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ホーム勝負の明暗福島記念 2020【回顧】調教は「点じゃない」!次走への一言メモも

福島記念 2020【回顧】調教は「点じゃない」!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】福島記念 2020 における勝負の明暗

2020年11月15日(日) 3回福島6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 3 バイオスパーク 牡5 55 池添謙一 1.59.6   07-07-07-07 35.2 2 6.4 472 -2 (栗)浜田多実
5 9 ヴァンケドミンゴ 牡4 55 酒井学 1.59.6 クビ 07-07-07-07 35.2 1 3.4 468 0 (栗)藤岡健一
4 7 テリトーリアル 牡6 56.5 石川裕紀 1.59.8 1 02-02-02-02 36.6 5 10.4 474 0 (栗)西浦勝一
7 13 デンコウアンジュ 牝7 56 柴田善臣 1.59.9  1/2 11-11-11-10 35.0 12 24.8 474 +14 (栗)荒川義之
6 11 ウインイクシード 牡6 56 松岡正海 2.00.0  1/2 05-05-05-06 35.9 7 16.8 496 0 (美)鈴木伸尋
3 5 ワセダインブルー 牡5 54 大野拓弥 2.00.1  1/2 12-12-11-12 35.1 9 18.5 446 -4 (美)池上昌和
4 8 マイネルハニー 牡7 55 宮崎北斗 2.00.1 クビ 05-05-05-03 35.9 16 131.3 482 -8 *(美)栗田徹
1 2 トーラスジェミニ 牡4 56 木幡育也 2.00.2 クビ 01-01-01-01 37.1 4 9.7 484 +4 (美)小桧山悟
6 12 マイネルサーパス 牡4 56.5 丹内祐次 2.00.3  1/2 07-09-09-09 35.8 3 6.6 482 0 (美)高木登
10 3 6 アドマイヤジャスタ 牡4 56 富田暁 2.00.3 クビ 10-09-10-10 35.7 11 21.5 510 +2 (栗)須貝尚介
11 1 1 ロードクエスト 牡7 57 西村淳也 2.00.4 クビ 15-15-15-15 34.5 8 16.9 460 -2 (美)小島茂之
12 8 15 ドゥオーモ 牡7 53 藤岡康太 2.00.4 14-14-14-14 34.8 10 20.1 472 -4 (栗)野中賢二
13 8 16 レッドローゼス 牡6 56 勝浦正樹 2.00.4 ハナ 12-13-13-12 35.2 13 26.2 484 -4 (美)国枝栄
14 2 4 レッドアネモス 牝4 55 吉田隼人 2.00.6 1 03-03-03-03 36.9 6 15.8 466 -2 (栗)友道康夫
15 5 10 マイネルファンロン 牡5 55 藤井勘一 2.00.9 1 1/2 03-03-03-03 37.1 14 36.5 482 +12 (美)手塚貴久
16 7 14 ソロフレーズ 牡5 53 江田照男 2.01.1 1 1/4 16-16-16-16 34.9 15 77.3 482 -6 *(美)栗田徹

 

ハンデ戦、しかも16頭立てという多頭数。

しかも舞台は小回りの福島コース。

何が起きても驚けないような条件下でのレースだったが、結果的には1&2番人気の2頭がワンツーを決めた。

人気を集めた分、マークもされただろう。

それを潜り抜けて好走したのだから、彼ら2頭、特に勝ち馬バイオスパークの能力は本物!

まずは何より、優勝おめでとう!

 

今回の勝利で

史上6人目のJRA全場重賞制覇

という大偉業を達成した池添騎手と共に、これからも活躍してほしい。

すぐにG1での好走は難しいかもしれないが

ベストの1800M~2000MのG2、G3なら

バリバリやってくれるに違いない。

 

もちろん不動の軸馬だったが

そんなバイオスパークだが、今回のレースにおけるキングスポーツの不動の軸馬だった。

ご会員様に対してはもちろん、コラムやYoutubeでも公開。

▼参考⇒福島記念 2020▼

 

Youtubeでは、指名理由を対談形式でお伝えした。

ここでは文字起こししてみよう。

A)
まず、前走【京都大賞典】について9着惨敗だけに不安視する声もあるようだ
だが、結論としては全く不安視する必要はなし!

B)
好位追走&良い手応えながら、直線では何故か全く伸びず

A)
経験上、こういった形の失速の場合その原因の大半は「距離」だ!
単に芝2400Mが長かっただけだろう

B)
確かに2走前には芝2000Mの【函館記念】で3着に好走した

A)
【函館記念】の内容は抜群だった!前にいった馬がいずれも失速する速い流れの中、唯一この馬が好位で粘って3着でゴール!
中身なら勝ち馬に匹敵すると判断した!バイオスパークにとってのベストレース!

B)
今回は同じく小回りの芝2000Mが舞台。しかも前走を叩かれたことで状態良化
最終追いとなった11日の栗東CWでは非常に軽快なフットワークを披露!

