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チューリップ賞 2022【回顧】「世代像」をイメージすることの重要性を再確認

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】チューリップ賞 2022 における勝負の明暗

2022年 3月 5日(土) 1回阪神7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第29回チューリップ賞
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
4 6 ナミュール 牝3 54 横山武史 1.33.2    07-08 33.9 1 2.2 430 0 (栗)高野友和
1 1 ピンハイ 牝3 54 高倉稜 1.33.4 1 1/2    10-08 34.1 13 229.8 414 -6 (栗)田中克典
2 3 サークルオブライフ 牝3 54 M.デム 1.33.4 クビ    04-04 34.5 2 3.3 476 -2 (美)国枝栄
5 8 サウンドビバーチェ 牝3 54 石橋脩 1.33.5 クビ    02-02 34.9 8 36.9 474 0 (栗)高柳大輔
5 9 ウォーターナビレラ 牝3 54 武豊 1.33.6  3/4    04-05 34.5 3 5.6 478 +8 (栗)武幸四郎
6 11 ルージュスティリア 牝3 54 岩田望来 1.33.8 1 1/2    13-14 33.9 5 14.7 474 +8 (栗)藤原英昭
6 10 ラリュエル 牝3 54 川田将雅 1.34.0  3/4    04-05 35.0 6 24.1 424 -4 (栗)矢作芳人
8 15 オーソレミオ 牝3 54 横山和生 1.34.2 1 1/2    03-03 35.4 10 109.3 436 -4 *(栗)昆貢
4 7 ルピナスリード 牝3 54 池添謙一 1.34.4  3/4    07-07 35.2 11 136.0 450 0 (栗)吉岡辰弥
10 7 13 ツッチーフェイス 牝3 54 小沢大仁 1.34.4 ハナ    10-12 34.7 15 353.3 462 0 (栗)今野貞一
11 8 14 ステルナティーア 牝3 54 福永祐一 1.34.4 クビ    12-11 34.9 4 9.4 440 +8 (美)木村哲也
12 7 12 シークルーズ 牝3 54 三浦皇成 1.34.4 ハナ    07-08 35.1 12 146.8 428 +6 (栗)杉山晴紀
13 2 2 ジャマン 牝3 54 松山弘平 1.35.3 5    01-01 36.8 7 26.6 466 -4 (栗)高橋康之
14 3 5 スプリットザシー 牝3 54 団野大成 1.36.0 4    13-12 36.4 14 302.0 382 -6 (栗)西村真幸
3 4 アンジェリーナ 牝3 54 横山典弘    13-14 9 76.6 422 +2 *(栗)昆貢

 

誰もが認める超出世レース

【チューリップ賞】というレースを一言で表すなら

春競馬を代表する出世レース

ということになるのではないか。

実際に、このレースを高い評価で迎えた馬が順当に結果を出し、その後のクラシックG1でも活躍するという例を何度も見てきた。

近年なら、ラッキーライラックが出世馬の代表例だろう

当然、伏兵の台頭はなかなか許されず、直近5年の3連単平均配当も7千円台にとどまっていた。

それだけに、恐らく多くの競馬ファンは

「今年も上位人気馬が順当に上位を占める」

と考えていたと思うが、、、実は私たちはそうではなかった。

「今年に関しては、波乱の可能性も十分にある」

では、どうしてこういった考え方をしたのか?

 

ヒントは昨年の【阪神JF】にあった

実は理由は極めてシンプル。

そのあたりについて、実際に有料会員様にご提供した解説文を転載(該当部分を抜粋)してみたい。

今年の3歳牝馬世代は、元々混戦だと言われていた。

例えば今でこそ2歳女王となったサークルオブライフは【アルテミスS】の時は7番人気、さらに【阪神ジュベナイルF】の2着馬は8番人気のラブリイユアアイズだった。

多くの伏兵馬が激走してきた点から、まだ他にも素質を秘めた牝馬が存在するはず。だからこそ、このレースは「新興勢力」の発掘が勝利の近道!

そして、案の定、2着には13番人気の大穴ピンハイが飛び込んだ。

私たちもしっかりとヒモで押さえ、抑え馬券ではあるが3連複の3万馬券をゲットすることができた。

ピンハイには、ただただ感謝だ。
(※尚、惜しくも馬券圏外ではあるが、4着に食い込んだサウンドビバーチェも8番人気だった)

参考⇒チューリップ賞など先週の成績速報

 

「世代像」を意識することの重要性を再確認

言うまでもないと思うが、ここまで記した内容は、的中自慢をするためのものではない。

私たち自身、改めて

「世代像」を意識することの重要性を再確認した

この点を皆様と共有したいと考えたのだ。

世代像について、ざっくり言えば

「既に勢力図が固まっている世代」なのか?
それとも「混戦で新興勢力の台頭がありえる世代」なのか?

上でも記した通り、私たちは後者だと考えていた。

だからこそ「何かが起きるかもしれない」と思い、単純に戦績だけを見たら買いにくいピンハイを拾えたのだ。

 

当然、桜花賞でも!第2のピンハイはいる!

