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クイーンステークス 2018【回顧】お見事!人馬でつかんだ完全勝利!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】クイーンステークス 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
9 ディアドラ 牝4 ルメール 1.46.2   10-09-10-07 33.7 1
5 フロンテアクイーン 牝5 蛯名正義 1.46.7 3 08-08-08-06 34.4 4
2 ソウルスターリング 牝4 北村宏司 1.46.7 クビ 03-03-03-02 34.7 2
3 トーセンビクトリー 牝6 池添謙一 1.46.8 クビ 05-06-07-03 34.6 7
8 アンドリエッテ 牝6 国分恭介 1.47.0 1 1/4 09-09-08-07 34.7 9
11 エテルナミノル 牝5 四位洋文 1.47.0 クビ 05-04-04-03 34.9 8
1 アグレアーブル 牝5 モレイラ 1.47.4 2 1/2 05-06-04-07 35.3 6
10 ハッピーユニバンス 牝6 藤岡康太 1.47.5  1/2 11-11-11-11 34.8 10
4 ツヅミモン 牝3 吉田隼人 1.47.5 クビ 02-02-02-01 35.7 5
10 6 リバティハイツ 牝3 北村友一 1.47.6  3/4 03-04-04-03 35.5 3
11 7 ティーエスクライ 牝6 竹之下智 1.50.4 大差 01-01-01-10 38.8 11

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とにかく、優勝したディアドラのパフォーマンスには驚かされた。
何と2着馬に3馬身差!3歳時から世代最強の座を競ってきたライバルでもある3着ソウルスターリングには、更に半馬身差をつけている。

 

冷静に考えれば、今年3月の【ドバイターフ】(芝1800M)において、世界のトップホースを相手に3着に激走しているのだから、今回の出走メンバーの中で能力が1番であることは、誰もがわかっている。また、昨年夏にここ札幌で1000万条件を勝っているように、洋芝に対する適性の高さも文句なし!

 

橋田師の仕上げには恐れ入った

そんな馬にもかかわらず「単勝320円」もついたのには理由があった。

最大の理由は、やはり「海外遠征帰り&久々」だという点だ。
ご存知の方も多いと思うが、同じ【ドバイターフ】に出走し、着順も同じ(3着同着)だったリアルスティールが、帰国初戦の【安田記念】で15着に惨敗したのだ。もちろん、諸事情はあったのかもしれないが「遠征帰りの難しさ」を際立たせる事実であることは確かだろう。

 

いくら力のあるディアドラでも「普通の厩舎」に所属していたら、同じような結果にはなっていなかった可能性もある。

だが、さすがは橋田満師。

懐かしの名牝アドマイヤグルーヴも橋田厩舎だった

アドマイヤ軍団のスターホースを中心に、数多くの名馬を育ててきた名将の丁寧な調教は、厳しい条件さえもモノともしない。

最終追いでのキレのあるフットワークなどを見ても、臨戦態勢は整っていた。

橋田厩舎の馬は、海外帰りに限らず「久々でも買える」そんなことを感じさせてくれた。

 

知り尽くしている名手だからこそ

そして鞍上のルメールだ。
彼のディアドラへの信頼感は凄かった。ソウルスターリングやリバティハイツなど、有力と言われる面々が前にいても、全く動じることがない。あわてなかったことが、ラストで繰り出した強烈な脚に繋がったのだ。

ディアドラへの信頼と同時に「ソウルスターリングの力を完全に把握していた」という点も見逃せない。
常にソウルスターリングとコンビを組み、力を知っている彼だからこそ「あの位置で走るソウルスターリングに、ラストで粘れるほどの余力はない」と確信を持てた筈。差し切った時には「やはりな」とほくそ笑んでいたのではないだろうか。

 

騎手選択の難しさ

鞍上からの信頼を感じた

調教師なら、少しでも上手な騎手に依頼したくなるのは当たり前。だが、名手であればあるほど、有力なお手馬の数が多い。

今回のように「力を知られてしまっているが故に・・・」という悔しい結末を迎えるケースも出てきてしまう。

藤澤師に限らず、改めて騎手選択の難しさを感じた調教師は多かったのではないだろうか。

 

とにもかくにも、人馬(橋田師、ルメール&ディアドラ)揃っての完全勝利だったように思える。
この分なら、次走に検討されている【札幌記念】に限らず、牡馬相手でも好走は可能!
【ドバイターフ】で2着に入り、後に【宝塚記念】で4着に好走したヴィブロスと共に、牝馬路線の中心を歩んでいってほしい。

 

やはり調教は重要だ

さて、2着のフロンテアクイーンは本当によく頑張ったと思う。実は、1週前の段階では、陣営が「心房細動後の実戦だけに、無事に回ってくれれば…」と控えめなコメントが出る程だった。

それが最終追いでは一転!キングスポーツ調教班から「急激に調子を上げてきたから要注意」というアドバイスが入るほどだった。状態の良さは、鞍上・蛯名がレース後に残した「具合が良さそうで、ある程度やれると思っていました。」というコメントからも明らかだが、その通りの結果を残してくれた。

 

昔から「夏は牝馬を狙え」といった格言があるが、実際、フロンテアクイーンに限らず、この時期、急に調子を上げてくる牝馬は少なくない。牝馬の調教は、いつも以上に注意してチェックしたい。

 

条件さえ合えば

最後に3着のソウルスターリングにも触れておこう。

結果的にはライバルディアドラに完敗。実際にご利用中のキングスポーツ会員様に対して

近走着差こそ差は大きくないが、勝負所で抜かせまいとする気持ちを感じられないことも気がかりだ。

と解説した通り、本来の気迫を感じられない面もあった。

蘇れ!素質馬!

一方で、本当に悪かった時期から比べると、随分持ち直してきた印象を受けたことも確かだ!

3歳春に見せた爆発的なパフォーマンス故に過大評価されがちだが、冷静に、彼女に見合った条件と人気ならば軸に出来る日も近いのではないだろうか。

秋を楽しみに待ちたい。

 


 

【クイーンステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【クイーンステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ディアドラ(ルメール騎手)
「ドバイでもすごくいい競馬をしていましたから、今日は自信がありました。1週前の調教に乗った時も問題ありませんでした。状態は100%ではなかったと思いますが、このメンバーでは一番強かったです。すぐに反応出来ましたし、切れました。去年、北海道で勝っていますし、彼女は北海道が好きなのだと思います」

(橋田満調教師)
「鞍上も落ち着いて乗っていましたし、馬のことをよく知ってくれています。今日の内容が良かったので、馬の状態を見て、札幌記念も視野に入れて次を決めたいと思います」

2着 フロンテアクイーン(蛯名騎手)
「具合が良さそうで、ある程度やれると思っていました。最後まで伸びていますし、よく頑張って走ってくれています」

3着 ソウルスターリング(北村宏騎手)
「パドックから先出しで、思ったより落ち着いていました。前2頭を行かせての3番手、自分のリズムで走っていました。早め先頭の形は踏ん張りづらかったですが、歯を食いしばって頑張ってくれました」

5着 アンドリエッテ(国分恭騎手)
「手応えが悪くなり、一か八か空いたところを狙おうとしましたが、結果的に、待ってディアドラの後ろから行った方が良かったかもしれません」

9着 ツヅミモン(吉田隼騎手)
「1頭行かせた後、息を入れられましたが、早めに来られて持ちませんでした。展開的に前へ行く馬には厳しかったです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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