキングスポーツは、昨年暮れのG1【有馬記念】で馬連万馬券を的中!

今回の大一番に「G1・2連勝」がかかっていたこともあるだろうが、いつも以上にご会員様からのレースに対するお問い合わせが多かった気がする。

やはりG1は別格なのだと改めて感じさせられた。

16頭は、そんな別格のレースへの出走にこぎつけたのだ。

着順はついてしまったが、勝った馬も負けた馬も、胸を張ってほしい。

 

G1を終えて、改めて思うこと

さて、幸い、そんな大一番を射止めることができた。

3連複勝負での2万馬券的中!

決して大満足とは言わないが、ひとまず「G1・2連勝」を達成できたことは誇りに思う。

 

そんな大一番を終えて、改めて思うのが

競馬に先入観は禁物

だということだ。

 

先入観は最大の敵

優勝馬こそ4歳馬のカフェファラオだが、2&3着は何といずれも8歳馬!

例えば昨年、JRAで行われた26のG1のうち、8歳以上の馬が馬券に絡んだケースが何回あったかご存知だろうか?

答えはたった2回!

しかも、いずれも障害G1だ。

▼2020年G1 8歳以上の馬券圏内馬▼
【中山GJ】 ⇒1着オジュウチョウサン(9歳)
【中山大障害】⇒3着タガノエスプレッソ(8歳)

 

近年、高齢の活躍馬が増えつつあるなどと言われてはいるが、昨年の結果を見る限り、G1ほどハイレベルな舞台ともなれば「高齢は買えない」

もしも、そういった先入観が頭にこびりついていた方なら、エアスピネル&ワンダーリーデルは絶対に買えなかったはず!

幸い、私たちは買うことができたが、今後も決して油断はできない。

年齢に限った話しではないが、いかなる時でも先入観を疑ってかかる!

それくれいの気持ちで予想に臨まなければ、競馬は勝てないのだと改めて感じる。

 

おめでとう!カフェファラオ

8歳馬が2頭も台頭する難解なレースを制したのが4歳馬カフェファラオ。

昨年【チャンピオンズC】で2番人気ながら6着に敗れた際

「手応えがあまり良くなかったです。向こう正面で忙しくなり、加速できなかった。まだ3歳。これからです」

などとルメール騎手が語っていたが、集中できていない面もあったようだ。

「これではG1では少し厳しいか?」などと感じていたが、約2ヶ月半で馬は一変!

 

チークピーシーズを装着した効果もあったとは思うし、得意の舞台だったこともあるだろう。

だが、それにしても素晴らしい!前半から集中し、行きっぷりもよく、直線も切れる。

要するに、全く危ない面がなかった。

今回、【チャンピオンズC】上位組の多くが出ていなかったが、今日のカフェファラオだったら、仮に彼らが出走していてもヒケをとらなかったはずだ。

間違いなく大器だ!

 

次走には注目したいが

ただ、気になることもある。実は、結果的には勝利したものの、2走前【シリウスS】でも集中しきれていなかったのか、反応が悪い場面があった。

カフェファラオにとっては、本当に気性面がネックだったのだ。

それだけの大きな問題が、今回の走りだけで完全に解消したといえるか。

できれば、違う条件、特に距離が延びた場面でもう一度みたい!

そこでも問題なく勝利を収められるようなら!

完全無欠のスーパーダートホース誕生となるかも!

楽しみにしている。

 

2着馬はまだやれる!

今回のレースは、とにかくカフェファラオが目立っていた。

だから、カフェファラオについて触れれば良いかとも思ったが、、、

勝ち馬以外で最も可能性を感じた2着エアスピネルについては、ご紹介してみたい。

 

勝ち馬から0.1秒差、しかも上がり最速タイムをマークしたように強さを証明したが、レースぶりにミスはなかった。

それだけに、今日に関しては勝ち馬に先着するイメージはわかないが

スムーズに回ってくることさえできれば確実に走る馬!

ダートのマイル前後なら、まだまだやれる馬だと思う!

勝ち馬以外なら、今後の可能性を最も感じた!

 

ただし、スムーズに回ってくるというのは、騎手の腕も問われる。

例えば前走【チャンピオンズC】などは、位置取りが後ろになったり、窮屈になったりで7着に敗れているのだ。

その点、今回の鞍上・鮫島駿騎手はお見事だった!

 

頼もしき若武者と共に

道中での位置取りや、落ち着いた追走ぶりはもちろん、仕掛けどころもドンピシャだった。

人気薄の立場だったにせよ、G1の大一番でこうした騎乗ができるのは頼もしい。

今年7年目ながら、重賞勝ちは一度だけ。

だが、今年はここまで既に11勝を挙げているし、今日の騎乗を関係者が見れば、質の良い馬が集まるようにもなるだろう。

良い馬が良い騎手を育てるとも言われている。

今年は鮫島駿騎手にとって飛躍の一年になるかもしれない!

頼もしき若武者とのコンビ継続を前提として、未来の主役に指名!

