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ホーム勝負の明暗エリザベス女王杯 2020【回顧】できれば!勝ち馬は有馬記念で見たい!次走への一言メモも

エリザベス女王杯 2020【回顧】できれば!勝ち馬は有馬記念で見たい!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】エリザベス女王杯 2020 における勝負の明暗

2020年11月15日(日) 5回阪神4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
3歳以上・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝・内 2200m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 18 ラッキーライラック 牝5 56 ルメール 2.10.3   12-12-11-03 33.9 1 3.3 522 -2 (栗)松永幹夫
7 13 サラキア 牝5 56 北村友一 2.10.4 クビ 14-14-15-12 33.7 5 12.3 450 -4 (栗)池添学
6 11 ラヴズオンリーユー 牝4 56 M.デム 2.10.4 クビ 11-11-13-08 33.8 3 5.5 486 0 *(栗)矢作芳人
6 12 ウインマリリン 牝3 54 横山武史 2.10.7 1 3/4 03-03-03-06 34.4 9 40.8 460 -4 (美)手塚貴久
4 8 センテリュオ 牝5 56 戸崎圭太 2.10.8  3/4 16-16-16-14 33.9 4 6.1 476 +4 (栗)高野友和
2 4 ソフトフルート 牝3 54 福永祐一 2.10.9 クビ 05-05-06-08 34.5 6 13.5 472 +2 *(栗)松田国英
3 5 リアアメリア 牝3 54 川田将雅 2.10.9 クビ 02-02-02-02 34.9 7 16.3 482 -2 (栗)中内田充
1 1 シャドウディーヴァ 牝4 56 内田博幸 2.11.0  1/2 07-07-09-14 34.3 14 115.9 478 -4 *(美)斎藤誠
1 2 サムシングジャスト 牝4 56 松山弘平 2.11.2  3/4 04-04-06-08 34.7 15 138.1 516 +2 *(栗)松田国英
10 8 16 ミスニューヨーク 牝3 54 加藤祥太 2.11.2 ハナ 09-10-09-08 34.8 13 109.9 462 0 (栗)杉山晴紀
11 7 14 サトノガーネット 牝5 56 坂井瑠星 2.11.2 ハナ 17-17-16-14 34.3 10 65.9 444 +4 *(栗)矢作芳人
12 2 3 リュヌルージュ 牝5 56 団野大成 2.11.3  1/2 09-09-11-12 34.7 16 192.7 478 -2 (栗)斉藤崇史
13 7 15 ウラヌスチャーム 牝5 56 斎藤新 2.11.3 ハナ 14-14-06-03 35.1 11 67.5 498 -6 *(美)斎藤誠
14 5 9 ウインマイティー 牝3 54 和田竜二 2.11.4  1/2 07-07-05-06 35.1 12 73.9 480 0 (栗)五十嵐忠
15 B4 7 ロサグラウカ 牝5 56 幸英明 2.11.4 クビ 12-12-13-14 34.6 17 275.0 458 -8 (美)尾関知人
16 3 6 ノームコア 牝5 56 横山典弘 2.11.6 1 01-01-01-01 36.1 2 3.8 466 -2 (美)萩原清
17 8 17 エスポワール 牝4 56 武豊 2.11.6 クビ 05-05-03-03 35.4 8 31.4 486 +6 (栗)角居勝彦
18 5 10 カーロバンビーナ 牝5 56 浜中俊 2.12.5 5 18-17-18-18 35.2 18 408.2 402 -6 (美)戸田博文

 

牝馬の最高峰!【エリザベス女王杯】を制したのは1番人気ラッキーライラックだった。

2連覇おめでとう!

最高峰と言いつつも、今年はアーモンドアイやクロノジェネシス、デアリングタクトが不在。

例年よりもレベルの落ちるレース

という見方をしていた競馬ファンの少なくないだろう。

だが、マクリからの直線での押し切りという競馬からは

例え3頭がいたとしても私が勝っていた!

とでも言いたげな気迫と力強さを感じた。

 

着差以上の完勝!

結果的に、後ろから追い込んできた2着馬サラキアとはクビ差。

この着差に対して色々な見方があるとは思うが、私個人の見解では

着差云々でははかれない、力の差を見せたレース

だったように感じる。

 

そう感じた最大の理由は、やはり「マクりで勝った」という点にある。

 

リスクがあったはずだが

改めて申し上げるまでもないが、ラッキーライラックは1番人気。

つまり「絶対に勝たなければいけない立場」だということ。

勝たなければいけないのなら、余計なリスクは背負いたくない。

 

ただしマクリはリスクが大きい!

ハマった時は鮮やかだが、道中で一気にギアを挙げるためスタミナの消耗も大きい。

大失速の可能性もはらむ。

つまり、本来1番人気馬が選択する戦法ではない。

もちろん、そんなことは騎手だってわかっている。

ましてや、鞍上は現在の日本競馬界において最も(圧倒的に)乗れている男

 

誰よりも乗れている男の選択

それほどの男がマクリを選択したのだ。

マクリでもあっさり勝てるほど(仮にスタミナロスをして失速したとしても勝てるほど)他馬との力の差がある

ラッキーライラックは、名手にそこまで確信させるほどの馬だということ。

だから、上でも記した通り

着差云々でははかれない、力の差を見せたレース

という結論を出したのだ。

 

できれば有馬記念で!

さて、ラッキーライラックは本当に息の長い馬でもある。

2歳の段階からG1を制しながら、5歳秋になっても現役屈指の能力を備えているのだ。

管理する松永幹夫厩舎の実力も高く評価すべきだろう。

今後、松永厩舎の馬はG1に限らず要チェック!

