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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】フローラS&マイラーズC 2024 など⇒「スケールNo1のあの馬」の話や「王道を歩んでほしいあの騎手」の話など、今週も盛りだくさん!

【先週の重賞回顧】フローラS&マイラーズC 2024 など⇒「スケールNo1のあの馬」の話や「王道を歩んでほしいあの騎手」の話など、今週も盛りだくさん!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

フローラS 2024 の回顧&未来の主役

2024年 4月21日(日) 2回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第59回サンケイスポーツ賞フローラS
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 8 アドマイヤベル 牝3 55 横山武史 1.59.0    05-06-06 34.2 2 (美)加藤征弘
3 3 ラヴァンダ 牝3 55 岩田望来 1.59.1 1  03-04-04 34.6 6 *(栗)中村直也
8 13 カニキュル 牝3 55 北村宏司 1.59.3 1 1/4  12-13-11 34.0 4 (美)菊沢隆徳
8 14 クリスマスパレード 牝3 55 石川裕紀 1.59.3 ハナ  03-02-03 35.1 3 (美)加藤士津
4 6 トロピカルティー 牝3 55 戸崎圭太 1.59.3 クビ  07-07-08 34.3 5 (美)林徹
3 4 エルフストラック 牝3 55 横山和生 1.59.3 ハナ  13-04-04 34.8 7 *(栗)中村直也
1 1 バロネッサ 牝3 55 津村明秀 1.59.7 2 1/2  06-07-08 34.8 1 (美)田中博康
2 2 ニシノコイゴコロ 牝3 55 野中悠太 1.59.8 クビ  09-10-11 34.5 12 (美)根本康広
6 9 サンセットビュー 牝3 55 三浦皇成 1.59.8 ハナ  09-10-08 34.8 10 (栗)新谷功一
10 7 12 コンテソレーラ 牝3 55 吉田豊 1.59.8 ハナ  07-07-06 35.0 13 (美)手塚貴久
11 5 7 コスモディナー 牝3 55 松岡正海 1.59.8 ハナ  09-10-11 34.5 11 (美)伊藤伸一
12 7 11 ユキワリザクラ 牝3 55 鮫島克駿 1.59.9  3/4  02-02-02 35.8 8 (美)田中剛
13 6 10 マルコタージュ 牝3 55 菅原明良 2.00.1 1  13-14-14 34.5 9 (美)小島茂之
14 4 5 メアヴィア 牝3 55 田辺裕信 2.01.4 8  01-01-01 37.4 14 (美)金成貴史

 

オークスまで見据えて

少し前までの【フローラS】といえば、オークストライアルという立ち位置ではありながらも、軽く扱われがちな面があったように思う。

私たち見る側に

「結局、オークスは桜花賞組でしょ」

という意識があったように思うし、実際に多くの年でそういった結果が出ていたからだ。

しかしながら、近年は違う。2020年優勝のウインマリリンはオークスで2着に激走し、2021年3着のユーバーレーベンはオークスを制覇した。

そして、両馬はその後、古馬になってから牡馬を相手の重賞でも活躍した。

こうした実績に伴い【フローラS】には好素質馬が多く集まるようになった。

となれば、当然、予想する側の意識にも変化(進化)が必要だ。

攻略へ向けてのは、細かいことを抜きに

「オークスでの好走、その先の活躍まであるスケールの大きな馬を見つける」

という部分を強く意識した。

 

しつこいようだけど

そういった視点で考えた時、今回頭に浮かんだのは「3頭」しかいなかった。

1週前から予告した穴馬でもあった13番☆カニキュル、そして1番人気のアドマイヤベルと6番人気のラヴァンダ。

そこで今回は、そんな3頭を1着軸に据えるフォーメーション勝負にチャレンジ!

