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ホーム勝負の明暗阪神ジュベナイルフィリーズ 2022 など【先週の重賞回顧】ニューヒロイン誕生!2歳女王決定戦に対する率直な感想、各重賞における「次に買いたい未来の主役」をご紹介

阪神ジュベナイルフィリーズ 2022 など【先週の重賞回顧】ニューヒロイン誕生!2歳女王決定戦に対する率直な感想、各重賞における「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

阪神ジュベナイルフィリーズ 2022 のレース回顧

2022年12月11日(日) 6回阪神4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第74回阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
9 リバティアイランド 牝2 54 川田将雅 1.33.1    08-08 35.5 1 (栗)中内田充
3 シンリョクカ 牝2 54 木幡初也 1.33.5 2 1/2    08-08 35.9 12 (美)竹内正洋
13 ドゥアイズ 牝2 54 吉田隼人 1.33.5 クビ    12-12 35.4 10 (栗)庄野靖志
4 アロマデローサ 牝2 54 イーガン 1.33.6  3/4    06-04 36.3 13 *(栗)池添学
10 ミシシッピテソーロ 牝2 54 原優介 1.33.8 1    10-10 35.9 16 (美)畠山吉宏
16 ドゥーラ 牝2 54 斎藤新 1.33.8 クビ    17-17 35.0 6 (栗)高橋康之
1 サンティーテソーロ 牝2 54 横山和生 1.34.2 2 1/2    01-01 37.2 5 (美)栗田徹
8 エイムインライフ 牝2 54 酒井学 1.34.4 1 1/4    15-16 35.9 17 (栗)角田晃一
6 ミスヨコハマ 牝2 54 M.デム 1.34.5  3/4    10-10 36.7 11 (美)斎藤誠
10 14 ブトンドール 牝2 54 鮫島克駿 1.34.7 1 1/4    14-13 36.5 7 *(栗)池添学
11 18 ラヴェル 牝2 54 坂井瑠星 1.34.8  1/2    17-17 36.1 4 (栗)矢作芳人
12 5 モリアーナ 牝2 54 武藤雅 1.34.8 ハナ    06-07 37.3 2 (美)武藤善則
13 11 イティネラートル 牝2 54 岩田望来 1.35.0 1 1/4    02-02 37.9 15 (栗)長谷川浩
14 2 キタウイング 牝2 54 和田竜二 1.35.0 ハナ    05-04 37.7 8 (美)小島茂之
15 17 ウンブライル 牝2 54 横山武史 1.35.2 1 1/4    15-14 36.8 3 (美)木村哲也
16 7 ハウピア 牝2 54 菱田裕二 1.35.6 2    12-14 37.2 18 (栗)岡田稲男
17 15 ムーンプローブ 牝2 54 松山弘平 1.35.9 2    02-04 38.6 14 (栗)上村洋行
18 12 リバーラ 牝2 54 石橋脩 1.36.7 5    02-03 39.5 9 (美)高柳瑞樹

 

率直に言って「強すぎる」

【阪神ジュベナイルフィリーズ】というのは、単なる2歳G1ではない。

「後のスーパーヒロインを数多く輩出してきた超G1」なのだ。

近年の勝ち馬でいえば、ラッキーライラック、レシステンシア、ソダシ。また2着に敗れた馬の中にも、クロノジェネシスがいる。

そんなレースだからこそ、私たちも中途半端な小手先の予想をしてはいけないと考えた。

あのラッキーライラックもここを勝っている

「この馬こそ明日のスーパーヒロイン」だと思える馬で勝負しなくては!

ということで、迷うことなく9番リバティアイランドからの勝負を選択した。

新馬戦で繰り出した、上がり31秒4の脚が度々話題に出るが、直線で進路がなく、かなり追い出すを待たされながら、勝ち馬から0.1秒差2着でゴールした前走【アルテミスS】は、それ以上に衝撃的なレースだった。

明らかに、モノが違う。それだけに、勝利することはまず間違いないと考えていたが、、、その強さが想像を超えていた!

 

気性面の進化も披露

皆様もレースをご覧になっていると思うので、細かいことを語ることはしないが、序盤からリズムの良いフットワークで中団を追走。

唯一の懸念材料と思われていたのが、前向きな面を見せることのある気性だが、川田騎手が上手く乗った面もあるのだろうが、それにしても落ち着いており、精神的な進化も見せた。

当然、余計なスタミナロスがない。だから、直線もとにかくよく伸びる!時計とか細かいことを抜きに、稀に見る弾け方!