もちろん、新興勢力の台頭が、今回のレースだけにとどまるとは思っていない。

当然、この先に待つ【桜花賞】も一筋縄ではいかないだろう。

恐らく、今回の1&2着馬、そして先月の【クイーンカップ】を制したプレサージュリフトが上位人気を形成することになるはず。

正直に言って、この3頭の能力は非常に高いし、彼女たちの全てが崩れるとまでは思わない。

それでも

第2のピンハイは必ず存在する

と言い切らせてほしい。

ではその馬がどの馬なのか?穴のキングスポーツのプライドにかけても十分に吟味して、皆様にお届けするつもりだから、楽しみにしていてほしい。

 

その他、気になった点は?

正直に申し上げるが、今回のレース回顧で最も皆様にお伝えしたかった点、ここまで記してきたような「レースや世代についての考え方」について。

個々の馬に関しては、それほど深く掘り下げる必要性を感じない。

例えば、ナミュールが抜群の潜在能力の持ち主であることはわかっていたことだし、一度叩かれたサークルオブライフも、叩かれた次は変わるに違いないからだ。

だから、最後に少しだけ「人間の側の話」をご紹介してみようと思う。

ピックアップしたいのは、優勝したナミュールを管理する高野友和調教師だ。
昨年のエリザベスタワーに続くレース2連覇でもある。おめでとう!

突然だが、皆様は高野調教師に対してどういったイメージをお持ちだろうか?

もちろん、46歳というまだ若い調教師にもかかわらず、今回が重賞通算17勝目だから、非常に優秀な調教師であることは間違いない。

だが、それに加えて

牝馬で残してきた実績が圧倒的!!

 

生き続ける「ダイワスカーレットでの経験」

【チューリップ賞】での2連覇はもちろんだが、ここまでに挙げているJRAG1の3勝は全て牝馬で達成!

ちなみに、昨年の【大阪杯】の勝ち馬であり、今週の【金鯱賞】に出走予定のレイパパレも高野厩舎の管理馬なのだ。

参考⇒金鯱賞 2022 狙い

 

高野厩舎は、非常にキメの細かい調教、管理を施す厩舎だという印象がある。

そのあたりが、繊細に牝馬にはマッチするのかもしれない。

高野調教師の過去のキャリアを振り返ってみれば、実は松田国英厩舎での調教助手時代に、あのダイワスカーレットを担当していたのだ!

あの名牝も管理した高野師(当時は調教助手)

日本競馬史上でも最強牝馬の一頭とも言える名牝と過ごした時間、経験は何よりの財産になっているに違いない。

「ダイワスカーレットの時はこうだった」

圧倒的な「物差し」が、ナミュールだけではなく、新たな名牝誕生に向けて、大きな力を発揮するに違いない。

ぜひ、高野厩舎の牝馬には、注目を続けてほしい!

 

【チューリップ賞 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ナミュール(横山武史騎手)
「人気していましたし、賞金的にも権利は絶対欲しいと思っていました。そういうプレッシャーの中、馬はよく頑張ってくれました。重賞を勝てて嬉しいですが、馬の力だけで勝てました。私としては悔いの残る競馬で、結果的には勝ちましたが、スムーズな競馬ではなかったので、修正して頑張りたいです。
前回は負けてなお強しの内容で、調教に乗った感じも柔らかさは一級品です。勝ったことは不思議ではありません。乗った感触は、競馬に行ってみて、調教とは違った課題が見つかりました。伸びしろがありますし、どれだけ成長してくれるか楽しみです」

2着 ピンハイ(高倉稜騎手)
「出脚はこんなものです。3コーナーまでのリカバリーは馬のリズムで行けました。勝負根性があることを頭に入れて、外を回るよりもスペースを狙って行って期待通り走ってくれました。強い相手に先着できましたし、評価できると思います」

3着 サークルオブライフ(M.デムーロ騎手)
「よく頑張りましたが、久々のレースのせいかレース前はピリピリした感じでゲート内でイライラしていました。内の馬が残る馬場なのでポジションを取りにスタートで前へ出して行って、道中も早めに動いて行く形になりました。直線はジリジリした感じになりましたが、1回レースを使って変わると思います」

5着 ウォーターナビレラ(武豊騎手)
「新しいレースをしましたが、問題なかったです。ひるむことも力むこともなかったです。ただ、他の馬がもたついて待たされるところがありました。次に向けては良いレースができました」

6着 ルージュスティリア(岩田望来騎手)
「ゲートを上手く出してあげることができませんでした。最後に良い脚で6着まで来ています。スタートに悔いが残ります」

10着 ツッチーフェイス(小沢大仁騎手)
「ゲートを出て一歩目は出たのですが、スピードに乗れず道中は力んでいました。それでも最後までしっかり走りました。もう少し長い距離でゆったりした競馬ができる方が力を出せると思います。2戦目でよく頑張っています」

11着 ステルナティーア(福永祐一騎手)
「1,2着馬と同じ並びに行けて、4コーナーまでは悪くなかったのですが、追い出してから反応がありませんでした。不可解です」

12着 シークルーズ(三浦皇成騎手)
「外枠でロスのある競馬になりました。府中の左回りの方が力は出せそうです」

13着 ジャマン(松山弘平騎手)
「跳びの大きな馬で、包まれると良くないので、自分の競馬をする形でハナに行きました。外の枠から内を見ながら行く形の方が良かったと思います」

(via ラジオNIKKEI

 

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