結果として、彼らが上位3頭を占め、馬券を獲れたのだから、予想のイメージを含め、ドンピシャだった言えるだろう。

参考⇒先週の成績速報

 

私たちは、しばしば、予想における方向性という部分で「大局観」を重視していると申し上げてきたが、上で記したような

「スケールの大きな馬を見つける」

という部分も、まさにそれの一種。要するに、このレースは穴を攻めるレースではないという意識が的中に繋がったのだ。

しつこいようだが、大局観は意識しよう。

 

オークスで見たかったけど

改めて、期待に応えてくれた上位3頭。

ただ、正直に申し上げると、最もオークスで見たかったのは3着にカニキュルだった、、、

今回も見せてくれた息の長い末脚はもちろんだが、追われてからの反応が速すぎないところもオークス向きだと思っていたのだ。

オークス向きだと思ったが、、、

ただでさえ、3歳馬、特に牝馬にとって、東京芝2400Mという舞台はタフ。

その分、トップスピードに乗るのが速すぎると、最後まで脚がもたない、。じわじわと伸びるくらいの方が、トータルで見ると、いい結果に繋がるというのが私なりの考え方なのだ。

 

とはいえ、今回の走りに象徴される通り、現状を冷静に見れば、まだ馬が若い。

今回でいえば、外枠が災いしたにせよ、どうしても出脚がつかず、後ろからになってしまう。

一方で気性的に難しい面もあるようだから、ジョッキーとしても、外を回すしかなかったのだろう。直線を迎えた段階では、かなり厳しそうにも思えた。

だが、そこから3着まで追い上げるのは、逸材の証。スケールの大きさなら、ここではNo1だと思う。

だから「未来の主役」ならカニキュルで決まり!

秋競馬というより、来年以降の成長まで含めて、大きな期待を持って注目したい!

 

マイラーズC 2024 の回顧&未来の主役

2024年 4月21日(日) 3回京都2日 天候 : 小雨 馬場状態 : 稍重
【11R】 第55回読売マイラーズカップ
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 1600m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 14 ソウルラッシュ 牡6 57 団野大成 1.32.5      08-06 34.6 1 (栗)池江泰寿
2 3 セリフォス 牡5 58 川田将雅 1.32.8 1 3/4    08-09 34.8 2 (栗)中内田充
5 9 ニホンピロキーフ 牡4 57 田口貫太 1.32.9  1/2    07-06 35.0 6 (栗)大橋勇樹
3 5 エアロロノア セ7 57 幸英明 1.33.2 1 1/2    14-09 35.1 11 (栗)笹田和秀
6 12 ソーヴァリアント 牡6 57 池添謙一 1.33.4 1 1/2    10-09 35.3 7 (美)大竹正博
3 6 ビーアストニッシド 牡5 57 和田竜二 1.33.5  1/2    06-06 35.8 16 (栗)小崎憲
4 8 トランキリテ 牡5 57 武豊 1.33.6  1/2    15-15 35.1 3 (栗)松永幹夫
5 10 コレペティトール 牡4 57 岩田康誠 1.33.6 クビ    10-12 35.3 4 (栗)中竹和也
8 16 ボルザコフスキー 牡5 57 吉村誠之 1.33.7 クビ    17-12 35.3 10 (栗)清水久詞
10 1 1 トゥードジボン 牡5 57 藤岡佑介 1.33.8  3/4    01-01 36.7 5 (栗)四位洋文
11 7 13 セッション 牡4 57 坂井瑠星 1.33.9 1    02-02 36.7 8 (栗)斉藤崇史
12 4 7 ノースザワールド 牡6 57 北村友一 1.34.1 1    10-12 36.0 17 (美)斎藤誠
13 8 15 フリームファクシ 牡4 57 富田暁 1.34.1 クビ    04-05 36.6 13 *(栗)須貝尚介
14 2 4 リューベック 牡5 57 浜中俊 1.34.6 3    10-15 36.3 12 *(栗)須貝尚介
15 6 11 アリストテレス 牡7 57 古川吉洋 1.34.6 クビ    15-17 36.0 15 (栗)上村洋行
16 1 2 スパイダーゴールド 牡5 57 西村淳也 1.34.6 ハナ    04-03 37.2 14 (美)鹿戸雄一
17 8 17 エエヤン 牡4 57 M.デム 1.35.7 7    02-03 38.5 9 (美)伊藤大士

 

