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阪神ジュベナイルフィリーズ 2019【回顧】レシステンシアの強さの理由とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】阪神ジュベナイルフィリーズ 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
2 4 レシステンシア 牝2 54 北村友一 1.32.7      01-01 35.2 4 11.2 484 -4 (栗)松下武士
5 9 マルターズディオサ 牝2 54 田辺裕信 1.33.5 5    03-02 35.9 6 43.7 444 +4 *(美)手塚貴久
5 10 クラヴァシュドール 牝2 54 藤岡佑介 1.33.5 ハナ    08-08 35.5 3 4.8 452 +2 *(栗)中内田充
2 3 ウーマンズハート 牝2 54 ビュイッ 1.33.9 2 1/2    03-04 36.2 2 4.5 470 +14 (栗)西浦勝一
1 1 ヤマカツマーメイド 牝2 54 武豊 1.33.9 クビ    08-08 35.9 7 52.3 470 0 (栗)池添兼雄
8 15 リアアメリア 牝2 54 川田将雅 1.34.2 2    14-14 35.7 1 1.8 482 0 *(栗)中内田充
1 2 カワキタアジン 牝2 54 鮫島克駿 1.34.3 クビ    10-12 35.9 13 361.9 480 -2 *(栗)杉山晴紀
3 6 クリスティ 牝2 54 福永祐一 1.34.3 クビ    05-04 36.5 5 32.4 490 +6 *(栗)杉山晴紀
7 13 ジェラペッシュ 牝2 54 幸英明 1.34.6 1 3/4    10-10 36.4 11 235.2 446 0 (美)尾関知人
10 3 5 ボンボヤージ 牝2 54 岩田望来 1.35.3 4    05-04 37.5 10 218.4 418 -2 *(栗)梅田智之
11 4 8 オータムレッド 牝2 54 松山弘平 1.35.4  1/2    10-10 37.2 12 290.7 418 -10 *(美)手塚貴久
12 4 7 ロータスランド 牝2 54 藤岡康太 1.35.4 クビ    02-02 37.8 8 57.2 456 -6 (栗)角居勝彦
13 6 12 ヒメサマ 牝2 54 川須栄彦 1.36.4 6    15-14 37.9 15 462.9 418 -6 *(栗)梅田智之
14 7 14 スウィートメリナ 牝2 54 和田竜二 1.36.5 クビ    15-16 37.9 16 505.1 424 0 (美)菊川正達
15 8 16 エレナアヴァンティ 牝2 54 岩田康誠 1.36.6  1/2    05-04 38.8 14 427.6 448 -10 (美)宗像義忠
16 6 11 ルーチェデラヴィタ 牝2 54 池添謙一 1.37.8 7    10-12 39.5 9 161.3 438 +4 (栗)西村真幸

 

恐らく、今回の【阪神ジュベナイルフィリーズ】を目の当たりにした人の全てが、同じ感想を抱いたに違いない。

「レシステンシアがここまで強いとは、、、」

 

もちろん、ここまで2戦2勝!

無敗の重賞ウイナー(ファンタジーS)であり、好素材であることはわかっていた。

だからこそ4番人気に推されたのだし、私たちキングスポーツも、以下の通り、レース前に公開したコラムにおいて、レシステンシアを「4強の一角」としてご紹介させてもらった。

 

とはいえ、前走は2着馬に1馬身差。

それがG1のここで「5馬身」もの大きな差をつけるのだから、競馬は、そして馬の成長は、本当に難しいものだなと感じずにはいられない。

 

尚、管理する松下調教師は、これがG1初制覇なのだそうだ。おめでとう!

今月14日に39歳になるとのことで、調教師としたは「超若手」といって良いだろう。

これからの活躍を心から期待している。

 

前走から成長した部分とは?

さて、ここで皆様にお伝えすべきは

「どの部分が成長したことで、レシステンシアはここまでの圧勝劇を披露することができたのか?」

という点ではないだろうか。

 

単に、彼女を強い強いと褒め称えていても始まらない。

レシステンシアを分析することで、今後の予想に活かせる部分もあるはずだ。

ということで考えると、ヒントは「鞍上・北村友騎手のコメント」に隠されていることがわかった。

 

若さが残っていた気性面に大きな進化が!

実は、レース前に公開した「阪神JFの狙い」の中で、レシステンシアについて以下のように解説させてもらった。

該当部分をご紹介しておきたい。

【短評】4番レシステンシア(北村友・松下)

距離が延びてどうか?

▼最近の主な戦績
ファンタジーS 1着
【長所】⇒レースをご覧になられていた方ならおわかりの通り【ファンタジーS】は上位に絡んだ馬の多くが、中団~後方でレースを運んでいた。

そんな中、好位2番手追走から、速めに抜け出すという形は、単に勝利をしたという事実以上に「強さ」を感じさせるもの。

6番人気での勝利だっただけにフロック視されがちだが、内容は文句なしだった!

【短所】⇒気になるのは、前走からの1ハロン延長だろう。

ちなみに前走のレース後、鞍上は「精神的に敏感なところがありすぎる馬です。そこが課題になってくると思います」と語っていた。

【ファンタジーステークス】では、間違いなく強い競馬をした。皆様もそうだろし、私たちもそれはハッキリと認めていた。

一方で、北村友騎手は、精神面に課題があることを語っている。

どれだけの走力を秘めていようと、その走力を実戦で出し切れなければ意味がない。

少なくとも、前走の段階では「力を出しきれない危険性をもっている馬」だったはず。

 

一方、今回の圧勝劇の後の鞍上のコメントは以下の通り。

2戦目に乗って課題だと思っていたメンタルが落ち着いて欲しいと思っていましたが、3戦目でお客さんが多い中、ドッシリとして落ち着いていました。良くなってきていると思います。

 

もはや弱点はない!

