こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】中日新聞杯 2019 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 2 | 4 | サトノガーネット | 牝4 | 53 | 坂井瑠星 | 1.59.2 | 14-14-13-14 | 33.3 | 8 | 14.0 | 440 | -2 | (栗)矢作芳人 | |
| ２ | 5 | 9 | ラストドラフト | 牡3 | 55 | マーフィ | 1.59.2 | 頭 | 06-06-08-08 | 33.8 | 3 | 6.8 | 458 | 0 | (美)戸田博文 |
| ３ | 4 | 7 | アイスストーム | 牡4 | 54 | 吉田隼人 | 1.59.2 | クビ | 12-12-10-11 | 33.6 | 2 | 5.9 | 530 | -2 | (栗)吉村圭司 |
| ４ | 6 | 12 | ショウナンバッハ | 牡8 | 54 | 吉田豊 | 1.59.3 | クビ | 15-15-15-15 | 33.3 | 10 | 20.9 | 452 | -2 | (美)上原博之 |
| ５ | B7 | 13 | サトノソルタス | 牡4 | 54 | 秋山真一 | 1.59.6 | 2 | 06-06-07-05 | 34.3 | 5 | 8.9 | 496 | +6 | (美)堀宣行 |
| ６ | 3 | 5 | ランドネ | 牝4 | 52 | 藤岡康太 | 1.59.6 | ハナ | 01-01-01-01 | 34.9 | 13 | 43.5 | 514 | +4 | *(栗)角居勝彦 |
| ７ | 8 | 16 | マイネルサーパス | 牡3 | 55 | 丹内祐次 | 1.59.7 | クビ | 08-08-05-05 | 34.5 | 6 | 11.4 | 476 | 0 | (美)高木登 |
| ８ | 5 | 10 | ジェシー | 牡4 | 54 | 横山武史 | 1.59.8 | 1/2 | 09-09-08-08 | 34.4 | 15 | 95.7 | 482 | -2 | (栗)中内田充 |
| ９ | 3 | 6 | アイスバブル | 牡4 | 55 | スミヨン | 1.59.9 | 1/2 | 04-03-05-05 | 34.7 | 1 | 4.6 | 450 | +2 | (栗)池江泰寿 |
| 10 | 8 | 15 | ミスマンマミーア | 牝4 | 50 | 藤田菜七 | 1.59.9 | ハナ | 16-16-16-16 | 33.8 | 12 | 34.2 | 460 | -6 | (栗)寺島良 |
| 11 | B4 | 8 | アドマイヤジャスタ | 牡3 | 54 | 岩田康誠 | 1.59.9 | クビ | 09-09-10-10 | 34.4 | 11 | 21.3 | 520 | +10 | (栗)須貝尚介 |
| 12 | 2 | 3 | カヴァル | 牡4 | 54 | 丸山元気 | 1.59.9 | 頭 | 12-12-13-13 | 34.1 | 4 | 8.1 | 506 | +6 | (美)勢司和浩 |
| 13 | B1 | 1 | ロードヴァンドール | 牡6 | 55 | 太宰啓介 | 2.00.1 | 1 | 04-03-03-03 | 35.0 | 7 | 11.7 | 500 | +2 | (栗)昆貢 |
| 14 | 6 | 11 | タニノフランケル | 牡4 | 55 | 松若風馬 | 2.00.2 | 3/4 | 02-02-02-02 | 35.3 | 9 | 18.4 | 520 | +8 | *(栗)角居勝彦 |
| 15 | 1 | 2 | メイショウエイコウ | 牡5 | 53 | 蛯名正義 | 2.00.3 | クビ | 09-09-10-11 | 34.7 | 16 | 185.3 | 454 | +4 | (栗)荒川義之 |
| 16 | 7 | 14 | パリンジェネシス | 牡5 | 54 | 鮫島克駿 | 2.00.4 | 1/2 | 03-03-03-03 | 35.3 | 14 | 43.8 | 510 | +2 | (栗)清水久詞 |
「豪快」
あるいは
「鮮やか」
それとも、、、
どういった言葉で表すのが相応しいだろうか。
もちろん、優勝したサトノガーネットの勝ちっぷりについてだ。
４コーナー14番手という、絶望的とも思える位置取りをものともせずに、上がり３ハロン最速となる33秒３の脚を繰り出して差し切りを決めた。
これが重賞初制覇ということで、関係者の皆様に対して、心からの祝福をお届けしたい。
同時に、私たちキングスポーツも「３連複の勝負レース」と指定したこのレースにおいて、25点で１万3240円を射止めることができた。
