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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】京成杯AHなど3重賞 2024 ⇒「明日の勝利」に向けて活かすべき考え方とは?未来の主役もご紹介!

【先週の重賞回顧】京成杯AHなど3重賞 2024 ⇒「明日の勝利」に向けて活かすべき考え方とは?未来の主役もご紹介!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

京成杯AH 2024 の回顧&未来の主役

2024年 9月 8日(日) 4回中山2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第69回京成杯オータムH
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 10 アスコリピチェーノ 牝3 55.5 ルメール 1.30.8  09-09-08 32.7 1 (美)黒岩陽一
8 15 タイムトゥヘヴン 牡6 56 柴田善臣 1.31.0 1 1/4  15-15-14 32.4 14 (美)戸田博文
4 8 サンライズロナウド 牡5 56 横山典弘 1.31.0  02-03-04 33.4 3 (栗)安田翔伍
7 13 セルバーグ 牡5 57 武豊 1.31.3 1 3/4  09-05-04 33.4 9 (栗)鈴木孝志
6 11 ジューンオレンジ 牝4 53 富田暁 1.31.3  13-12-11 32.9 10 (栗)長谷川浩
2 4 ディオ 牡5 57.5 岩田康誠 1.31.4  3/4  05-05-04 33.5 2 (栗)辻野泰之
1 2 ディスペランツァ 牡3 55 石川裕紀 1.31.6  3/4  07-11-11 33.4 6 (栗)吉岡辰弥
1 1 カテドラル 牡8 58 荻野極 1.31.6 クビ  09-12-11 33.3 15 *(栗)池添学
2 3 キャットファイト 牝3 52 大野拓弥 1.31.7 クビ  02-05-08 33.9 4 (美)上原博之
6 12 オーキッドロマンス 牡3 56 内田博幸 1.31.7 同着  01-01-01 34.4 8 (美)手塚貴久
11 3 6 エエヤン 牡4 57.5 田辺裕信 1.31.8  3/4  05-03-02 34.1 5 (美)伊藤大士
12 3 5 ショウナンマグマ 牡5 57 吉田豊 1.32.0 1  09-09-08 33.9 11 (美)尾関知人
13 4 7 キタウイング 牝4 52 黛弘人 1.32.3 2  14-14-14 33.8 12 (美)小島茂之
14 B5 9 エアファンディタ 牡7 58 三浦皇成 1.32.4  3/4  16-16-16 33.3 13 *(栗)池添学
15 8 16 コラソンビート 牝3 54 丹内祐次 1.32.6 1 1/4  07-05-04 34.8 7 (美)加藤士津
16 7 14 ドルチェモア 牡4 55 北村友一 1.33.6 6  02-02-03 36.1 16 (栗)高橋一哉

「モノの違い」を再確認

「強すぎるだろ、、、」

レース後には、この言葉しか頭には浮かんでこなかった。

単勝1倍台の圧倒的な人気を誇った3歳牝馬アスコリピチェーノが、G1馬の力を見せつけて優勝。

私たち自身も、3連単1着軸の1頭に指名していたように、人気に応える可能性が十分にあることは承知していた。

だが、そのレースぶりは、想像をさらに上回るものだったと言わざるを得ない。

名馬へ!アスコリピチェーノ(画像は昨年の阪神JF)

古馬の牡馬に換算すれば59.5キロの重ハンデを背負わされ、圧倒的な1番人気だけに周囲からの厳しいマークも受け、さらに初めての古馬との対戦で、、、

いくら力がある馬で、尚且つ休み明けながら調教では素晴らしい動きを見せていたとはいえ、ハッキリ言って条件は楽ではなかった。

だが、終わってみればこの通り。

単に勝っただけではなく、相当に余裕を残していたことはレースぶりから一目瞭然。

あまり細かい解説をする必要はないだろう。歴史的マイラー誕生の予感だ。ただただ、今後のレースぶりを楽しみにしている。

 