驚かされた「団野騎手の手綱捌き」

今回のレース、結果的なことをいえば、私たちのような穴党にはつらい「1&2番人気の決着」

当然、攻めの予想をした分、馬券は射止められなかった。

残念ではあるが、それでも上位2頭の実績を考えれば「致し方ない」というか「想定内」という見方もできるだろう。

だが、乗り替わりをものともせずに、ソウルラッシュを優勝に導いた、団野大成騎手の騎乗ぶりには正直に言って驚いた。

強かった!ソウルラッシュ

ソウルラッシュというのは、本当に強いが「癖のある馬」でもある。

だから、何度もコンビを組んだ経験のある松山騎手から団野騎手への乗り替わりは、正直に言って、大きなマイナスだろうと見ていたのだ。

ましてや、落馬事故の多い昨今、経験の浅い若手騎手だけに、他馬のマークが集まる1番人気馬に騎乗することで、ナーバスになっている部分もあるのかと想像したが、、、

マイナスどころか、当たり前のように普通にスタートを決めたかと思えば、全く文句のつけようがない騎乗で、セリフォス以下、ライバルたちをねじ伏せた。

もちろん、馬自身の強さがあってこそだが、それを引き出したのは、間違いなく団野騎手だったように思う。

 

団野=王道

団野騎手といえば、岩田望騎手らと同期の6年目。

いわゆる黄金世代の一人だが、そんな世代の中でも唯一、中央のG1を勝っているのが団野騎手だ。

ただ、皆様の団野騎手に対する印象はいかがだろう?

G1勝ち【高松宮記念】のパートナーだったファストフォースが12番人気だったこともあり

「気楽に乗ってこその穴男」

というイメージをお持ちの方が少なくないのでは?

だが、今回の結果は、彼の本質が全く別のところにあることをハッキリと教えてくれる。

重賞の1番人気、それも癖の強い馬に前日に乗り替わり、落馬が続く難しい雰囲気、、、

本当に難しい、重圧のかかるシチュエーションを彼があっさりと乗り越えたのだ。

間違いなく、団野騎手は、今後の競馬界を背負って立つ人間の一人であり、武豊騎手、福永祐一元騎手らのような

「王道のジョッキー」

として歩んでいける男だと思う。団野騎手のこれからに注目だ!

 

上位2頭は別格にせよ

では、今後に期待が持てる未来の主役はいたか?

という部分でいえば、正直に言って上位2頭は格が違う。

だが、それを前提に、その他の馬の中から一頭を挙げるなら、素直に3着にニホンピロキーフではないだろうか。

前走の3勝クラスを今回と同じ、稍重で勝っているように、馬場が向いた部分はあっただろう。

とはいえ、この馬は重賞初挑戦。他馬と比べれば経験値が低いのだから、馬場の恩恵は相殺されていたと思う。

そんな馬が、序盤から当たり前のように好位を追走するスピードとセンスをみせ、上がり3ハロンでも、最強の2頭に続く3番目のタイムをマークしているのだ。

力があればこそ可能な芸当と言えるのではないだろうか。

ちなみに、この馬の母系をさかのぼってみると、3代母ニホンピロピリーナの父親に「ニホンピロウイナー」の名前が。

1980年代中盤を代表する名マイラーであり「ニホンピロ」の象徴的な名馬。

そんなニホンピロウイナーがはじめてマイルG1勝ったのが、4歳(当時の表記は5歳)の秋だった。

4歳春の段階でこれだけ走れた、ニホンピロキーフからは、その再来の予感もするような、、、笑

そこまでいけるかはともかく、マイル重賞勝ちくらいまでは十分にいける馬だと思うので、ぜひ、覚えておいてほしい。

 

