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フラワーカップ 2019【回顧】恐るべしコントラチェック!この先はどうだ?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】フラワーカップ 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
4 4 コントラチェック 牝3 54 丸山元気 1.47.4   01-01-01-01 34.9 2
5 7 エールヴォア 牝3 54 M.デム 1.47.8 2 1/2 06-06-05-04 34.1 1
7 10 ランブリングアレー 牝3 54 浜中俊 1.47.8 ハナ 03-04-03-03 34.4 5
2 2 シャドウディーヴァ 牝3 54 岩田康誠 1.48.1 1 3/4 10-10-09-09 34.0 3
6 8 ジョディー 牝3 54 吉田豊 1.48.3 1 1/4 02-02-02-02 35.2 8
8 12 アイリスフィール 牝3 54 石橋脩 1.48.5 1 1/2 13-13-13-12 33.8 10
8 13 フラル 牝3 54 ミナリク 1.48.7 1 12-12-12-12 34.3 13
6 9 レオンドーロ 牝3 54 柴田大知 1.48.7 クビ 08-08-07-06 34.8 6
3 3 エフティイーリス 牝3 54 蛯名正義 1.48.8 クビ 03-03-03-04 35.4 4
10 7 11 ルタンブル 牝3 54 三浦皇成 1.48.9  1/2 10-10-11-10 34.7 12
11 1 1 メイショウハナグシ 牝3 54 池添謙一 1.49.0  3/4 08-06-07-06 35.0 7
12 4 5 ミモザイエロー 牝3 54 内田博幸 1.49.2 1 1/4 05-05-05-06 35.4 9
13 5 6 マルーンベルズ 牝3 54 大野拓弥 1.50.3 7 07-08-09-10 36.2 11

 

とにかく強かったコントラチェック

コントラチェックの強さばかりが目立つレースだったのではないだろうか。

もちろん、多くの皆さまもご存知のとおり、この馬のお姉さんバウンスシャッセ(父ゼンノロブロイ)が2014年のこのレースを勝っていたり

 

▼2014年 フラワーカップ

 

コントラチェックのお父さんディープインパクトが、種牡馬として中山芝1800Mと抜群の相性を誇っていたり

 

中山芝1800Mにおける種牡馬ランク(2016年以降)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 28- 15- 15- 82/140 20.0% 30.7% 41.4%
ステイゴールド 12- 11- 7- 53/ 83 14.5% 27.7% 36.1%
ハーツクライ 10- 5- 3- 55/ 73 13.7% 20.5% 24.7%
ヴィクトワールピサ 7- 4- 3- 34/ 48 14.6% 22.9% 29.2%
ハービンジャー 6- 0- 11- 51/ 68 8.8% 8.8% 25.0%
キングカメハメハ 5- 4- 3- 46/ 58 8.6% 15.5% 20.7%
シンボリクリスエス 3- 9- 3- 26/ 41 7.3% 29.3% 36.6%
ダイワメジャー 3- 3- 2- 33/ 41 7.3% 14.6% 19.5%
マツリダゴッホ 3- 1- 2- 20/ 26 11.5% 15.4% 23.1%
アイルハヴアナザー 2- 6- 4- 16/ 28 7.1% 28.6% 42.9%

 

魅力的な血統背景から、好走する可能性は非常に高いだろうとは思っていた。

だが、まさか2着馬に2馬身半もの差をつけるとは。

 

あのジョディーがついていけなかった

強さを証明する大きな要素のひとつは、逃げるコントラチェックを2番手で追ったジョディーとの比較だろう。

ジョディーといえば、前走の重賞【クイーンC】において、世代でも屈指の実力派といわれるクロノジェネシスから0.1秒差の3着にまとめたほどの馬。

そんな馬が、逃げ馬を見ながら走れるという最高の位置取りでレースを進めたのだから、誰もが上位争いを確信したはず。

 

だが、好走どころか、直線ではアッサリ失速し、コントラチェックに0.9秒もの差をつけられての5着に終わった。

ジョディーでさえバテバテになるほどのペースで逃げながら、あの楽勝だ!