2着馬激走を示唆するデータが

正直に言って、アスコリピチェーノと、2着以下の馬たちとでは力の差があり過ぎる。

それゆえ、恐らく今後、彼女と同じ路線で戦うことになる2着以下の馬たちを「未来の主役」としてピックアップするのは少々強引な感が出てしまう。

そこで今回は、来年以降の【京成杯AH】に向けた「馬券戦略」的な話をしてみたい。
(厳密にいえば、中山のレースなら、京成杯に限らず役立つかも)

今回、2着には単勝14番人気の大穴タイムトゥヘヴンが突っ込んだ。

4コーナー14番手から、上がり最速となる32秒4の脚を繰り出しての追い込みに驚いた方も多いだろう。

だが実は「激走の可能性をハッキリと示唆するデータ」があった。

 

【京成杯オータムH】⇒激走してきた伏兵について

このレース、過去5年で二桁人気が4頭も馬券圏内、また、昨年も少頭数ながら8番人気のミスニューヨークが3着。

「名は体を表す」ではないが、レース名に「ハンデ」と入っているレースらしく、毎年のように荒れてきた。

では、具体的にどんな伏兵が上位にきていたのか?ご覧いただきたい。

【過去5年激走してきた穴馬】
2023年 ミスニューヨーク  3着 8番人気(実績)ターコイズS  1着
2022年 ミッキーブリランテ 2着 12番人気(実績)ニューイヤS  1着
2021年 コントラチェック  2着 12番人気(実績)オーシャンS  1着
2020年 ボンセルヴィーソ  3着 13番人気(実績)ダービー卿   2着
2019年 ジャンダルム    3着 10番人気(実績)ホープフルS  2着

この表から一目瞭然だろうが、要するに、中山コースのオープンや重賞で連対経験のある馬たち!

 

※参考までに、こうした「穴データ」を積極的に発信しているのがYouTubeの「座談会」。上記データもお話していた。ぜひ、ご覧いただき、チャンネル登録も👍️

 

改めて、中山は「適性」だ

トリッキーで知られる中山コースにおいて

「コース実績(つまりコース適性があるということ)」

がいかに大事なってくるのか、改めて感じていただけたと思う。

そんな中、タイムトゥヘヴンは、一昨年の【ダービー卿CT】で優勝!狙えないはずがない馬だったのだ。

実際に、今回もコーナリングを含めたレースぶりが実にスムーズだった。

 

どうしても、ラストの直線の鋭さに目が行きがちだが、結局のところ、あれほどの脚を使えるということは、そこに至るまでのロスが少ないということ。

タイムトゥヘヴンはスムーズなレースでロスが少なく、余裕を残せたから弾けられたのだ。

当然、これは【京成杯AH】に限った話ではない。

明確に力が抜けた馬がいるケースは例外かもしれないが、基本的には中山コース実績を、予想する上での、かなり重要なファクターとして考えるべきだ。

さあ、今回、良い結果を得られた方もそうではない方も「明日の中山で夢馬券を獲るぞ🎉」

 

