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ホーム勝負の明暗菊花賞 2022【回顧】文句なしの王者アスクビクターモア&気になる「未来の主役」は?

菊花賞 2022【回顧】文句なしの王者アスクビクターモア&気になる「未来の主役」は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】菊花賞 2022 における勝負の明暗

2022年10月23日(日) 4回阪神7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第83回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝・内 3000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
14 アスクビクターモア 牡3 57 田辺裕信 3.02.4 02-02-02-01 36.9 2 (美)田村康仁
4 ボルドグフーシュ 牡3 57 吉田隼人 3.02.4 ハナ 12-13-10-04 36.3 7 *(栗)宮本博
17 ジャスティンパレス 牡3 57 鮫島克駿 3.02.5  1/2 08-06-06-04 36.5 4 *(栗)杉山晴紀
11 ドゥラドーレス 牡3 57 横山武史 3.03.4 5 12-12-10-09 37.2 3 (美)宮田敬介
9 シホノスペランツァ 牡3 57 浜中俊 3.03.4 クビ 16-16-16-13 36.8 17 (栗)寺島良
5 ヤマニンゼスト 牡3 57 武豊 3.03.6 1 1/4 14-15-14-13 37.1 10 (栗)千田輝彦
3 プラダリア 牡3 57 池添謙一 3.03.6 クビ 09-09-10-12 37.2 5 (栗)池添学
1 ガイアフォース 牡3 57 松山弘平 3.04.0 2 1/2 06-06-07-04 38.0 1 *(栗)杉山晴紀
7 アスクワイルドモア 牡3 57 岩田望来 3.04.2 1 14-14-14-15 37.6 14 (栗)藤原英昭
10 2 シェルビーズアイ 牡3 57 松田大作 3.04.4 1 09-11-10-09 38.1 18 (栗)武英智
11 18 セレシオン 牡3 57 福永祐一 3.04.8 2 1/2 06-06-03-04 38.8 9 (栗)友道康夫
12 12 ヴェローナシチー 牡3 57 川田将雅 3.05.2 2 1/2 17-17-16-15 38.5 6 (栗)佐々木晶
13 6 ビーアストニッシド 牡3 57 岩田康誠 3.05.6 2 04-03-03-02 39.8 15 (栗)飯田雄三
14 13 ディナースタ 牡3 57 横山和生 3.06.1 3 03-03-03-04 40.2 8 *(栗)辻野泰之
15 16 フェーングロッテン 牡3 57 松若風馬 3.06.2  1/2 09-09-07-09 40.1 11 *(栗)宮本博
16 15 ポッドボレット 牡3 57 坂井瑠星 3.06.8 3 1/2 04-05-07-17 40.2 16 *(栗)辻野泰之
17 10 セイウンハーデス 牡3 57 幸英明 3.07.6 5 01-01-01-02 42.2 12 (栗)橋口慎介
18 8 マイネルトルファン 牡3 57 丹内祐次 3.08.9 8 18-18-18-18 41.2 13 (美)高木登

これぞ菊花賞!

「菊花賞は一番強い馬が勝つ」

このコラムをご覧下さる皆様なら当然ご存知だろうが、競馬の世界には昔からこういった格言がある。

成長途上で、経験の浅い3歳馬にとって、3000Mという距離はごまかしがきかない。

だからこそ、細かいことは抜きに「一番強い馬」に栄光が訪れるということなのだろう。

実際に、数多くの馬がここで結果を残し、そして日本を代表する馬へと駆け上がっていった。

そうした点からいえば、今年の一戦は、まさに

「菊花賞らしい菊花賞」

だったと言えるのかもしれない。

それだけ、優勝したアスクビクターモアが披露したパフォーマンスは圧巻だった。

 

文句なし!アスクビクターモア

もちろん、今回の出走メンバーのうち、アスクビクターモアが実績No1だったことは間違いない。

何と言っても【ダービー】の先着馬なのだから(3着)

だから、勝利自体は驚くべきものではないのかもしれないが、何しろ内容が凄い。

結果以上に中身が濃い!

結果的にレコードが出るような速い流れの中を前半から2番手で追走。そして早めに動いて4角では先頭に立った。

速い流れの中、しかも好位から自ら勝ちに動くこと、また後続の目標にされながら直線を粘り抜くのは、ハッキリいって容易ではない。

スピードとスタミナの高いレベルでの両立が求められるからだ。

だが、アスクビクターモアは後続からの追撃を凌いだ!