恐ろしいの一言に尽きる。

 

過去の馬との比較でも

実はコントラチェックは「今年強い馬」というだけのレベルではない。過去の馬との比較でも、強さが突出していることがわかる。

 

逃げてこのレースを勝った馬といえば、真っ先に思い出されるのが、2015年の勝ち馬アルビアーノではないだろうか。

ここを勝った勢いに乗って、続くG1【NHKマイルカップ】でも2着に食い込んだ。つまり、牝馬の領域を超えた強豪だった。

 

そのアルビアーノの【フラワーカップ】のラップを確認すると

12.6-11.6-12.3-12.9-12.3-12.3-12.0-11.4-12.0

前半1000M  ⇒61.7
上がり3ハロン⇒35.4

 

それに対してコントラチェックは

12.7-11.9-12.0-12.1-11.8-12.0-11.8-11.2-11.9

前半1000M  ⇒60.0
上がり3ハロン⇒34.9

前半が1.7秒も速く走っているにもかかわらず、上がりは0.5秒も速い!

もちろん、馬場状態の差(同じ良馬場ではあるが)などもあるから、一概には言えないということは承知の上で、それでも、コントラチェックの走りがかなりハイレベルであることは間違いない。

 

どこに出走するにしても

これほど強い馬、今後が当然気になるところだが

桜花賞は回避予定でオークス直行の可能性も

ということのようだ。藤澤師らしいね。笑

 

個人的には【オークス】はかなり向くような気がしている。

今日は逃げ切ったが、恐らくコントラチェックは単なる逃げ馬ではない。直線で見せた切れのある動きから、好位抜け出しのスタイルがピタリと嵌るのではないか?

そして、そのスタイルは、スローからの瞬発力勝負になりがちなオークスにハマると思う。

期待したい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

3着のランブリングアレー

ゴール直前で、後ろから追い上げたきたエールヴォアに差される形で3着に終わった。

この馬の馬券を買っていた方は悔しい思いをしたかもしれないが、同じく好位組で実績のあるジョディーが5着に沈むという楽ではない流れの中、むしろ

「よくぞ3着を確保した」

という考え方が正解ではないだろうか。

 

しかも、鞍上の浜中が「物見をしていた」と語ったように、決して完璧なレースをした訳ではない。

ノビシロがかなりありそうで、追いかけるべき馬だろう。

 

【フラワーカップ 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 コントラチェック(丸山元気騎手)
「今日はただ乗っているだけでした。スタートがすごく良く、行く馬がいれば2~3番手でもと思っていましたが、スピードが全然違い、リズム良く行けました。これまで勝ってきた重賞の中でも今日が一番楽でした。このスピード、そして最後にまたギアの上がる良い馬です」

2着 エールヴォア(M.デムーロ騎手)
「思っていたより後ろからになってしまい、今日は展開が良くありませんでした。また3~4コーナーの馬場が緩いところで反応が良くなくて、直線でも内にもたれるところがありました。それで2着ですから今日はよく頑張ってくれました」

(橋口慎介調教師)
「4コーナーで先頭に立つような競馬をイメージしていましたが、思ったよりも後ろのポジションになりました。この後は馬の状態次第ですが、桜花賞も視野に入れつつ、オークスに向かう場合は間にフローラSを使うことも考えます」

3着 ランブリングアレー(浜中俊騎手)
「心配していたテンションは大丈夫でしたが、物見をしていました。またコーナー、コーナーで張る癖があるなどもったいないところはありますが、よく頑張っています。2着まで僅かだっただけに残念です」

6着 アイリスフィール(石橋脩騎手)
「調教で乗った時から力んで走るところがあったので、折り合いを大事に乗りました。その点はうまく行って、終いも良い脚を使ってくれました。現状コントロールが難しいので、馬群の中でレースをできるようになると良いですね」

7着 フラル(F.ミナリク騎手)
「タフな馬ですね。瞬発力はないタイプですが、距離は延びても大丈夫そうです。まだまだ成長しそうで、この先が楽しみです」

9着 エフティイーリス(蛯名正義騎手)
「淡々とした流れで脚が溜まらず、勝負どころでは手応えがありませんでした。力をつけている途中ということでしょうから、これからです」

13着 マルーンベルズ(大野拓弥騎手)
「競馬までに燃えてしまったようです。向正面で脚がもつれ、気持ちが続きませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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