セントウルS 2024 の回顧&未来の主役

2024年 9月 8日(日) 3回中京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第38回産経賞セントウルS
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 17 トウシンマカオ 牡5 57 菅原明良 1.07.7    11-10 33.1 2 (美)高柳瑞樹
8 18 ママコチャ 牝5 57 鮫島克駿 1.07.8  1/2    03-03 33.9 4 (栗)池江泰寿
1 1 モズメイメイ 牝4 55 国分恭介 1.07.9  3/4    03-03 34.0 7 (栗)音無秀孝
1 2 アネゴハダ 牝5 55 角田大和 1.08.1 1 1/4    03-03 34.1 17 (栗)佐々木晶
6 11 トゥラヴェスーラ 牡9 57 藤岡佑介 1.08.1 ハナ    14-13 33.3 14 (栗)高橋康之
7 15 アサカラキング 牡4 57 斎藤新 1.08.1    02-02 34.3 9 (美)斎藤誠
6 12 テンハッピーローズ 牝6 56 津村明秀 1.08.2 クビ    10-10 33.6 6 (栗)高柳大輔
4 7 ヨシノイースター 牡6 57 丸山元気 1.08.2 ハナ    06-06 34.0 3 (栗)中尾秀正
3 5 サウザンサニー 牡4 57 菱田裕二 1.08.2 クビ    11-10 33.6 8 (美)岩戸孝樹
10 4 8 キミワクイーン 牝5 55 岩田望来 1.08.2 ハナ    11-13 33.3 10 (美)奥村武
11 3 6 ジョウショーホープ 牡4 57 西村淳也 1.08.2 クビ    09-09 33.8 11 (栗)新谷功一
12 7 14 ダノンスコーピオン 牡5 58 戸崎圭太 1.08.3    15-15 33.1 5 (栗)福永祐一
13 7 13 ピューロマジック 牝3 53 横山和生 1.08.4  3/4    01-01 34.8 1 (栗)安田翔伍
14 2 3 グレイトゲイナー 牡7 57 池添謙一 1.08.4 クビ    06-06 34.2 16 (栗)森秀行
15 2 4 ストーンリッジ 牡7 57 松山弘平 1.08.5  1/2    06-06 34.3 15 (栗)藤原英昭
16 5 10 テイエムスパーダ 牝5 56 酒井学 1.08.8 1 1/2    15-15 33.6 13 (栗)木原一良
17 5 9 ミッキーハーモニー 牝5 55 浜中俊 1.08.8 クビ    18-18 33.0 12 (美)萩原清
18 B8 16 カリボール 牡8 57 杉原誠人 1.09.0 1 1/2    17-17 33.5 18 (栗)西村真幸

見えてきた「スプリント路線の動向」

私たちに限った話ではないだろうが、予想をする立場の人間にとって、今回の【セントウルS】の最重要注目ポイントは

「スプリント路線の動向」

という部分だったように思う。

このところ、抜けた主役不在と言われて久しいスプリント路線。

そんな中、先週の【キーンランドカップ】で圧倒的な勝ちっぷりを見せ、彗星のごとく、この路線の新たな主役候補に浮上したのがサトノレーヴ。

中山との相性の良さから、普通に(体調の異変なく)【スプリンターズS】に出走すれば、まず上位争いに絡むだろう。

サトノレーヴの話は、参考までに当時の重賞回顧もチェックしてほしい。

参考⇒キーンランドカップ週の重賞回顧

 

では、サトノレーヴの対抗馬になりえる新星が発掘できたかといえば、、、

残念ながら難しそうだというのが正直な思いだ

 

強いていえば「勝ち馬の進化」

というのも、優勝馬トウシンカマオも、2着ママコチャも、いわば「現在のスプリント路線の上位勢力」お馴染みの面々。

そうした面々の中でも最上位の安定した実力を誇っていたのが、ナムラクレア。

そのナムラクレアが、完全に力を出しきったとは言えないにせよ【キーンランドカップ】で、サトノレーヴに完敗しているのだ。

それだけに「お馴染みの面々」の能力は想像がつくし、それを飛び越えていくような馬が出れば面白かったのだが、、、

そんなに現実は簡単ではないということか。

そんな中、強いて明るい材料を挙げるなら、トウシンカマオの「明確な進化」になる。

進化!トウシンマカオ

というのも、トウシンは、右回りに比べ、左回りでは本来の力を出しきれないケースが多かった。

それが、完勝。さらにいえば、G1が先にあるだけに、完璧な仕上げとも思えなかった。

そう考えれば、5歳馬にして、まだ力を伸ばしている部分があると言い切ってよいだろう。

実績がある馬だけに、敢えて未来の主役にはしないが、本番での活躍に注目してみようじゃないか!