引き続き応援したい。

 

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は1頭のみ、数行程度の解説にはなるが、どこかで役立つ場面もあると思うので、ぜひ、目を通していただきたい。

 

9着アルクトス

2番人気の高い評価を集めた。

また、私たちも期待をしていた1頭だったので、この着順は正直に言って意外というか残念。

レースを見直しても、騎乗に大きなミスがあったとも思えない。

それでいて、直線で早めの失速。

正直言って、敗因を探るのは難しいが、強いて言うなら田辺騎手のコメントにヒントがあるか。

「馬の調子は良かった。器用に脚を使えるタイプではないし、外を回る形になったが、この馬のしたい競馬はできた」

要するに「さほど力は抜けていないから、インを回るくらいでなければ勝てない、だがG1でそれをするほどの器用さはない」ということなのだろう。

見る側が、基本的な能力を高く評価しすぎたのかもしれない。

ただ、それでも交流G1馬だ。

これで人気を落とし、気楽に乗れる立ち位置になれば!まだ見限れない!

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【フェブラリーS 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 カフェファラオ(C.ルメール騎手)
「今日は本当のカフェファラオを見せてくれました。パドックから自信を持っていました。馬の状態はすごく良かったです。今日はチークピーシーズをつけて、アグレッシブな競走をしたかったのですが、良いスタートを切って、良いポジションにつけられました。流れに乗れて、少し忙しかったのですが、よく反応してくれました。この馬のポテンシャルはとても高いです。2歳から能力を見せていて、絶対にGIを勝てる馬だと思っていましたから、今日GIを勝てて良かったです」

(堀宣行調教師)
「中々体の増えない馬ですが、中間色々やってきて、フィジカル面では良い形で仕上がったと思います。チークピーシーズについては、矯正馬具であり、本来無くても馬が楽しく走れるくらいにできないといけないようにも思いますから、今後また色々考えてやっていきたいと思います。レースについては、戦前特に話をせず、後で色々聞かせてほしいとジョッキーには伝えていました。行くと思っていた馬が行かなかったり、思っていた形と違う部分もありましたが、私が考えていたようなレースをして、ジョッキーが上手く促しながら乗ってくれました。直線、外に出して、最後の走りは本当に良かったと思います。勝てて嬉しいというより、ようやく結果を出せた思いの方が強かったです。まだまだ色々な引き出しを持っていそうですし、こういう状況ですから、オーナーとも相談しながら、色々やっていきたいと思います」

2着 エアスピネル(鮫島克駿騎手)
「ロスなく立ち回って、この馬の持ち味である一瞬の切れ味を活かしたいと思って、道中は追い出しを我慢しました。プラン通りに乗ることができましたし、すごく良い状態でした。ただ、着差が着差だけに乗り方一つで何とかなったかもと思うと、すごく悔しいです」

3着 ワンダーリーデル(横山典弘騎手)
「(レースに関して)最高でした。上手くいったのですが、今日に関してはただ負けただけという感じです。ここまで仕上げてくれた厩舎もすごいですし、走ってくれた馬もすごいです」

4着 レッドルゼル(川田将雅騎手)
「抜群の具合の良さで競馬場まで連れて来てくれました。1600mでもとてもリズム良く、直線も精一杯の走りをしてくれました」

5着 エアアルマス(松山弘平騎手)
「スタートが良く、前半は良い形で運べて、ハナを切りながらも溜める競馬ができました。3コーナーで早めに来られてしまい、そこでペースを上げざるを得なくなりました。もう少し脚を溜められたら良かったです」

7着 ミューチャリー(御神本訓史騎手)
「去年このレースを使って、今年は神経質になることもありませんでした。川崎記念から間隔はなかったですが、(馬体重が)-7kgとギリギリのところで出走できました。このメンバー相手に7着と力のあるところを見せてくれましたし、軽いダートにも慣れてきた感じがありました。時計がかかる南関の交流重賞あたりならさらに良いと思います」

8着 ソリストサンダー(北村宏司騎手)
「返し馬のバランスも精神的にもすごくコンディション良く感じました。道中は流れの中であのポジションになりましたが、正直なところ余裕を持っての追走という感じではありませんでした。直線でも伸びかけましたが、坂の途中で伸びが鈍りました。初めてのGIで落ち着いた走りはできましたが、今回楽しみだったので、(負けたことは)残念です。ただ、内容が悪かったわけではないので、経験を積んだらさらにやれると思います」

9着 アルクトス(田辺裕信騎手)
「馬の調子は良かったと思います。外を回る形にはなりましたが、あまり器用な脚を使えるタイプではないので、この馬のしたい競馬をしました。この馬の競馬はできましたが、相手も強かったです」

11着 サンライズノヴァ(松若風馬騎手)
「4コーナーで本来ならば余裕を持って回ってこられるのですが、今日は反応が鈍かったです。ゲートを上手く出してあげることができませんでした。人気をしていただけに、結果を出せず申し訳なかったです」

13着 オーヴェルニュ(丸山元気騎手)
「1600mは忙しかったです。持つところがなく、追い通しになりました。(この馬には)4つコーナーがあった方が良いですね。(馬体重が-16kgだったことに関して)止まりすぎですから、いくらか影響したと思います」

14着 ワイドファラオ(福永祐一騎手)
「ある程度前を意識した競馬をするつもりでしたが、行き脚がつきませんでした。追ってからも全然頑張ろうとしませんでした。本来のこの馬の走りができていないので、今後色々考えないといけないかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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