完全に、ライバルたちを子供扱いしていた。

レース後、川田騎手はこんなことを言っていた。

手応え通りの走りをしてくれましたし、直線に入った時点で負けることはないな、と思いながら、ゴールまで無事に連れていくことでした。

川田騎手といえば、以前からご紹介しているように、正直な物言いで知られるジョッキー。

そんな騎手から「直線に入った時点で負けることはないな」とのコメントが出たのだ。よほど、手応えが違ったのだろう。

 

思い出したレースがある

実は、リバティアイランドの直線での弾けっぷりを見ていて、思い出したレースがある。

もう、約5年前になるが、2018年1月の【シンザン記念】だ。

当時、デビュー3戦目で、未勝利勝ちからの昇級戦だったアーモンドアイが、上がり最速の脚で差し切ったレース。

当然、レースの格からコースから全く違うが、驚くほどの弾けっぷりは、まさに今回と重なるものがあり、すぐに思い出した。

では、当時の回顧で、私はどんなことを書いたのか?

参考⇒2018年 シンザン記念 回顧

 

アーモンドアイの部分を、一部抜粋してみよう。

レース内容に関しては、私が語るよりも、是非実際にレースをご覧頂きたい。
その強さは一目瞭然だと思う。結果的に前にいった2頭が2&3着に粘り抜くというレース展開の中、後方から直線だけで差し切り、それもラストは余裕をもっていたのだから。
追われるとゴムまりのように弾けるところなどジェンティルドンナに近いものを感じる。まだ、揉まれた時にどうかという不安はありつつも、ひょっとしたら恐ろしい程の大器かもしれない。
将来「あのシンザン記念が伝説の始まりだった」と言えるような日がくるかも・・・。
楽しみにしている。

【シンザン記念】での重賞初勝利をキッカケに、伝説の名牝にのぼり詰めたことに関しては、もはやご紹介するまでもないだろう。

意外と、私も見る目があるじゃないか(笑)

長年競馬を見てくる中で、強い馬はたくさん見てきたが、その一段上、細かいことを抜きに、感性の部分で「ちょっとやばいぞ」と思えるような馬が時々出てくる。それがアーモンドアイであり、今回のリバティアイランドもそう。

リバティアイランドも、アーモンドアイに近い存在になる可能性は十分にある!

今後の競馬界が、本当に楽しみになってきた!

 

2着馬など上位勢もいいが

では、その他の馬たちはどうだろう?

例えば2着だったシンリョクカ。12番人気の伏兵だったこともあり、フロック視されそうだが、決してそうではない。

確かに内枠の恩恵はあったが、レースを見返してみても、何か特別に恵まれた面があったとは思えない。だから、素直にここなら能力上位で良いだろう。

また6着ドゥーラも外枠&出負けの不利がありながら、上がり3ハロンでは最速をマークしているように中身は濃い。きっと、これから活躍するだろう。

とはいえ!あくまで現状の評価(2歳馬だけに今後の成長はわからないことも事実)にはなるが、リバティアイランドとの差は、各馬かなり大きいと思う。

だから、今回の未来の主役は、敢えて

「今後、別路線で戦っていきそうな馬」

という点でご紹介してみようと思う。

 

明らかに敗因は距離

10着ブトンドール(鮫島駿)

レース前半から後方待機で、直線勝負に挑むスタイルは、上がり最速の末脚で2着まで追い込んだ、前走の重賞【ファンタジーS】などと同様。

しかも、スムーズなレース運びで、手応えにも余裕がありそうだっただけに、この馬を高く評価していた私たちは

「これはひょっとしたら?」

と期待したが、結局のところ伸びず。というより、直線でいきなり止まった。

この点について、鮫島駿騎手は

「いつも最後に伸びる馬が、残り300メートルで止まってしまったあたり、現状では距離が長いのかも。これからの成長に期待します」

全く同感。経験上、この手の急失速は、まず距離が原因と見て間違いない。

私たちもマイルくらいまではこなしてくれるかと思ったが、やはりG1は甘くはないということかも。

ただ、馬自身、そして陣営にとっては、ある意味「早い段階で距離適性が見えて良かった」と言えるかもしれない。変に長い距離に色気を出さず、スプリント路線に絞って挑めるからだ。

これまで見せてきたパフォーマンスから、相当な素質馬であることは間違いない。スプリント路線で大きく羽ばたくことに期待しながら、未来の主役に指名したい!