福島牝馬S 2024 の回顧&未来の主役

2024年 4月20日(土) 1回福島5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第21回福島牝馬S
4歳以上・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(指定) 芝 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 1 コスタボニータ 牝5 55 岩田望来 1.46.9   04-04-05-04 34.6 1 (栗)杉山佳明
7 14 フィールシンパシー 牝5 55 横山琉人 1.46.9 クビ 03-03-02-02 34.9 8 (美)小島茂之
4 8 ウインピクシス 牝5 55 松岡正海 1.47.1 1 01-01-01-01 35.2 5 (美)上原博之
2 3 ピンクジン 牝4 55 黛弘人 1.47.3 1 1/4 07-09-08-07 34.6 16 (美)南田美知
B1 2 エリカヴィータ 牝5 56 富田暁 1.47.3 クビ 07-07-06-06 34.7 11 (美)国枝栄
6 11 タガノパッション 牝6 55 菱田裕二 1.47.4 クビ 14-13-04-05 35.2 4 *(栗)武幸四郎
3 6 エリオトローピオ 牝5 55 石橋脩 1.47.5  1/2 11-10-09-09 34.6 14 (美)深山雅史
3 5 トーセンローリエ 牝4 55 丹内祐次 1.47.5 クビ 04-05-06-07 35.0 12 (美)小笠倫弘
5 9 エミュー 牝4 55 菅原明良 1.47.8 1 3/4 13-13-10-10 34.5 10 (美)和田正一
10 6 12 ラリュエル 牝5 55 北村友一 1.48.1 1 3/4 02-02-02-02 36.1 9 (栗)矢作芳人
11 8 16 グランベルナデット 牝4 55 横山武史 1.48.3 1 1/4 07-07-11-11 34.9 2 (美)大竹正博
12 2 4 ペイシャフラワー 牝4 55 永島まな 1.48.3 クビ 14-15-12-12 34.5 15 (栗)高橋康之
13 4 7 ファユエン 牝6 55 菊沢一樹 1.53.5 大差 16-16-14-13 38.8 13 (美)勢司和浩
14 5 10 キミノナハマリア 牝4 55 鮫島克駿 2.11.6 大差 10-10-13-14 57.6 6 (栗)千田輝彦
8 15 シンリョクカ 牝4 55 木幡初也     04-05-     3 (美)竹内正洋
7 13 ライトクオンタム 牝4 55 吉田隼人     11-12-     7 *(栗)武幸四郎

 

改めて感じること

今週は(土)から非常に落馬が多かったが、この福島牝馬ステークスでもシンリョクカ&ライトクオンタムの2頭が落馬競走中止。

木幡初騎手、吉田隼騎手共に危険な落ち方をしており本当に心配しているが、それぞれ左腕の負傷、頭部の負傷とJRAから発表された。

少しでも症状が軽いことを心から祈りたい。

今、改めて感じるのは「ジョッキーたちがどれだけ神経を集中し、注意して乗っていても、落馬事故は起きてしまう」ということ。

昨今の状況からも、恐らくかつてないほどに、全ての騎手が、自身の、そして互いの安全に気をつけて騎乗していたはず。それでもだ。

私たちを含め、外部の人間は、安易に「何か安全対策は?」などと思ってしまうが、どうやら、そういう次元の話ではない。

だからこそ!私たちができることは

「全てのジョッキー、競走馬(関係者含む)を心からリスペクトし、心から安全を祈り、心からレースを楽しむこと」

これしかないのではないだろうか。

もちろん、回顧のコラムも、競馬界へのリスペクトと楽しさを忘れずに全力で書いていきたい。

 

蘇った素質馬

1番人気のコスタボニータこそ優勝したが、2着に入ったのは8番人気のフィールシンパシー。

また2番人気グランベルナデットが11着に惨敗した点などから、例年同様、一筋縄ではいかない「らしい結果」だったのかもしれない。

そんなレースで「今後が楽しみ」と思えるような「中身」を見せてくれた馬はいたか?

私は5着エリカヴィータを未来の主役に推したい。

いきなりだが、レース後の富田騎手のコメントをご紹介したい。

「勝ち馬のポジションを取りたかったのですが、スタートのタイミングが合わなかったです。それでも勝ち馬の後ろは取れましたし、良いリズムで行けました。落馬があってペースが上がった時もじっとできました。最後は伸びてきていますが、スタートが全てでした」

富田騎手が言う通りで、行きっぷりから落ち着きから直線での動きまで、ほとんど完璧と言って良いレエースだったように感じた。

どうしても、末が切れるタイプではないだけに、重賞で位置どりが後ろになると非常に厳しくなるが、それでも5着にまとめられたのは、それ以外の部分が完璧だったからに違いない。

2年前に【フローラS】を勝って以降、なかなか噛み合わないというか、もどかしいレースが続いていたが、着順はともかく、久々の快心のレースと言えるのではないだろうか。

今日の走りができれば(もちろん好スタートは前提)だが、牝馬限定のG2までなら馬券になると思う。今後のローテはわからないが、必ずこの馬の存在を頭に入れておいてほしい。

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