2着ボルドグフーシュの追い上げは確かに圧巻だったし、着差もハナ差だが、個人的には「中身」という部分では「ハナ差以上」の価値を感じた。

 

さあ!有馬記念へ!

歴代の勝ち馬(名馬)たちと比較しても遜色のないパフォーマンス!

恐らくダービー上位2頭がここに出走していたとしても、今日の雰囲気なら互角以上のレースが出来ていたのではないだろうか。文句なしの菊花賞馬の誕生だ!

アスクビクターモア陣営、関係者の皆様には、心からの祝福の思いをお伝えしたい。

また、古臭いことを言うようだが、やはりクラシック3冠&8大競走に属する【菊花賞】は、競馬界における「別格」のレースのひとつ。

そういったレースにおいて、これほどのパフォーマンスを見せてくれたことへの感謝も申し上げたい。

気になる今後について、馬主さんからは早速

「もっとも得意のなのは中山だから」

というコメントも出ているそうだ。順調なら確実に【有馬記念】に出走することになる。

相手関係はわからないが、確実に上位争いに絡んでくるだろう。楽しみにしている!

 

気になる面々をピックアップ

とにかく勝ち馬の強さ、素晴らしさが印象に残る素晴らしい【菊花賞】だった。

だが、もちろん回顧のコラムはそれだけでは終わらない。

独断と偏見にはなるが、それ以外で今後に注目したい3頭をピックアップ!御紹介していこうと思う。

まずは私たちの軸馬でもあった次の馬からいってみよう。

7着プラダリア(池添)

早速だが、レース後池添の騎手のコメントから。

「最初のコーナーでごちゃついて引く形になりました。中団で折り合いをつけて、良い形で運べました。その中で踏ん張って脚を使ってくれました。立て直して改めてですね」

池添騎手というのは、常に率直にコメントをする男。

また、これまでの経験上、そのコメントも非常に精度が高いという印象をもっている。

そんな彼がシンプルに「立て直して改めてですね」と語っている事実は思い。

1.2秒差の7着という数字は額面通りに受け止めなくてはいけないのだろう。完敗だ。

ただ!その上で、騎手が語るようにごちゃつく場面があったことも事実。ごちゃついて引くような状況は、メンバー中では馬体が小さい(458キロ)この馬にとっては、決して有利な状況ではなかったと思う。それでも、道中での軽快なフットワークには、やはり非凡なものを感じた。

何と言ってもダービー5着馬なのだ!必ずもう一度這い上がってくると思う!距離は2400M~今回くらいまでか。そのあたりで期待したい。

 

4着ドゥラドーレス⇒驚きの手応え

着順は戻って4着のドゥラドーレス。

3番人気の高い評価での4着、しかも3着馬には5馬身もの差をつけられているから、陣営としては満足いっていないだろう。

だが、中身は非常に濃い。

まず大前提として、最終コーナーでの外に弾かれる不利は非常に大きかったと思う。それがなければ、確実に前との差はつまっていたはずだ。(不利を与えた2着馬の騎手には過怠金5万円の制裁が出ている)

その上で、横山武史ジョッキーが

適正距離はもう少し短いところだと思います。

と語るようにスタミナ面は楽ではなかったが、この馬なりにしっかりと伸びていた。もはや、底力の為せる技という他ない。インパクトという意味では、勝ち馬の次にこの馬。

序盤で折り合いに難しさを見せた面からも、やはり2000M前後がベストだろうか。

気が早いが、来年の【大阪杯】あたり、楽しみにしたい!未来の主役は決まり!

 

5着シホノスペランツァ⇒決してフロックではない

YouTubeチャンネル「キング予想TV」をご覧の皆様は、恐らく単勝17番人気のこの馬にかなり注目されていたのでは!?

というのも「3着のヒモに押さえたい爆穴公開」の番組で、この馬を御紹介していたからだ!

参考⇒シホノスペランツァを公開した番組

結果は5着で馬券には絡まなかったが、人気を考えれば本当に頑張ってくれたし感謝している。

もちろん、決してフロックではない。

ジョッキーが、後方から虎視眈々を上手く一発を狙ってくれた好騎乗もあったと思うが、それでも、これだけの馬が揃う中、上がり3ハロン3番目の脚は、力がなくては使えない。

前走で2600Mを勝っていたことで「単なるスタミナ型」だと見ていた方も多いだろうが、実際には内回りコースをスムーズに回ってくる競馬センス、また威力ある末脚など、競走馬としての総合力が高いのだ!