A)
力の要る馬場苦にしないだけに最終日の福島の荒れ馬場も魅力!あっさり決めてほしい!

 

このやりとりからおわかりの通り、ハッキリ言って自信の指名。

だが、一方で次のような疑問を持たれた方もいらしたようだ。

最終追いが軽すぎる!とても重賞前の仕上げとは思えない。本当に走れるの?

 

調教は点じゃない

確かに、最終追いとなった11日の栗東CWでは77.9⇒15.5。

ラスト1ハロンの15秒台からもおわかりの通り、追い切りで出すタイムには見えない。

「軽すぎる」と感じた方は、そのあたりが気になったのだろう。

だが!そう感じた方へ!一つだけアドバイス

調教は点じゃない!

失礼ながら申し上げるが、最終追いを見て軽すぎると感じた人は

恐らく最終追いしか見ていない

 

1週前に仕上げていた!

冷静に1週前の調教をチェックしてほしい。

鞍上・池添が自ら跨り、栗東CWで長めから追われて81.2⇒12.5の好時計で走破!

直線でも仕掛けられてから鋭く伸びるなど完璧な動きを披露!

どう見ても、ここで出来上がっていたのだ。

だから、私たちは最終追いのゆったりとした時計をみても

「遠征もあるから無理をさせない」

という意図をハッキリ感じたし、ゆったりとした動きの中にも「出来上がっているな」という軽快なフットワークを目の当たりにした。

だから、上の対談形式の解説の中でも、仕上げの良さを語れたのだ。

 

今回の結果を教訓に

繰り返しになるが

調教は点ではない!

特に最近の競馬界では「1週前に仕上げて、最終追いは軽めに」というパターンが増えている。

今回、悔しい思いをした方は、ぜひ1週前とセットで調教を見ることを習慣にしてほしい。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は、2頭ご紹介。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

2着・ヴァンケドミンゴ

このコラムの冒頭でも記した通り、勝ち馬バイオスパークと共に、能力を高く評価すべきだと考えるのがヴァンケドミンゴ。

結果的に勝ち馬には屈したが、前半から中団、直線まで、どこを切り取ってもスキらしいスキはみえない。非常に「完成度の高い馬」と言えるかもしれない。

G1を勝つような爆発力はないかもしれないが、G2、G3なら!

また、ローカル巧者と思われがちだが、レース後、鞍上の酒井騎手が

地力を強化していますし、今なら福島以外でもしっかりと競馬ができると思います

と語っている。全くの同感。

ぜひ、東京あたりで走っている姿も見たい!未来の主役に指名する。

 

5着・ウインイクシード

6歳馬ながら、全く衰えが見られない。

今回も、直線ではもうひとつ伸びきれずに5着に終わったが、これは休み明けの仕上がり途上の分だろう。

レース後、鞍上の松岡騎手が

1、2着馬が後ろにいて、いつでも動ける位置でした。この馬の特徴を活かして、ベストな競馬ができました。

と語っていように、鞍上の指示に素直に、しっかりと走りきった。

得意のローカルコースなら、体調さえ良ければまず大崩れはなさそう。

安心して馬券に加えたい一頭だ!

 

【福島記念 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 バイオスパーク(池添謙一騎手)
「リズム良く運ぶことを頭に入れて、良い形で我慢することができました。あとは勝負どころをどう乗るかを考えながら進めました。元々折り合いは大丈夫な馬だと思っていましたし、そこは気にしていませんでした。前が引っ張っていたので、後は仕掛けどころを、間違えないようにと思っていました。少し内で窮屈になるシーンはありましたが、上手くクリアしてくれて、直線もしっかり伸びてくれました。2着馬も来ていたので、何とか我慢してくれと思って追っていました。本当に嬉しいです」

2着 ヴァンケドミンゴ(酒井学騎手)
「福島は得意ですし、焦って乗らなくて良いと思っていました。前走がある程度ついて行けるような行きっぷりでしたし、今日も思ったよりも前で、前を射程圏に入れた位置を取れました。勝ち馬を見つつ、勝負どころで外へ切り返して、勢いをつけながら行って、しっかり脚を使ってくれました。地力を強化していますし、今なら福島以外でもしっかりと競馬ができると思います」

3着 テリトーリアル(石川裕紀人騎手)
「結果的に勝ちに行き過ぎたかもしれません。この馬の持ち味を活かす競馬をしましたが、逃げた馬がもう少し粘ってくれれば良かったですね。早めに先頭に立つ形で、目標にされてしまった分が響きました」

4着 デンコウアンジュ(柴田善臣騎手)
「形良く4コーナーを回ってきて、来る!と思いました。直線も凄く良い感じでした。最後に一杯になったのは斤量でしょう。この年齢の牝馬に56kgはきつかったです。54kgくらいなら際どかったと思います。でも、よく頑張ってくれました」

5着 ウインイクシード(松岡正海騎手)
「1、2着馬が後ろにいて、いつでも動ける位置でした。この馬の特徴を活かして、ベストな競馬ができました。休み明けでしたし、使って体調も上向くと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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