 

紫苑S 2024 の回顧&未来の主役

2024年 9月 7日(土) 4回中山1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第9回紫苑S
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝 2000m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 6 クリスマスパレード 牝3 55 石川裕紀 1.56.6 02-02-02-02 33.9 5 (美)加藤士津
1 1 ミアネーロ 牝3 55 津村明秀 1.56.6 クビ 08-09-08-08 33.0 3 (美)林徹
7 11 ボンドガール 牝3 55 武豊 1.56.8 1 1/4 11-11-11-10 33.0 1 (美)手塚貴久
6 9 レイククレセント 牝3 55 佐々木大 1.56.8 03-03-03-03 33.8 8 (美)大竹正博
6 8 フォーザボーイズ 牝3 55 ルメール 1.57.0 1 1/4 06-05-05-05 33.8 6 (美)加藤征弘
7 10 ホーエリート 牝3 55 戸崎圭太 1.57.1 クビ 08-08-08-08 33.6 4 (美)田島俊明
3 3 テリオスサラ 牝3 55 横山武史 1.57.1 クビ 03-03-03-03 34.2 7 (美)高柳瑞樹
5 7 エラトー 牝3 55 横山和生 1.57.2 クビ 06-07-05-05 34.0 2 (栗)上村洋行
8 13 ガジュノリ 牝3 55 永野猛蔵 1.57.6 2 1/2 10-10-10-10 33.9 13 (美)尾形和幸
10 4 4 イゾラフェリーチェ 牝3 55 三浦皇成 1.58.2 3 1/2 01-01-01-01 35.6 12 (美)鹿戸雄一
11 8 12 ハミング 牝3 55 菅原明良 1.58.4  3/4 05-05-05-05 35.2 9 (栗)中内田充
12 2 2 バランスダンサー 牝3 55 田辺裕信 1.58.5  1/2 12-12-13-13 34.4 11 (美)久保田貴
13 4 5 サロニコス 牝3 55 鮫島克駿 1.59.2 4 13-13-11-10 35.3 10 (栗)松下武士

また、信頼できる騎手が増えた

今や【ローズS】に匹敵する3歳牝馬の出世重賞になった【紫苑S】。

制したのは単勝5番人気のクリスマスパレードだった。

レースをご覧いただければおわかりの通り、序盤からの好位追走から、直線では余裕をもって抜け出す王道の競馬。

もちろん、開幕週だけに前有利の馬場の恩恵を受けた面もあっただろうが、仮にそういった部分を割り引いたとしても

「全くスキらしいスキのないレースをしていた」

という事実に変わりはない。

立ち回りの上手さなどは、惚れ惚れするほどだった。

 

開幕週ながら、強烈な上がりを使って中団~後方から追い込んだ2&3着馬と共に、今後、大きな活躍が見込める存在だと言い切りたいし、未来の主役はこの馬で決まり。
(尚、時計の速さに関しては、馬場状態による部分が大きいと思うので、取り立てて何か評価しようとは思わない)

それにしても、新婚の石川騎手にとっては、随分早めのクリスマスプレゼントをゲットできたということで何より(笑)

そんな彼に対し、今思うことは「信頼できる騎手がまた増えた」ということ。

 

コメントから予想できた激走

信頼、というのは騎乗技術のことではない。(G1ジョッキーなのだから、技術が高いのは当たり前)

実は、彼の「相馬眼&誠実さ」のことだ。

謎のダート挑戦をした前走は参考外として、、、

実は2走前の重賞【フローラS】において0.3秒差の4着でゴールしたのだが、そのレース後、大きな悔しさを見せながら、こんな趣旨のことを言っていた。

「初めての東京で環境も変わりましたし、繊細な部分を出してしまいました」

重賞、それもG2での0.3秒差4着は、決して悪い結果ではない。

それでも悔しさを見せ、こうしたコメントが出たのは、彼の中に「普通に回ってくれば、当然勝ち負けになっていた」という確信があったからだろう。

そして、案の定いうか、今回、同じG2でキッチリと結果を出した。

 

この事実からわかるのは、石川騎手が、馬の能力を正しい目でジャッジできる相馬眼の持ち主だということ。そして、それをストレートにファンに発信してくれる誠実さの持ち主だということ。

まるで、現役時代の福永騎手(調教師になってからのコメントも非常に参考になるが)や川田騎手のようだし、実際に彼らの騎乗馬というのは、こうした点から極めて判断しやすかった。

そういった意味で、石川騎手は「新たな信頼できる騎手」として、これから重宝することになるだろう。

上で、クリスマスパレードを「未来の主役」と記したが、実際には「人馬揃って未来の主役」と考えていることをお伝えしておきたい。

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