 

では、この後は、先週の2重賞より、それぞれの「未来の主役」のご紹介だ!

カペラステークスの未来の主役

2022年12月11日(日) 5回中山4日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第15回カペラS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 リメイク 牡3 55 福永祐一 1.08.9    11-10 35.1 2 (栗)新谷功一
1 リュウノユキナ 牡7 56 柴田善臣 1.09.6 4    07-06 36.8 1 (美)小野次郎
3 ジャスティン 牡6 57 マーカン 1.09.6    05-03 37.1 7 (栗)矢作芳人
12 オーヴァーネクサス 牡5 56 大野拓弥 1.09.7  3/4    12-12 35.7 9 (栗)松下武士
13 オメガレインボー 牡6 56 岩田康誠 1.09.7    10-10 36.3 5 (栗)安田翔伍
4 ジャスパープリンス 牡7 56 田中勝春 1.09.9 1    09-08 36.7 16 *(栗)森秀行
5 ハコダテブショウ 牡4 56 石川裕紀 1.10.0 クビ    01-01 37.8 8 (美)相沢郁
9 クロジシジョー 牡3 55 戸崎圭太 1.10.1  3/4    12-13 36.1 4 (栗)岡田稲男
11 アティード 牡4 56 田辺裕信 1.10.2 クビ    14-13 35.9 3 (美)加藤士津
10 16 レディオマジック 牡5 56 藤岡佑介 1.10.2 クビ    14-15 36.0 14 (栗)佐々木晶
11 2 シンシティ 牝5 54 富田暁 1.10.3  1/2    03-03 37.9 13 (栗)木原一良
12 8 ヤマトコウセイ 牝3 53 小林脩斗 1.10.3 クビ    02-02 38.0 10 (美)武井亮
13 7 エアアルマス 牡7 57 川須栄彦 1.10.5 1    16-16 36.0 6 (栗)池添学
14 10 ヒロシゲゴールド 牡7 56 北村宏司 1.10.7 1 1/4    03-03 38.3 12 (栗)北出成人
15 14 カルネアサーダ 牝3 53 永野猛蔵 1.10.9 1    05-06 38.3 11 (栗)加用正
16 15 ピンシャン 牡5 56 松岡正海 1.11.4 3    07-08 38.5 15 *(栗)森秀行

 

さすが、福永祐一「騎手」

改めて申し上げるまでもないが、先日、福永祐一騎手の調教師試験合格が発表された。つまり、来年2月末をもって、騎手を引退することになる。

その点に関して、福永騎手は

「多くの方に “もったいない” と言っていただいて、そういう段階で次の決断ができる幸せを感じている」

と語っているが、周囲がもったいないと思うの当然だろう。今回のリメイクの騎乗も、馬の実力が大前提にせよ、終始落ち着きが感じられ、末脚を余すところなく引き出していた。

さすがは3冠ジョッキーというしかない。また、合格祝い(誕生日祝い)として重賞をキッチリ勝つあたりにも、唯一無二の華を感じる。

私たちとしては、馬券も獲らせてもらい、感謝あるのみ!

とにかく、引退のその日までは、福永祐一「騎手」を存分に楽しませてもらうつもりだ。もちろん、じゃんじゃん馬券も勝つぞ(笑)

参考⇒先週の的中結果

 

想像を超えた競馬

そんな勝ち馬を含め、上位3頭の強さは皆様ご存知だと思うので、今回は

4着オーヴァーネクサス

今回が初めての重賞挑戦だったオーヴァーネクサスがいきなりの4着に好走。

だが、私たちは好走する可能性は高いと思っていた。というのも、有料会員様に対して「好調教馬」としてご提供していたのだが、とにかく仕上がりが良く見えたからだ。

一方で、馬のタイプとしては

「レースをきっちり走る馬」

とでも言うのだろうか、よくも悪くも「まとまった馬」という印象を持っていた。

だから、ハイレベル馬同士がぶつかる重賞で、爆発力が求められた時にどうか、という懸念材料もあった。

だが、レースをご覧の方ならおわかりの通り、4角12番手から、上がり3ハロンで2番目のタイムをマークして、豪快に追い込んだ!こういった走りをするイメージはなかった。

間違いなく、ここにきて急激に力をつけている!5歳馬ながら、今が成長期なのだろうか。この分なら、ダート短距離路線で、もっと活躍する可能性は高いと思う。追いかけていこう!

