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アイビスサマーダッシュ 2018【回顧】直千史上、屈指の名馬誕生!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】アイビスサマーダッシュ 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝
15 ダイメイプリンセス 牝5 秋山真一 0.53.8        05 31.8 1 2.7
8 ラブカンプー 牝3 M.デム 0.54.0 1 1/4      01 32.2 2 5.4
12 ナインテイルズ 牡7 戸崎圭太 0.54.2 1 1/4      03 32.3 8 18.6
7 レジーナフォルテ 牝4 杉原誠人 0.54.3  1/2      03 32.4 4 9.6
6 ラインスピリット 牡7 森一馬 0.54.6 1 3/4      10 32.4 9 21.7
3 カラクレナイ 牝4 福永祐一 0.54.6      11 32.3 6 13.5
9 アペルトゥーラ 牡7 丸田恭介 0.54.6 クビ      11 32.3 10 28.5
1 アクティブミノル 牡6 酒井学 0.54.8 1 1/4      05 32.8 14 91.5
13 ノットフォーマル 牝6 原田和真 0.54.9 クビ      15 32.4 13 85.3
10 14 レッドラウダ 牡5 石川裕紀 0.55.0  1/2      01 33.2 5 10.4
11 17 ペイシャフェリシタ 牝5 三浦皇成 0.55.0 ハナ      05 33.0 3 6.3
12 10 モルフェオルフェ 牝3 江田照男 0.55.0 クビ      05 33.0 12 65.7
13 5 クラウンルシフェル 牡7 津村明秀 0.55.1 クビ      11 32.8 17 294.9
14 11 クラウンアイリス 牝7 内田博幸 0.55.1 クビ      17 31.5 16 287.9
15 2 ダノンアイリス 牝5 田中勝春 0.55.2  1/2      14 32.8 15 170.1
16 16 ブロワ 牝5 西田雄一 0.55.3  1/2      05 33.3 11 65.5
17 4 ベストマッチョ セ5 大野拓弥 0.55.8 3      15 33.3 7 14.4

※横にスクロールできます

初めに申し上げておきたいのは「直千レースの回顧は難しいな」ということ。

何故なら、直千の重賞は年に一度だけ、この【アイビスサマーダッシュ】以外にはないからだ。どんなに分析しても、次は1年後。1年もたてば、力が一変(上昇するにせよ衰えるにせよ)する馬がほとんどだろうし、また今回の2着馬ラブカンプーのように3歳世代から新星が出現する可能性もある。

ということで、今回に関しては、直千というよりは、今後1200M以上のレースでも活躍できそうな馬、という点に絞ってピックアップしていきたいと思う。

 

直千史上、屈指の名馬誕生!

まずは優勝したダイメイプリンセスからチェックしていこう。

ハッキリ言って、直千適性が高すぎる!今回の勝利により「直千⇒3戦3勝」のパーフェクト!レース内容にも怪しいところがない。恐らく、直千レース史上でも屈指の名馬と言っても大袈裟ではないだろう。

鞍上の秋山はレース後「進路が空いてからの反応が良く、とにかく直線1000mが合う馬です。コーナーのあるレースとは手応えが違います」と語っているだが、確かに9着に敗れた前走の【CBC賞】(中京芝1200M)の時とは別の馬のようだった。

 

素晴らしい馬が現れたものだ

直千適性の高さという点に関して言えば、コース形態が合うとか、色々な要素があるのだろうが、そのひとつに「スタミナ」があると考える。

「1000M戦はスピードこそ重要」と考える方も少なくないが、決してそれだけではない。

参考材料として、今回、上位人気に推されながら、11着に敗れたペイシャフェリシタの鞍上・三浦のレース後のコメントをご覧頂こう。

 

「1000mの流れに対応してしまい、息が入りづらくなりました。最後はその分かと思います」

 

1000Mというのは、距離が短い分、ノンビリ構えて息を入れている暇がないのだ!ペイシャフェリシタのように、息が入りにくくなっても粘り、ラストひと伸びするためには、やはり「スタミナ」が必要なのだ!

 

ダイメイプリンセスは、最近こそ1000M~1200Mを中心に使われているが、デビュー当時は1400M~1600Mを使われていたような馬。当時、結果を残すことはできなかったが、その距離を使われるなりのスタミナを陣営が感じていたということだろう。そして、それこそが「直千のラストの伸び」に繋がっているのだと考える。

そんな馬だけに、乗り方ひとつで、1000Mだけではなく、1200Mでももう少し活躍できるのではないだろうか?幸い、鞍上には名手・秋山がいる。これからの短距離路線の台風の目になるかも?要注目。

 

スケールでかい!

もう一頭、競走馬としてのスケールという意味では、ダイメイプリンセスを凌駕するのが2着のラブカンプーだ。

初めての古馬との対戦、初めての直千レースにもかかわらず、前半から前々でレースを引っ張るのだから、要するに「モノが違う」ということなのかもしれない。既に重賞2着がある得意の1200Mなら、更にやれるかも!

 

どこまで強くなれるか?

さて、今度のローテーションはどうするだろう?

賞金の都合もあるから出走がかなうかわからないが、仮にG1【スプリンターズS】に出られることになるとすれば興味深い。

というのも、2007年の【スプリンターズS】優勝馬アストンマーチャンの走りなどもそうだが、斤量の軽い3歳馬に積極的に逃げられると、年長馬といえども追いかけるのは容易ではないからだ。(中山のタフな坂を重量で走るのは厳しい)

それだけに是非見てみたいが、こればかりは陣営&出走頭数次第。いずれにせよ注目しておきたい。

 


 

【アイビスサマーダッシュ 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【アイビスサマーダッシュ 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ダイメイプリンセス(秋山騎手)
「スタートして手応え良く、抜け出すタイミングだけ意識していました。進路が空いてからの反応が良く、とにかく直線1000mが合う馬です。コーナーのあるレースとは手応えが違います。これからはコーナーのある1200mのレースも克服していきたいと思います。森田厩舎のワンツーフィニッシュでしたが、自分の馬が勝って良かったです。いい馬に乗せてもらい、感謝しています」

2着 ラブカンプー(M.デムーロ騎手)
「残念でした。惜しかったですが、勝った馬が強かったですね。一生懸命に走っていました」

3着 ナインテイルズ(戸崎騎手)
「スタートが速くて、いいスピードを持っていますね。追い出しをギリギリまで我慢したのですが、今日は勝った馬が強かったです」

4着 レジーナフォルテ(杉原騎手)
「馬の状態が良くて、道中、楽について行けました。直線1000mだけの馬ではないので、今後1200mなどコーナーのあるレースでも頑張ります」

5着 ラインスピリット(森一馬騎手)
「内枠であることに加えて、メンバー中、もっとも重い57キロという斤量でもよく走っています。レースを使ってきたことで目に見えない疲れがあったのかもしれませんが、よく頑張っています」

11着 ペイシャフェリシタ(三浦騎手)
「今日に限ってゲートをポンと出てしまったことが、かえって良くなかったかもしれません。1000mの流れに対応してしまい、息が入りづらくなりました。最後はその分かと思います」

16着 ブロワ(西田騎手)
「ハナを切れるくらいのスピードを持っていますが、今日は相手が強かったので無理に行かせませんでした。相手を考えればよく頑張っていますし、自己条件に戻ればいい競馬が出来ると思います」

17着 ベストマッチョ(大野騎手)
「初めての芝ということもあり、スタートで若干滑りました。加えて、時計が速かったですね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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