サトノなど上位入線馬に対しての感謝はもちろん、先日の勝負レース【ステイヤーズＳ】での３連単25万馬券に続く勝利をゲットできた喜びは大きいが、このコラムはあくまでも「回顧」
ということで、上位入線馬の今後の可能性を探ってみたい。
上位２頭は本物！そう思える理由は？
今日は早速だが、最もお伝えしたいこと、つまり「結論」を申し上げておこう。
優勝したサトノガーネット、そして惜しくもアタマ差２着に終わったラストドラフト。
彼ら２頭は「本物」だと断言しておきたい。
では、なぜそのように思えたか？
例えばサトノガーネットの鞍上・坂井瑠星騎手は、レース後に
と語っていたし同感だが、騎手のコメントだけをそのまま鵜呑みにした訳ではない。
彼らを評価した最大の理由は
不利なデータを克服した上での好走だから
中京芝2000Ｍの重賞は「馬体の大きな馬」が好成績を収めてきた
ここでご紹介したいデータがある。
それは「中京競馬場の改修後（2012年以降）に芝2000Ｍで行われた重賞における馬体重別成績」
中京芝2000Ｍの重賞 馬体重別成績（2012年の改修後）
| 馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 400～419kg | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 420～439kg | 1- 3- 0- 11/ 15 | 6.7% | 26.7% | 26.7% |
| 440～459kg | 4- 4- 3- 44/ 55 | 7.3% | 14.5% | 20.0% |
| 460～479kg | 3- 7- 6- 74/ 90 | 3.3% | 11.1% | 17.8% |
| 480～499kg | 4- 5- 2- 69/ 80 | 5.0% | 11.3% | 13.8% |
| 500～519kg | 8- 3- 9- 43/ 63 | 12.7% | 17.5% | 31.7% |
| 520～539kg | 1- 0- 2- 33/ 36 | 2.8% | 2.8% | 8.3% |
細かいことを言えばキリがないが、大まかにいえば
馬体の大きな馬に良績あり
と言えるのではないか。
やはり芝が重くタフな中京芝コースだけに、体の大きさが重要なのかもしれない。
ではサトノガーネットとラストドラフトはどうだったか？
サトノガーネット ⇒ 440キロ
ラストドラフト ⇒ 458キロ
彼らは軽量の馬たちだったのだ。
前例を覆した
もちろん、どういった状況、条件であろうと重賞で好走するのは素晴らしいこと。
だが「条件が向いた上での好走」と「厳しい条件下での好走」では
今後
を見据えるならば、全く意味が違ってくる。
競馬に限らず、厳しい条件下、逆境の中で力を発揮するのは「本物の証」
ということで、上位２頭の来年のさらなる活躍を楽しみにする。
５着・サトノソルタス
レース後、特に悔しそうにしていたのが、サトノソルタスの鞍上・秋山騎手。
というコメントに、思いが表れている。
完全にスムーズならば勝ち負けまでいけたかと言われたら何とも言えないが、確かに力は出しきれていなかったと思う。
とはいえ、理由がはっきりしているのだから、悲観することはない。
レース前半のスムーズなレース運びからは確かな実力を感じたし、ましてや今回は昇級初戦！
クラス慣れすれば、間違いなくもう少しやれる馬！追いかけてみたい。
【中日新聞杯 2019】のレース後の関係者のコメント
～レース後のコメント～
１着 サトノガーネット（坂井瑠星騎手）
「春にこの馬に乗ったとき、重賞でも通用すると思いました。レースはもう少し前で競馬をするつもりでしたが、進んでいかずあの位置になりました。アイスストームを見ながらレースをして、直線外に出せば伸びると思っていました。よく頑張ってくれました。結果を出せて嬉しいです。さらにこの上でも戦える馬だと思います」
２着 ラストドラフト（Ｏ．マーフィー騎手）
「調教にも乗って、馬の状態は良かったです。勝ったと思いましたが、最後にフワッとしてしまいました。その分の差でしょうか。結果を出せず残念です」
３着 アイスストーム（吉田隼人騎手）
「最後伸びているのですが、ピッタリ勝ち馬にマークされてしまいました。競馬が上手なので、どこかでチャンスはあると思います。勝った馬の方が今回は切れました」
４着 ショウナンバッハ（吉田豊騎手）
「良い感じでレースをして、これなら最後は伸びると思っていました。あとは展開だけだと思っていましたが、レースは結構流れて、人気馬の後ろでレースをして、最後はもう少しでした。もう少し早く追い出せば違ったかもしれません。最後はよく伸びていました」
（via ラジオNIKKEI ）
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