 

そんな彼女も、さすがに引退の時期が近づいている。

恐らく、現役は残すところ1戦、多くても2戦か。

個人的には、ぜひ【有馬記念】を走る姿が見たい!

そもそも【大阪杯】を勝っている馬。牡馬相手でも何の問題もない!

昨年のリスグラシューのような劇的なラストがあるかも!

年末が楽しみだ。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は3頭、ご紹介しようと思う。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

2着・サラキア

4コーナー12番手という難しい位置取りから、2着まで追い込んだ。

上がり3ハロン最速での末脚はお見事だし、明らかに他馬とは動きが違って見えた。

素晴らしい走りだったが、それを引き出したのは鞍上・北村友だ。

勝負どころで勝ち馬が動くのは見えました。でもこの馬にはそこまでは早いと思い我慢しました。この馬の特性を理解した上で、乗ったので悔いはないです

過去の戦績は少々ムラっぽいサラキアだが、実は北村友騎手と組んだ過去4戦は「3勝&2着1回」つまりパーフェクト連対!

もちろん、重賞勝ちを経験している馬自身の底力があればこそだが、鞍上の存在がいかに大事か、改めて感じる。

残念ながらラッキーライラック同様、引退が近い。

もしもあと1戦があるなら!北村友騎手とのコンビを前提に注目したい。

 

4着・ウインマリリン

5頭出走した3歳馬の中で再先着したのがこの馬。

内にこだわってレースを運んだ部分が功を奏した面はあるだろうが、それでもさすがは【オークス】2着の実績馬。

とはいえ、やはり難しい部分は残している。

レース後、鞍上の横山武騎手は次のような話をしている。

「やりたいレースはできました。状態は前走と変わりませんでした。今回もテンションは高かったですね。今回は前に馬を置いて、競馬をしてみようということで、あと内にこだわって運びました。この馬の力は見せられました」

テンションの部分が解消されない限り、なかなか馬券で信用するのは難しい。

それだけに!今後、私たちが彼女を指名した時は

「精神的に成長したんだな」

と思っていただいてOK!

そうなってほしいという期待を込めて!未来の主役に指名したい。

 

5着・センテリュオ

正直言って、非常に期待していただけに残念。

4番人気ということで、自由な競馬も許される立場だったからこそ、積極的に中団あたりで運ぶか、もしくはセンテリュオにこそラッキーライラックのような競馬に挑んでほしかった。

道中常に後手後手になってしまったようだ。

ただ、この馬もここで引退か、もしくはあと1戦あるかないかだろう。

前走【オールカマー】での勝ちっぷりは本当に見事だったし、馬券を的中させてくれたことにも感謝している。

心から、お疲れ様と伝えたい!

 

レースを見逃した方はコチラから

【エリザベス女王杯 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ラッキーライラック(C.ルメール騎手)
「本当に強い馬です。2歳からトップレベルで走ってくれていましたし、勝つ自信がありました。18番枠からで、結構きつかったと思いましたが、良いレースでした。馬が冷静に走ってくれましたし、普通に良い脚を使ってくれました。早めにハナに立ちましたが、強いのでゴールまで頑張ってくれました。ラッキーライラックは結構タフな馬で、止まりませんでした。よく頑張りました。嬉しく思います」

(松永幹夫調教師)
「連覇ができて本当に嬉しいです。なかなかこういう馬に巡り合うものではないですからね。18番枠でしたが、気にしないようにして、良いように考えていました。いつもと違って、脚を溜められて我慢も効いていました。折り合いがついて良い走りでした。手応え良く上がって行けました。(抜け出すのが)一瞬早いと思いましたが、騎手が考えてくれているのだろうと思って見ていました。最後は詰め寄られてヒヤヒヤしましたが、全てが上手く行ったと思います。状態が良いので、今後はオーナーサイドと相談したいと思います」

2着 サラキア(北村友一騎手)
「凄く落ち着いていて、良い雰囲気でした。レースでもかかることなく、有力馬の後ろでリラックスしていました。勝負どころで勝ち馬が動くのは見えました。でもこの馬にはそこまでは早いと思い我慢しました。この馬の特性を理解した上で、乗ったので悔いはないです」

3着 ラヴズオンリーユー(M.デムーロ騎手)
「頑張ってくれました。3コーナーのところでスムーズに行けて良かったのですが。ペースが落ちて、そこで勝ち馬が先に行きました。思った以上に直線は良い脚を使ってくれました。つかまえられると思いましたが、坂で止まってしまいました」

4着 ウインマリリン(横山武史騎手)
「やりたいレースはできました。状態は前走と変わりませんでした。今回もテンションは高かったですね。今回は前に馬を置いて、競馬をしてみようということで、あと内にこだわって運びました。この馬の力は見せられました」

5着 センテリュオ(戸崎圭太騎手)
「スタートは出てくれて、それからこの馬の形というか、良いところを取りたかったのですが、後ろになってしまいました。最後はスムーズに前に来られた馬たちの後ろから伸びているので、もう少しポジションが前なら違っていたと思います」

6着 ソフトフルート(福永祐一騎手)
「スタート良く、楽にいい位置が取れて、リズム良く運べました。直線もスペースを見つけて伸びました。でもジリジリという感じでした。上手く立ち回れることはできました」

7着 リアアメリア(川田将雅騎手)
「スムーズに良い走りをしてくれました。全力で走り切ってくれました。これが来年に向けて、良い競馬になってくれればと思います」

10着 ミスニューヨーク(加藤祥太騎手)
「パンパンの高速馬場と外枠が気にはなりましたが、良い位置で競馬ができました。最後は切れ負けでしたが、この強敵相手に、よく食らいついてくれました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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