それだけに、この先もできれば2500M以上くらいの重賞でみたい!

いつかは有馬記念出走に期待したいが、その前にまずはもう少し力をつけてもらい、来年の阪神大賞典あたりでさらにレベルアップしたところを見せてほしい!楽しみだ!

 

【菊花賞2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント1着 アスクビクターモア(田辺裕信騎手)
「今日は目標とされる立場で、馬の力を信じて自分で動かしていったので、よく凌ぎ切ってくれました。抑え込むよりもマイペースでいたいと思い、ついていくにしては速いペースでしたが、馬が力まないように気をつけて走りました。日本ダービーのときもそうでしたが、瞬発力勝負というよりは持久力勝負に分がある馬だと思っているので、(勝負どころでは)そろそろ行っても凌げるのではないかと思って動いていきました。自分からポジションを取って自分から勝ちに行ったので、最後は脚が上がり気味でしたが、何とか凌いでくれないかという思いでした。(勝ったかは)分からなかったです。まだ若い馬ですし、これから強い相手と戦うことも多々あると思うので、まだまだパワーアップして、もっともっとGIを勝ってほしいです」2着 ボルドグフーシュ(吉田隼人騎手)
「上手いことスタートを切れて、いい意味で馬混みに入って、リズムよくいいイメージで行けました。3コーナーで開けた時に一気に動いていきましたが、4コーナーを回った時には勝ち馬にセーフティーリードを取られていました。この脚質で良く追い上げています。結果だけが悔しいです。よくあそこまで来ました。これからの馬ですし、厩舎と話しながら作っていきたいです」

(宮本博調教師)
「良く走ってます。神様はまだ私にGIを獲るな、と言ってるのだと思います。良い状態で競馬に出せました。勝ち馬はリードを大きく取ってましたからね。うってつけの展開にはなったんですが...。悔しいです」

3着 ジャスティンパレス(鮫島克駿騎手)
「17番枠で、一般的に3000mでは不利と言われる外枠で、いかにロスなく誘導できるかを考えていました。コースロス無く立ち回ることができました。最後は、3頭の追い比べで、もう少し頑張らせてあげられれば良かったです。これから精進したいです」

4着 ドゥラドーレス(横山武史騎手)
「未知の条件で良く頑張っていました。心配していた折り合いは、掛かる面はありましたが、おさまりました。適正距離はもう少し短いところだと思います。3コーナーから4コーナーの不利がかなり痛かったです」

6着 ヤマニンゼスト(武豊騎手)
「道中はずっと良い感じでした。4コーナーだけうまく捌けませんでした。もったいなかったです。うまく捌けていれば、4着はあったと思います」

7着 プラダリア(池添謙一騎手)
「最初のコーナーでごちゃついて引く形になりました。中団で折り合いをつけて、良い形で運べました。その中で踏ん張って脚を使ってくれました。立て直して改めてですね」

8着 ガイアフォース(松山弘平騎手)
「1番枠でしたし、しっかりスタートを決めて、もう1つ前のポジションを取りたかったです。折り合いはついていましたが、距離もあるかもしれません」

9着 アスクワイルドモア(岩田望来騎手)
「ゲートでどうしてもボコンと出てしまい、後ろからになりました。前半は進んで行かなかったです。徐々にエンジンがかかり、後半にかけて手応えが良くなりました。最後はバテなかったんですが、同じ脚いろになりました。発展途上の馬で、これから良くなると思います。今後に期待です」

11着 セレシオン(福永祐一騎手)
「やりたい形に持っていけましたが、勝負どころで手応えがなく、今日は力不足です」

12着 ヴェローナシチー(川田将雅騎手)
「速い流れの中、4コーナーまではいい雰囲気でしたが、この馬自身、距離が長い印象を受けます」

13着 ビーアストニッシド(飯田雄三調教師)
「掛かるところはなく、うまく乗ってくれました。最後は団子になり、力の差かなと思います。今後は得意な1800mあたりを探しながら使いたいと思います」

14着 ディナースタ(横山和生騎手)
「アスクビクターモアの後ろが取れ、一発あるならこの形だと思っていました。ただ、ここは適条件ではないと見ていました。将来的には中距離の馬になると思っています。よくこの舞台に来てくれたと思います。これが良い経験になればと思います」

16着 ポッドボレット(坂井瑠星騎手)
「揉まれないようにこの馬の競馬ができて強い馬相手に良く頑張ってくれたと思います」

(via ラジオNIKKEI

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