 

中日新聞杯の未来の主役

2022年12月10日(土) 6回中京3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第58回中日新聞杯
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 キラーアビリティ 牡3 56 団野大成 1.59.4 12-13-12-13 34.0 5 *(栗)斉藤崇史
16 マテンロウレオ 牡3 56 横山典弘 1.59.4 クビ 05-05-05-04 34.6 4 (栗)昆貢
9 アイコンテーラー 牝4 52 菱田裕二 1.59.5 クビ 03-03-03-03 34.9 10 (栗)河内洋
6 プログノーシス 牡4 56 藤岡佑介 1.59.5 ハナ 17-17-17-16 33.2 1 (栗)中内田充
3 ハヤヤッコ 牡6 57.5 浜中俊 1.59.5 クビ 10-10-10-10 34.3 12 (美)国枝栄
17 プリマヴィスタ 牡5 53 坂井瑠星 1.59.6 クビ 12-11-10-11 34.3 14 (栗)矢作芳人
10 イクスプロージョン 牡4 56 和田竜二 1.59.6 クビ 05-06-08-08 34.5 9 (栗)杉山晴紀
4 ワンダフルタウン 牡4 57 幸英明 1.59.8 1 1/4 05-06-08-06 34.9 15 (栗)高橋義忠
12 バジオウ 牡4 54 岩田康誠 1.59.9  1/2 02-02-02-02 35.5 6 (美)田中博康
10 13 ダンディズム セ6 54 富田暁 2.00.0 クビ 18-18-18-16 33.8 16 (栗)野中賢二
11 15 ソフトフルート 牝5 53 酒井学 2.00.0 クビ 15-14-12-11 34.7 8 *(栗)斉藤崇史
12 11 カントル 牡6 54 イーガン 2.00.1 クビ 08-06-06-07 35.1 2 *(栗)藤原英昭
13 8 ギベオン 牡7 57 西村淳也 2.00.1 クビ 01-01-01-01 35.8 7 *(栗)藤原英昭
14 7 フォワードアゲン セ5 53 江田照男 2.00.4 1 3/4 14-14-15-15 34.4 13 (美)中野栄治
15 2 コトブキテティス 牝5 51 今村聖奈 2.00.4 ハナ 15-16-16-16 34.2 17 (美)田島俊明
16 5 アルジャンナ セ5 54 角田大和 2.00.4 クビ 10-11-14-14 34.7 18 (栗)奥村豊
17 14 トゥーフェイス 牡4 54 M.デム 2.00.6  3/4 08-06-06-08 35.5 3 (美)新開幸一
18 18 アスクワイルドモア 牡3 55 岩田望来 2.00.9 2 03-03-03-04 36.1 11 *(栗)藤原英昭

 

ここは素直に

今年の【中日新聞杯】は、例年以上に今後に期待が持てそうな好素材が出走していた。

それだけに当然、未来の主役候補の数も多いのだが、中でも一頭挙げるとしたら、素直に

4着のプログノーシス

で良いのではないだろうか。

結果としては、1番人気を裏切っての4着だから、陣営は悔しかっただろう。

だが、上がり3ハロンで、2番目の馬に0秒6もの圧倒的な差をつける最速タイムをマークしながら、前を捕まえきれなかったのは、展開が向かなすぎた、あるいは位置取りが後ろ過ぎた、これに尽きると思う。

レース後、藤岡佑介騎手は

内枠となり折り合いだけに気をつけて、直線に外に出すというレースをしました。ラストは良く脚を使ってくれています。極端にペースが2コーナーで緩んだぶん届きませんでした。

と語っているが、まさにそうなのだろう。もったいなかった。

とはいえ、直線で見せた脚は、G3レベルのレースでは、なかなかお目にかかれないもの。

まだ課題はあるにせよ、仮にG1に出走しても、それなりにやれるだけの素材だと確信する。

個人的には、流れが速くなる内回りコースで戦う姿が見たいが、、、

来年の【大阪杯】【宝塚記念】に出走できていたら、ぜひ注目してみたい!

 

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