レシステンシアの成長は、北村友騎手のコメントの変化が表している通り。

精神面に課題があった馬が、弱点を克服した!

好走は必然だったのかもしれない。(もちろん走力も同時に成長していただろうが)

つまり、現状では隙らしい隙はないということ。

ダイワメジャー産駒だけに距離が延びてどうなるかはわからないが、少なくとも同じ舞台で行われる【桜花賞】までは、この馬が世代の主役である可能性は非常に高い。

 

それでもチャンスはある

そうは言っても、何が起こるかわからないのが競馬の世界でもある。

事実、今回も2着には6番人気の伏兵マルターズディオサが入り、3連単では8万馬券が飛び出したじゃないか!

まだまだ、この世代には面白い存在が潜んでいるかもしれない!

そういった馬を、来年もレース回顧の中で、具体的には「未来の主役」で発掘したい。

それこそがプロの仕事だと思う。

特に【クイーンC】や【チューリップ賞】あたりは例年力のある馬が飛び出してくるだけに、楽しみにしていてほしい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

6着・リアアメリア

単勝1倍台という断然の1番人気に推されながら、まさかの6番人気に沈んだリアアメリア。

鞍上の川田騎手はレース後

調整過程も返し馬も抜群に良かったのですが、終始進まないまま、競馬が終わってしまいました。原因をここから探したいと思います

と語っていた。まさかの凡走だったのだろう。

 

そんな中、もしも敗因を推測するなら「多頭数に対する戸惑い」ではなかったか。

共にフルゲートを経験していた勝ち馬&2着馬に対して、リアアメリアは「9頭立て」が最高。

確かに強い競馬をしてきたが「楽な条件下でのレース」だったことは否めない。

初めての多頭数の今回、ましてや外枠で外側を回されることになり、戸惑ってレースに入り込めなかったのではないか。

 

もちろん、抜群の素質の持ち主であることは間違いない。

今回の経験をキッカケに、心身共に別の馬のように進化を遂げる可能性は十分にある!

次走を楽しみにしようじゃないか。

 

 

レースを見逃した方はコチラから

【阪神ジュベナイルフィリーズ 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 レシステンシア(北村友一騎手)
「結構なラップで行っていたので、右から左へと手前を替えて、終始フワフワしていました。手応えはあったのですが、少し半信半疑の手応えで回っていました。2戦目に乗って課題だと思っていたメンタルが落ち着いて欲しいと思っていましたが、3戦目でお客さんが多い中、ドッシリとして落ち着いていました。良くなってきていると思います。今年は私が初めてGIを勝ちましたが、(松下調教師に)新たにGIをプレゼントできたのは嬉しく思います。まだ荒削りな所はありますが、ここでも通用するスピードを見せてくれましたし、強い内容でした。まだポテンシャルを秘めていると思います」

2着 マルターズディオサ(田辺裕信騎手)
「今日は課題のスタートもクリアして理想的なレースが出来ました。でも今日は相手が強かったですね。頑張って踏ん張ってはいるのですが、気の入り方がトレセンの時と違うので、その点、場慣れではありませんが、リラックスして走れたら、もっと良かったと思います」

3着 クラヴァシュドール(藤岡佑介騎手)
「これまでの3走の中では、レース慣れもして我慢も効いていました。状態は申し分なく、揉まれない位置で予定通りの競馬でした。逃げている馬がかなり楽そうに行っていたので意識して早目に勝ちに行く感じで動いて行きました。逆に突き放される形になり、最後は苦しくなり、2着争いに敗れてしまいました。現状、力及ばずという感じです。でも、乗りやすく、素質の高い馬なので何とかこの差を逆転したいですね」

4着 ウーマンズハート(W.ビュイック騎手)
「追い切りで跨って状態が良いのは分かっていました。自信を持ってレースに臨みました。強気の競馬をしようと思っていました。今日の馬場が前残りだったので、後ろからだと難しいと思い、内枠を最大限に生かした競馬をしました。勝ち馬を射程圏に捉えながらのレースでしたが、逆に離されてしまいました。ですから勝ち馬が現状強かったのでしょう。まだ全体的に弱い部分があるので、来年良くなってくれば距離が伸びても大丈夫だと思います」

5着 ヤマカツマーメイド(武豊騎手)
「馬の状態が良く、枠順も良く、思い通りの競馬でしたが、ここまでが精一杯でした。よく頑張りました」

6着 リアアメリア(川田将雅騎手)
「調整過程も返し馬も抜群に良かったのですが、終始進まないまま、競馬が終わってしまいました。原因をここから探したいと思います」

(中内田充正調教師)
「返し馬までは良かったのですが、進んで行かない感じでした。馬の状態は異状がなさそうです。原因を探したいと思います」

8着 クリスティ(福永祐一騎手)
「理想的なレースでしたが、ここからという所で反応がありませんでした。身体が重そうでした。コンディションが良さそうでしたが...。仕切り直しですね」

10着 ボンボヤージ(岩田望来騎手)
「ゲートが良かったですし、前残りになると思って、積極的に運びました。人も馬も(このような舞台を)経験できたのは良かったと思います。来年もっと良くなると思います」

11着 オータムレッド(松山弘平騎手)
「この馬には少し忙しいように感じました」

12着 ロータスランド(藤岡康太騎手)
「レースは上手です。楽に2番手からのレースが出来ましたが少し力むところがあり、レコード決着の中、ラストは苦しくなってしまいました」

16着 ルーチェデラヴィタ(池添謙一騎手)
「イレ込みがきつかったですね...」

(via ラジオNIKKEI 

 

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